人前で少し自慢すると、そんな人は星の数ほどいるっ! とかなんとか言われることがある。確かに星の数は多い。だが、夜空で輝く星の数がどれほどあるのか? という疑問は、三次元世界の宇宙科学をもってしても、これだけっ! と正確な数値で表すことは出来ないのである。まあ、ものは思いようで、人工衛星が小隕石の粉末を持ち帰ったくらいの話題で、どうのこうの[どうたらこうたら]と一喜一憂(いっきいちゆう)するちっぽけな発想の持ち主が私達なのだ。^^
とある町役場の商工観光課である。課長補佐の島袋玉男は今日もシコシコと励んでいた。むろん、仕事にっ! である。^^
「どうだ、島袋君っ! 桜まつりの準備は出来たかいっ!?」
課長の精力(せいりき)が、元気そうな赤ら顔で訊(たず)ねた。
「雪洞(ぼんぼり)の電飾も終わりましたし、課長! あとは余興(よきょう)の手配だけですっ!」
「余興の手配っ? まさか、毎年のアノ連中じゃないだろうねっ!」
「はいっ! アノ連中ですが、それが何か…?」
「あっ、アレはいかんっ! あの連中は、やめてくれっ!! まだ私の裸踊りの方が増しだっ! 上手(うま)いのは星の数ほど、いるだろっ!」
「星の数ほどいるかは別として、まだ、半月ばかりあります。なんとか職員有志を探(さぐ)ってみますっ!」
「頼(たの)んだよっ!」
その半月後の桜まつり会場である。毎年のアノ連中が、下手(へた)なコ-ラスを、さも得意げに聴き惚(ほ)れるほどでなくハモっていた。^^
星の数というのは実は思いようで、少ない場合もある訳だ。^^
とある町役場の商工観光課である。課長補佐の島袋玉男は今日もシコシコと励んでいた。むろん、仕事にっ! である。^^
「どうだ、島袋君っ! 桜まつりの準備は出来たかいっ!?」
課長の精力(せいりき)が、元気そうな赤ら顔で訊(たず)ねた。
「雪洞(ぼんぼり)の電飾も終わりましたし、課長! あとは余興(よきょう)の手配だけですっ!」
「余興の手配っ? まさか、毎年のアノ連中じゃないだろうねっ!」
「はいっ! アノ連中ですが、それが何か…?」
「あっ、アレはいかんっ! あの連中は、やめてくれっ!! まだ私の裸踊りの方が増しだっ! 上手(うま)いのは星の数ほど、いるだろっ!」
「星の数ほどいるかは別として、まだ、半月ばかりあります。なんとか職員有志を探(さぐ)ってみますっ!」
「頼(たの)んだよっ!」
その半月後の桜まつり会場である。毎年のアノ連中が、下手(へた)なコ-ラスを、さも得意げに聴き惚(ほ)れるほどでなくハモっていた。^^
星の数というのは実は思いようで、少ない場合もある訳だ。^^
完