5月22日(金曜日)
京都山科のLive Studio 58で、沖縄民謡 「稲三会」のメイン唄者稲嶺盛玄(通称:げんちゃん)さんと満月兄弟のジョイントライブが5月22日にあることを、げんちゃんのブログで知る。げんちゃんが京都でライブをやるのは、今回で3回目になる。7時開場で7時半から開演だ。愛知県半田市から遠路はるばる来てくれるのであれば、げんちゃんの私設応援団員としては、行かねばなるまい。もじもじしながら愛妻にお伺いをたてた。「三日前に沖縄から遊んで帰ったばかりなのに、また遊びに行くの・・・あきれて物が言えない」と軽蔑の目で見られてしまった。愛妻は私が沖縄旅行中、爺さんのシモの世話でほとほと疲れ切り、ストレスがたまっている。何とかできるものあれば何とかしたいが、私にはその手立てを持っていない。
小さい声で「駅まで送って」と言った。いつもであれば笑顔で送り出してくれるのだが、少々眉間にしわがあったように見えたのは気のせいであろうか。ライブへ行ったからには楽しまねば損だ。
7時に会場に着くと玄ちゃん、奥さんの「良てぃん」さんはすでに到着していた。良てぃんさんは太鼓と三板の担当であるが、一時は坐骨神経痛で演奏も出来ず動くのも不自由だった。今夜は太鼓を叩くと聞けば一安心だ。三線にはやはり太鼓がなければ、クリープの無いコーヒーのようなもの。クリープを入れない方は突っ込みをいれないでね。
泡盛を1杯飲み終えれば7時半になり、まずは満月兄弟の演奏が始まった。満月兄弟は今夜は6人であったが、兄弟とつくも血縁関係はまったくない。彼らは一人でも、何人で演っても、どこを切っても、金太郎飴なポリシーで活動している。ユルっとやってナンボのグループなので、それはそれは聞いていて楽しい。6月には万福寺で奉納演奏、城陽の友が丘自治会、京都の電器販売店等に次々と呼ばれいるそうだ。大人も子どもも楽しめれば、昼間から声もかかろうというものだ。割烹着を着たおばさんの格好をしている方のカツラは、自分で制作したそうだ。
型紙を短冊にし和紙を貼り付けたもので軽かった。メンバーの長男はライブスタジオのマスター(沖縄県名帰仁村出身)だった。楽器の数は一人二つはお持ちのようだ。曲により使い分けている。楽しければ飲むピッチも上がる。満月兄弟のステージは40分くらいであっただろうか。その後はげんちゃんの島唄ライブだ。
彼は三線をやり始めて10年。人様の前でやるのは愛知県に移住してからで、4年半の発展途上人である。京都へ来る度に唄も上手になっている。愛知、岐阜、三重で三線教室をやっていて生徒さんを100人も抱えていれば唄もトークもドンドンうまくなるだろう。彼のトークと島唄を2時間堪能した。目の前には泡盛の空コップが5個くらい重なっている。飲むほどに酔うほどにご機嫌になる。
10時半からは満月兄弟、げんちゃんがステージに上がり2次会が延々と続いた。
げんちゃんがリクエストがあればどうぞと言ってくれ「安里屋ユンタ」を酔っ払って唄ってしまった。ろれつが回らなく失礼しました。
カチャーシーで盛り上がり、気が付けば日付け変更線はとっくに過ぎて1時半になっていた。こんな楽しいライブであれば何度でも行きたい。
満月兄弟、げんちゃん今夜はありがとう!
そして私の誕生祝をしていただいた会場の皆様ありがとう!
(参考)
満月兄弟は、メッセージ性の強い歌を、選んで、好んで、演奏しています。
戦前の壮士演歌や、ジンタ、童謡、反戦歌、労働歌、などなど・・・
それを、重くせず、チャラッと、ユルっと、
愛と、涙と、笑いを、パラパラ振りかけ、
満月な兄弟達の思いを、ギュッと込めて演奏します。