コロナの蔓延(まんえん)に気を抜くのと、めげないというのは気分に大きな差異を持つ。動じないのは同じなのだが、前者の場合は、感染が下落ちとなったことで少し注意を緩(ゆる)める・・のであり、表面上はめげていないと人目には映るが、実はコロナに対し油断している訳だ。
とある都会の歩道である。二人の男が前後に少し距離を開けて歩いている。といっても、お互いの声が聞こえない・・という距離でもない。
「また、緊急事態宣言らしいぞっ!」
「めげた訳じゃないが、こう何度も発令されると、めげない気分が薄れるなっ!」
「令和だからなっ! たぶん令が出したいんだろう、お上も…」
「ははは…馬鹿なことをっ! それにしても、コロナはどんどん強くなるなっ!」
「ガンマとかラムダとかだろ?」
「そう! それにもめげないで俺達は生きてるのさ…」
「最後にゃ、罹患(りかん)しただけで死んで、人類滅亡か…」
「ああ、たぶんなっ! そうならないよう、世界は一致団結してミクロ対応をせんとなっ!」
「今だってやってんだろっ!?」
「甘い甘い対応をなっ! すべてがすべて一過性だっ!」
「とりあえず抑えられれば・・かっ?」
「ああ、どんなウイルスや耐性菌に攻められても大丈夫というやつだっ!」
「なるほど…」
コロナばかりではなく、ミクロ世界の菌、ウイルスすべてに対応する研究が求められるようです。医療関係に従事されておられる方々、めげないで頑張って下さいっ!^^
完