抜いても抜いても生えて来るのは「ドクダミ」だ。私の頭髪もこうであれば悩みの一つは消えるのだが・・・。今このドクダミの花が、庭のあちこちで満開だ。
愛妻に、花には一重と八重(正確には総苞片が八重状になっている)があると教えてもらった。
ただ漠然と見ているだけではそんなことは気付きもしない。どれどれと確認すると”なるほどだワールド”。こんなことを言えば姪っ子からオジンギャグと冷やかされそうだ。まてよ、こんなテレビ番組があった頃には生まれていないかな?意外と「それ何」と突っ込まれるかもね。
八重の花のドクダミは珍しいので、友達からもらい植えたそうだ。そんなこと草刈正雄の私は、初めて聞きました。今までおかまいなしで、せっせと引っこ抜いていたがこれからはどうしましょ。しょうもないことで頭を使えば貴重な毛が抜ける。今まで通りで抜きましょう。
ドクダミの薬効は大昔から知られ1000年の歴史がある。ドクダミの呼び方は、「毒を矯(た)める」「ドクダメ」からついたようだ。干して乾燥させたものを十薬(じゅうやく、重薬とも書く)という。元職場の女性に”どくだみ茶”を毎日飲む方がいて、この時期になると刈り取り干して差し上げたものだ。ドクダミ茶は飲んだことは無いが、美味しいお茶ではないそうだ。良薬は口に苦しというところだろうか。一丁飲んでやろではないか”ほし~いの”と言う方には差し上げます。
もちろん32歳のグラビアアイドル”ほしのあき”さんは欲しいに決まっているので送りましょうね。
【豆知識】
1.開花期は5~7月頃。茎頂に、4枚の白色の総苞(花弁に見える部分)のある棒状の花序に淡黄色の小花を密生させる。本来の花には花弁もがくもなく、雌しべと雄しべのみからなる。
2.どくだみの薬効:どくだみの葉や茎をすり潰して得た青汁を塗ると、切り傷、オデキ、ニキビ、蓄膿症、水虫、皮膚病などに優れた薬効を示し、青汁や乾燥どくだみを煎じた汁を服用すると、高血圧、肩こり、便秘を改善してくれます。また、どくだみは服用すると利尿作用によって解毒の効果があり、多くの病気に対しても改善する効果があります。さらに、皮膚病に効果的なので病気の治療だけでなく、美容目的でどくだみを使用したりもします。どくだみは薬効が高いだけでなく、とても多様な症状を改善するのが特徴なのです。
3.ドクダミ茶の作り方:6~7月の開花期の地上部全草を鎌などで刈り取ってヒモで束ね、雨や夜露の当らない風通しの良い軒下に吊るして陰干し乾燥させる。
4.飲み方:1日量5~15グラムを600ccの水で煎じ、1日3回に分けて服用する。薬草を煎じる時は、土ビンや耐熱ガラスやホウロウ鍋などを使う。鉄製のやかんや鍋は、タンニンなどの有効成分が鉄分と反応して変質してしまうので禁物。また、沸騰させてしまうと熱で破壊されてしまう薬用成分もあるので、60℃のとろ火で30~60分かけてゆっくり煎じる。
5.生葉には、デカノイルアセトアルデヒド、ラウリノールアルデヒド、クロロフィルなどの成分が含まれているが、乾燥してしまうとそれらは飛んでなくなる。
乾燥葉にはフラボン成分(クエルチトリン、イソクエルチトリン)などの成分が残る。