雑感の記録。

秋の夜長はダラテンで

トップ


ロア部 動画目録

2020 / 2018~2019 / 2017 / 2015~2016

Youtubeのロア部にアップされている対戦動画の目録になります

ブラッディロア3対戦会の予定は上のバナーから確認できます
(ARCADEiSMのイベントカレンダーページへと飛びます)

ファイル置き場

置いてあるもの
・風雲STBと堕落天使の動画 (だいたいニコニコに上げたもの)
・アルメセラ年代記に出てくる家系の周期表
・ブラッディロア3のキャラ別フレーム表

3/25
・まだ寒いので履歴をクリア
・ブラッディロア3のフレーム表(calcで作ったヤツ)をアップ

メタルマン

2013年03月12日 | movie


パチもん映画の殿堂入り作品じゃないだろうか。
金が無くたっていい!脚本クソでも俳優が総じて芋でもいい!
この映画のダメなところは不真面目なトコだと思うのだ。

肝心のアイアンマンは見てないけど気にせず進めよう。
メタルマンに限らずアルマゲドン"シリーズ"を始め、似たようなタイトルとそれっぽいジャケで客を釣る。
それにしても制作費の時点で超大赤字で元取れるワケねーじゃん、と誰もがツッコんでしまう所謂パチもん。
その中でも割と下の方に位置するんじゃなかろうかと思えるのはやる気の無さからだ。

段ボールに色塗ってそれっぽくしただけでもいいのに電卓を使う。
主役のスーツを着回せばいいのに黒のタイツでごまかす。
まさかの夢オチ2連続使用、万能呪文「時間がなかったんだ」、エトセトラ エトセトラ…
…何も見えてこない。


乗っかって金を稼ぐ意図も見えないってぐらいにやる気が無い。
もう隠そうともしていない。
CGだけだわ頑張ったの。
むしろCGが半端に頑張ったせいで他の面が総じて評価下がるというスパイラル。
EDと劇中で出てくるTVゲームで制作費使いきった疑惑も出るわそりゃ。
ベルトは思いっきり平成ライダーだしな。
この清々しいまでの手抜きっぷりは他のパチもん映画の追随を許さんのじゃなかろうか。
せめてスタッフロールでNGシーンを流しておけば評価も上がっていたものを…


そんなペニーみたいな全開のクソっぷりを見せつけてくれるメタルマン。
どうしても見たいって人はコレでも見て満足するといい。
99.9%合ってるからねコレ。



ナイトレイジ

2013年03月11日 | movie


邦題はもうちょっと考えようよ…
原題と邦題が乖離しててうわーってのは昔っからだけどさ。
邦画なのに「アントキノイノチ」ってタイトルはいくらなんでも無さすぎるやろ…
意味わかんねえよもう…


ジャケのド真ん中にドーンと映るはマイケル・マドセン。
主に耳を削ぐ人。
SIN CITYで見かけた時は老けたなーって思ったけど、まだまだギラついてます。
やっぱ極悪なヒールじゃないとダメやねこの人は。

片田舎の定食屋が惨劇の舞台になるお話。
90分あるけどそれで全部片付くね。
トレホを出オチに使う斬新な映画。


話の筋はあるにはあるってぐらいのもので、基本はマドセン兄さんが俺ルール全開でダラダラ私刑を行う映画。
退屈に感じる人は多いと思うねーこりゃ。
90分だけど2時間は経ってるように感じたぐらいにまったりしてるせい?
それともオチが弱かったからだろうか…
マドセン分を補充できただけでもヨシとしよう。


教訓 :
深夜にマイケル・マドセンを見かけても職務質問をしてはならない

プラネット・テラー in グラインドハウス

2013年03月09日 | movie
撮っては消しに疲れたんと、投げのフレーム検証を優先したかったんでステキャン関連は一時停止。
代わりに気分転換と称して映画を見るでござる。の巻




うーんロドリゲス。
ほんと金玉好きだな。
タラの金玉が崩れ落ちていくシーンも印象的ですが、
マッドサイエンティスト・ナヴィーンの金玉コレクションも中々に印象的。
でもマチェーテ予告編に全部持っていかれた感のが強い。

夫の暴力に悩んでいるっぽい女医が割と魅力的。
メインヒロインの片足マシンガールも魅力的なんだけどな。
OPのポールダンスはすっげえ格好良かったし。
女医の方は眼力ハンパねえなーと思ってたらSIN CITYの冒頭で撃たれた赤ドレスの人なんだってさ。
あっちでも眼力あったしなぁ。

レジェンド・オブ・メキシコみたいな徹頭徹尾バカやってる作品もいいんだけど、
フロム・ダスク・ティル・ドーンみたいにハンドル切るつもりが宇宙へ飛んでったってぐらいの展開もいい。
その点このプラネット・テラーは半端に真面目なところがとても良くってですね…
グロ・バカてんこ盛りの中で真面目な顔してウィリスが出てきて真面目なこと言ってくれるおかげで、
飽きることなく見れる良いロバロドに仕上がってるんじゃないかなぁとか。


とりあえず「エル・レイ…?まさか…あの…?」って言っときゃ解決する。
これ豆な。
マチェーテ超見てえんだけどどうしよっかなー
タラとの合同企画らしいし、タラのデス・プルーフも見てみたいんだよなー

ショーシャンクの空に

2011年01月07日 | movie


何度観ても良い映画としてそれなりに支持されているのか、
それなりに名前を見かける映画だったので、たまにはドンパチもの以外も観るかと思い借りる。
期待して観たのやら、何とも言えない微妙さが。
グリーン・マイルもそうだったけど、キングの小説が原作のものって原作に勝てないと思うんだ…
別に原作と映画を対決させたいワケじゃないけど、
このモヤモヤはキング作品が映画化されると現れる傾向にあるんだよ…
スタンド・バイ・ミーも良いんだけど、あれは原作抜きに映画単体で観たときの良さだと思うし。
「ショーシャンクの空に」は予備知識無しで観て100%満足できる映画じゃあ無かったねってだけですが。

微妙といいつつも、具体的にどこらへんが気に食わんのよ?と言われても説明はできんのですが、
やっぱり文字を追って自分の頭の中で完成するから小説っていいんですよ。たぶん。
映画観ながらでも、「ああたぶん原作はこんな感じになってて…」って気になる感じ。
集中できないというかダラ見してるだけというか…


話のスジに触ってしまうと面白みが無くなります。
なので、やっぱり期待してた割には微妙だった…としか言うことがなくなります。
良い話なんだけど、観終わって特に何も考えさせられる事ってないよなぁ…とかさ。
なんていうか原作が読みたくなったね。
オチまで一緒なのかはわからんけど、たぶん自分は原作のが楽しめそうだ。
キング好きはご一考を。
そういやミザリーはいい出来だったな…
映画化されたキング作品でまた観たいと思えるのはミザリーぐらいかもなぁ。
「It」は未だにジャケだけでチビりそうになるんでパスします…

大脱走

2010年12月27日 | movie
オカンの好きな映画らしい。
さすがに若い頃に何度も観ただけあって、「見よか?」と言っても「別に」とエリカ様。
でもこの話を始めると「昔の映画館は上映が終わっても出て行かないでよかった云々」と、
大脱走と変わらないくらいの尺で回顧が始まっちゃうんだ。
今回もそんな光景が容易に想像できたんで一人で鑑賞。


あっと言う間の3時間。
みんなキャラが立ってるね。
人数多いけど観てて全く困らんね。
ダニーは途中照英みたいになってたけど、あれ若かりし頃のチャールズ・ブロンソンだったんやね。
大脱走というタイトルが超有名なんで、みんな脱走するもんやと思って観てたんですが、
全くもってそんなことは無かった。
劇中で逃げ切ったのは3人だけだったと思うんだけど、
後で調べてみたら史実の方でも50人射殺・脱走に成功したのは3人だと。
最後の休憩させてやるから車から降りて~なんてもう観ててうわぁぁぁってなりました。

最初は3時間とは長いなー辛いなーと思ってたけど、結構あっさりと脱走まで行ってたんで、
突貫的にガーッとやってるのかと思ってましたが、実際は2年越しの脱走計画だったそうですね…
メインで掘ってたトンネルがバレた時なんか絶望してまったよホント。
振り返ると何一つ満足に運んだコトなんて無かったんだよなぁ…


映画好きならまず観ているであろう超有名所の作品ですし、欠点の欠片も無い映画でした。
ただ無難というか、満遍なく高得点といった映画だと思うので、
仮に人に薦めるとしても、今一つ推し所に悩むなぁと。
人に推す映画では無いのかもしれませんが、観ておけば映画スキーとの会話も多少弾むのでは?とか。

関連して、というかね。

2010年12月23日 | movie
先日観た「watchmen」から色々。
月末に出るパンストのサントラもそうだけど、このwatchmenのサントラも是非欲しい逸品ではある。
OPのボブ・ディランもめちゃええんですが、他にも超有名所をフィーチャーしてます。
ジャニス・ジョプリンとかネーナとかジミヘンとか。S&Gもいいよね。
収録曲のリストを見た感じ、捨て曲無しの良サントラ臭い感じがするので、
年始の買い物にはコレを追加で。

パンストのBGMも非常にアッパーでよろしい。車とかで聞きたいよね。
本編はもうそろそろ終わってるんだっけか?
2期はそんなに望んでないけど、見たい?って言われると当然見たい。
いい問題児っぷりだったね。


んでニコニコに「カルペパー・ミニット『仮面の下で』」と題された動画が。
要はDVD特典のオマケ映像のようなんですが、
この出来が非常に良い。

原作であるアメコミの「watchmen」も映画版と同様に現実世界と非常に似た世界だけど、
原作の方ではヒーローが生まれた世界と現実世界とのギャップを生まない狙いなのか、
劇中の資料や人物へのインタビューなんかでwatchmenの世界に肉付けをしてると。
これがまた細かい所まで凝って作ってるらしく、
読み手を楽しませつつ作風を損なう事なく劇中世界を構築させられるモノだったとか。
映画にすると尺がナンボあっても足らんだろうし、原作ファンも物足りない重要な要素なんだと思う。

先に挙げたDVD特典映像は、その劇中資料をドキュメンタリー風に纏めて仕上げたモノで、
初代ナイトオウル(ダニエルのオヤジな)が引退してから出版した「仮面の下で」という書籍から、
元ヒーローやライバル達、一般市民にインタビューしたりしながら、
現代社会に於いての自警行為を再考しましょう、という体裁になってます。
ドキュメンタリー的に仕上げてるだけあって、途中にCMも挟んだりする。
しかもそのCMはオジマンディスが経営してるグループ企業のモノだったりしますからね。
ほんと芸が細かい。


この映像特典見てからもう一回映画版の「watchmen」を見ると、
OPがまたクルんだよなぁ…
原作未見であっても、ここまで細かい解説を付けてくれると深くのめり込めるしね。
モーロックやウェイバーさんなんかはロクに何もなく舞台から退場するしさ。
せっかくブルーレイを再生できる環境があるんだし、これを機に買うのもいいかもね。
というか原作も読みたいよ…
終わり方も原作とは違うっぽいし、映像特典も映画版ベースらしいので設定に差異があるとか。
そうなりゃ当然異なるトコロを見たくなるよな。
ただ旧版はプレミア価格、新版は魅力的な解説ナシと悩める内容。
ぐぬぬ…

スモーキン・エース2

2010年12月21日 | movie


スタイリッシュ・ドンパチ・アクション再び。
色々と探しまわってる中、ふと目に止まったので借りてしまいました。
パッケージにヴィニー・ジョーンズが居なきゃ借りて無かったかもね。
たまたまなんだろうけど、自分が借りる映画にはよく顔を出しては荒らしてる感が。

色んな意味で足りない作品。
皆見せ場が薄過ぎないか?コレ。
オープニングでは良い感じに見えたんだけどなぁ…
えええって速さで脱落する殺し屋達。勿体無い。
殺し屋の無駄遣いだよコレ…

前作と明確にリンクしてるのがラズロ・スートぐらいというのはどうなんだろ。
キャラが共通してるんなら、前作と比べて過去のお話なのか未来のお話なのやら気になるよね。
唯一、ドンパチの舞台となるジャズ・バーでサックスを吹いていた太っちょ黒人捜査官が、
「この仕事が終わったらベガスで偽名で云々」というセリフを吐くんですよね。
チラっと聞き覚えがある名前、加えて特徴的な体型で思い出したのは、
イズラエルの護衛に付いてた太っちょ黒人。
iMDbで確認してみたけど、2のマルコム捜査官=1のビーニーで確定っぽい。
ってことは2→1の順番なのかしら…
ベガスでの潜入捜査ってイズラエル絡みだったのかもね…


ほんとキャラの使い捨てが敵味方問わず残念な限りで、
・FBIのメンバーは名前も覚えられず死ぬ。
・アリエラは見せ場が一箇所。弾丸無敵オプション無しが痛かった。
・外科医は序盤が最大の見せ場。何しに来たのヴィニー。
・トレモア一家はキャラ立ってるのに全員使い捨て。前作の三人組はムショに服役中だとか。
ほんと勿体無いねー
2時間使い切れればやりたい事も詰め込めたんだろうけど、90分という尺は無謀過ぎました。


…と、本編は割と満足いかない出来だと思うのですが、
NGシーン集がオマケで付いてまして。
ありふれたNGシーン集なんですが、残念だけど本編よりこっちのNG集の方が楽しめました。
うっかりチンポジを直してしまうベイカー捜査官とかが見所。


フェイス/オフ

2010年12月20日 | movie


「男たちの挽歌II」以来、久しぶりのジョン・ウー。
英雄本色はIIまでしか観てないけど面白かったもんなぁ。
ドンパチ映画なのにお洒落。だけど男臭い泣きなんかもあるわけで。
そんなジョン・ウーがハリウッドでやりたい放題やってる逸品。

ニコラス・ケイジの出演作を観るのは初めてかも。
トラボルタはパルプ・フィクションにパニッシャー、ソードフィッシュと続き4作目。
ショーン役の綺麗なトラボルタよりも、トロイを演じてるトラボルタの方が好きだな。
やっぱりトラボルタは悪い人じゃないとダメなんだ。

ごっつい有名な作品だし、何回か地上波でも放映されてるんだけど、不思議と今まで観たことはなかった。
とは言っても、ここ数年TVで映画を観た記憶が殆どない。
木曜映画劇場も終わってしまった今、TVで映画を観る機会が昔と比べると減りましたからねぇ…
家族向けの映画なんかだとよくやってるし、BSでもそれなりに放映してるんだというコトも分かったけど、
やっぱりCSまで踏み込まないと好みの映画はやってないかも。
CM・番宣の類は鬱陶しくなるほどやってるんだけどねぇ。

挽歌シリーズ同様のジョン・ウー節が相変わらず利いてるね。
一人二役を器用にこなすニコラス・ケイジとトラボルタも素晴らしい。
風呂敷を広げすぎたのか、説明不足な所も多々見受けられた気がするけども、
先に挙げた二点でお腹いっぱいなんで満点評価。
あーでも挽歌みたいな作風のが好きだな。
家族愛とかそういうのは自分に合わんのだ、という事も思い出しちゃったね。
今年もたぶんホーム・アローンをやるんだろうし、ドンパチやる映画はドンパチやればいいんだ。
またいつか挽歌みたいな解りやすいドンパチ映画を撮って欲しいもんですね。

300

2010年12月18日 | movie


なんと血沸き肉踊る映画か。
久々に観てて鳥肌が立ったね。
何年か前にハカの動画を見たんだけど(オールブラックスのヤツね)、その時と似た興奮。
あとManowarのライブも近いモノがあるよね。
そんな肉体言語映画。


スパルタ300人の精鋭でペルシャ100万の軍勢と戦うお話。
それすら分からなくても楽しめる映画だったね。
内容は凄く薄いけど、絵や間の取り方が良かったんで満足って感じですが…
偶然だけど先日観た「watchmen」と同じ監督だった。
確かにアクションシーンで多用された何段階かに分けたスローモーションとか、
こびり着くような血の表現なんかは共通してたな。

原作があったって事も観終わってから知りました。
こちらは「SIN CITY」のフランク・ミラーが描いてた漫画だとか。
そういや「SIN CITY 2」もそろそろじゃなかったっけか…
後は放映後にイラン政府から批判されたとか…
映画の内容がアレだけなんで、付随するエトセトラの方が濃いめという。


まぁなんというか、だいたいの男の子は見て楽しめると思います。
男性陣はガチムチの肉達磨が殆どなんだけど、
対して出番の数少ない女性陣は貧乳気味だったのが印象的。
ペルシャ王クセルクセスの取り巻きは程良くエロかったんだけど、
「スパルタでは健康で丈夫な男子を産める女性が良いとされていた」と解説もあるし、
ナイス(健康という意味で)バディなスパルタ女性にしたのかな、とか。
評議会のセロン役が時々鳥谷選手に見えて、いい加減にメガネを買い換えないと…と思った冬。
体の中から暖まる(主に血で)映画ですので、今年の冬はこれで乗り切りましょうね。

watchmen

2010年12月17日 | movie


友人がメシ奢ってくれたついでにレンタル屋へ連れていってくれたので、
全てはチャンス!とばかりに10本ほど借りてきました。
しばらくは幸せ…

スパイダーマンやハルク、バットマン同様に、アメコミの実写版映画ですね。
この手で過去に観たのは「ULTRAVIOLET」や「SIN CITY」と、
微妙にかつ無難に有名所を避けてるような気がします。
「AEONFLUX」も確かアメコミが原作だったハズ…
マヴカプに出てくる=有名所、みたいな刷り込みがあるのですが、
今回観たwatchmenって向こうではどういう位置付けの作品なんだろうね…

最低でもあらすじは知っておくべきです。
ろくすっぽ考えず見てたら「あー」って言ってる間に終わっちゃった。
その後はgoogle先生と格闘しつつ内容を反芻アンド消化。
そして二週目で唸らされる。

出てくるヒーロー達の言い分やスタンスは皆それぞれだけど、
消化した後だとどれにも共感できるなぁ。
コメディアンって良い名前だったなぁと思うんだよ。
ロールシャッハも動いてるトコだけ見てるとツッコミどころの塊だけど、
ヒーローやってるからにはやるだけの信条があったワケですし、
奇っ怪なマスクの意味も調べて納得。

自分は戦隊モノや仮面ライダーなんかのご都合主義ヒーローを見て育ってるせいか、
その反動でアンチヒーロー的な作品に惹かれつつあります。
たぶん最初は地雷震。
アメコミだとスポーンなんかがそっちの方向らしいんですが、
それともまた異なるヒーローの薄暗い部分をスッパリくり抜いたような作品もたまにはいい感じ。
パワーパフ以来かもね。


観ようと思ったきっかけはロールシャッハ。
どこで見たかは忘れたけど、アレ見て興味を抱かない方がおかしい。
出てくるヒーローの濃さはロールシャッハだけに留まらず、全員よくキャラ立ちしてるんですが、
それ以上に曲のチョイスが割かし良い感じでした。
OPのバックで流れるボブ・ディランの「時代は変わる」なんかは、
二週目だと本編に入る前なのに涙が出てくる始末。
魂を揺さぶる歌だ…
それ以外にも時代背景に合わせてか、ちょい古目のポップスがちらほら。
それぞれのシーンをそれぞれの楽曲で補間してる感があるので、
BGMが気になった人はググってみると良いかも。


本国ではアメコミの地位上昇にそれなりに貢献したらしい本作。
観終わってからも色々考えながら、これを機にアメコミも読んでみたいねぇ~と思ったけど、
手を伸ばすにはまずbe動詞から勉強しないと…


どうでもいい知識:
初代シルク・スペクター(ローリーのオカンね)役の女優は「SIN CITY」のレズ医者と同じ人。
モデル出身とはどうりでナイスバディなハズだ…
watchmenでは暴行されかけたし、SIN CITYでは手を食べられて撃ち殺されたりと悲惨…
良いおっぱいなのに勿体無い…

鉄男 The Bullet Man

2010年06月02日 | movie


んん~、過剰に期待したのかも。
尺足らずではあったなぁ。
後半の巻き気味な展開がちょっと残念。
リメイク前の原作を観てた方が良かったんかなぁ…
話の尺はどうでもいいから、もっとゴリゴリしてる時間が欲しかった。


鉄男って何?
鉄男プロジェクトって何?
「ヤツ」は何の為に鉄男を狙うの?
エトセトラ エトセトラ。
挙げればキリが無い疑問の数々。
そんな事がどうでも良くなるくらい、音と映像は気持ちよかった。

ストーリーは映画を観終わった後で、ああーそうなんだーとでも思っておけば良く、
あんまり考えなくてもいいです。
むしろ深く考えると負けのような気がする。
何と戦うんや。


尺が長くて一応の起承転結を付けました。ラブアンドデストロイ。
そんな感じの軽めのビデオドラッグとして観ると良いかも。
後はガンガン鳴る金属音を心地よいと取るか煩いと取るか。
自分は気持ち良かったんですけどね。
映画館の音響もあって、大きい音がダメな人は辛いかも。
爆圧体感映画を謳ってるんだし、観に行く人は解ってると思うんだけどね。


またいつかレンタルかなんかで借りる機会が出来たら観よう。
真っ暗な部屋でヘッドホンから爆音を垂れ流して、
できるだけモニタに近寄って観よう。
体には悪いけど、それはそれは気持ち良いハズ。

処刑人2

2010年06月01日 | movie


スカッと爽やか。
久々のドンパチ分を補充できて超満足。
一応前作未見の方でも観れるようにはなってるけど、
コンパクトに収まってるドンパチ映画が好きな方は前作をオススメします。

ストーリーに触れても全然問題なさそうな本作。
マクマナス兄弟アンド親父が隠居してゆっくり羊を追っかけ回してるトコロに、
前作で兄弟達が「聖人」を名乗って行った犯罪者殺しの模倣犯が現れる。
しかも神父を殺すという、兄弟に対しての超挑発までもれなくセット。
怒ったマクマナス兄弟は相変わらず何も考えずボストンに乗り込むのでした。

そしてボストン行きの船で陽気なメヒコーを仲間に加え、
目標とか計画がちょっとは練れるようになったかな、と思ったんだけど、
"三人寄れば文殊の知恵"といえど足りない頭はいくらかき集めてもダメですからね。
そんな行き当たりばったりのピンチもCAVEシュー並の当たり判定で乗り切るのさ!!

メヒコーことロミオ以外にも新キャラがボロボロ。
前作の最後で殺されたヤカヴェッタのファミリーはまだ健在ですが、
特に贔屓されてた部下のゴージャス・ジョージがイキイキしてたね。
紅一点のFBI"特別"捜査官は何やら一筋縄では行かない雰囲気満開ですが、
最後に近づくにつれ、はっちゃけて行くのが印象的でした。
はしゃぎ過ぎだろこのオバちゃん…


ロッコが夢に出てきて、(たぶん)前作のOPテーマが流れた時はちょっとだけ感動。
でも基本は脳ミソを全く使わないドンパチ映画です。
申し訳程度に前作と繋げる為でしょうか、今作のストーリーの骨幹となったのが、
パパことノアこと"イル・ドゥーチェ"の過去。
前作では兄弟を快く思わないヤカヴェッタにより獄舎から解き放たれた、
家を一軒蜂の巣に変えて登場する最強のヒットマンとして登場したのですが、
今作は彼が何故ヒットマンになったのか、そしてなぜ最強のヒットマンが投獄される事になったのか。
これだけは覚えて損はないですね。
もちろんメインディッシュはドンパチなので忘れてもいいけど。


前作に惹かれた人なら受け入れられそうなんだけど、
前と比べて笑いを取りに来てる場所がグッと増えた事だとか、悪ふざけっぷりが増してます。
その辺が嫌いな人にはどう映るんだろうね。
劇場には白髪混じりのご年配の方々がチラホラいらっしゃったんですが、
このシリーズはシニア受けしてるんでしょうか…

しかしまだ二作目だってのに、跪かせて祈って殺す様式美はすっかり確立されましたね。
みんな悪いことはするけどしっかり懺悔も最期のお祈りもやってるという。
この辺は何か時代劇に通じるものを感じたんだけど、
海外ではこういうお約束はどう評価されるんかねぇ。
ちょっと興味深いよね。

ROCKNROLLA

2009年12月02日 | movie

ってことでガイ・リッチー。
もはや虜。
リボルバーの感想はそのうち…とか言ってた気がするがそんなことは無かった。
リボルバーがあんな感じだったし、公開してる映画館は全国に二つやし…
心配しかしてなかったけど、昔の路線に戻ってて良かった良かった。
嫁と別れた途端にコレなんだから困るよなぁ…
リボルバーも今撮り直したら良い出来になるのかも。


チンピラ・ジャンキー・金の虫が大暴れ!!
相変わらずのダメ人間達が織り成す群像劇。
センスに満ちたカット割も相変わらず。今回は控えめかな。
リボルバーとはどうしても比較してしまうんだけど、
ロック・ストック~とSnatchみたいに、手放しに頭空っぽで観れるワケじゃない。
主役(?)のジャンキーがピアノで歌うシーンなんかは、
何か思わせぶりな分、ちょこっとリボルバー臭さを感じたり。


不動産王のギャングに借金を背負わされたチンピラが、
借金返済の為に強盗するんだけど、強盗した相手は不動産王の取引相手で…
不動産王は取引相手から預けられた「幸福を呼び込む絵」を紛失。
盗んだヤツは年に三度は死ぬ重度のジャンキー、ロッケンローラ・ジョニー。
役者が揃い過ぎてて、画面が狭い狭い。


Snatchで魅せたような、場面を切り貼りして物語を繋げるような感覚は相変わらず。
もうちょっと解りやすいかなぁ?
それ以上に笑えるシーンが多いんで、目を取られるのはそちらの方が多いかも。
ロシア人の傷跡自慢とか、ロシア流のお楽しみプレイだとか、
ダンスの得意な二人も面白いし、失礼かもしれないけどホモネタは大体が面白い。
退屈にさせないって重要ですね。


そういやリボルバーのトレイラーで使われて以来、
本編ではお蔵入りになってた「Such a Fool」が登場。
22-20sも浮かばれるぜ…

RONIN

2009年11月27日 | movie

静かなアメリカン・クライムムービー。
ドッカンズッカンしない映画を好む自分としては、
大変に満足できる作品でした。

観てる最中も観終わった後も、「RONIN」なんてタイトルからして、
フランスの映画かと思ってたけど、実はアメリカの映画。
ロケ地がフランスだったからかなぁ…。
街並みの色合いが落ち着いてて画になるんですよね。
フランスは素敵なトコロ。行ったことないけど。
「リミット・オブ・コントロール」はスペインが舞台だったけど、
あっちはあっちでまた綺麗な風景だったしなぁ…
日本の狭苦しい景観も好きっちゃ好きなんですが、
映画やドラマなんかの映像作品だと、海外の片田舎だとかに軍配が上がるワケです。


そんなシックでアンニュイなフランスを舞台に、
国家・組織に属さない犯罪プロフェッショナル(=浪人)たちが集まって一騒ぎするワケだ。
アクション方面の見所はカーチェイスに尽きるんだろうけど、
確かにコレは圧巻。CGも使わず、いや使わないからこそなのか。
説得力があるもんね。
狭い狭い路地も遠慮なくガンガン飛ばす。
逆にCGを使って欲しいと思うくらいの無茶な飛ばしっぷり。
見ごたえ有りました。

でも実際に観てた中で印象に残ったのは、
集まった浪人達のやり取り。
主演のデニーロとジャン・レノの絡みなんかは、男くさいったらありゃしない。
単純に"渋いなぁ"と思うシーンが多々有ったんですが、
それもフランス映画と間違えた先入観の内か。
最後の酒場の会話なんてもうね…

集まる人間やシナリオのバックボーンとも言える、
世界各国のしがらみをある程度理解しておくと、カーチェイス映画で終わることは無いかと。
とはいえ色んな映画や漫画でこの手のしがらみには触れられてるし、
予備知識無しでも楽しめる人間は多いと思うけどね。


名前が似てて紛らわしい邦画、「GONIN」も今度は借りようと思いました。
名前とジャンルこそ近いものの、他の面は全然関係ないんだよね…

Gangstar No.1

2009年11月26日 | movie

稀に見る「眼映画」。
ルックアットマイファッキンアイズ。
主演のポール・ベタニーの眼が怖い怖い。
ゾクゾクしますよね。
ダニエル・クレイグも苦手な方のパーツ構成だったけど、
こっちのが数段怖い。
夜道で見かけたら何もされなくても通報するレベル。

俳優で言えば、「時計仕掛けのオレンジ」でアレックスを演じたマルコム。
老けましたね。時代の流れを感じますね。
序盤で出てきた時は好々爺だったんだけど、終盤の演技を見てたらやっぱりアレックス。
キレてるね~。実にキレてる。
ポール・ベタニーの怖さは、パーツとしての眼が怖いと言い換えられるんですが、
マルコムの場合はやっぱ演技力ですか。
特典のインタヴュー映像がなきゃ地と勘違いし続けるわコリャ。


舞台はロンドンですね。
マフィアものっつーと禁酒法時代に前後したアメリカが舞台の作品が多いんですが、
本作はイギリスです。
建物の内装だとか衣服がギャングとは思えないオサレさ。みんな足長ぇ。
昇り竜の若手ギャング、フレディに見出されたチンピラが、
フレディをも足蹴にして伸し上がって破滅するピカレスクな映画。
ホモっぽい要素というか、受け取り方もできないでは無いんだけど、
男性が男性の視点で見る限り、その線は薄いと思うわ。


この元チンピラは役名が無いので、仮にポールとしましょうか。
ポールはフレディに憧れてギャング道まっしぐら。
仕事は楽しいしやりたい放題できるしサイッコー、という時に、
ボスのフレディは結婚して丸くなっちまう。
ポールの中の理想のフレディと現実のフレディが離れていく中で、
偶然手に入れた情報からフレディを追い出し、組織のトップに座る過程。
ここ重要ですよね。

フレディがカレンとの結婚を持ち出すまでは、ポールの理念は全てフレディありき。
ところが結婚を通して丸く収まりかけてるフレディを憎むように。
熱を上げてた分、それが逆転すると憎悪も一気に深まるわけで…
以来彼の目標はフレディを蹴落とし、自分が組織のトップになる事になると。
その為なら仲間も殺すし、ついでだから対抗組織も潰しちまおう。
「オレがナンバーワンだ」という台詞は自身に向けた暗示以上に、
自分の中のフレディに対して向けられたモノなんだろうなぁ。


スタッフロールで流れる「The Good Life」が実にシニカルですね。
美しく甘いメロディーで、ギャングスターの栄枯盛衰記を静かに終わらせるのです。
眼に始まり眼に終わるような映画ですが、音楽・映像方面は非常にグッド。
見終わって考えても、不満な点が思い当たらない。
別に面白いとかスカっとするワケじゃないけど、良い映画でした。