オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

2009年GPシリーズ・あれこれ

2009年12月07日 11時04分38秒 | 2009-20010年シーズン
GPファイナルが終わって現在、今シーズン、フランス大会から始まったGPシリーズの録画を編集中である。1枚のDVDに全て押し込もうとしているので大変な作業であるがシリーズを一から見直す良い機会である。
久し振りにフランス大会の浅田真央さんや中野友加里さんの演技を見て、いろいろミスはありますが、得点では表れない演技に引き込まれる魅力は世界でもトップクラスであると再確認できました。
完璧と言われているキム・ヨナも全ての演技を続けて見ると、山あり谷ありで、オリンピックまで、どのように調整してくるかである。

GPファイナルの男子のフリーの録画を初めて見ました。
織田信成さんの映画「モダンタイムス」や「ライムライト」の音楽が登場するチャップリン・プログラム。
冒頭の映画「ライムライト」の「テリーのテーマ」だけを聴いても映画の名場面が思い浮かびます。また「モダンタイムス」でのチャップリンのローラースケートのシーンを思い出しました。
とにかくチャップリンの映画を数多く見ている者にとっては、たまらないプログラムである。このプログラムはぜひEXナンバーで残して欲しいものである。それも、もし出来るならば映画のチャップリンの扮装と同様にステッキにちょび髭、そしてシルクハットの姿で演じられたら、このプログラムはますます魅力を増すものと思います。
高橋大輔さんはフェリーニ監督作品の映画「道」の音楽。私にとって映画対決である。
織田さんのフリーは映画のイメージをそのまま氷上にもってきている感があり、織田さんの演技を見ながらチャップリンの世界も感じることが出来ましたが、高橋さんの「道」は、演技の冒頭から映画のイメージから全く違う、あくまでも高橋大輔さんの独特の世界であると強く感じました。あの映画でのザンパノとジェルソミーナーの世界と全く違う世界である。
結果は別として、二人の好対照な演技を続けて見て、ますますフィギュアスケートによる表現の面白さにハマっていきそうです。
高橋大輔さんはジャンプのミスもあり残念な演技でした。次の全日本選手権で、今回以上の演技を見る事が出来るものと確信しています。

GPファイナルのEXの録画を昨晩遅く見ました。
EXの面白さはその大会での上位の入賞者が続々と登場して華やかなEXナンバーの披露して私たちを別世界に誘ってくれることだと思っています。
しかし残念ながら民放が放送すると、やたらと、おさらいが多く肝心のEXの演技の方が細切れで面白くない。
NHK杯のEXの録画はノーカットで保管していますが、ファイナルのEXの録画は消去だらけになるでしょう。
女子シングルの次にペアの演技が好きな私にとって、このEXで今シーズン初めて申雪&超宏博、サフチェンコ&ゾルコヴィの演技を見る事ができました。
せっかくの日本での大会にもかかわらず、世界最高のペアのフリーの演技を地上波やBSで見せないテレビ局。毎度ながら、またまた怒りが湧いてきました。

ジュニアでは日本勢が男子と女子、共に優勝。新しい才能がどんどん開花している様子を見ていると本当に嬉しい。バンクーバーの次のソチ冬期オリンピックが楽しみです。
村上佳菜子さんの「白鳥の湖」
この長大なバレエ音楽の中で、第1幕の冒頭の音楽から始まる、私にとっておいしいナンバーでの演技。「白鳥の湖」の音楽は有名な「情景」の音楽だけではない。選曲のセンスの良さ!
ぜひノーカットで見たい。見せて欲しい。

最後はやはり鈴木明子さん。
思えば今年の8月新横浜での「フレンズ・オン・アイス」でおそらく初お披露目であろう明子さんの「ウエスト・サイド物語」を見る事が出来た私の幸運。今、思い出しても素晴らしかった。あの「マンボ」の音楽に乗ってのステップは、あの時も絶品だった。今シーズンの飛躍を予感させるものがありました。アイスショーとはいえ彼女の「ウエスト・サイド物語」を見る事ができたことは返す返す幸運でした。また、それをシーズン前に見せて下さった荒川静香さんに対して感謝の気持ちで一杯である。
GPシリーズ中国大会優勝、そしてGPファイナルでは3位。
そして単に順位と言う結果だけではない鈴木明子さんの心を揺り動かされる演技に酔うことが出来ました。
キム・ヨナ、安藤美姫さんと並んでいる表彰式の写真を見ると感無量である。
鈴木明子さんも、とうとうここまで到達したか!
ここまで来たら、ぜひともオリンピック代表の座をつかみ取ってもらいたい。

次はいよいよ全日本選手権である。あと残りのオリンピック代表枠をめぐって大変なことになりました。そして、その後のアメリカの全米選手権も女子の代表枠の「2」をめぐって物凄いことになりそうです。
私自身、いろいろ思うと、本当は何か心の中が引き裂かれそうな思いである。
荒川静香さんが著書「フィギュアスケートを100倍楽しむ方法」で語っています。
「オリンピックは、オリンピックそのものがゴールではなく、そこに目指す道のりが大切だと思っています」
「もしオリンピックの代表になったならば、誰でも経験出来ない、特別な大舞台に立てる幸せをかみしめて欲しい」
あとはバンクーバーオリンピックの女神に、おまかせしましょう。