「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

できたあああああ

2009-11-24 22:17:31 | きょうのできごと
書けた!書けた!感想が書けた!!(クララが立った的テンションで)
よっしゃああああああ!!

衣装買うぞ!衣装!!
あっでもゲイツこないだ買ったばっかりだから12月になってからに…しようかな…(クレジットの支払い的な意味で)。
一つなら残りのゲイツで買えるはずだから、ホーリーナイトドレス買おうっと!

そんであと、…本屋さんで念願の「遊戯王R」買ってこなきゃ!
あと「真理の福音」も!
わーい!
…てかまた感想地獄の始まりだああああ…ううあああああ(やらなきゃいいのに…)



いやもう、本当に大変でした。
でもがんばった…!

BGMにはここぞとばかりにニコニコの作業用BGMの…100分近いやつとか聴きまくりでした。
一番聴いたのはこれ。外部プレーヤーにする意味がないのでリンクのみ…。
【ニコニコ動画】FF6「妖星乱舞」 原曲含めてアレンジ&カバーメドレー
…めちゃ不穏やんけ!
いやあ、なんでかなあ、「妖星乱舞」好きなんですよね~。
つか、ケフカが結構好……き……

って、またそういうネジ外れ系キャラかよ!!
どんだけ昔からそういうタイプが好きなの私ぃ!

…今、自分でもちょっと呆然としてしまった…。
いやケフカ様は…ちょっとひどいよね、あれは。ゲーム中は。フォローできないよね。
てか、そもそも私はセリスが大好きだったんです。
それでケフカ様も好きになったんです(はしょるな)(だってネタバレ?だし…そもそも公式設定じゃないって話も……)。
いやそれにしても、あの魔大陸でのシーンは、私のやったゲーム史上、かなりの衝撃シーンであったのことよなあ…。コントローラー持ったまま裸足で逃げ出したいくらいびっくりしたもんなあ…(アホか…)。


あー!
ニコマスですんごい動画がいーっぱい上がってるんだった!!
…最終巻の感想書いてる間は、なるべく集中したくて…他のものを入れたくなくて、まだひとっつも見てないんですよね。ちょっと見てきます!

でも集中したいとか言いつつ、ハッと気づくと「ヤンデレ」についてググってたりした私マーメイ♪…いや、弟と久しぶりに月姫の話したら、琥珀さんとかめちゃ懐かしくなっちゃって…。ああ月姫やりたい。てかリニューアル版?はいつ発売なんだろうか。いつまでも待つけどな!

遊戯王文庫版感想 22巻(結)

2009-11-23 14:11:38 | 遊戯王☆感想文
最終話のサブタイトル…震えました。

「遊戯 王」

高橋先生は一体いつ、このサブタイトルを決めたんだろう。
タイトルを決めたときにもう頭にあったとしたら…どうしよう。すごすぎて泣いてしまう。
でも3巻のあとがきを読むと、DEATH-T編の頃にすでに最終回のイメージはできていたらしいから…もしかすると…。
「どのような形であれ遊戯は、『もう一人の自分』と向き合い、真の『自立』を勝ち取らないといけないと考えていました。」

「自立」……。
…ラストのエピソードである「闘いの儀」はもう、本当にすばらしくて…言葉が出てこない。最終話なんてすみからすみまで全部すごい。表遊戯の封印していたカード、「死者蘇生」…あれに、「意味」をもたせるなんて。
イシズさんのセリフで泣いた。
「(これは遊戯の…もうひとりの遊戯に対するメッセージ…。死者の魂は現世にとどまってはならない…。
冥界へと旅立つ、王の魂への引導…。別れの決意を込めた遊戯の切り札……!)」


決着がついた後の二人の会話もすばらしくて…、
いよいよ帰ってしまうアテムを、最後の最後で涙を流しながら思わず止めてしまう仲間達のセリフも…最後の城之内の言葉も……
さっきからすばらしいしか言ってないけど、だって、すばらしいとしか言えないよ…。


「遊戯王」という物語のテーマは「友情」……
見えるけど見えないそれを、信じることの大事さ…。そして仲間と力を合わせる「結束」の重要さ…。
そしてもう一つのテーマが、「自立」。
友情は馴れ合いや頼り合いではなく、それぞれが真の自立を果たした上でまた築かれるもの。闘いの儀において、遊戯はもう一人の自分…アテムから、自立を果たす。アテムもまた、武藤遊戯から自立し、あるべき場所へと還る。

「これは特別な『王』の物語ではない…
誰にも物語はあり――
それは光の中に完結する物語だ」


千年パズルを完成させ、友情を手に入れ、真の自立さえも勝ち取った。
それが武藤遊戯の物語。

だけど、そう…誰にも物語はあるのだ。



…ね?そうですよね、社長?

ここにも。友情を手に入れ、変化して…真の自立を勝ち取った者が一人。
かつて彼は、憎しみという闇に捕われていた。憎しみと怒りを糧にして、内なる闇に「依存」して突き進もうとしていた。
闇遊戯と出会い、バトル・シティでの闘いを経て…闇から立ち上がり、夢へ向かって歩き出した。出会いが彼を救ったのだ。

救済は、魂に刻まれた必然だったのかもしれない。
三千年前、神官セトはキサラと出会い、闇から救われた。
これは「海馬瀬人」にとっては、何の関連もない過去の歴史だろうけれど…イシズさんが言っていた。人間の魂と意志は永遠のものなんだって。
セトの意志、キサラの意志、そして、友であるアテムの意志。
海馬瀬人の知らぬところで、その想いは確かに存在していて…全ては「武藤遊戯」に託される。
海馬瀬人の知らぬところで、彼らの想いもまた、果たされる…。


バトル・シティ終了後に、自らの夢である「世界海馬ランド計画」のため、アメリカへと渡った社長。
その彼が、ここに…エジプトにいる。広大な砂漠の中、皆とは離れた場所に…弟と立っている。
何も語らない。
見送るためにここに来たはずなのに、「彼」にさえ一言もなく…。

アメリカへ発つ時の、社長の最後のモノローグ…
「(遊戯!オレ達の闘いに終わりはない!)」
二人は永遠の好敵手で、永遠の「友」。
魂が還ってしまったとしても、…その想いは永遠だ。
もはや言葉は意味を持たないのだ。

それでも、…社長がここにやって来たという事実が、私には嬉しくてたまらない。
最後まであの石板に記された過去を信じず、オカルトと言って否定して、いよいよその秘密が明らかになる時も、自分には無関係とばかりにそこにはいなかった社長。
それなのに、本当に最後の時には…ここまでやってきた。遥か、エジプトの地まで。

…これが彼の想いの全て、なのだろう。


アテムの物語は今、光の中に完結した。
しかし武藤遊戯の物語はまだ始まったばかり。
そして海馬瀬人の物語もまた…。

光の中に完結する、その時まで…続いていく。ずっと…。






…文庫版を一気買いしてから、約一年。
ようやく感想を書ききることができました。
何度もくじけそうになったけど、最後まで続けられて本当によかった。

ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。
一年もかかってすみません…。
めちゃ自分のために書いてる感想なのに、楽しみにしていただいている方がいらっしゃるという事実は、大きな勇気になりました。
これで興味が沸いたという方がもしいらっしゃるなら、…是非文庫版をゲットしてみてください!損はしないですよマジで!(最後まで宣伝…)

それでは最後に。
「社長……!大好きだ……!!」

遊戯王文庫版感想 22巻(転)

2009-11-22 02:23:41 | 遊戯王☆感想文
「屍は横たわる 器は砂となり塵となり――
黄金さえも剣さえも 時の鞘に身を包む――

骸に王の名は無し

時は魂の戦場――
我は叫ぶ
闘いの詩を 友の詩を

遥か魂の交差する場所に 我を導け」



闇を打ち破り、…セト様が次なるファラオとして即位した「記憶の世界」。
アテム本人も言っていますが、今回の展開は本来の歴史とは違うものです。現代のバクラと闇様の意志と、表遊戯達の介入によってその「過程」と「結果」は大きく変化しています。


それでは、本来の歴史とは、一体どういうものだったのか。

わかっているのは
・ゾークは封印された。
・同時にファラオの魂も封印され、千年パズルは砕かれた。
・アテムの名前も封印された。

そして一番の(←私的に)ポイント。
・セト様があの石板を作って残している。

石板に記されているのは、亡きファラオに捧げられた「友への詩」。
18巻冒頭で示されるその内容が……上記のものです。

あの石板を残したということは、本来の歴史でもセト様は次のファラオに即位した…ということだと思われる。
ファラオのことを「友」としてるのは、…今回あった、あの最後あたりの会話も実際交わされたからではないだろうか。ファラオ本人から、次のファラオになって欲しいと…自分に代わって、自分の意志を継いで、この国の平和を取り戻して欲しいと言われ…そしてその本人は、自分の身を犠牲にゾークを封印した。
封印が簡単に解かれることのないようにか、ファラオの真の名前は隠されて…。
それでも闘いの記憶は消えない。
友の熱い想いは永遠に消さない。
さまよえるファラオの魂と、いつか再び…必ず出会いたいという願いを込めて、セト様はあの石板を残した……。


社長と闇様がBC準決勝で見たビジョン…。ファラオと闘うセト様の姿…
似ているようだけど、あれも、今回の展開とは少し違う。
この時のビジョンに他の人(アクナディンとかゾークとか)が介入できるわけがないので、…あれは「本来の歴史」なのではないだろうか。それぞれの千年アイテムに封印された記憶からの映像だから、個人の主観で細部は変わるかもしれないけど…。
そしてこのビジョンの中のセト様のこのセリフ。
「もう一度言う…。貴様に手を貸すつもりも――闇(やつら)に服従するつもりもないとな…。」
一度言ったらしい。
…じゃ、なくて!!
これって!これって!!
…「そうだったらいいな」ぐらいに思ってた私の勝手な自説を、進めてみようと思ったきっかけはこのセリフです!!

ずばり、
「本来の歴史は、高橋先生が20巻のあとがきで語っていた『やむを得ずカットしたエピソード』だったのではないか」
それ、自分が読んでみたいだけじゃん!…と、私も思ってました。でもでもでも!あとがきによると、「王の記憶編」の壮大なエピソードを短くしたのは体調を崩されてからで…体調を崩されたのはクル・エルナ村での闘いのあたりの時の話で…、
じゃあ、BC編を描いてらしたころは、壮大なエピソードのままだった…はず!!
よし、行けるッ…!(どこ行くねん…)

件のあとがきより。
「千年眼の邪念によって、欲望と憎悪に支配されてしまったアクナディンが、白き龍を抽出するための拷問にかけるべくキサラを拉致するのですが、神官セトがファラオの忠誠に背き、キサラ救出に向かうのです。ここからアクナディンと神官セトの対立が激しくなり(~中略~)闇の大神官率いる死霊軍、ファラオと神官団、白き龍(キサラ)の復讐を果たそうとする神官セトの三つ巴の戦争に発展していく構想だったのですが…」

これを踏まえて、もう一度準決勝ビジョンのシーンを見てみる。
記憶戦争では…アクナディンがセト様の意識を乗っ取っていて、ファラオを抹殺するべく挑んだ闘いだったけど、…これは?
…闇には従わないって言ってるくらいだから、アクナディンに乗っ取られてはいないと思われる。ファラオが「明らかに正気を失っている目」と表現した目に似てる気もするがそもそもセト様はこういう顔…いえなんでもありません。

しかし、背後の石板には「白き龍」がいる。
抽出には「千年錫杖」が必要なはず。でもセト様が自らキサラから抽出したとは…とても思えない…。一度は乗っ取られたのか?
いや、今回のような経緯で、アクナディンによってキサラを殺されたところまでは同じで…もしかしたら、抽出は自分でやったのかも…。「キサラの復讐を果たすため」という高橋先生の言葉とも合ってくるし。アクナディンが今回ああいう行動(投身自殺→セト様の体を乗っ取り青眼抽出)に出たきっかけは「ゾークがやられてしまったのを目の当たりにしたから」なんだし…。

そうか、それなら……もう一つひっかかってたことも解決する!
…イシズ戦で社長が見たビジョン。「胸を刺す悲しみ」のアレ…
あれも、似てるようで今回の記憶戦争時と違う点があるんですよね!見たらすぐわかるけど。
「ビジョンでは、キサラを抱くセト様の前の石板に青眼の姿がある」
この相違点も、普通に読んでる時は「まあイシズ戦のあのシーンでここに青眼の姿がなかったら意味不明だし、イメージ画像ってことかな?」とか思ってたけど…
本来の歴史では…、セト様は胸を刺す悲しみに苛まれながらも、死んでしまったキサラのため、白き龍と共に闘う決意をしていた…そういうシーンだったのかもしれない。千年ロッドに封印されていたのは、そんな悲しい記憶だったのかもしれない…。

そういや結局、イシズ戦のあのシーンで社長を止めたのは誰の意志だったんだろうか。普通に青眼とキサラの意志…でもいいんだろうけど、…イシズ戦でも準決勝でも「千年ロッドに封印されている記憶」が光を放ってビジョンを見せてた。闇マリクはあれを「海馬瀬人の記憶」だと言ってたし…大体、千年ロッドの持ち主はセト様であってキサラではない。
…セト様か?セト様が止めたのか?自分の生まれ変わり(?)を助けるために…。
そう考え始めるとまた…なかなかおもしろい。でもイシズ戦は…やっぱり青眼かな…。シーン的に。
気になること一つ。…セト様が現代の社長の行動を見てたとしたら、一体どう思ったんでしょうか(笑)。自分が想いを込めて詩を刻んだ石板を「記憶から粉砕してくれるわ!」とか言い放つのを見た日にゃ、頭抱えるくらいじゃすまないような…。
でも社長の過去アレルギーは不遇な幼少期に端を発するものだし…予想外の展開に驚きつつ、ハラハラしながら見守ってあげてたのかもしれない。
冥界の扉の向こうで。ファラオの魂の帰還をずっと待ちながら……。
社長の、ファラオ(闇遊戯)に対するものすごい態度の数々を、アイシスさんあたりにからかわれながら…皆で見守っていたんじゃないかと想像すると…それだけでもう5000字くらい書けそうです(……)。



壮大に脱線してますが、そろそろ話を戻して……。
準決勝ビジョンのシーンの状況をもうちょっと考えてみる。
ここのファラオとセト様は、何故闘っているのだろうか。

セト様のセリフからわかるのは…すでに「王宮が崩れ堕ちている」こと。アクナディンは闇との契約を交わし、闇の大神官となっている…つまりゾークも復活していること。
ファラオはまだ存命だし、千年パズルも砕かれていないので、神官団とゾークの「最後の闘い」の前であることもわかる。
……つまり、スゲー大変な時…ですよね…。
セト様の言葉。自分と「我が龍」は闇には従わないけれど、ファラオにとっては永遠の敵だから、このピンチの中でもファラオに手を貸すことはない…。
「だが…今、貴様をここで倒す…。それは大いに望むところだがな。」
大変な時である。
大変な時だからこそ、決着をつけようと…セト様がファラオを呼び出して「決闘」を申し込んだということでファイナルアンサー?(←古い…)
セト様何やってんですかと言わざるを得ない!!

でも、何故ファラオがここでその決闘を受けているのかを考えると…
「キサラを奪われて暴走中のセト様の説得」の意味合いもあったのかもしれない。
ゾークの力は強大で、倒すためにはどうしてもセトと白き龍の力が必要…というか、自分と神官団全員の「結束」が必要とファラオは考えた。しかしセト様はああいう人なので(……)、言葉での説得は無理。
ならどうするのか。
闘いの中で伝えるしかない。…あの、三千年後の…憎しみの塔での闘いの時のように。
結束の必要を。
復讐の無意味さを。
自分の想いを。

…セト様はファラオを「永遠の敵」だと言った。
でもこれは、本来の「敵」というよりかは…意味は「好敵手」に近いのではないだろうか。忠誠に背いたとしても、ファラオは憎しみを向ける相手ではないはずだし…。
王宮は崩れ堕ち、ファラオは今や裸の王同然……。
もう、「神官」と「王」ではない。セトと、アテムとして向き合う二人。
もはや二人に言葉は意味を持たない。二人に代わって運命を決めるのは…「決闘(ディアハ)」。
闘うことができるのは、敵が…「好敵手(ライバル)」がいるから。
より高みを目指して、闘い続ける事ができるのなら、
「好敵手…、友……、その境界がどこにある」?


「憎しみの果てに真の勝利はない」ということで…ここでのセト様は、ファラオには勝てなかったと予想します。…古代編での青眼って強さがケタ違いっぽいので、多少不安ではあるけど…力で押し切ろうとしたら、きっとキサラが抵抗して止めただろう。憎しみにかられたセト様を救えるのは、もうファラオだけだと信じて。(ついでに、キサラによる妨害があったとしたら「オレとお前の間に力の差はない!」につながってまたオイシイ。負けた原因はあくまで「内なる憎しみ」…)
ファラオは、セト様を負かした上で、憎しみに捕われることの愚かさを説き、最後の戦いを共に闘うことを望んだ。
…そしてここで、自分にもしものことがあったら(最初から自らを犠牲にすることに決めていたとしても明言は避けただろう)次のファラオになって国を守って欲しい、と伝えた。

…なぜ、セトだったのか。
ここは本当に想像するしかないけど(いやコレほとんど想像だっけか)…、アテムはやはり、セトを「友」だと思っていたから、じゃないかな…。神官にすら向いてなさげなあの態度と思考回路(……)を考えると次期ファラオ指名は誰でも首を傾げたくなるだろうけど、…でも、セト様の、国を守りたいという想いは本物で…そして、自分の国への想いもきちんと伝えれば、理解して意志を継いでくれるだろうというのを信じてた…としか思えない。ファラオはそれを見抜いていたと。
立場の違いから、即位中は向き合って対等に話をする機会なんてなかっただろう。けど、もしそんな機会があれば、…地位も何も関係なく、魂をぶつけ合うことができるなら、…きっと最高の「友」となれるだろうと信じてて……この闘いでそれを確信へと変えた、から。とか。
…とても、私の理想ですが……でも、それくらいのことがなければ、あのセト様があんな石板を残すなんて…しないと思うんですよね。ホントに。


白き龍を従えた神官セトが合流し、ファラオ率いる神官団はゾークとの最後の闘いに臨む。
ゾークの力は強大で…ファラオは、この世界を闇から守るため、自らの命を犠牲にして、闇の大神官の魂を千年錘の中に封じた。そして千年錘を砕く。現世への復活をさせないために。
しかし闘いは終わってはいない。決着がつかない限り、二つの魂はパズルの中をさまよい続ける。

待っている。パズルを解いて、この世界の戦いに決着をつける者を。
二つの魂を冥界へと還す者を。


それはきっと、自分ではない。
だからせめて…その時、どうかその場に自分の魂を継ぐ者が導かれますように。
セト様は願いを石板に残す。

砕けたパズルを王墓に大切に保管して、真の名前もそこだけに残して。
まだ見ぬ未来へと希望をつなぐ……。

そして自分はファラオとして、王国の平和を取り戻すために尽力する。
それが友の、最後の願いだったから。



…以上、三千年前のセト様の物語。
ああ、思いつくままに書いてたつもりだったけど…どんどん自分の中で確信に変わってきた…!きっとこうだったはず!てか、こうであってくれ!(えー)
ちなみに、ずっとこれのこと考えてたら冒頭の詩…暗唱できるようになっちゃいました(ええー)。

(「結」へつづく)

遊戯王文庫版感想 22巻(承)

2009-11-21 07:36:03 | 遊戯王☆感想文
ファラオと神官団vsゾークと闇の大神官の、最後の戦い。
力を合わせて戦うファラオ軍だが…ゾークの前では最強の攻撃でも全て、歯が立たない。さらに攻撃力も圧倒的。ファラオを守るため、今度はシャダが命を落とす。
「グフフフ…!これで神官も残るは二人…。ファラオも傷つき、神を召喚する力も残されておるまい…。ゾーク様の闇の力に歯向かう愚かさにまだ気付かぬか!セトよ!!」
その言葉で…「闇の大神官」、その仮面の男がアクナディンであるということを確信するセト様。衝撃を隠さないまま、叫ぶ。
「何故…!!我々を裏切り、闇との契約を!何故、そのような愚劣な行為を!!」
そんなセト様を見て、アクナディンは回想する。
「(セト…。私はその目を昔も見たことがある…。お前は記憶しておらぬだろうが…。)」
千年眼と契約した時、化け物を見たかのごとく怯えた表情を見せた「息子」…。
「(私は化け物などではない…。お前の父なのだ……!!)」

心の叫びは当然届かない。目の前にいるのが父だとは夢にも思わない彼の息子は、「恩師」に向かって刃を向ける。
「アクナディン!たとえ我が師であろうとも、邪神の手先に堕ちた者は我が敵なり!!
今…生涯に一度あなたの意に叛き…あなたを倒す!!」

剣をかまえた精霊デュオスが闇の大神官に襲い掛かる。が……すさまじい力で反撃される。叫び声を上げるセト様。
「セトよ…お前の苦しみは真に進むべき道を示す!まやかしの正義など、精霊と共に打ち砕かれよ!!」
膝をついたセト様のところに、ファラオ達がやってくる。その意志に従い、ブラックマジシャンとガールが守るように前へ出るが…闇の大神官は次に、大量の死霊の軍勢を土から呼び出し神官達を襲わせた。その数相手に、すでにかなりのダメージを負っているファラオ軍は苦戦…。
その混乱の中、立ち上がれないままのセト様のそばに、闇の大神官が近づく。
「(セトよ…お前に力を授けてやる…。私と共に来い……。)」
大事なものを扱うかのように、そっとセト様の前に膝をつき…

気がつけばそこは、崩壊していく王宮。
その光景にショックを受けるセト様。そして闇の大神官の言葉に…この城に隠したキサラの事を思い出し、傷だらけの体で走り出す。
その背中に呼びかけるアクナディン。
「セトよ!あの娘死す時…お前に大いなる力が宿る瞬間となる!
闇の世界の王となれ!息子よ……!!」


ゾークが復活して、王宮が、世界が滅びようとしている。
しかもその復活に関わったのが、尊敬する師であった。
それだけでも、セト様にとっては信じたくない事実であるはずなのに…ここに来て衝撃の告白。
父なんだと。
生きていたんだと。
今まではその事を語らず、それでもそばで見守ってくれていた。
…状況が違えば、感動の告白になったかもしれないのに。
今はセト様をより追い詰める言葉にしかならない。

父である、アクナディンは言う。先王アクナムカノンは自分の兄であり、セト様には正当なる王族の血が流れているんだと。
「ファラオと我らの運命は光と影。だが闇の力の目覚めによって世界は新たな時代を迎える!憎きファラオを抹殺し…我らがこの世を支配するのだ、セトよ!」
駆け出そうとしたまま動けず、背中でその言葉をずっと聞くことになったセト様の目に映る……いよいよ倒壊しそうな王宮。脳裏に浮かぶキサラの顔。それを見抜いたかのように、さらに背後の言葉は続く。
「あの娘は死ぬ運命なのだ…。お前が神を宿すためにな!
白き龍と共に王となれ!息子よ!!」

そこまで、振り向かず、反論もしなかったセト様だが、ここで意を決して振り向く、父で、師で、闇の手先である男に向かって叫ぶ!
「たとえ…あなたが父であっても…私は闇に魂は売らぬ!!」

走り出すセト様。無言でその、去り行く背中を見つめるアクナディン…。

兵士の制止の言葉もふりきり、建物内へと入るセト様。向かうはキサラのいる部屋。
「キサラ、無事か!」
「セト様…!!」
急いで入り口の鍵を開ける。
「この城はじきに崩れ落ちる…。」
「なぜこのような災いが…!」
「来い!!」
すぐに脱出するべくきびすを返した背中に、キサラは…不安げな顔で、持ち続けていたのであろう疑問をぶつける。
「もしや、私に宿るという魔物の仕業では…。」
その言葉に一瞬驚くが、すぐさま否定するセト様。
「いや違う。この災いは悪しき闇に捕われた人間の業がもたらしたもの…。人間という魔物のな…。」
まだ不安げなキサラに、こう続ける。
「安心しろ…。お前は魔物など宿してはおらぬ…。」

…そう。キサラが宿しているのは精霊、という意味だけでなく……闇へと捕われた人の心こそが、何よりも恐ろしいものなんだ。
ここのセト様の表情は、何かとても優しく見える…。


王宮から無事脱出。キサラに、早くこの城を離れるように言う。
「(キサラよ…。お前は闇に捕われず、光を求めろ!)」
…しかし、そこに、目の前にまた、現れる「父」…。
「何故だ…!息子よ…!何故…娘を逃がす…!お前の千年錫杖の力で、あの娘から神を抽出すれば王となれるのだぞ!」
セト様を揺さぶるのは、その迫力だけではない。…しかし、しっかりと彼を見返し、こう告げる…。
「…私の…誇り高き父は…遥か昔…戦場で、勇敢に命を散らせたのだ…!」
拒絶の言葉に、沈黙は一瞬。
「もうよい…。私が神を与えてやる…。」

背後にはキサラがいた。
逃がしてくれたセト様が心配になって戻ってきたのか、それともあまり進めないうちだったのか、…自分が狙われているなんて思いもしなかったのであろうその表情は、……次の瞬間に永遠に失われる。
闇の大神官の攻撃がキサラを襲う。
笑う大神官。絶叫するセト様……。


シモンが召喚した伝説の守護神「エクゾディア」の攻撃も…ゾークには敵わず、…それでも闇に屈せず、立ち向かうファラオ軍。
しかし圧倒的なゾークの攻撃力の前に今度こそファラオの魂も尽きようとした、その時!表遊戯達が!
ファラオを守るように4人、決闘盤を構えて立っている姿がめちゃくちゃかっこいい!!
「(もう一人のボク…!大丈夫!!君にはボクら、仲間がついている!!)」

決闘盤からドローしたカードでモンスターを呼び出し闘う表遊戯と城之内。しかしそれも効かず、強烈な反撃が返ってくる。前に飛び出したのは…仮面の男、ハサン。モンスターでゾークは倒せない、王墓で見つけた王の真の名前をファラオに伝えろって言って…消滅。最後に、割れた仮面から見えた顔は、あのシャーディーだった……。

真の名前は見つけた。しかし現代の表遊戯達には読めない古代文字で描かれていた。どうやってファラオに伝えるのか…。…杏子が気づく、ファラオの首のカルトゥーシュのペンダント。
表遊戯・城之内・杏子・本田の4人は手を出して重ね、記憶の中の古代文字を、ファラオのペンダントに刻む。闇様の心の迷宮の中で、真実の扉を見つけ出した時の様に。
"結束こそが勝利の鍵"
ハサンの…シャーディーの最後の言葉…。

カルトゥーシュに浮かび上がる、三千年の間…封印されていた真の名前。
「我が名は……アテム!!」
王の名は三幻神を呼び、束ねる。
三体の神の融合態…「光の創造神ホルアクティ」の放つ光が、ゾークを…闇を、一撃で葬る。ファラオ軍の、勝利……!

勝利を喜び合うのも束の間、大地の崩壊は未だ続いている。ファラオは、この世界の住人ではない4人に先に脱出するように言い、……自分は、走り出す。姿の見えないセト様と、アクナディンを探し出すために。
ゾーク・ネクロファデスは倒した。しかし、まだ、終わってはいない…。


何も描かれていない石版の前で、キサラの躯を抱き、うなだれる様にしているセト様。

二度と開かないその瞳。二度と動かないその口。死してなお美しいその顔を見つめる。
「(邪神滅びし光も、我が心には射し込まぬ…。胸を刺すのは、真の光を失った…哀しみ……。)」

「(キサラよ…許せ…。お前を閉じ込めていたのは、我が心の牢獄に他ならない…。闇に侵食されてゆく心に、一点の光を灯しておきたかったのだ…。
それはお前が宿す精霊ではない…。キサラ…お前自身の光を……。)」

独白を続けるセト様の心に、声が響く。
「(セト様…。せめて…精霊の光と共に、あなたをお守り致します…。)」

そこに、ゾークが倒されたことを知り、取り乱したアクナディンがやってくる。
セトに向かって叫ぶ。ファラオを殺して、後世を闇で染めろと。お前は選ばれし王なんだと。
その声に振り向くセト様。
ゾークが倒されたのにまだそんなことを言う男。腕の中のキサラを、一番大事な存在だったキサラを、殺した張本人。
「(今、我が心は憎しみの闇に支配されている…。父を名乗るこの者に…。
だが、たとえ…父であろうと…どんな姿であろうと…あなたは私が忠誠を誓い、恩義を忘れ得ぬアクナディンなのだ…。)」

怒りの矛先を、セト様はアクナディンには向けない。向けることができるはずもない。それだけ信じていたのだ。父だからではない。今までずっと信じていたのだ。
…胸の内に広がる憎しみの闇を抑え、冷静に言葉を返すセト様。
「この世界はやがて滅びゆく…。この期に及んで権力の座を賭してファラオを倒すことに何の意味が…。」
でもその言葉も、…セト様の内なる怒りも悲しみも、…混乱も逡巡も、もうアクナディンには伝わらない。仮面をはずして素顔を晒し、叫ぶ。
「我が息子よ!お前の力なら…私の…敗北者の血筋を塗り替えることができる!!」

「セト…お前の血と肉は我が分身…。最後に我が力と魂を授けてやる…。」
そう言いながら、大地の裂け目の淵に立つアクナディン。
「息子よ…。私は、お前を心から愛していた…。」
その言葉に、衝撃を受けるセト様。
「お前の体に流るる血よ!我が愛で湧き、王の憎しみに沸け!!」
叫んで…大地の裂け目に身を投げるアクナディン。
「(我が魂と一体となり、闇の王となれ!セトよ!)」
セト様は最後に「(父上!!)」と叫んで……

ようやくセトを見つけ出したファラオだったが、仁王立ちしている彼の背後には、龍の描かれた石版。
「待っていたぞ、ファラオ…。
フフフフ…、無残にも王宮は崩れ堕ち、貴様も今や裸の王同然…。」

どこかで聞いたセリフ。しかしセト様は、すでにいつものセト様ではない…。
「ファラオよ…、この場で貴様を倒し、我こそが新たな王の証を手にしてやる!ワハハハハ!」

今、…セト様の中にはアクナディンの邪念が宿っている。本来のセト様の人格の意識は消えてはいないものの…跪いて地を見つめるのみで、完全に主導権が奪われてしまっている。
…何故、そうなってしまったのか。
きっと、あの飛び降りる直前の言葉が、セト様の自由を奪った。
「お前を心から愛していた」
本当の父親からの言葉。その秘めた想いを知らずにいた罪悪感、知った後も拒絶してしまったという罪悪感。
大地の裂け目の闇の中に身を投げ、目の前で命を絶った父親。
愛していたという言葉に縛られる。報いれなかった事実が自らを苛む。

"罪は人の心に「恐れ」を生む…。「恐れ」は人を果てなき闇に誘うのだ!"
「人」であった頃のアクナディンの言葉…。
彼はその後、言葉通りに闇に堕ち、息子も共にひきずりこんだ。
闇の中で…罪の大きさに、闇の濃さに…顔も上げられないほどになってしまっているのに、その姿を見ることはせず、息子の体と意識を操り、ファラオを倒そうとしてる。息子のために。息子であるセトを、王にするために…。

…アクナディンの、息子への愛は、確かに本物なのかもしれない。
だけど、だけど……これじゃ…セト様は…!!


ファラオは、セトの様子が尋常でないことに気づく。アクナディンに意識をのっとられているんだろうということも。
しかし言葉では止められない。石版から白き龍を召喚して、その神にも匹敵する力で、ファラオのブラックマジシャンを簡単に、石版ごと破壊してしまう。
「ククク…魔術師(しもべ)を失ったな…。まさに、裸の王にふさわしい姿よ!!ワハハハハ!!」
セト様の意識の中で、アクナディンも笑う。
「覚悟しろ…アクナムカノンの息子よ…。積年の思いをこの一撃に込め…貴様の息の根を止めてやる…。クハハハハ!!」
だが、ファラオの目の光は消えない。闇に捕われた「セト」に呼びかける。
「セト…。オレの声が聞こえるか…。」
わずかな反応。しかしまだ顔を上げ、立ち上がるには至らない。
ファラオは畳み掛けるように叫ぶ。
「オレが倒されても、闇に支配された貴様ごとき、真の王にはなれない!!
貴様にこの光が、受け止められるか!心の牢獄で、王として輝き、誇れるか!!」

さっきよりも確かな反応。しかし主導権を離さないアクナディンが、かまわず攻撃をしかける!
「白き龍よ!ファラオを抹殺せよ!!」


…ああ、ページをめくらなくても、手に取るようにわかった。
次に何が起こるのか。
「青眼の白龍」が、どういう行動を取るのか。




絶叫するアクナディン。
「何故攻撃しない!」
攻撃命令を拒否した白き龍は、消えていく。
石版からもその姿を消し……現れたのは、セト様の意識の中、だった。

まず、光が射し込む。
その光にセト様が顔を上げると…人影が見える。
キサラだった。
「セト様…。
闇に…捕われてはなりません……。」


その言葉に従うように、セト様の意識は闇から脱出。
そしてアクナディンに向けられる、白き龍の滅びの威光…。

叫び声を上げて、光に焼かれながら……最期に思うのは、愛する息子の事。
「(私は千年眼に祈ったのだ…。我が息子を…王に…して見せよ…。)」
最後に残ったのはその千年眼。
「(…セト…)」
光の中、…全てが燃やし尽くされる。


意識を取り戻すセト様。すぐさま気づき、駆け寄るファラオ。
ぼんやりと今の出来事を思い返すセト様。
「(そう…あの時…父上が自らの命を絶ち…我が心を道づれに、深き闇に堕ちた…。)」
光の中で見たキサラの顔を思い出す。
「(私を闇から救い出してくれたのか…キサラ。)」


闇は滅んだ。大地に光は射しているが…、くっきりと深い爪痕も残っている。
多くの仲間を、尊い命を失った。しかし、残った者達は力を合わせて生きていかなければならない…。決して今日のことを忘れずに、それでも未来に向かって。

「セト!お前にひとつだけ頼みたいことがある…。
オレの王位を継承し、新たなるファラオとなってくれ!」

驚き、狼狽するセト様。それならばと決闘を申し込もうとするが、もう時間がない、と…。
セト様はさらに驚く。隣にいるファラオの体が消えていっているのだ。
セト様とは対照的に、落ち着いているファラオ。全ての記憶を思い出したって。おそらく、この先は生きた記憶がないから消滅するんだって…。
でも「その時」とは違う。千年錘は砕かれていない!
「セト!王の証である、千年錘を託す!お前がファラオとなり、この国に平和をとり戻してくれ!!」

ファラオは消えた。
受け取った千年錘を見つめるセト様。
…顔を上げる。傷ついた大地を…傷ついた国を、元の平和な国に戻すという…決意を固めるかのように。
傍らには、白き龍の姿。
「(ファラオ…。)」

きっと、これからどんな時でも、この次なるファラオの側には、この龍が…守るように在り続けるのだろう。




現代の、…美術館のあの部屋に先に戻っていた表遊戯の中に、帰ってきたファラオ…いや、「アテム」。
カタストロフの影響か、ジオラマは砂に埋まりかけていた。
アクナディンのミイラは真っ二つになっていて、ゾークの邪念が滅び去ったことを示している。宿主も気を失っているが、無事。
…記憶を求める闘いは、終わった。
崩れた王宮のあたりを見やるアテム。
「(セト…そして、廃墟に残された者達…。彼らは新たな世界を築き、その魂の光は、次の世代の者達に受け継がれていくだろう…。
オレには見えるぜ、セト!燦然と輝く、栄光という名の光が!!」

新たな六神官を従え、新たなファラオとして民を導くセト様。

頭上には、あの、石版…。アテムと、セトの闘いの記憶であり、死者への祈りを記したあの石版……!



(「転」へつづく)

遊戯王文庫版感想 22巻(起)

2009-11-20 05:08:17 | 遊戯王☆感想文
遊戯王の文庫版、全22巻購入記念企画!
「全巻の感想書く!主に社長の行動とセリフに注目!
ちなみに書くまで次の巻開封禁止!」

☆古代編突入に伴い、注目の対象を「セト様」へとシフトしております。
☆この色は社長(セト様)のセリフ
☆社長(セト様)のことばっかりになるかもしれませんが許してください。社長大好きなんです。出てこなくたって大好きです。
☆アニメ(DM)はBC編まで視聴完了。ニコニコのエネコンMADでふつくしい社長に惚れて今に至る。
☆宝物はKCマグカップ。あと海馬ランドトートバックとKC名刺ケース。コスパ万歳!!
☆あっ、まだ欲しいものあった!高橋先生の画集だ!…集英社文庫のHPのQ&Aで、画集の話が…!…2010年中に出る…のか!?絶対買う絶対買う!だからお願いしますマジで!!あといつまでも待つので完全版も出してくださいお願いします…!



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とうとうこの遊戯王文庫版感想も最終巻。
最後の一冊を袋から出して、表紙を見た瞬間…取り落としそうになりました。
すばらしいです…。何度見ても、そのたびハッとしてしまうような…。

タロットは記憶の石盤。そして…あれっと思ったのが…しおり。
文庫版には、それぞれの巻の初版には特典として、表紙のイラストのしおりがついていたようです。…当然、発売からかなり経って購入した私の22冊はほとんどが2刷か3刷だったんですが、この最終巻は初版でした。でも、しおりのイラストは21巻のもの。
しばらく「???」だったんだけど…そうか、2冊ずつの刊行だったから「どっちかの表紙のイラスト」がしおりになってたんだな。今まで数冊あった「初版だった巻」は、偶然そのどっちかだったわけだ。ちなみに確認してみたら、21巻は2刷でした。…これはラッキー!セト様とキサラどちらもふつくしい…。



表紙、タロット、しおりを確認して。
ひとつ、深呼吸をして読み始めた、最終巻……。
…コミック読んでこんなに泣いたのは初めてってくらい、泣きました。
同じようなことを6巻の、モクバのセリフを読んだときにも書きましたが…その時の比ではなかったです。

泣きながら、すごく困ったのが…ページがめくれなくなってしまったことでした。
例えばアニメなら、見ながら泣いてても勝手に進んでいきます。
例えばゲームなら、濡れた手でボタン押すぐらいなら大丈夫です。
でも…コミックって、自分でページをめくらなきゃいけない。しかも涙でぐちゃぐちゃになった手で。…無理。だからなかなか進まなかったし、進めないからこそそこでずっと泣いてしまって大変でした。
コミックを手に、声を出して泣きながら、頭の隅ではそんな自分に途方にくれてる…はたから見たらなんともシュールな光景であったことでしょう。でもそんなことを気にする余裕はありませんでした。

「どうしてセト様にそんなひどいことするの…!」

最初の印象は奇しくもあの、社長と遊戯の準決勝を最初にアニメで見た時のものと酷似していて…後でそれに気づいて呆然。
社長が、セト様が、…そして自分が、何を一番恐れているのか。
それを考えていたら…感想を越えて、もっと深く突き詰めたくなった。

自分の思考を整理するために書き出したメモは手帳の何ページにもなり…、
最終巻だけじゃなく、今までの22冊全部を手元に置いて、何度も何度も読み返して確認しながら少しずつ書いていったら、…また、ものすごいボリュームになってしまった。
でも、「最後なんだから、やれるだけやってみちゃおう!」…と思ってがんばりました。長くなると思いますが、お時間のあるときにでもお付き合いいただければ幸いです。


今回、感想文を「起」「承」「転」「結」の4つに分けておりますが、一般的な「起承転結」の意味には全然対応しておりません(おい…)(18巻の序破急と同じかよ)。
一応、「起」で導入を。(←イマココ)
「承」でいつものような本編感想を、
「転」で「本来の歴史」の妄想を(……)、
「結」で、自分なりの遊戯王総論…を書いていきたいと思います。
じゃあ感想だけでいいやって方は「承」だけ読めばいいのかもしれませんが、残念ながら「承」では最後まで書いてません!続きは「結」にありますが、「結」は「転」での話を元にしていろいろ書いているので… って、結局全部読むしかないんじゃん!!まあ、書いたからには読んでもらいたいって思うのはブログ持ちとしては当然の感情ですよね!!たとえ需要がなくってもこの記事はうちが死ぬほど読み返すからいいんです!エヘッ☆(←…………)


…ハジケてる場合じゃないんだった。


それではまず、…この最終巻、初見で自分がどうしてあんなにも(本当に大変でした)泣いたのか、そこから。

何度も書いてる気がしますが、アニメの遊戯王DMの134話…あれも初見でわんわん泣きました。バトルシティ準決勝、闇遊戯vs社長の決着がつく話です。
最初、どうしてあんなひどいことを闇様が社長に向かって言うのかわからなかった。
あの言葉の数々に対して社長は真剣に怒る。…そこで、一番触れられたくないところに触れられているということだけがわかった。

最終巻…セト様にとって衝撃の事実が、立て続けに明らかになる。アクナディンの告白という…「言葉」によって。
裏切ったのは、信頼していた師であったという事。
…しかも実は、父親だった。
その父が、ファラオを倒せと言う。
息子である自分が次の王となるために…。そして、キサラを……

父からの息子への言葉として…負の感情でセト様を揺さぶるアクナディン。
一歩間違えばセト様を壊しかねない行動。信念も、希望も、根本から揺さぶる行為。
やめて!…と叫びだしそうになった。
セト様にひどいことしないで、と……。


「社長にひどいことしないで」と思って泣きまくった準決勝。
信念を、まるごと揺さぶる外からの力が…怖かった。

でも、あの時と、今回のものは状況が全然!違う。
闇様はあくまで、社長のためにああいう厳しい言葉をぶつけ、決闘で打ち負かした。友として、社長を救うために。

アクナディンは…違う。確かにセト様のためであったかもしれない。
でもマイナスの感情で、セト様を思い通りに動かそうとするなんて…それはたとえ父親であったとしても、やっていいことではない。
しかも、その目的は…自分の願いを、復讐として叶えるという側面もあった。
…やっぱり違う。あの時とは全然違う。闇様のあの行動には、自分自身の得になることは1ミリも含まれていなかった。むしろ、自分が憎まれるというリスクがあったかもしれないのに…そこは恐れなかった。

今回とあの時の状況は全然違う。
そして、セト様への救いの手は、別の場所から伸ばされる。
何度目かの読み返しで、ようやく脳にそれが届いて…それでやっと涙が止まって、冷静に考え出すことができるようになった。


それでは、…遊戯王文庫版最終巻感想、はじまりはじまり。


(「承」へつづく)

また涙が1リットル…

2009-11-19 23:58:32 | ニコニコ動画紹介
…何を見ても泣いてしまって感想が…まとまる気配がない…
あ、遊戯王の…最終巻の感想です。
どうしよう…。
今年中にといいつつ、12月は忙しくなりそうだし、…確認してみたらちょうど去年の11月に文庫版の感想を書き始めていたので(つまり一年かけて読んだのか…)、11月中に終わらせようと思ってたけど…。
どうしよう。書けない……。

私は何かに感動したら簡単に泣くので(……)涙なんてめずらしいことでもなんでもないんですが…それでもこれはちょっと異常。整理のきっかけになるかなって思って考察とか感想とか書いてはるサイトさんを覗きに行っても……すぐ泣いてしまう。しかも今巻の「セトとキサラ」の件だけじゃなくて、社長のことしか書いてないのに泣いてたり。しまいには自分の過去の感想文読んでも涙が。どうしよう。…てか、どうした!うち!!

ううっ…。
とりあえず、「セト様」と「社長」は(一応)別人である、ってとこから脳に刻もう!わたし!!
いっしょくたにしすぎなんだよ、今!!(だって顔と性格が一緒なんだもん…!)



今日見つけた素敵な動画。
「そんな春香が大好きです。」

春香さんは最高の癒しやでぇ……。
ほんまに。

何故か関西弁。
…って私は大阪に住んでるんでした!しかも20年以上!!
その割には未だに大阪弁じゃないらしいけど!ウワーン!!(どうでもいいことで泣くな…)

食パンモンブラン

2009-11-18 23:48:34 | パティシエごっこしましょ。
今日のおやつはモンブラン!
簡単にいきます簡単に。メレンゲとか家で焼いてらんないし!(おい…)

土台は食パンですよ。

一応、我が家で焼いてる食パンです。ホームベーカリーですが。
まあそこを主張してみてもお手軽なのは変わりないですね…。

生クリームを載せます。

本当は絞るんですが、手を抜きました!(もー…)

だって絞り袋二つも使うとか…めんどいし!

マロンペーストに生クリームを加えて、モンブラン用口金で絞ります。

できあがり!簡単!!

仕上げに粉砂糖をふるといい感じです(←忘れてた)。

甘栗むいちゃいました、みたいなのがあったら中に入れてもいいし、上に載せてもいいけど、これだけでも結構「モンブラン感」は楽しめます!
おやつは手軽でなくては!おいしいモンブランはアンジェリーナに食べに行ったらいいと思うし!パリ本店に行かなくても今は銀座とか梅田にもあるし!(梅田に出来る前にどうしても食べたくて東京行ったのは私です…。もうあれ何年前だろう。うちのアホサイトに確認しに行きたいけど、忘れたフリで9周年の更新放置してるから行くのやだ)(それでも管理人か)


実はこれも本に載ってるんですよね!
おやつすらレシピなしには作れない、私はダメパティシエです…ううっ……。
うちのお菓子はちょっとちがう―脇さんちのマジックレシピ54
脇 雅世
文化出版局

このアイテムの詳細を見る

この本、いろいろとおもしろくて大好きなのです。
というか脇さんが大好き!!
絶対紹介する…!この、表紙のチョコのお菓子か、一番初めに載ってるチョコケーキか作って絶対記事にする!!

メリークリスマース!!(早)

2009-11-17 23:21:43 | ニコニコ動画紹介
21巻感想完成!さっそく神バをDLしてきましたーーー!!
応援がまた む ず い … 。
なんなの…最近はむずいのが流行ってるの…(※最近じゃありません一年以上前です)。
でもむずかしいからこそがんばれるってとこもあるしね!
一回目はボロボロでした!寒くて手がかじかんでて全然動かないし!!

てか春香さん…かわいいよ~かわいいよ~~!!
やっぱホーリーナイトドレス欲しいなあ(今は赤いメイド服とサンタ帽とサンタ靴で気分は出てるんだけど…)。
最終巻終了のごほうびは衣装にしようかな…。パンゴシとラフタイムとパンダも欲しいけど…ううむ…。そんないっぺんには…なぁ。Rの分も残しとかなきゃだし…(本当にごほうびがないと頑張れないんですね…)。

アイドルマスター 神さまのBirthday ホーリーナイトドレス のヮの検証

ずっとこっちを見てくれますよ!ああもうかわいいっ!!



遊戯王文庫版最終巻……
読みながらめちゃ声出して泣きました。コミック読みながらこんな泣いたのは初めてってくらい泣きました(今まで一番そういう状態になったのは6巻のモクバのセリフを読んだときだけど…それを軽く越えてました)。
まあそこらへんも…延々と…書くことになると思いますが…
つーかどうしよう…本当に大変だよ……!17巻より大変なことなんて絶対ないと思ってたけど…最後の話もはしょるわけにはいかないし!!あの話、何度も読んだら絶対W遊戯が死ぬほど好きになっちゃうんだろうし!!うううううう……!!

がんばる!絶対今年中に終わらせる!
ごほうびは「パンキッシュゴシック」「ホーリーナイトドレス」「バラエティアニマル」の3つで決定!!がんばれ私!!

遊戯王文庫版感想 21巻

2009-11-16 23:44:07 | 遊戯王☆感想文
遊戯王の文庫版、全22巻購入記念企画!
「全巻の感想書く!主に社長の行動とセリフに注目!
ちなみに書くまで次の巻開封禁止!」

☆古代編突入に伴い、注目の対象を「セト様」へとシフトしております。
☆この色は社長(セト様)のセリフ
☆社長(セト様)のことばっかりになるかもしれませんが許してください。社長大好きなんです。出てこなくたって大好きです。
☆アニメ(DM)はBC編まで視聴完了。ニコニコのエネコンMADでふつくしい社長に惚れて今に至る。
☆宝物はKCマグカップ。あと海馬ランドトートバックとKC名刺ケース。コスパ万歳!!
☆次がラスト…だと……?



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21巻!
表紙を見て絶句しました(いい意味で)。
なんとふつくしい…!セト様と、キサラ…(と、嫁)。
キサラの儚くも美しく、神々しい表情に、もうありとあらゆる覚悟をして…ページを開くと…

タロットでずっこけました(いい意味で…?)。
「THE FOOL」はないんじゃないかなぁ…。まあでも、宿主が楽しそうなので…いいか……。


先ほど、「覚悟」と言いましたが…
未だセト様とキサラの結末は…知りません(ネタバレ気にしないでWikiとか見に行く私にとっては奇跡かも)。でもあの「胸を刺す悲しみ」のビジョンのことを思うと、きっと悲劇が待っているんだろうなと予測はできます(え?スルーとか…ないよね??)。
…結論から言うと、この巻ではその悲劇は語られませんでした。
ほっとしたような、拍子抜けなような。
でもそれはつまり、最終巻でそれが語られると!!うわあ…。どうなるの…この感想文……。

あいかわらず激動で、各所で激闘が起こっているこの巻ですが。
キサラの出番が超少ないので、感想はさらっと行こうさらっと!
ちなみにセト様は、一応出てるんだけど後半はかなり影が薄いです…。ま、前半…というか収録されてる一番最初の話のインパクトがすごすぎるので、バランスはいい気がする(えー)。


また、離れの…部屋の中で昏睡状態なキサラを、外から見つめるセト様。
「(キサラに宿る白き龍…。だが白き龍はキサラの『魂』そのものであり、抽出は『死』を意味する…。)」
あの、白き龍が出現する前……セト様は同じように、眠るキサラの傍らで白き龍について考えていましたよね。その時は、キサラを生贄にすることにほとんど迷いはないように感じられてたんですが……
前巻ラストでのアクナディン様への抵抗。この迷い…。セト様、どんな心境の変化があったんでしょうか。
恋か!?恋なのか!?まあ、かわいいもんなあキサラ…。

その時の、アクナディン様の事を思い出すセト様。
「(アクナディン様は、キサラの『死』と引き換えに私に神の器になれという…!次代の王にと!!)」
一度キサラを見やり、次に目をつぶる。
「(わからぬ…。私の知る限り、アクナディン様は罪人にさえ慈悲を与える、神官団の指導者ではなかったか…。だが…あの殺意に満ちた眼……。)」
すごい形相の彼を思い出す。つぶっていた目を開く。
「(何故だ…。官位につき、まだ半人前だった私に規律・道徳…哲学を教えて下さったのは、アクナディン…あなたではなかったか…。)」

おお…アンニュイな表情!タイトルをつけるとしたら「神官セトの憂鬱」!?(もっとマシな事しゃべれ)
何が珍しいかって、半目なんですよねここ!社長もセト様も元々目が死んでr細いから、半目なんてめったにならない!つか一回もないんじゃないだろうか…イシズ戦のあのシーンでも光を失ってるだけだし…(ああ社長かっこいいなあ~)(←15巻見返し中)。

しかし次のページで即、目をカッと見開きます!
「(王…!!)」 ルビは「ファラオ」。
「(父を戦場で失った私にとって、王族の真の後継者であるファラオをお守りすることが務めと自らに言い聞かせてきたのだ…ならばせめて…)」
ハァ!?ちょ、ちょっと…「父を戦場で失った」って…!!どうなってるの…セト様の出生の秘密!…王の弟の子供って、そんなまでして隠すことじゃ…ないよね??……あ、お母様が…正妻じゃない、とかか……?
「(王宮と…石版の守護者アクナディン…。あなたの後継者であらんと…!)」
…え?え?なに、これつまり、王になるってこと!?
アクナディン様がそう言うならってこと?王宮を守るため、って…?

そこに、知らせが!
ファラオが見つかった…!無事だと確認された!!
驚くセト様。
そして次の瞬間…笑い出す。
「ククク…フフフフ……!」
「ワハハハハハハ!!」


ええええええええええええええええええ!?
なぁにこれぇ!なんでこんな悪人顔で高笑いする必要が!?しかもかなり大ゴマですよ!こっちも思わず笑っちゃうわ!
右下の兵士さんの表情がすばらしいです。気持ちがすごく伝わってきます。文庫版お持ちの方はぜひ見直してあげてください(またそれか)。

しかしすぐにきびすを返し、兵士に命じる。
「早急に女を他の部屋へ移せ…。誰にも悟られぬようにな!」
アンタ切り替え早すぎ!!


そしてページをめくると……同時刻、同じ知らせを兵士から聞いたアクナディン様の「こっちを模写したほうがいいんじゃないか」と思うくらいにものすごい表情が…拝めます…。絶対やりませんけど(……)。目が!目が怖すぎ~!!
その鬼気迫る表情のまま、キサラの元に向かうアクナディン様。
「今すぐ…あの娘を殺し…白き龍を、我が息子セトに……!」
到着して驚く。キサラがいた部屋は、空っぽ…。
見張りの兵士を問い詰めるも、移動した場所は口外するなと…セト様に命令されたと。
セト様が、移動させるように命じたんだと……。
それを知ったアクナディン様は、…見張りの兵士を刺す。
…いや、もうそれはすでに、あのアクナディン様では、ない……。


その頃のキサラ。どこか別の場所で、外を見ている。
…ここのキサラ…あまりのふつくしさに模写できませんでした。
「(人も…街も……傷ついている…)」
悲しい目でそう考えているキサラが、ハッとなにかに気づく。
「(この災いは、もしや……)」
思い出す…ゲベルクの言葉。自分の心に魔物がいるという言葉。
目をつぶって祈るようにしながら…あの、石を投げられた時の言葉も思い出していたのかもしれない。しかし今は何も出来ない。部屋に戻るように言われて、素直に従うキサラ。

それを、見下ろしているセト様。

何も言わず、ただ、見つめてる。
そして何も言わないまま、去る。
模写したコマの次で、アップになってるんですが…何だか瞳が澄んでます。あの上の、悪人顔で超高笑い!の人と同じ人とは思えません!
恋か!?恋なのか!?……そんなセト様もかわいいので、許す!(えー)


以上でキサラの今巻での出番、終了です。早~。
ページにしてもまだ20ページだし!
ここからは…ファラオとシャダの無事を確認し、バクラの居場所を突き止めた神官団がそのクル・エルナ村に乗り込み、盗賊王バクラと最後の対決…という熱い展開が!(はしょりモード)
ボロボロの体もなんのそのとばかりに本拠地に突っ込んでいくファラオは相変わらずめちゃくちゃかっこいいですね!ブラック・マジシャンとなったマハードと一緒に闘うってのもすばらしいし…。ガールも登場!マナ、がんばったんだね…。
セト様も、バクラに対して神官団が結束して闘う事に特に異論はないようで、普通に力を合わせて闘ってます(だから目立ってない…というのもどうかと思うが)。融合もやってるし。社長に比べるとものわかりがとてもいいのかもしれないですね!(ひでええ私)

盗賊王バクラを倒して…しかしアクナディン様は完全に意識を持っていかれ、その手で神官団の千年宝物を奪ってゾークを復活させてしまう…。
ここでバクラが明かし、別の場所で表遊戯が気づく、衝撃の真実。
ここはゲームの世界…バクラが作り上げた究極のダークR・P・Gだった!!
テーブルに向かい合って座っている闇様とバクラの姿を見た時…本当に本当にびっくりして声を上げそうになった!!4巻の二人の闘いも伏線だったわけだ…!前巻の時間の巻き戻しだって、ゲームだったと気づいた今なら納得。…そういうカードはM&Wでもあった…!しかも他でもない、バクラが使ってたんじゃん!(確かウィジャ盤の時…)

ファラオと、アクナディン…二人の記憶で作られたこの世界の最後の闘いを…闇遊戯とバクラが「ゲームとして」闘う。でもただの再現じゃない。現実として表遊戯達の魂も今やゲームの中にあり、負ければここが魂の墓場となってしまう…!
いやあ…すごいなあ、すごい話だなあ…!!記憶と戦略を駆使して闘う闇様とバクラ、両方めちゃかっこいい!
ゾークの攻撃を止めるため、闇様が「神官セト」のカードを出すとこがお気に入り。
「そいつは無理だな…!セトは我が軍(オレ達)の仲間だ!」とか、シビレます。またここの表情がーーー!!素敵ーーーー!!


21巻最後あたりは、王の真の名前を探し続ける表遊戯と、その前に再び立ちはだかったバクラとのデュエル!つーかこの世界にバクラ何人いるねん!(むしろゾークが何人いるねん…かな…)
表遊戯の成長がうかがえる闘いぶりでした。「沈黙の決闘者」って…響きがかっこいいな!ガチャガチャやかましいイメージの人多いしね(社長とか社長とか)。
途中のバクラのセリフがかっこいい。単なる「王の器」であったはずの表遊戯が決闘者としてもなかなかの実力があることに気づかされて、これ。
「闘い甲斐があるってことに、決闘者は少なからず昂揚感を持つもの…だが…あいにくオレは…ただの殺戮者でね…!貴様をブッ殺したあと昂揚感にひたらせてもらうぜ。…オレ様のターン!」
…今、ピックアップしつつ、自分でもこれどうなの…と思いました。
でも、かっこいいんだよなあ~…。なんで城之内君や表ちゃんみたいにまっすぐに熱い人達じゃなくて、この殺戮者さんとかどこぞの超人社長さんとかに惹かれてしまうのか…。ええと、そうだなあ…どっかネジが外れてるというか、針が振り切れちゃってるところが好きなのかも。純粋すぎる動機ゆえにそうなっちゃうような人が。
…いや、現実にいたら遠慮したいけど!ヤンデレと同じで!!


デュエルは、表遊戯の勝利。ファラオの真の名前に近づいたかと思われたが…そこで闇遊戯と対戦中のバクラが、ゾークの第三の能力「カタストロフ」を発動させる。
陥没が発生するフィールド。
崩壊していく世界の中…ファラオと神官団vsゾークと闇の大神官の最終戦争が始まる…!


さあ…いよいよ次でラスト!
行くぞーーーー!最終巻!!

無題

2009-11-15 00:30:45 | きょうのできごと
駅で抱き合ってるカップルを見た。
劇的なお別れの瞬間なのかもしれない。
人生にはドラマみたいなことが起こるんだねぇと思った。
そして渦中にいる人は、他の人のことなんて見えていないのだ。

バスの中でいちゃついているカップルを見た。
真っ昼間。他に若い人はうちくらいしかいない車内。
朝帰りとかなのかねぇと思った。
二人の世界にいる人は、他の人のことなんて見えていないのだ。


あまりにも遠すぎて。
うらやましいとか思えなくて。
いつもの呪文を思い出す。
「これからもっと嫌なことは起こるんだ。」

考えなければいいのに、
思考から離そう離そうとするのに、
空を見上げて泣いてしまう。
「どうして私はこんななんだろう。」


嫉妬しようにも、向かう先は自分だ。
誰とも比べられないくらい大好きで、
同時に殺してやりたいほど憎い自分だ。

とりあえずバスの中では、
目の前のカップルに感情は向かうけど、
向かう先は、結局は自分だ。

それに、いちゃつく人がうらやましいなら、
身近な、幸せな家庭を築いている人達はどうなる?
何故その人達に対してはそう思わないの?


…何度でもあの選択を後悔すればいい。
…何度でもあの選択をやりなおせばいい。
結局は同じだ。苦しんで苦しんで進めばいい。


空では、黒い雲が風に押し流されていた。