「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

村上春樹さんの本

2008-09-22 21:24:31 | きょうのできごと
こないだ図書館で「東京奇譚集」と「走ることについて語るときに僕の語ること」を借りてきて、読んでます。
…つか、読むのがもったいないわあ。おもしろいわあ…。

「東京奇譚集」は短編集で、「走ることについて~」はエッセイ。
実は、私が普段「避けている」ジャンルです。
…短編集ってさ、当たり前だけどすごい勢いで物語が終わっちゃって、…なんか小説って、主人公の気持ちとかに寄り添っていく過程とか、物語が進んでいく感じが楽しいなあと私は思うので……いつも物足りない気持ちになるんですよね。いや、単にうちの想像力が乏しいだけかもしれないけど。短ければ短いほど、自分の中の「映像」の手がかりが少なくなるから、「読みづらくなる」だけかも。
エッセイは…エッセイは大好きなんだけど、なんかエッセイストさんや芸能人さんのエッセイはいいんだけど、普段小説書いている人のエッセイって微妙に違和感があって…あんまり好んで読まないんですよね。小説の「後書き」くらいでちょうどいい気がする。

でも…読んでみたら、どっちもすっごいおもしろかった!
つーか村上さんめっちゃかわいらしいんだけど……!!
「東京奇譚集」最初の1つめ、いきなり本人出てきて挨拶してて笑ってしまった!かわいいよー!!
エッセイも、全体的にはいつもの調子で書いてるのに、時々唐突に「~ですよね。」とかこちらに話しかけるような一文があったりしておもしろい。声出して笑いながら読んでます。


短編集やエッセイを避けてたのも、…「うちはハマると手元におかずにはいられない」というのはこういう…書籍にもあてはまるから!の、ような気がする(コミックやゲームだけじゃないんですよ!)。今、この2冊、猛烈に自分の本棚に入れたくなってるし。限りあるお金を使いすぎないようにする、見事なマインドコントロールですね!しかし結局は無駄な抵抗だった。だって村上さんのはなんでもおもしろいし、私はそれがとっても好きなんだから読まないとか買わないとかありえない!…さあ探すか。古本でもいいからハードカバーがいいなあ!文庫よりハードカバーが好きだし!ただし、遊戯王コミックの後ね!(その前にティーセットもあるんですけども)
好きなものには本当に盲目的になってしまうので(社長とか…)、「興味ないものは蹴っとばして見向きもしない」といううちの基本精神は、実は自分を守るためのマインドコントロールになってるんだなあ~…。うちのこの物欲を多方面に向けたら生活できなくなっちゃうよな!ほんまに。
ただ、無意識にでも押さえつけている分、それが解放されたときのパワーがより、ものすごいものになりますね…社長とか(←しつこい)。



あれ?村上さんの話のはずだったのにな…。


エッセイの方を読んでて、すごく思ったのが
「なんかこの人、うちとすっごい似た考え方するなあ…」だったんですけども、
…違う!違うよ!!
うちが影響されてるんだ…!
昔から、もう繰り返し繰り返し村上さんの小説ばっかり読んでたから、無意識に考え方とかが…染まってるんだ…。それも、かなり深いところで……。自分が思うよりも、ずっとずっと…。

気づいた瞬間はものすっごく驚いて、ちょっと焦った。
だけど、すぐに冷静になった。いいじゃんそれでって。悪いことなんかじゃ全然ない。好きな人・尊敬する人に影響されるのはむしろ、すすんでやっていきたいことだし。人間を作るのは外のものだ。自分の中から全てが生まれるわけじゃない。…それならそれが「読んできた本」なら、うちにとってこんなにうれしいことはない…。



村上さんはエッセイの中で、…「書くこと」がお仕事で、「走ること」は自分を保つために必要なこと、みたいな風に語っている。
うちも…そうだと思う。(=そうなりたい)
仕事は「お菓子を作ること」。「書くこと」が自分を保つために必要なこと…。

走るのは、うん…無理だからね。