今回借りた中では期待度ド高めの作品。
候補に入れた時はある程度の予備知識は持ってるつもりだったんだけど、
Snatchのスタッフだったとは思わなんだ…
Snatchは大好きな映画なんですが、
魅力の一つにカットの格好良さが挙げられます。
ガイ・リッチーの魅力でもあるんですけど、
スタッフの力も大きかったんだろなぁと感じるぐらい、
本作も負けず劣らず格好良い。
組織に忠実な麻薬ディーラー、XXXXが主人公。
OPでは彼なりの仕事に対するスタンスを語るシーンから始まっているし、
実際確かに彼はそのスタンスを守り、着実に収入と信頼を得ていってる。
そのスタンスの中には、「好調の内に手を引くこと」というモノもあり、
冒頭からディーラー業を辞める決意をするワケで。
この映画の日本でのキャッチフレーズは、
「すべては、終わらせるために始まった」なんだけど、
実にこのキャッチフレーズは秀逸です。
彼が辞職するのにあたって、組織のボスから一仕事受けてくれと要請される。
一つは麻薬にずっぷり嵌って療養所から脱走した親友の娘を探し出すこと。
もう一つは頼れない同業者に代わり、高純度の麻薬を売りさばくこと。
忠実なだけでなく、実際XXXXは有能な人ですので、
このぐらいは楽勝の仕事だったハズなんだけど…
もうキャストは充実してるし、皆演技は上手いし、
カメラワークや演出でも飽きさせないし、
そこら辺は百点満点のデキ。素晴らしい。
ただ登場人物が沢山出てくる割にコロコロとシーンが変わるので、
名前と顔を一致させるのが大変だった。
なんで、未見の方はしっかり名前と顔を覚えながら見た方が良いです。
公式のキャラクターの項は結構ネタバレしてると思うので、頼らん方が良し。
終盤のストーリーが大きく動いて一つになる所なんかは、
人物を覚えておくとワオ!ってなりますよ。
逆に覚えてなかった人はもう一度観返しましょう。
実は特典がどっちゃり付いてて、レンタル版なのに結構充実した作りだったんですが、
採用されなかったエンディングも収録されてまして。
色んな人の思惑に翻弄されたXXXXがどう足を洗うのか、
どのエンディングが一番しっくり来るのかってのは人によりけりでしょうけど、
自分は採用エンディングが一番だと思ってますよ。
何てったってXXXXだもんな。