トム・ハンクスですね。
キャリアは相当なモンなんだろうけど、自分が好む方向とは無縁の人ですので、
今回がほぼ初接触に近いです。
グリーンマイルは洋画劇場でチラ見したんだけどすぐチャンネル変えたしなぁ。
今回借りたようなクライム・ムービーでは無いですね…
そこまで残虐・凄惨な画も無いですし、親子の絆を男くさく描いた感じの作品。
「子連れ狼」を意識して作ったトコロもあるみたいで。
この子はできる子や。
ディーラーXXXXことダニエル・クレイグが登場。
相変わらず怖い。白人さんでもこの手の顔はニガテ。
レイヤー・ケーキではクールでオサレなディーラーでしたが、
本作ではマフィアのボンボンでヘタレという役回り。
見ててイライラするよね。
死体撮影業兼務の殺し屋・マグワイヤは凄腕感不足。
不気味ではあったけどね。
サリヴァン親子は組織の追っ手から逃げるワケですが、
逃亡生活中の広大な風景が印象に残ります。綺麗なんですよね。
だだっ広い田舎に車道がスーッと一本伸びてる様子だとか、
ラストの砂浜と、内装まで真っ白な家も好き。
雨が降る中でバリバリ撃ち合うシーンなんかも綺麗。
見てて殺しの烙印を見たくなったので、また今度アニキに返してもらおう…
恐らく、ゴッドファーザー的なギャング映画の要素を求める人と、
トム・ハンクスの畑であるハートフルな感動物語分に期待する人。
この映画に興味を持つ人が上記のように二分できると思うんですが、
どっちも中途半端な印象です。都合良く話が進み過ぎてるような気もするけど。
ちょっと盛り上がりにかけて、感情の起伏を呼び起こすモノもない。
だから風景や建物に目が行ったのかもね…。