「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

最終回の紀田正臣くん(デュラララ!!24話感想・後半)

2010-07-09 22:52:17 | デュラララ!!
(前半からの続き)


・はいっ、というわけで長らくお待たせしました!いよいよデュラララ!!最終回の感想です!まー紀田くんの出番は相変わらず多くて前半書くの大変でしたマジで!どうしても泣いちゃうし!
・今回、イザ……ノミ蟲野郎の出番も多かった事ですし、それと、前半にて飛ばした部分から振り返ってみましょう!ってか今更やけど、変ッな書き方やな!この感想文!でも私は大好きです(……)。


・ドタチン…。いやあ、ほんまかっこいいし、おいしいとこ持って行きまくりですよねこの人!えーと、紛れ込ませてたメンバーはダラーズの面々だったそうですが、オレンジ布の人達、でいいんだよね?お互いがよく顔を知ってるわけじゃないやろし、本物の黄巾賊なのかそうじゃないのかわからんかったら同士討ちになっちゃうかもだもんなあ。…でもそれだとすると、前回法螺田の命令で紀田くんに襲い掛かっていた人の中にもオレンジ布の人はいたので…この「裏切り」の瞬間までダラーズだとバレちゃいけなかっただろうから大変だっただろうなあ…と思います。…紀田くんはそんなこと知らずに全力でバール振り回して反撃しちゃってたし…。
・ゆまっち&狩沢さん、残念!!最終回なのに活躍の場、無し!
「目立ちすぎるのも考えものだねー…。」 ←(笑)
・でもその後に映る、普通に潜り込んでファイトしている渡草さんがまるで「目立ってないからここにいられる」みたいでかわいそうなんですけども!!


・ね…、本当によかったよ、紀田くん…。これまでひどい目にあった分(って書くとつりあわない気もしないでもないが…)、最終回では救われたよね…。まずは法螺田を全力で殴るシーンね。…本当は殺すつもりだった、でも、帝人と杏里の二人がいるから、死体を見せたくないからやめた、って。
…本当に、本当によかった。そう思ってくれて。紀田くんがどんなに怒りにかられても…大事な親友の事を想う気持ちはなくさない。その優しさのせいで今まで苦しむ事になったけど、でも、最後にはその優しさが、紀田くん自身を救ったんだ。人を一人殺して、その罪を永遠に背負うことにならなくて、…よかった。
それはまぎれもなく、二人のおかげでもある。絶対に紀田くんを救うんだと覚悟を決めてここに乗り込んできた二人。…今まで、楽しい日常をたくさんたくさん積み上げて来た二人だからこそ、紀田くんが本当の意味で暴走するのを止めることができたんだ。…ありがとう。ありがとう…!!

・ううっ…三人の会話シーンは、こっちまで涙で画面が潤んじゃってもう…!
紀田くんが「怖くて」とか言うの、…帝人の前で弱さを見せるのは初めてだったんだろうな。常に明るく振舞う紀田くんも、自分の弱さは痛いほどにわかっていた(特に一年前の事件絡みで)。それをずっと隠し続けてきたけれど、…弱さを口にしたところで、壊れる仲じゃなかったんだよ…!ここでそれがわかって、よかったよね…!
・病院に運ぶなら、のとこ、最初は「あの病院はやめてくれ」って言うのかと思った。沙樹ちゃんに心配かけたくない、とかで。…でも、男だね、紀田くん!かっこいいよ!「待ってる女がいるんだ」って…!高校生のセリフとは思えないね!
・気を失った後のドタチンのセリフにちょっとイラッとしてしまう私、心狭い。
「…ったく、逃げるなとは言ったが、逃げなさすぎだ。ちったあ加減しろよ。」
あんたの言葉が紀田くんを追い込む一つの原因になったっつーの!!
いや、これはドタチンなりの褒め言葉なんだと理性ではわかるんですけどね…。やっぱり紀田くんはドタチンに比べたら全然子供ってことなんでしょうかね。ついでに私も(えー)。

・逃走劇はどうしてもコメディになるデュラララ!!なのであった。またあの曲だし(笑)。
・しずちゃん完全復活。今まで見た中で一番でかい標識を持ってますよ!!しかも走ってる車をスライスしてるし!!すごすぎるわ!!法螺田達もよくよけれたな!!
投げたああああああ!!怖えええええええ!!

・最終回初見時の姉弟会話・1。
弟「最終回なのにこんな、笑いに走っていいんかな…。」
姉「うーん…(笑)」

・で、仕上げになんと葛原さん登場だし!これには笑った!
「交機をナメるなよ、ガキ共。」
かっこええええええ……!てか、別に化け物が嫌いなわけじゃないのね。違反する人が嫌いなだけで。よかった…いやよくないのか?いいよな?警察なんだし。


・さて、…杏里ちゃんの行動にはびっくりしましたねー。見た目よりずっと行動力あるよねえ…。
それではここからおまけコーナー、「最終回のノミ蟲野郎」です!(すでに色々ひでえ)
この色はノミ蟲さんのセリフ。

どこかの公園で、拳銃を受け取っているノミ蟲さん。以前に言っていた「粟楠会から盗まれた拳銃の最後の一丁」らしい。法螺田がずっと持ってたやつですね。…そして届けたのは…なんと、法螺田の側近であるはずの比賀!!ひいいい…!この人まで、イザヤの部下だったのか…!こえええええ!!ノミ蟲こえええええ!!
しずちゃんに報復したがっていた法螺田達に、その居場所を教えて撃つように仕向けたのもコイツだったらしい。…もう驚きませんよ。殺せなくて残念だったね。
で、その相変わらずな黒幕っぷりよりも、次の「そういう事らしいです、母さん。」のセリフと、直後に現れた杏里ちゃんの姿にびっくりした!!え、法螺田の元に送り込まれたスパイであり、罪歌の子供でもあるとか……宿主かお前は!!(←遊戯王の)

杏里ちゃんが目の前まで来ても、刀を腕?から出して「あなたの事を、斬らせてもらいます!」と言われても、そこまで驚いた様子は見せないイザヤさん。つーか「ほぉ!?」の言い方と顔がムカつく…!
「どうして…どうしてこんなことをしたんですか。」
「んー、俺は別に何もしてないよぉ?そうだねえ…、あえて、その行為に理由をつけるとするなら、好きだからかな、人間が。」
言うと思ったよお前!
「だから俺は、人間の色々な面が見たかったのかもしれないねえ。…さて問題です。今の答えは本当でしょうか、嘘でしょうか?」
フザけた返事を返すその男に、刀を力いっぱい振り下ろす杏里ちゃん。だが、避けられる。
少し離れたところから、今度は杏里ちゃんに問いかけるイザヤさん。
「ところでー、君はどうなんだい?本当に平穏で幸せな毎日を手に入れたいなら、その刀で、全ての知り合いを斬ってしまえばいいじゃないか。」
「そんなのは…そんなのは違います!」
怒って返す杏里ちゃんを、さらに言葉で揺さぶろうとするイザヤさん。
「君は自分が人を愛せないと思い込んで、それを理由に今の立場に満足してるだけじゃないのかな?」

・最終回初見時の姉弟会話・2。
弟「受け答えするな、とにかく斬れ!」
姉「いけ!そこだ!杏里ちゃん!」
…どんな姉弟だよ、うちら。

珍しく声を荒げて怒りをあらわにする杏里ちゃん。本気で斬ろうと襲い掛かるが…やはり避けられる。あの短いナイフで受けられる。
不敵に笑うイザヤさん。飛びのいてまた少し離れた場所から、こう言う。
「あの、さ。あんまり軽く見てもらっちゃ困るねえ。俺だって、伊達にしずちゃんとケンカして張り合えるわけじゃないんだよ?」
怖い…。そうだよな、あのしずちゃんと渡り合えてるんだから、それは相当強いってことだよな…。

…比賀が、杏里ちゃんの支配下にいる「罪歌の子供」だってことは知ってたんだって。
それでも拳銃回収を比賀にやらせたのは、…今、ここに杏里ちゃんを呼び出すため、だったらしい。宣戦布告したかったらしい。
「僕も人間を深く愛しているんだ。…刀ごときに人間を渡してたまるか。人間は、俺のもんなんだからさ。」
お断りします!!!!!
つーか、「刀ごときに」って言う時の本当に憎々しげな顔にびっくりだよ…!人間以外だし、人間を取ろうとするし、大嫌いなんですね!人間を愛するってところで気が合うかと思ってたのに、ライバルだったよ!!…つーかもっとまともなものが愛してくれよ、にんげん!!(←どんな叫びだ)

しずちゃんはいらないから早くなます切りにしてくれ、と言い残して明るく去るノミ蟲さん。杏里ちゃんはもう追いかけようとはしない…。その強さ、考えていたよりもはるかにすごい周到さ、…そして先ほどぶつけられた自分への言葉が、追いかける気をなくさせてしまったのかもしれない…。そんな奴の言う事気にしないで杏里ちゃん!!


・ここでCM
「特報!」の文字に「二期かっ!?」と身を乗り出した人はうち以外にもいるに違いない…。イベントかあ…。あっわかった、そこで二期発表ですね!アイマスのように!!…てか、二期がないならないでネタバレ気にせず色々読みにいきたいんだけどなー…。あるかもと思うとためらってしまう…。でもこんな人気あるのに、二期ないとかありえないような気がする。原作はずっと先まで出てるわけだし…。しかしあまりに綺麗に終わったから、アニメはアニメでこれで終わりって言われてもまあ納得できるんだけど。もー、どっちなんだよー!はっきりしてくれよー!


CM明け。予告にも映ってた、事務所で、波江さんの後ろをイザヤさんが通るシーン。
…予告でも思ってた。なんか、歩き方元気ないような…って。いやほんとに。
じゃあその通りだった!
「なぁにその顔!どうしたの?」 波江さんのこんな、笑いを含んだ明るいセリフって初めてなんじゃないの…!感動した!
「…ちょっといいパンチをくらってね…。」
左目のところに、見事な丸いあざがついて、情けない顔をして笑ってるイザやさん!…笑ったわ、これは。
以下、回想。
杏里ちゃんと別れた後、鼻歌なんか歌いながらスキップで帰途についていたイザヤさん。
うっぜえ!誰かコイツ殴れ!…と思ってたら、サイモンが呼び止めて。
振り返ったイザヤさんをいきなり殴った!!

・最終回初見時の姉弟会話・3。
弟「サイモン、ナイス。」
姉「やっぱ問答してるとあかんのよなー、あいつ言葉で揺さぶってくるし。とにかく会話せず殴るしかないねんな。」
…どんだけイザヤさん嫌いなの、うちら(姉は割と好きなんです…)。

回転しながら華麗に吹っ飛び、「LOVE」のオブジェクトに激突して、どさりと地面に落ちるイザヤさん。いちいち聴こえる痛そうな声が…素晴らしい(ええー)。
13話のように、ロシア語で会話する二人。そこで沙樹ちゃんの裏切りを知るイザヤさん。しかしやはり驚きは見せない。
「(なあ臨也…、あんまり街を荒らすな。)」
いやいやいや。サイモンさん。
殴った時はGJと思いましたが、…どれだけのことをそいつがしてるか知ってて、その言葉だけでまた野放しにするとかありえないっしょ!?
…私、アンパンマン見てても、ばいきんまんのこと「なんでこいつ縛り付けておかないんじゃ!」とか思うんですけど…。だってたまに、相当シャレにならん悪さしてるでアイツ!アンパーンチだけで終わらすから、また来るんじゃん!と思うんだけど…。おかしいのかなあ。おかしいっていうか、危険な考えなのかコレ?
しかしこのサイモンのセリフでぶっ飛んだ。
「(本当は静雄に負けたくないだけなんじゃないのか。あいつにコンプレックスがあるだけなんじゃないのか。)」
なっ……!?
え、そうなの!?そ、それだけで、こんな…え!?
「(自分が思ってることなんて、自分が思ってる以上に、まわりにバレバレなもんだ。)」
ちょっと、ちょっと……マジで?
うるさい奴ってくらいにしか思ってないのかと…思ってた…。てか、そんな理由って…イザヤさんってば思ったより人間らしいじゃん、とか喜べばいいの?ここは。


回想終わり。鏡で、左目のアザ見てる顔が情けなくていい…!
ここで最後にもう一つビックリなネタばらし。…法螺田に「ダラーズのボス=帝人」って教えたのは…波江さん!?うわ、あの電話、そうだったのか…!
「怖いね、未だに根に持ってるとは。」 あー…11・12話あたりのやられっぷり全般かなあ…。いやあそれにしたって…怖い事するなあ!

あのずっともてあそんでいたボードゲームの駒を、音を立てて自分で壊すイザヤさん。
「…全く、俺の予想通り動いてくれる人もいれば、サイモンやしずちゃんみたいに予想を覆す人間もいる。…だからこそ!俺は人を愛して愛して愛してやまない。ああそうさ!だからきっとこんなクソッタレな仕事を続けていられるんだろうねえ!反吐が出るくらいに…楽しいよ。」
どこかヤケクソ気味に叫ぶイザヤさん。…え、この仕事って…完全に趣味の延長だと思ってたのに…違うのか…!?
相変わらず冷静な波江さん。
「…何度も言うけど、人間の方は多分あなたの事が大っ嫌いよ。」
ゆっくり顔を上げるイザヤさん。見上げる先には、…セルティの首。
「そうかな。…ハハ、フフフフ。ハハハハハ……!」
首は未だその目を閉じたまま。
この街で起こった騒動の全てを知ることもないまま、その棚の上にいる……。


以上、最終回のノミ蟲野郎でした!
とりあえず多少痛い目に遭ってるから、まあ…ねえ。満足…とは言えないけど。
でもやったことに対しては、全然釣り合わないよなー!
お前、ホント…紀田くんにした事絶対忘れないからな…(根に持つタイプの私)(えー)。


・紀田くんの夢。最初は夢とは気づかず「最後にそんなこと言うんかあああ」とか超ショックを受けておりました…。夢でよかった。そして心から誤解してましたよ沙樹ちゃん…。ごめんね。ありがとね。
「知ってたよ。」って本当にどこまで知ってたんだろう。とりあえず歩けないフリは知ってたのか。なんでそんなことするのかは、すぐ想像ついたけど(ノミ蟲のせいって)、それを問い詰めることは紀田くんにはできなかった、って事かな…。
・ううっ、この辺の会話もすごくいいなあ…!(←また泣いてる)
うちはずっと、紀田くんが言う通り…帝人と杏里ちゃん、三人の日常を守るのが最優先なんだと思ってた。でも、よく考えたら…そうだね、沙樹ちゃんの事を無視して、紀田くんの平穏な日常がやってくるわけはないんだ。それに、…紀田くんの本当の願いは。
「俺はやっぱり沙樹の事が好きだ。だから頼む、別れないでくれ。」
…これですよ。ほんと泣ける。ずっとあの事件以来、…夢にも出てくるくらい、「別れよう」って言おうと、言わなきゃって思ってた紀田くん。でもそれは沙樹ちゃんのための、「最後までつき通さなきゃいけない嘘」だった。本心は…やっぱり好きで。「別れないでくれ。」の言葉のまっすぐさ、必死さがもう、愛しくて愛しくて…!
紀田くん、私も好きだーーーーーー!!大好きだーーーーー!!(←アンタ超片想いだよ)
・12話の、セルティと新羅のラブラブエンドを見た時も思ったけど。…歪んでいたとしても「恋」から始まる物語は、…「恋」で決着が着くんだなあと。いいじゃないですか!皆若いんだし!(ええー)

・しかし次の帝人のナレーションを初めて聞いた時のうちの動揺っぷりはすごかったです。
「(数日後、正臣は三ヶ島沙樹と共に、姿を消した。学校に退学届けを出し、僕らの前からいなくなった。)」
なんだとおおおおおおおおおおおおお!?
って叫んだ。いやホントに。予想外すぎる…!!
・それでいいのか、とも思ったけど…普通に、イザヤを裏切った沙樹ちゃんとか、紀田くん自身の安全のためにも、街を離れるのは正しいのかもね…。

・しかも、チャットで「甘楽」が「バキュラ」を誘うって、どういうことなの…。ホント何がしたいのかわからんわ甘楽…!しかも「仕事仲間」って??…いや適当な嘘かもしれないけど…。うーんうーん、何も考えなければ「いいぞバキュラもっとやれ」な楽しいチャットなんだけど、どういう経緯でバキュラがここに来ることになったのかと思うと…。
「√3点」には泣いた…。あの発言が伏線だったなんて…!あの楽しい三人での日常が、確かにあったんだって、実感する…!
・内緒モードで田中太郎に答えなかったのは、「甘楽に盗み読みされるのを警戒して」かなあと思ったんだけど……甘楽は「バキュラ=紀田くん」って知ってるわけだからそんなの今更ねえ…え、まさか、紀田くんって本人バレないように甘楽に接触し…いやありえないよなー。それならリアル知り合いとかわざわざ言うわけないし…。

・あ、今、書いてて気づいたけど…もう紀田くんは、「紀田正臣として」は、帝人に連絡取ったりするのはやめよう、と思ってる、とか…?想像だけど、迷惑がかからないように、とか。ケータイもよく見ると変わってる(前のは前回雨の中で落としてそのままだ)。…だけど連絡取るなら、メールなりなんなり方法はあるはず。それをしないのは、…なにか、きっちり街と自分を断ち切ろうとしているような意思を感じる。
それでも。そう決めても。
やはり帝人が元気にやっているかどうかとか、自分の事をひどく心配しているんじゃないかとか…、そういうのは気になって。だから、「バキュラ」って名前で現れたのかな。言葉じゃなく…、元気にやってるから安心しろって、伝えるために。
うわ、スゲー泣けてきた…!

・最後の電車のシーン、…初見時は「ちょっとおおおおお!!どこ行くねん!!」とか泣きたい思いで見てたんですけど、…うん。今なら納得できる。前半の最後にも書きましたが…私自身が今まで何度もここで書いてた言葉を思い出せたから。
「頼む、紀田くん、幸せになってくれ…!」
最初の、そして最大の望みは見事に叶ったわけです。
私の、そして、…紀田くんの。よかったよ、本当にね…。
・てか、あの窓際のお茶……スゲー懐かしい。昔は新幹線とかに乗ると絶対あれを買ってもらってたわけですが…。でも、今ってもう販売してないとか聞いたような…。若い方は知らないんじゃないのもしや。もうペットボトルが普通だもんな~。

・帝人の最後のナレーションは、1話冒頭ものとほぼ同じ。…2話でのセリフを前回セルティに言わせた事といい、ほんと、どう着地するかを最初からきっちり決めてたんだなあと感心してしまう。
…これだけの展開を経て、あえて「どこにでもある経験をした」と主人公に言わせるってすごい。…その奇妙さの大小はともかく、どこの誰にとっても毎日色んなことが起こっている。非日常だから心が躍るのではなく、そのアップダウン全てが「日常」なんだと、…そういうことなんだろうと思った。
きっと誰にでも当てはまる事なんだ。現実においても、もちろん。



いやはや……本当にお見事でした。
初めて2話を見た時、確かにワクワクはしたけれど、…2クールの間、全くそのクオリティを落とさずにずっと魅せてくれるとまでは思わなかった。スタッフの皆様に感謝です。楽しい半年間でした。
…2クール後半からは、あまりに私が紀田くんに入れ込みすぎて辛い展開が続きましたが…、中途半端にごまかさないで描き切ってくれたのは、今考えるとありがたい事だと思えま…いや、ホントはちょっと辛すぎて、もう一息でリタイアするとこだったけど。
でも、最後まで見て本当によかった。紀田くんが救われた事ももちろんですが、物語的にもいい終わり方でした。謎は残っているけど(結局イザヤさんが持ったままの「首」のこととか)、「未消化」という感じではなく、「デュラララ!!」の世界はこれで終わりじゃなく、続いていくんだなって思えるし。
…とか言いつつ、二期を心から待ってます。待ってます!!

そしてここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました!
「デュラララ!!」、最高!

最終回の紀田正臣くん(デュラララ!!24話感想・前半)

2010-07-08 22:51:40 | デュラララ!!
※この色は紀田くんのセリフ。


黄巾賊のアジトへ、…紀田くんの元へ、次々突入してきた杏里ちゃんと帝人。
額から真っ赤な血を大量に流して、黄巾賊のメンバーに囲まれている紀田くんの姿を見て、帝人は思わず叫ぶ。
「確かに……これは最悪の光景だよ!!」
ここに到着する前、セルティに言われていた。どんな嫌な光景でも受け入れる覚悟はあるか、と。
前回、その言葉に頷いた帝人。
覚悟はしていただろう。あらゆる悪い予想もしていただろう。
しかし現実はもっと「最悪」だった。

法螺田が命令し、今飛び込んできた三人と紀田くんを囲もうと動く黄巾賊メンバー。
杏里ちゃんは罪歌を構える。セルティも臨戦態勢。
…この二人は強いけれど、それにしたって敵が多すぎる。
武器を持たない帝人を守りながら戦うのは、セルティであっても難しいだろう。
そして紀田くんも…深い傷を負っていて、…もう、立ち上がる事もできず、
どこか諦めたように、視線を地面に落として……、
絶体絶命かと思われたその時、声が響いた。

「今だ、裏切れ!!」

その声に驚いたメンバーは、次の瞬間殴り倒されていた。
4人を囲んでいた大勢の中で、次々と同士討ちが始まる。…いや、よく見ると…ややオレンジに近い布をつけた者達が黄色い布の奴らを攻撃している?
何が起こっているかわからず、混乱する法螺田。
その目の前にやって来て、オレンジの布を顔から外したのは…ドタチン!
元々同じブルースクエアのメンバーである「門田」をよく知っている法螺田は、その名前を絶叫する。
「この程度の変装でごまかせるんなら、なまじ人数を増やすのも、考え物だなあ?」
先ほど法螺田達は、黄色い布をつけただけでメンバーに入れてしまった黄巾賊を笑っていたけど、
ドタチンは同じ方法で、奴らの中に自分の仲間を潜り込ませ、チャンスをうかがっていたんだ…!

法螺田とドタチンの所へ、帝人達もやって来た。
紀田くんも立ち上がって、そこにいる。
一歩前へ踏み出し、法螺田を問い詰めるように言う。
「沙樹の足を折ったのはお前か……。」
その迫力に押されてか、法螺田は答を言い淀む。
もう一歩前へ。声も、怒りに満ちたものに変わる。
「沙樹を泣かせたのはお前か……!」
法螺田は先ほど、足元に落としたはずの拳銃を必死に目で探していた。
その様子に、叫ぶ紀田くん。
「お前だな…!!」
法螺田は何か叫びながら、隠し持っていたらしいナイフを紀田くんに向かって突き出す!
それをよけて、全力で顔面を殴る紀田くん。
倒れる法螺田。転がったナイフを足で押さえ、顔を手で覆っている法螺田を見下ろしながら、紀田くんは言う。
低い声で、静かに。…きっと誰もが震え上がる、「将軍」の声で。
「…本当は、バールで脳天叩き割るつもりだったんだぜ…。」

でも。
もう、違う。紀田くんは紀田くんで、「将軍」じゃない。
「帝人と杏里は、こっち側の人間じゃないだろ。だから、死体なんざ見る必要はねぇ、…そう思っただけさ…。」
それだけ言い終わると、崩れ落ちるように倒れてしまう紀田くん。
驚いて駆け寄り、抱き起こすようにしながら必死で名前を呼ぶ帝人と杏里ちゃん。
その声に、…紀田くんは目を開ける。

目の前にいるのは、一番守りたかった二人。
一度は裏切られたかと思ってしまった二人。

二人は口々に謝る。こんなことになったのは、自分のせいだと。
自分がもっと話をしていればよかったと。
紀田くんもやっと口にする。
「俺こそ…なんかお前が遠くなっちまいそうで、だから怖くて…。」
三人が、三人とも、お互いを大事に思っていて、
だからこそ迷惑をかけたくなくて、秘密を抱いたままにしてて。
…でもそれが、誤解とすれ違いを生んでしまって、
…やっと終わる。やっとここで三人ともが、同じ気持ちで苦しんでいた事を知る。


…自分の血が点々とついている手で、謝り続ける杏里ちゃんと帝人の手を握る紀田くん。そしてちょっと笑ってるような感じで、お似合いだって二人に言う。
次に帝人に向かってこう言う。
「なあ…病院に運ぶなら、一つだけ頼まれちゃくれねえかな。」
「何?」
「運ぶなら、来良総合病院にしてくれ。…待ってる女がいるんだ。頼むよ…。」
それだけ言うと、今度こそ意識を失ってしまう紀田くん。
驚く帝人達だったが、ドタチン達の手を借りて、言われたとおりに病院へと紀田くんを運ぶ…。



病室。
夕焼けの光で、真っ赤に染まる病室に、一人立っている紀田くん。
何か言いかけて、やめる。
「知ってるよ。」
沙樹ちゃんの声。
「正臣、ホントは来なかったんでしょ。」
絶句する紀田くん。
「正臣、ずっとイザヤさんに電話かけてたんでしょ。…何回も何回も。イザヤさん笑いながら着信履歴見せてくれた。」
手を、強く握り締める紀田くん。
「でも気にすることないよ。あの後来られても、私としては大して変わんないし。」
「…やめてくれ…。」
「だったら正臣がケガしなくて、それが一番良かったって」
「別れよう…!」
言葉を遮られた沙樹ちゃんは、…でも次の言葉を紡がない。その横顔に表情はない。
その顔がまともに見れない紀田くんは、やや下を向きながら、繰り返す。
「…別れよう。」

ハッと目が覚める。病室のベッドで寝ている紀田くん。
夢だった。…なんて、怖い夢…!
今まで何度も似たような夢を見ていたのだろうか。
天井を見つめながらつぶやく。
「最低だな、俺…。沙樹は、俺のどこを見てカッコイイなんて思ったんだろうな…。」

「その、変に素直なところよ。」
驚いて声のした方を見る紀田くん。
今度は夢じゃない。傍らに沙樹ちゃんがいた。
さっきの夢とは逆で、…ベッドにいるのは紀田くんで、沙樹ちゃんは立ってて…、立って…え!?

「いつからいたんだ。」
「さっき。…狩沢さん達から聞いたよ、全部。…バカだね、正臣は本当にバカだよ。」
表情を和らげながらそう言う沙樹ちゃんに、紀田くんも穏やかな表情で返す。
「わかってるだろ、昔から…。」
謝らなきゃいけないことがある、と言う沙樹ちゃん。
一年前、…あの日、自分はわざとブルースクエアに捕まったんだと。
「それで全部終わるって、イザヤさんが言ってたから。」
よし、死ね。ノミ蟲。(ああまた口が悪く…)
…てか、なんだとおおおおおおお!?あいつ、あいつホンマに、最低最悪やな…!もちろん終わるわけなくて、どうなるかよーく知った上で沙樹ちゃんに嘘ついて誘導したのね…。くそっ……死ねええええええ!!

こほん。取り乱しました。失礼しました。
ノミ蟲の事は後にしましょう…。今は大事なシーンですからね!


結果的に、…紀田くんの心を罪悪感で縛り付けて、今まで苦しめ続けてきたことも…沙樹ちゃんはわかっているのだろう。その果てに、大怪我をして病院に運び込まれる事になったことにも、責任を感じているのだろう。
自分の罪を…それを紀田くんに告白することで、なじられるかも、そして嫌われるかもしれないという覚悟をしてきたのだろう。目を伏せて静かに語る姿から伝わってくる…。
でも、紀田くんは。
「知ってたよ。」って。優しい声で。
驚き、目を開ける沙樹ちゃん。
「イザヤの奴に言われたんだろ?俺を引き止めるためにずっと歩けないフリをしろって。…俺を手駒にしたかったんだろうな。」
「正臣…。」
「俺、エスパーだもんよ。」
ああああああああああ!!
何話ぶりだろう!!こんなに穏やかで、優しい顔で笑う紀田くん!!
知ってたか知らなかったかじゃなく、とにかく今、自分自身を責めているだろう沙樹ちゃんを安心させるための最大限の笑顔なんだろうなあ…!

そして。
「今ならやっと言えそうな気がする。…助けに行けなかった、ごめん。」
その真剣な言葉と表情に、沙樹ちゃんの目が潤む。
「だけど、俺はやっぱり沙樹の事が好きだ。だから頼む、別れないでくれ。」
一瞬の間。
次の瞬間には、思わずベッドの上の紀田くんに覆いかぶさるようにして抱きつく沙樹ちゃんの姿。

「やっぱり正臣はバカだよ。本当のバカだよ。」
「仕方ねーだろ?欠点の一つくらい目ェつぶってくれ。」
「…自分でわかってるなら、直そうよ。」
懐かしい、やりとり。
この二人も、長い事気持ちがすれ違っていたけど、今、…やっと終わる。
表情が何よりも語っている。二人の心は今、一つなんだって。
「一緒に…直していこうよ。」
背中に腕を回し、しっかりと沙樹ちゃんを抱きしめる紀田くん……。

この数日後、二人は姿を消した。




紀田くんがいなくなって、…残された帝人、杏里ちゃんの日常は変わった。三人だった日常がなくなってしまった。だけど街は変わらない。街にいる人々も変わらない。


「(一つわかったことがある。ダラーズは「街」だ。
色々な人がやって来ては去っていく。一つの色に染まらず、いつも何かが起こっている。誰かと誰かが憎しみ合い、愛し合い、友情を育て、すれ違っている。)」


ダラーズの掲示板を再び開放し、こう、書き込む帝人。

「ダラーズはあります。
ここにありつづけます。」


「(人がいる限り街が存在し続けるように、ダラーズもまた、存在し続けるんだ。
誰かの意思とは、無関係に。)」



いつものチャットに顔を出す帝人。…新しい人がいる。甘楽に誘われてきた?
「甘楽さんていつ死ぬんですか?」
「すいません、甘楽さんが苛立たしくて、つい」

…その会話のどの辺にピンときたのかはわからないけれど、帝人はここでその「バキュラさん」に向かって内緒モードで話しかける。
「正臣?正臣なの?」
…それには答えないバキュラ。でも。
「甘楽さんを点数で表すと、」
「√3点」

その、点数は……。
間違いない。帝人は安堵の表情になる。
また来ます、と言ってログアウトしていくバキュラ。

「(失った日常、それは確かに、ネットの中にも存在していた。)」

次の日、帝人は杏里ちゃんに言う。正臣はきっと戻ってくると。
その時は笑って、本気で文句を言ってやろうと。二人で。

「(今思っても不思議だけれど、でも、なんだかそれは、僕の人生が変わってしまうようなことで、実は何一つ変わっていないような、とてもとても奇妙で、けれど、どこにでもある経験をした。
この、池袋の街で。)」


学校の屋上で、目の前に広がる街を見ながら、帝人と杏里ちゃんは笑い合う。
これからも色んな事があるだろう。
それがどんなに奇妙な事でも。それで泣いたり、苦しんだりすることになろうとも。
終わってしまえば、また日常がやってくる。
いや、それはいつだってずっと続いているのだ。
「街」がそこにあり続けるのと同じで、誰かがどうにかできるものではないのだ。


紀田くんのラストカットは、帝人のラストのモノローグ中に出る。
特急とかそういう感じ?の電車に乗っている、紀田くんと沙樹ちゃん。
二人とも、穏やかな、幸せそうな顔をしている。
…どこに行ったとしても、二人なら大丈夫なのだろう。



…私はずっとずっと、願っていた。
誰よりも紀田くんに、「幸せになってほしい」、と。
まさか帝人と杏里ちゃんの前から姿を消すとは思ってなくて、最初は呆然としてしまったけれど。
あの二人の穏やかな表情を見ていたら、…泣けてきた。
ああ、幸せになってくれたんだ、って。
色んな事があった。辛い事もたくさんあったけど…それを乗り越えて、紀田くんは幸せになったんだって。
沙樹ちゃんと、一緒に。

…よかった。
よかったね、と言ってあげたい。紀田くんに。
今まで辛い思いをした分、思いきり幸せになって下さい。二人で。



(後半に続く)

先々週の紀田正臣くん(デュラララ!!23話感想・後半)

2010-06-27 23:55:37 | デュラララ!!
(前半からの続き)


・今までの感想文にはっきり記述があるんですが…、私、途中までは「1クール12話=全24話」ってちゃんと理解してたはずなのに後半で突然「全26話くらい」とか勘違いし始めてて…自分でもなんでかすごく謎なんですけど!前回の感想のラストに「あと4回くらい?」とか書いてるし。だから、次回予告を聞いても「なんか1話に戻ってるみたいだな」とぼんやりしか思わなくて、公式サイトに行ってこの次の回で終わるって知った時すっごいびっくりしました(相変わらず鈍い)。まあでもこのクライマックスぶりは最終回1話前にふさわしいか…。
・見ながらやっぱり泣きまくった今回ですが、ようやく、ようやくタイトルを変えて、紀田くんの行動を全部残す事にしましたよ!!おかげですっごい時間かかったけど…!紀田くんは今回で将軍をクビになったわけですが、うちの感想文的にはクビになったのはイザヤさんでした!ざまあ!!(イザヤさんが好きな人すみません)(いやうちも好きなはずなんですが)…本編感想内でセリフピックアップくらいはしてあげるよ!それともオマケコーナー的にしたほうがいいかな!?(何この扱いの差)
色も一応変えとくか。しょうがない。この色はイザヤさんのセリフです。
というわけで本編感想始まり始まり。いや、紀田くんほぼ主役でその行動が本編なわけで、もうほとんど書いちゃってるから…「本編感想」はおかしいか。



・まずいきなりびっくり!…沙樹ちゃん!?
「…誰にかけたらいいかわからなかったので、そちらにかけることにしました。
あの人が何を考えているのか、伝えたいと思って。」

な……裏切り!?狂信してるイザヤさんを!?マジで!?
つかなんでロシア寿司にかけるの!?なんで番号知ってるの!?…ああ調べれるかそんなの。

・裏切られてる事も知らず上機嫌なイザヤさん。波江さんに話しかけてたけど返事がない。「…なぁんだ、いないの。」  恥ずかしっ!!
・そして波江さんもまた、外で誰かと電話していた。声は聴こえない。相手は…沙樹ちゃん?それとも、ロシア寿司の人??

・うあああああん紀田くうううううん!(さっき書いたやん)
「(俺の行く所なんてもうどこにも…。)」のセリフ、ヤバイです。聴くたび泣いてしまう。

・しずちゃん…。無事だろうとは思ってたけど…無事すぎる(笑)。なんかしずちゃんと話してる時の新羅いいよなあ~。いつもより気を抜いてるというか。さすが幼なじみ?
・わー…新羅、治療しながら笑ってるわ~。楽しいんですね、わかります。でも無言で口の端だけ上げて笑ってると、どっかのノミ蟲野郎を思い出すんですが…。
・杏里ちゃんの顔は何度会っても覚えられないらしいのに、紀田くんの名前は一度聞いただけではっきり覚えてるらしいしずちゃん…。しずちゃんを撃つように命令したのが紀田くんってことになってて、それで怒っているしずちゃんを見て、杏里ちゃんはアパートを飛び出した…らしい。そりゃあ、飛び出すわな。しずちゃんに狙われたりしたら大ピンチだわ…。

・あの、走り出すとこ…!フォームが変わって本気のダッシュになるとこ、すばらしいなあああ…!紀田くんんん……!(わかったから)
もちろんスゲー感動したんだけど、「かいばしり」っぽいな、と一瞬思っちゃったことは秘密です!いや社長はもっとこう…手を地面と平行に振ってたか?

・杏里ちゃんとの約束通り、帝人のアパートにやってきたセルティは…杏里ちゃんから聞いた事を帝人に伝えた。紀田くんのこと、杏里ちゃんのこと。…驚き、呆然とする帝人。紀田くんが黄巾賊のリーダーで、…しかもダラーズのボスが帝人であることを知っている可能性も高い…。ダラーズのボスの事を知る人間は少ない。「誰がそんなことを…。」と言う帝人も、思い当たる人間はいたんじゃないだろうか。
セルティはその推測をはっきりと言葉にする。
「(人が悩んだり苦しんだりしているのを見るのが大好きな情報屋をひとり知っている。)」
…スゲー言われようですよノミ蟲さん!(←アンタもだ)

・ここの、セルティの説得がとてもとてもいい…!あの、2話での言葉を繰り返すあたりで泣きそうになった。やっぱりあの言葉が…このお話の(少なくとも、全24話で終わるアニメ版「デュラララ!!」の)基本になっているんだなあ…。
私がこのアニメに惹かれた最初のきっかけは、その言葉だった。…だからとても、とても嬉しい(2話のイザヤさんのセリフは「ショッキング」って意味で印象的だっただけで、少なくとも初見では「惹かれた」とは思わなかったので)。
「(お前の目に見えているものが、現実とは限らない。誰にでも秘密はある。人に言えない思いがある。)」
…最終回放映後(に、まだ23話感想書いててすみません)、自分の中で一部のネタバレを解禁する事にして、ちょっと色々見に行ってみて、驚いた事がある。…なんか…いやあの、正確にはわからなかったんで、間違ってるかもしれないんですけど、あの衝撃の2話、…原作ではあの位置にない、らしい。マゼンダさんは原作にも登場されるそうですが、アニメからの「逆輸入」らしくて出番はずっと先だとか。その、出演時のやりとりの内容までは調べられなかったんですけど、……つまり、2話で提示したテーマというのは、アニメ版独特のもので、ちゃんと出発時から、その結論に着地するように作られていたんだなあ、と感心してしまった。そんなのって当たり前かもしれないけど、…でも意外と、そういう作り手の意思というか、…一番伝えたい事が何なのか、というのがわかりにくくなってるアニメって多いと思う。だからこんなストレートにテーマを提示して、そこにすっきり着地させようと…しかもそれを最終回に緊急着地させるでなく、「流れ」としてそういう風に持っていったのは本当に素晴らしい。
「(普通の人間なんて、どこにもいない。…だから恐れるな。杏里ちゃんと、紀田くんと、そしてお前自身の、現実と向き合え。あの子が好きなら、お前の全てを打ち明けろ。ダラーズでも、切り裂き魔でも黄巾賊でもない、お前たち三人の問題を、解決するんだ!)」
真摯な、セルティの訴え。
突然突きつけられた現実を、上手く飲み込めない様子の帝人に、…それでもあえて、訴える。自分達のために、自分達で、解決するしかないんだと。他の人…たとえばセルティが、どうにかできるものでは、ないのだと。

・そして、セルティに続き、サイモンだよ…!どんだけうちを泣かせるのか、このアニメの大人達は!!
・紀田くんが突然明るい口調で、ロシア寿司のことを褒め出すシーン…泣ける。もう、死ぬ覚悟を、殺す覚悟をしてるから、…大好きだった「街」に、お別れを言っているようで。うわあああああん…!
「『また』イザヤが」に、ちょっと笑いそうになった。前科アリアリですね。誰か縛り付けとけよその悪魔をよぉ……!(←ひでえ)
・そいで、セルティとサイモンが会話するシーンも最高。子供達を守ろうと、どうにか助けようと必死な大人達。「(助けてやってくれ。)」でいつも涙が噴き出る。

・イザヤさんが言う「仕切り役」って誰の事…?
・波江さんが、イザヤさんのあくどい顔を見て恐怖を感じているシーン。…悪いけど「今更だなあ」とか思っちゃったよ!逃げて!波江さーーん!


「簡単な事だったのに」っていうのはね……ヤンデレ神・言葉様が言ってたんだよ!!(えー)なんかひぐらしのどの話かで、圭一も言ってた気がする(いや詩音か?)。とにかくヤンデレフラグ全開なセリフなのです!!だめええええ!!紀田くうううううん!!
・あのゾンビ的立ち上がり方、「フラガール」を思い出す…(ええー)(なんでいちいち台無しにするんだ、うち…)。
・罪歌の子供、「自己判断で動きました」ってすごすぎ!!そして現れる「母」。かっこよすぎて思わず笑ってしまった。杏里ちゃんオイシイよ…。
・あれ、帝人のヘルメットも耳付きだ!女子供限定?


……ようやく書けた!
さあー、次はいよいよ最終回です!!
全力で書きますよ!!…ちょっと時間かかると思いますが…!



【今回のサムネ】
紀田くんにここまで傾倒してなかったら、きっとあの不敵な、久々に悪魔全開な黒い笑顔のノミ蟲さんのシーンを選んでいたでしょうけども…。
吹っ切れた紀田くんの「いい顔」のシーンで。
「今度は俺が、自分の過去を追う番だろ?」のとこね。スッと表情が変わるのも、いいわ~。

先々週の紀田正臣くん(デュラララ!!23話感想・前半)

2010-06-26 23:11:21 | デュラララ!!
※この色は紀田くんのセリフ。


……雨が、降り続いている。
その中を、一人、歩いている紀田くん。

「(…最低だ。俺の中で疑念が渦巻いている。帝人は全てを知った上で、ダラーズを動かしていたのか。杏里は帝人とつるんでいたのか、…それとも利用していたのか。…どれも最低だ。)」
疑うのも無理はない。
…疑ってもおかしくないほどの事実に、いくつも直面したのだ。
どんなに仲の良い友人同士だったからって、これで疑わないなんて無理だ。誰も責める事はできないだろう。
…だけど、紀田くんは。
「(けど一番最低なのは、そんな想像をしているこの俺だ。)」
他の誰も責めてないのに、…彼は、彼自身を責めている。
ああ、どうしてだろう。どうしてこんな状況に追い込まれても…、人のせいにしないんだ。誰かのせいにして、憎んで、キレてしまえば、…楽だろうに。自分を見つめる冷静な視点は決してなくすことなく……、一人、雨に濡れている紀田くん。

立ち止まり、空を見上げる。
絶えなく顔を打つ雨粒が流れ落ちるその様子は、紀田くんが今、流せないでいる涙の代わりのようだ。
「(…どうしよう。どこへ行こう。俺の行く所なんてもうどこにも……。)」

う……う……うわああああああああああああん!!
き……紀田くん!紀田くん……!!
もう……いやああああああ!!なんで、なんで、こんな、かわいそうなことに……!
そんな、そんなひどいことをしたっていうの!?紀田くんが……。
もうやだよおおおおおお……!
切なく震える声が、たまらない……聴いていられない……!




携帯が鳴る。かけてきたのは法螺田だった。
「将軍」はクビだと告げるその声が……帝人の名前を出した瞬間、紀田くんの表情が変わる。
…知っている。法螺田は、ダラーズのボスが…自分の親友だと、もう知っている…!
紀田くんが隠し続けていた事もバレている。…でももう、そんな事は問題じゃない。
黄巾賊のメンバーは、ダラーズのボスを探し出し、襲うだろう。
自分も標的であることなど聞こえなかったかのように、呆然と立ち尽くす紀田くん。
「帝人……。」
つぶやくのは、親友の名。
正真正銘のダラーズのボス、だが、かけがえのない親友の名…!


何人かに携帯で連絡を取ろうとするが、…誰にもつながらない。
諦めて腕を下ろし、…気を落ち着かせるためか、目を閉じる紀田くん。
「(帝人や杏里を疑う気持ちは失せていた。…もし黄巾賊が帝人を襲ったら。帝人をおびき出すために杏里をさらったりしたら……!)」
思い出す、一年前の忌まわしい事件の時の事。動かなかった自分の足。
「(あの時、俺は何故動けなかったんだろう。何を迷ってたんだろう。)」
ゆっくりと足を踏み出す。軒下からまた、雨の降り続く街へ出て行く。
「(何を怖がってたんだろう。)」
逃げられない、と繰り返す男の言葉を思い出す。

カシャン、と携帯が地面に落ちた音。
それを拾う事もせず……、いや、もう落ちた事にも気づかなかったのかもしれない。
走り出す紀田くん。
一年前とは違う。この足は動いている。
……早く、早く、止めなければ、守らなければ!
全力疾走。動く、動けるから、今度こそ……!


途中、サイモンに呼び止められる。
紀田くんの顔を見て、…これから死ぬ覚悟をした人の目をしている、と。
いつも通りのカタコトの日本語で…でも真摯に訴え続ける。できるだけ明るく振舞おうとする紀田くんをまっすぐ見て言う。
「紀田ミタイナ子供、殺シ合イスル必要ナイ…!」
その言葉は本当に必死で、紀田くんは確かにその想いを受け取るけど。
ほとんど泣きそうな声で、こう返す。
「ごめん。俺行かないと…。」
そしてまっすぐにサイモンの方を向いて、深く頭を下げて……やはり走っていってしまう。その背中を見送るサイモン…。


目指していた場所は……黄巾賊のアジト。今や法螺田がリーダーのようなもので…そしてそこに集まる面々に、紀田くんの知っている顔はほとんどなかった。
法螺田はおどけたような感じで言う。自分に逆らいそうな者達は、昨夜から「変な集団」に襲われていて療養中なのだと。…だから、誰のケータイにかけても繋がらなかった。怒りをあらわにする紀田くんだが、……続けて、もっと信じられないことを知る事になる。
法螺田はブルースクエアの元メンバーで、一年前の事件もよくよく知っているどころか…「その場にいた」人間なのだと。周りのメンバーも、ブルースクエアの者達ばかりなのだと。

憎んでいた敵を仲間として引き入れてしまった事、それに今まで気づかなかった事、…紀田くんの愚かさを笑う法螺田達。
しかし当人は、…どこか吹っ切れたような、すっきりとした顔をしていた。
そして足を踏み出す。前へ、前へ。
「…黄巾賊をクビになった今の俺は、ただのナンパな高校生だ。…好きな女を助ける事のできなかったただのヘタレだ。そんな過去から目を背けて、普通に高校生をやれると思ってたただのバカだ。…だからここに来た。俺は…俺はただの『紀田正臣』だ。」
どんどん前へ、法螺田の方へ向かって進んでいく紀田くん。その迫力に押され、動けない黄巾賊のメンバー。
紀田くんは叫ぶ。心から。
「…だから、だからここへ来た!!」
将軍ではなく、紀田正臣として。
ずっと望んでいた…ただの高校生として。
大事な親友を守るために、ここへ来たんだと叫ぶ!


「(俺を追い続けた俺の過去が、いつの間にか俺を追い抜いて行きやがった。)」
思い出す、悪魔の予言。
その言葉の通り、過去からは逃げられなかった。…だけど。
「だったら、今度は俺が、自分の過去を追う番だろ…?過去は寂しがり屋らしいからよぉ、早く追いついてやらないとな。」
法螺田は、突然わけのわからないことを言い出した紀田くんに向かって、バールを投げつける。それは紀田くんの顔面に当たり……イヤアアアアア!!血が!!血がああ!!

紀田くんの顔をドロリと流れる、真っ赤な血。
しかしそれには気を留める様子もなく、ゆっくりとそのバールを拾い上げ、…再び法螺田の方へ向かって歩みを進める。
「…俺はな?殺される覚悟だけでここに来た訳じゃない…。俺は、殺す覚悟をしてきたんだよ。まあその、なんだ?具体的に言うと…アンタを。」
少し笑うようにしながら、距離を詰めていく紀田くん。
「何度だって言うぜ。…だから俺はここに来た。…それは誰にも否定させねえ!!」
血を流しながら、叫ぶ。
法螺田の言葉でようやく紀田くんに襲い掛かる黄巾賊のメンバー達だが……たった一人の、傷を負った相手に、次々と倒されていく。
一人、バールを手に戦う紀田くん。…その激しいアクションと対照的な、どこか悟ったような落ち着いたモノローグ。
「(…何を迷っていたんだろう。簡単な事だったのに。…俺は俺、それだけの事だったのに。沙樹、俺はもう怖くない。追いつくぜ…もう少しで俺の過去に!)」


紀田くん……。
吹っ切れて、暴れる紀田くん。
沙樹ちゃんに呼びかけるあたり、血を流しながら、…笑ってる。
…怖くは、ない。でも見てて泣きそうになった。
ずっと、こうやって、…感情のままに暴れ、自分の過去と正面から戦う紀田くんの姿を、望んでいたはずなのに。
やばい、…だめだ、と思った。
やめて、紀田くん、って思った。
「簡単な事だったのに」って言葉。
それは、…やばいフラグでしかない。
沙樹ちゃんを傷つけて、…帝人を傷つけようとする男を、…「『殺す』だけ」。
そうすればすべてが終わる。…それはとても危険な考え方。
だめだ、それだけは。…それをしちゃえば、…紀田くんは絶対に幸せにはなれない。
…そんな事は本人はとっくに承知だろう。
だから余計にだめだ…。その果てに、沙樹ちゃんや、帝人や、杏里ちゃんが…幸せになれることなんて絶対に、ない。
それに……だめだよ、そいつは…拳銃を持ってる…!
殺される……!!紀田くんが……!!


追い詰められた法螺田が、懐に隠し持っていた拳銃を紀田くんに向ける。
それを見て、動きを止める紀田くん。
しかしその顔からは、驚きとか焦りは感じられない…。
膠着状態…は、法螺田の後方から飛び出してきた黄巾賊メンバーの攻撃で破られた。正面から顔を殴られ、また血を流して倒れる紀田くん。いっ…イヤアアアアア!!
首に巻いた黄色いスカーフだけじゃない。白いパーカーまで赤く染まって…一度は気力で立ち上がり、法螺田に攻撃しようとするものの…やはりその場に座り込んでしまう。もう戦えるような傷じゃないんだ…!
再度拳銃を動かない紀田くんに向ける法螺田だが…今度は黄巾賊のメンバーに阻まれる。
目が、赤い…!罪歌の子供だ。
「いや、わかるんです…すいません。…母さん、すぐ近くに来てるみたいなんすわ。」
その言葉通り…次の瞬間、分厚い倉庫の扉がものすごい音を立てて斬られ、その向こうには真っ赤な瞳で、刀を持った杏里ちゃん。
名前を呼ばれ、振り向く紀田くん。その顔が血だらけなことに絶句する杏里ちゃん。
そしてまた次の瞬間。今度は馬のいななきと共に「首なしライダー」が突入してくる。後ろに乗っているのは、帝人だった。
ついに、三人が、…顔を合わせることになった。
今まで決してお互いに見せなかった「顔」で。


(後半に続く)

先週のノミ蟲野郎(デュラララ!!22話感想)

2010-06-15 23:10:58 | デュラララ!!
※この色はノミ…イザヤさんのセリフ。
※この色は紀田くんのセリフ。
※先に謝っておきます。イザヤさんが好きな人すみません。



先週のイザヤさ…じゃなくてノミ蟲野郎(うわあ…ひでえ…)。

その1。
前回の続きで、黄巾賊メンバーに連れ去られる杏里ちゃんを見送りつつ。ついでに結束の力(懐かしい…)を発揮しようとするダラーズのメンバーのメールを見て楽しげに笑いつつ。
「さってっと……、続きはお茶の間でのお楽しみとしますか。…フフッ。」
と言って帰る。多分お茶の間(事務所)に。
……イラッ……!
二度と出てくんな!!(←ひど)

その2。
無事、一件落着!
その模様をお茶の間(いつものパソコンの前)で見ていて…一旦思いっきり伸びをするようなアクション付きで一言。
「あ~ら~!もうゲームセットぉ!?フゥー!しずちゃんいい所で出てくるよねえ。」
うぜえ!
しかし次の瞬間、スッと落ち着いた顔になる。
「…でも、まだ終わりじゃない。あともうちょいで、チェックメイトと王手、同時にいけるね、…これは。」
うぜえ!!「これは」の言い方うぜえ!!!

その3。
ダラーズ掲示板にて、創始者のまさかの解散宣言。
それを見つつ、優雅に紅茶飲みつつ…
「へえ~…?21時34分、池袋ダラーズ解散宣言、と……。」
めっちゃそっと言ってるので怖い…。また、口元しか見えず、どういう表情でこの結果を受け止めたのかがよくわからない…。驚いている感じはないので想定の範囲内だったんだろうけど…。うーん。


…これだけ。出番これだけ。
見てただけ。ノミ蟲さん今回何もしてません。
自分がお膳立てした状況を、楽しんでただけ…。
ムカつくけど、…でもそれなら今回こそタイトルを「先週の紀田くん」に変えれるかもと思った。

でもしなかった。今回もそのまま。
……だって、無理……。
今までも見てて辛かった事って何度も何度もあったけど、今回が一番辛かった。初見の時、…震えて泣いた。悔しいのか悲しいのか…もうわからなくて、どうにもできなくて、体が震えるのを止められないまま、めっちゃ泣いた。

ようやく、話せる場ができたのに。
…杏里ちゃんは紀田くんの頬を引っ叩き、その場を去った。
でもそれも仕方ない。
紀田くんはひどいことを言った。
心にもないことをたくさん言ってしまった。
きっと混乱して。何から聞いていいかわからなくて。どう言っていいかわからなくて。色んな感情が、想いがあふれ出て、
…杏里ちゃんの答えも、全く耳に届かないくらい…で…、

…やっぱ、あかん……
見返すたびに、声を上げて泣いてしまう。
ここのセリフは、…書けない。書きたくない。
残したくない。自分のために。紀田くんのために。
心にもない言葉だって、信じたいから……。
一人になった紀田くんが「何言ってんだ…、俺…。」と言った。それは、ここでの会話全てを指してると…思いたい。
話せなかったんだ。だから、まだお互いに誤解が多くて、それは一つも解けてなくて、だから仕方ないんだ。気持ちがすれ違ってるのは。
すれ違ってる……だけ…だよ…。
憎み合ってるわけじゃない……。


杏里ちゃんはセルティに保護されるが、
紀田くんはその後、…誰のところにも行っていない。
雨の中、今回の事件を経てさらに暴走した黄巾賊の騒ぎにも、無関心な感じで…一人、歩いて……。
傘も差さないまま、…帝人に電話をかけ続ける紀田くん。が、帝人もわかっていて電話に出ない。…自分で創った組織を、一方的に「解散」させた直後で、とてもそんな余裕がないのかもしれない。
今度こそ本当にバラバラになってしまった三人。
しかし杏里ちゃんは決意する。もう逃げないと。セルティはまず帝人と杏里ちゃんで話をさせるため、帝人を迎えに行く…。
バラバラになった三人は、また一緒に笑い合えるのだろうか?
今度は杏里ちゃんが、…二人のために動くのだろうか?
紀田くんを救うのは、杏里ちゃんなのだろうか?

……お願いだ、早く…!
もう、辛すぎるんだ…。





・↑こんだけ書くだけやのに泣きすぎて苦しいです…。マジで。
・Aパートの逃走劇は久々にとっても楽しかった。あのBGMも久しぶり!シリちゃんかわいいわ~。…そういやサントラ欲しいと思ってたんですが、DVDの限定版につく形なんですねー…。無理ー…(涙)。あとDVDと言えば、未放映のエピソードが収録されるとか!?ツタヤで借りようっと!
・タッキーーーーーー!!メールの文面で泣いたわ!!ありがとーーー!!

・紀田くんの最初のカット、すげー怖い…。黄巾賊の仲間(?)からの連絡のために鳴るケータイをつまむようにして、じっと睨むようにしてて…。
・…言葉はあんななってしまったけど、行動は。「杏里ちゃんを守る」っていう、紀田正臣としての想いは、ちゃんと形になって出ている…。ううっ…紀田くん…。
「(大事なことはなぜ、気づいた時にはもう失っているんだろう。)」
これは杏里ちゃんのモノローグですが、紀田くんも同じ事思ってるのだろうな…。
!?……「杏里ちゃん」って言ってる……!!紀田くんが……!!「杏里」じゃなくて…!!(最後は「杏里」になってるけど、でも「杏里ちゃん」の方が多い)心の距離が、離れてる、ってことかな…。ううっ!…ていうか毎回嗚咽を上げて泣くのは本当にしんどいので早送りしていいかな…ここ…。(……)
・でも、最後だけ。「何言ってんだ…、俺…。」の言い方が…すごいんです。「何言ってんだ」の部分は、壁に頭を一度ゴツンとぶつけながらだし…唇が震えるくらいの「自分自身に対する怒り」を感じるんです。その怒りとはもちろん、今の数々の失言に対したもの。でも、「俺…。」の部分はその憤りが掻き消えてる。どちらかと言うとすごく情けないような…悲しそうな声で……、たまらない。聞いてられない。…辛くて。…今の紀田くんがすごく…すごく、かわいそうで……。


「(私はただ、あなたが傷ついたり、誰かを傷つけたりして欲しくなかっただけなのに。あなたからも、逃げ出してしまった…。私は…。)」
伝えて欲しかったよ。一番、伝えて欲しかったよ…!
でも杏里ちゃんを責める事はできない…。あの状態の紀田くんなら、…何を言っても信じてもらえなかったのかも、…しれない……。
・しずちゃん…(笑)。真剣なシーンだったのに一気に笑わせてくれてありがとう…。「そんなに文字読めるか!」が素敵でした…。ってか、一人で全部終わらせちゃったよ!
・涙を浮かべる杏里ちゃん。…そらそうだ、辛くないわけないよな…。紀田くんのことといい、操った黄巾賊のその後を知ってしまった事といい…。ううっ。


・ダラーズの皆にお礼を言い…空を見上げる帝人。雨が降りしきる中…真剣な表情。
「(見つかったんだ、もう。一番大事なことは……。)」
・チェックメイトと王手って…つまり、チェスのキングと、将棋の王将を追い込んだ、とどめを刺せる、って事だよねえ…。チェスは…杏里ちゃんがクイーンだったから妖刀組の事、だっけ?将棋ってどこだっけ?でも…前回ラスト「黒に囲まれた」っていうのあったからオセロが黄巾賊としたら…将棋はダラーズ?ダラーズと妖刀組を解散させる(もしくはリーダーを動けなくする?)ってこと?ダラーズはこの後実際解散するし、ここでその兆候が出てるとか言うのはわかる気もするけど…この時点で杏里ちゃんが何を考えているか、どうこれから動くのかもわかってるの?このノミ蟲さんは(←イチイチひでえ)。

・新羅とセルティの間に杏里ちゃんがいると、家族っぽくて微笑ましいな~。杏里ちゃんが着てるの、セルティが8話で着てたパジャマだし。ちょっと大きすぎなのがかわいい!
・「信頼できる」を途中でやめた…信頼できないってこと?でもそれはそのまんますぎなので、こういうことにしちゃおう。先に変換で「新羅」って出るだろうから、それを見られるのが恥ずかしかった!(ええー)
新羅かわいいよおおおおお!!癒しだ…!もう癒しはこの家にしかない!!あの、「へへっ」って笑うとこ、サムネにしたいくらいだぜ…!

・「将軍」不在の黄巾賊は、ホラダを筆頭に更なる暴走を始める。…拳銃…。あの、イザ…ノミ蟲さんが20話で言ってたやつだね…。
・そしてひどくやられていくダラーズの仲間達。また一丸となって戦うべきだと主張するものもいる中……帝人は、解散宣言をする。
「(ダラーズは、消えます。)」
説明して、と言われて、同じような言葉をもう一度繰り返す。
次の書き込みが「(最悪)」って、本当に軽蔑したような声で読み上げられるんだけど。
…よく聞くと、その「最悪」って言葉は最後まで発音されていない…ような気がする。
途中で無理矢理切られたような。
…つまりこの時に、帝人は掲示板をアクセス不可にした。きっと文句を言いたい人はたくさんいるだろうけど、それを聞こうともせずに、終わらせた。…文句を聞きたくないからじゃなくて、…「消える」って決めたから。


「(あなたは今、どこにいますか?)」
「(あなたは今、何を思っていますか?)」

杏里ちゃんと気持ちは完全シンクロ。…紀田くん…紀田くん…!!
・杏里ちゃんは決意して、全てをセルティに打ち明ける。その気持ちを汲み…多くは語らないまま、とにかく帝人を連れてくる、と立ち上がるセルティ。まずはこの抗争を止めなくてはならない…。もう逃げたくない、と改めて言う杏里ちゃんに、頷いて返すセルティ。


雨が降る。…たくさんの雨が降っている。
帝人は一人、部屋の中で震えるケータイを見つめている。
紀田くんは一人、びしょぬれになりながら…電話をあきらめ、どこかへ行ってしまう。…電話をかけているときは、帝人の部屋のすぐそばにいたはず。でも、どこかへ。
杏里ちゃんも一人、新羅とセルティのマンションで、窓の外を見つめながら…待っている。
最後に、不安げな様子で目を伏せて……。

もう一人。雨の中にいる男がいた。
池袋最強の男。平和島静雄。
数発の銃弾に撃ち抜かれて、血を流して倒れている。
降りしきる雨の中、彼は、
その目をゆっくりと……閉じた。



ええっ…ちょっと……しずちゃん!?
いや、あの、撃たれてる!?撃たれてるよ!?
次回予告の時点でも「これまさかしずちゃん?何があった!?」とかビビッてたけど…え、死んだり…しないよね!?…いやそれはないだろう!でもさすがに撃たれたら、無事では済まないよね……!?
え、これ、こ、こんな…どうなるの!?
あと4話だっけ?どうなるのか全然わからん…!



【今回のサムネ】
心情的には新羅にしたいところだけど、何の話かわからなくなりそうなので…。
「俺が何?俺が悪いの?杏里を守ろうとした俺がバカ?」
の、眉がちょっと下がって悲しそうな、複雑そうな顔をしているところ。
…叫んでるとことかにすると、見るたび私が死にそうなので。
いや、ここでも結構、死にそうですが…。
本当に泣きじゃくりながら書きました今回。

先週のノミ蟲野郎(デュラララ!!21話感想)

2010-06-09 20:51:52 | デュラララ!!
※この色はノミ…イザヤさんのセリフ。
※この色は紀田くんのセリフ。
※先に謝っておきます。イザヤさんが好きな人すみません。
※タイトルですが…ランクダウンしました。別にこの回で特別何かあったとかじゃなく時間経過で(ひでえ)。


デパートの屋上?から、オペラグラスのようなもので…街を走る杏里ちゃんを追いながら。
「いいねえ…いいねえ…。盛り上がってきたぁ…。」

ラスト、黄巾賊に連れていかれる杏里ちゃんを見ながら。
「…クイーンが黒に、囲まれた。」


ブチッ(←またか)。
てか前回の次回予告の時もウザさに震えるほどだったけど…最後のセリフを言い終わって、カフェのマグカップを口元に運んで本当楽しそうに目を細めている姿…!クスッって効果音が横についててもおかしくないような笑顔…!
うぜええええええええええええええええ!!
つーか悪魔だ!こいつは本物の悪魔だ…!

波江さんも律儀にコマ動かさなくていいのに…!
前のは燃やしちゃったから、三つ巴が視覚的にわかりやすい三角のにしたんですね、わかります。
てか最後のセリフは「クイーンが黒に」まででケータイを顔から離してるから、受話器の向こうの波江さんは「黒に…、なんなのよ。どう動かすのよ。」とか怒ってるに違いない。


今回は、紀田くんの変化に責任を感じた杏里ちゃんが、動き出す回。
しかし、必死で走り回り、自分にできる事をしようと、よかれと思ってやっていることが…全て裏目に出てしまう。
最後にはとうとう黄巾賊のメンバーにつかまってしまって。
…次は帝人も動くだろう。
でもその動きの全ては、また裏目に出てしまうのだろうか?
あの悪魔をより、楽しませるだけになってしまうのだろうか?
一人で戦う事を決意して最初に日常を捨てた紀田くんが、…今、絶望の淵に追いやられているように。


今回、紀田くんの顔つきが今までと全く違うものになっている。
半目で、怖くて、でもどこか気だるげで、逆らう者には容赦なく暴力をふるって…これが本当にあの「紀田くん」なの?って思うほど。
でも初見の時は、…どこか安心していた。
こうなってしまうなら、まだわかるんだ。
ものすごくショックな出来事を経てヤンデレ化するたくさんのキャラクター達のように。
完全に変わってしまうなら、それはそれでわかるんだ。
今までは、黄巾賊のメンバーの前に立っていたって、それまでの紀田くんのままだったから…見ていられなかった。
辛すぎて。
だから、怖かったし、あまりの変貌に泣きたくなりながらも、どこか安心していた。
ああこれが「将軍」なんだなって。キレてこうなっちゃったんだなって。
だから全てが終わって戻れる時が来たら、きっといつもの紀田くんに戻ってくれる。
こうやって、別人みたいにしてた方が、きっと紀田くん自身も辛くないはずだって。

…でも、また、戻ってしまう。自分達のメンバーに催眠術?をかけた女が、杏里ちゃんじゃないかって思い当たって、いつもの紀田くんに戻ってしまう。
一人、倉庫の外で…
「(嘘だろ…?嘘だよなあ。
だって……だってよぉ、あいつは、杏里は…!)」

うつむいていて、表情は見えない。
水面も明確に映してはくれていないけど、…うっすらと見える顔は、「将軍」のものなんかじゃなかった。

き…紀田くん……!紀田くん……!!
帝人がダラーズのボスだって聞かされて、今度は杏里ちゃんまで…
裏切られた、って思う…よね…。守ろうとしてたのにって…!
でも違うんだ、裏切ってるわけじゃない…、帝人も、杏里ちゃんも、日常を守るために戦ってるだけなんだ…。
紀田くんが二人を想うのと同じくらいに、二人も紀田くんのことを大事に想ってる…!
疑わないで、楽しかった日常を…。
誰か、助けて、三人を…助けて!!

ホンマあのノミ蟲ふざけんなよ……!



・サブタイトルが出た後に最初に写る滝口くんの姿、ショッキング過ぎる…。そしてこんな目に遭っても「いい奴」な滝口くんに涙。帝人達のことは疑ってない、責任を感じる事はないって…思ってても、こんな事があった後じゃ口にするのはなかなか難しいと思うのに…ううっ。
・紀田くんがお見舞いに来てない、ってのもかなりショッキングでした。いきなり打ちのめされまくる私。じゃあどこ行ったんだよおおお。
・てか、あの「集会」の時に、帝人がリーダーだと全然思われていないのは…まあ幸運ではあるけど、なんで?とは思う。中心地にいたような感じだし、悪の女幹部(波江さんごめんね!)と言い合いしてるのは一人だったし…でもそれはこちら側の視点ってだけで、帝人がケータイ振りかざしても目立たないくらいの「雑踏」だったのかなあ。…そうだとしてもあの場には滝口くんや他数名同学年の人がいたわけで、ちらっとでも見かけてたら「あいつもメンバーだったのか」みたいなことになりそうだけど…。そして、ボスだってバレることに比べたら、メンバーだってことにしちゃえば言い逃れできそうなのに、…やっぱり言わないのね。まあ…言えないよね。今は尚更…。
沙樹ちゃん怖ええええええ!!とぼとぼと一人病院を去る帝人をじっと、やや微笑んでるような顔で見てます。イザヤの分身に見えるわ!!…この子は帝人のことなんて知らないはずだよね?と思ったがよく考えなくても病院前で紀田くんと何度も一緒にいるところは見てるか…。

・あの日の事を思い出す帝人。あの集会があった日。世にもウザい情報屋に言われた言葉を思い出す。日常から脱却したければ、常に進化し続けるしかない…。
「(…進化してやろうって、決めた。でも……これが、その結果……!)」
壁に書かれた「蒼天已死」の黄色い文字。黄巾賊がこの街で暴れた、その爪痕。
紀田くんのケータイにかけるが、留守電…。

・紀田くんは病院に行かず、アジトへ向かったようです。きっと犯人が誰なのか突き止めるためもあったんでしょう。そして現在、反逆者をシメている、と。
「で、聞いてなかった?俺、小競り合いは禁止だって言ったよな。」
三人のうち一人が反論しかけるが、すかさず顔面に強烈な蹴りが入る。
「言ったよなーあ…?」
…先ほども書きましたが、今回の紀田くんの表情は今までと別人です。特にここは、言い方、表情、目線の動き…どれも怖すぎです!呆れたような、やる気がないような…、でも本気で怒っているというのがビシビシ伝わってくる…そりゃあ黄巾賊メンバーも震え上がる。こここここ…怖い!!
・ギロリと睨む目も怖いけど、また無気力な感じの半目にすぐ戻るのがホントに…怖い…。何件も入っている着信履歴…帝人の名前を無感動に見て、暴れていればダラーズのリーダーも現れるかもと言うホラダの言葉を無表情で受け止める。…ここのアップが長くて、泣きたくなる…。別人のようで、表情をなくしている今の紀田くんの心は全く読めない…。
・でも、メンバーには変わらず、リーダーについてはもう少し探ると言う。はっきりわかるまで手を出すなと。…はっきり証明できたらどうするんだろう?相手に黄巾賊をつぶす意図があるなら相手が帝人でも容赦せず戦うのだろうか…?「将軍」ならそうするだろう…そうするしかないだろう。でも「紀田くん」なら。今、すでに、帝人を黄巾賊からかばっている紀田くんなら…?
・ところで紀田くん、ケータイにホラダの名前を「法蝿田」って登録してます。正しくは「法螺田」なのですが…「螺」の漢字が出ないのかな?いや…出るよねえ(←自分のケータイで入れてみた)。蝿みたいなヤな奴!ってことなのか??ミス…じゃないよねえ、まさかね。てかちゃんと「ハエ」とか入力しないと「蝿」って漢字は出ないわけだし。意図的だと思うんだけど…。

・セルティ…優しいなあああ。なんか杏里ちゃんにかけてる言葉は結構…ベタな、というか…「杏里ちゃんを慰めるためだけの言葉」なんだけど、気にし過ぎないようにって思うから出てくる言葉なんだよね。うん、優しいわセルティ。嘘がちょっと入ってても、綺麗事でも、そういう励ましって重要な時、あるよ…。
・しかし杏里ちゃんのネット不慣れ&甘楽による巧みな精神攻撃により、杏里ちゃんは責任を感じまくり、罪歌の能力を使うことを決意してしまう…。ていうか、杏里ちゃん…現代っ子ですよね?慣れろよ!つか、変換くらいできるよね!?…いや杏里ちゃんは悪くない。もちろんセルティも悪くない。甘楽が全部悪いんだ!!(ええー)(あながち外れていないのがまた…)
・セルティが驚いて大声を出した時に、優しい感じで「ん?」って振り向く新羅は癒しだなあ…とか最初は普通に思ってたんだけど…。うちら視聴者にはともかく新羅には「セルティの声」は聴こえないんだった!!…アニマックスの再放送は今週は7話。あの時もセルティの悲鳴に新羅が反応するシーンがありました。いやあ、すごいなあ新羅!新羅にはきっと…うちらみたいに声が聴こえているんだね…涼やか沢城ボイスが…。


・間違ってしずちゃんに喧嘩を売りかけた黄巾賊メンバーのごまかし方に吹き出した!爆発寸前だったしずちゃんもトムさんに呼ばれたから一瞬で普通に戻って結局スルー。よかったね!てか無理がありすぎだよ!道路に無造作に放り投げられた鉄パイプにまた笑ってしまう…。
・しかし実は笑ってる場合ではない。ホラダ達だけではなく…好き勝手やりだす黄巾賊のメンバー。ダラーズ狩り、みたいな感じで街で人を襲いまくってる。しかもダラーズだって確信がなくても襲っているようだし。正に無法地帯…。

・帝人は帰り道でドタチンと会って話をする。…あいかわらず若人に優しいドタチン。てか、やっぱあの「集会」の時に…美香さんの身柄の引渡しに行ってたんだから、なんとなくドタチンは帝人がリーダー(orダラーズのメンバー)だって気づいてるのかと思ってたけど、あの時は匿名のままメールで指示を出して、しかも引渡し場所(いや引渡してないけど)にいたのはセルティだけだったから…知るわけないのね。当たり前か。知ってたら紀田くんにあの情報屋の番号を渡すわけないわな。なんかドタチンって一人で色々悟ってそうな雰囲気なんだもの…。あと、お互いにごまかしきれてません。あんな聞き方・答え方じゃ「言わないけどメンバーなんだろうな」とは思うだろうよ…どっちも。

・新羅のマグカップかわいい…。
「(それにしてもなんなんだ、甘楽って奴は!杏里ちゃんを不安にさせるようなことばかり書いて!)」 セルティ気づいて!!ウザくて、情報通っていったらアイツしかいないじゃん!女のアイコンにだまされちゃダメだよ!だまされるセルティはかわいいとは思うが!(えー)
「(三人の無事を祈るしかない…。)」 私も毎日祈ってます。神様ー!どうかー!!(……)。

うぜえ<甘楽
・くそっ…イザヤさんだと意識しなかったら、ちょっと普通に女の声にも聴こえるよ…!神谷さんすげえ…。てか神谷さん出すぎでしょ!?大丈夫!?「荒川」見てても「WORKING!!」見てても「AngelBeats!」見ててもイラッとしまくりなんですが…!(もちろん「ノミ蟲を思い出して」です)
・ここでは9個しか発言してないのに、4回も「死ぬほどウザッ!!」って思うポイントがありますが本当にウザいので書き起こしません!!


・非日常を求めていた帝人だけど…ここで「日常」に逃げ込んでしまう。だけどそれを誰に責められるだろう?もう、一人でどうにかできるレベルではなくなっている。それに…誰よりもそんな帝人を責めているのは、帝人自身なんだ……。
・真剣な顔をして、…でもすっとその場から立ち去っていってしまう学校での紀田くん。このシーンは予告にもあったけど、…誰かと話してそうなったという感じではない。…何度も見ててようやく気づいた。これは帝人のナレーションと合わせる形で……「退院した滝口くん」の姿を廊下からでも一瞬確認して、それから一人で帰ってしまった…というシーンなんじゃないかなと。お見舞いには行けないから。とてもじゃないけど…行けないから。…ううっ…。

・杏里ちゃん、そんなに急にダッシュしたらばれますぜ…。しかし目が一瞬で赤に変化するとこ、かっこいい。
・杏里ちゃんが自分の持つ力を使って、動き始めた。黄巾賊のメンバーの中の「罪歌の子供達」を操り、ダラーズを襲おうとした場合に止めろと命令。…有効な手段かと思われたが…(これで助かった人も数人いる)、結局「その後、正気に戻った彼らがどうなるか」までは杏里ちゃんは予測できなかったようで…まあ、それは、仕方ないことだけど…。てか、ここまで残酷に、動けば動くほど悪い方向へ行ってしまうっていうのを描くのも、すごいな…。

「(私のせいだ。私のせいで、紀田くんが…。)」 痛々しくて…悲しい杏里ちゃんのモノローグ。本当に…残酷な物語だなコレ…。いい方向に行くようにそれぞれが努力しているのにも関わらず、事態はどんどん悪い方向へ、って現実でもよくあることだと思う。思い通りにならない、望んでた道と反対に進んでしまう…、よくあることだ。…この「デュラララ!!」の世界では、今この時間……これらの原因となった人間は、確かにいる。でもそいつはきっかけを与え、煽っただけ。この事態の全てを引き起こしたわけではない。…アイツが高いところからあんな風に楽しげに見ていられるのは…、こんなに、おもしろいほどに不幸に…皆が「勝手に」なっていくから、それを見るのが楽しいんだろう。全部自分が仕組んでいて、その通りになったとしてもあんなに楽しそうにはしないんじゃないだろうか。抜け出そうとして足掻いて、より深みにはまっていくのを見るのが楽しいんじゃないだろうか。最低ですね!
…現実にはイザヤさんはいないけど、いないのに、残酷な展開は色んなところで起こってる。引き起こすのは悪意を持った一人の人間とかじゃないんだ。善意ばっかりの中でも時にはそういうことも生まれるんだ。…イザヤさんが人間が好きな理由っていうのは、この辺りの事も絶対含んでいると思う。だから、それが見たいから、色んな事を裏でしているのかもしれない。…そう思うと、理解は絶対出来ないけど、…行動に、納得は出来る。
…でもウゼエ!!

・「メガネ」はともかく「胸」で思い当たるって…どんだけなの…。
・しかも、どいつもこいつも…↓
本人を見て「胸」と思った人:黄巾賊メンバー多数、ダラーズの掲示板に書き込んだ人
「胸」と聞いて杏里ちゃんを思い出した人:紀田くん、帝人
あんたら杏里ちゃんが聞いたら泣くぞ!(←ただの嫉妬)(ええー)
・ホラダを殴った後の紀田くんの表情怖すぎ…。
・ううああああああ……!!紀田くん……!!

・帝人の回想、池袋に来て紀田くんに連れられていろんな人に会って~ってモノローグの割には、ちゃんとカラーで映った人物はゆまっちと狩沢さんだけ。紀田くんすら映ってないのに何故にこの二人。むしろホロを映したかったんだろうか…。

・美香さん、普通に杏里ちゃんの事心配したりしてて「やっぱ杏里ちゃんから聞いた印象とだいぶ違うよなー」とか思ってたんだけど…、まあ一緒にいたときはお互いに…「親友」と言えずとも、ちゃんと「友人」はやってたんでしょうね。利用してた・依存してたってのはまあそうだけど、それは一面に過ぎなかった…と思いたい。まあ、美香さんの性格的に、「悩んでいる子は引き上げる!」みたいなポリシーが自然とあるのかもしれませんが…面倒見よさそうだし。
・とか考えてたのに弟が「この子が明るくしゃべってるとあのカギ開けのシーンを思い出す」とか言ってしまったので色んな意味で台無しに…。いやあでも、あの首を初めて目にしてとっさにあんな対応が出来るってすごいよな!!…でも、ストーカー、ダメ絶対。

・微動だにしないから「置物かお前は!」ってツッコもうと思ってた誠二が最後にしゃべって残念(えええ)。しかもなんかいいこと言ってる!?
「本当に好きなら、何があっても目をそらすな。相手の何を知っても何を見ても、目をそむけるな。抱きしめた腕を、絶対に離しちゃダメだ。それが愛すると決めたものの責任だ。」
しかしうちの第一印象は「お前その一言で1クールでの大暴れが帳消しになると思うなよ…。」でした☆(えー)(根に持ちすぎ)
いやあ、まあ、…いいセリフではあるね。美香さんなんかスゴイ顔してるけど。
でも次の帝人のモノローグの「おかしな人」に全力で吹き出した!!ひでえ!!(笑)
「(矢霧くんは、おかしな人だけど、…でも、少しだけ、かっこいいと思った。)」
あかん、何度聞いても「おかしな人」で笑ってしまう…!



帝人は一人、自分の部屋で美香さんの、そして誠二の言葉を思い出す…。
「(園原さんが何かに悩んでいるなんて、気がつかなかった。…正臣は、正臣は気づいていたのかな。自分の事ばっかりで、何も見てなかったのかもしれない。園原さんの事も。ダラーズの事も。)」
自分の事ばっかりになってしまう…ってのはきっと普通の事で。
でも周りの人を大事にしたいって思ったらそれだけじゃやっぱりダメで。
日常に逃げていた帝人は…ここで、もう一度ダラーズと向き合う。
ためらいがちにパソコンの電源を入れるシーン…。ゆっくりマウスを動かす様子も…10話とはずいぶん違う…。

荒れ気味の掲示板で、帝人は思いがけず、自分が昔書き込んだ言葉に出会う。
「ダラーズを自分達の手で良いグループにしよう」
「悪い事をする人もいるけど良い人もいるはずだから」

リーダーとして、責任を取って、…そうするんじゃない。
自分もメンバーだから。ダラーズっていう集団をなくしたくないから。

その時、その言葉に同調した者はたくさんいたのだろう。
壁の落書きを消した人も、何も発言をしなかった人も。
今まで覚えてた人もいたくらい。
…今も同じ。ダラーズと言う集団を楽しみたい人は確実にいるんだ。
それを読んでも何とも思わない人もいるだろう。
でも、何人にかは確実に届いた。
…帝人の心にも。
自分の想いが、今、戻ってきた……。



しかし帝人は、次に信じられない現実に直面する。
杏里ちゃんが、黄巾賊のメンバーに連れて行かれた…という目撃情報。
立ち尽くす帝人。

連れて行かれる杏里ちゃんを眺めながら笑っている男の目には、…そんな帝人の姿もまるで見えているようだ…。




・ダラーズの掲示板に声がついてる!「タッキー」はわかりやすい。「MONTA」も5話でHN出てたしわかる。あと…関係者いるんでしょうか?「フランキー」って人は「福山さんが声を当ててるだけ」だよね??新羅じゃないよね??唯一の女性が「柚果」で、聞いたことある声だとは思うんだけど誰かはわからん…。罪歌の声の中に沢城さんがいるのに気づいた時も「ややこいから目立つ人はやめとこうぜ」と思ったけど…。まあ、誰の声か探すのもおもしろいんですけどね!エヴァとかバックの館内放送でミサトさんやらアスカの声しまくりだったし!
・神様、どうか悪魔に天罰を…(最後の最後に超ひでえ)。



【今回のサムネ】
着信履歴に並ぶ帝人の名前を見た後の、紀田くんの無気力な半目のアップ。
やっぱ辛い、辛すぎる……!

先週のノミ虫野郎(デュラララ!!20話感想)

2010-06-02 16:02:01 | デュラララ!!
※この色はノミ…イザヤさんのセリフ。
※この色は紀田くんのセリフ。
※先に謝っておきます。イザヤさんが好きな人すみません。


いやあ…もうさあ、毎週書いてるような気がするけど…なんだろうなあこの悲惨な展開!
すっかり紀田くんが主人公です。紀田くんの視点、紀田くんの行動を中心に話が進んでいる黄巾賊編です(…なんか「黄巾賊編」って響きがイマイチだな。もう「紀田くん編」でいいかな…)。
普通だったら大好きなキャラが主役扱いになったら嬉しくてたまらないはずなのに…なんでこんな辛いのか…!タイトルはいつでも変えてやる気満々なのに、どうしても「先週の紀田くん」にはできない。…辛すぎて。紀田くんが今、どれだけ辛い思いをしているか、ここに書くことで「ちゃんと形にしたくない」のです。それを改めて見るのが怖すぎるのです…。
今回とか…めっちゃ普通のシーンでも、見てるだけではらはらと涙が出てきます…。これさあ、私の人生最大のトラウマアニメ・SEED(SEED好きな人すみません毎度毎度…)の最後のあたり見てたときの症状と同じなんですけど…。どうしよう…。

大体前回の次回予告の時点で、狩沢さんとゆまっちがナレーション担当って知って「ああ、久々に癒しかも…!」とかちょっと期待してたのに全然違った…。むしろ二人がいつになく怖くて…普段とのギャップもあるから余計に前半のギスギスぶりには胃が痛くなったわ!
それがようやく終わったかと思えば、次に紀田くんが向かうのは…アイツのとこだし!
もー…胃が痛い…!




門田さんに聞いた、「ダラーズのボスを知っている人間」の携帯番号。
メモでもらったそれをケータイに入力した紀田くんは絶句する。
…表示されたのは、自分も良く知る男の名前だった。
しかし納得はできるだろう。奴は情報屋だ。知っていてもおかしくない…。
二度と関わりたくない男だ。
だけど、紀田くんはその番号に電話をかける。
…今は、斬り裂き魔を追わなければならないのだ。
ダラーズのボスは、そのための現在唯一で、…重要な手がかりなのだ。

「…懐かしい表情だね。昔の君の顔だ。中学生だったのに、その表情は大人そのものだった。その頃を懐かしみながら…俺はあえて君にこう挨拶しよう。……『おかえり』。」
ブチッ。(←真っ先にうちがキレる音)(えー)
ぃぃいぃムカつくううううううう!!!
「おかえり」の瞬間の顔、殴りたい!!ちょっと笑ってるような感じの言い方もムカつくし!!
聞きたい事はわかっている、と一人でペラペラしゃべってるウザヤ。うざいなあ、うざいなあ……!紀田くんよう我慢できるな!…と思ってたら。
一言も発さない紀田くんの、膝に置いた手が震えていて。
…泣きそうになった。


情報屋は怪我を負った杏里ちゃんの事を言い、沙樹ちゃんの名前を出す。これは一年前と同じ状況だと。
怒りに手を震わせながら、…でもまだ何も言わない紀田くんに、次にこう言う。
「君はこう思ってるんじゃないか?…自分は確かに沙樹の事が好きだったはずだ。だけど怖くて、彼女を助ける事ができなかった。自分の愛は偽りだったのか?彼女の体が目当てだったのだろうか。自分は自分が思ってるほどに、彼女の事が好きじゃなかったんじゃないか、…ってね。」
「やがてそれはむしろそうであって欲しいという願望に変わった。ならば本当に好きな子のためなら、自分は命を懸けて…戦えるはずだ。その試金石なんだろう?園原杏里って子は。」

…なるほど、この男は本当に人間の事を愛しているのだろう。
その心の動き全てを見抜き、自分が言葉にすることで相手に問題と直面させる。決して安易に逃がそうとはしない。死ぬほど歪んでいるが、対象を…人間という種を愛していなければこんなことはできないだろう。

今日、彼が少年にまた、突きつけた言葉。
…逃げられない過去を「嘘」にして逃げようとしている。
自分が自由になるために、…その自己満足のためだけに沙樹ちゃんを、杏里ちゃんを利用している。
そう、言っている。

逆上するかと思われたが、少年は冷静に言葉を返した。
「イザヤさんがそう思ってるなら、それでいいっすよ。それでも俺は、やり遂げたいだけなんです。」
意外そうに顔を上げ、聞き返す男。
「…斬り裂き魔への復讐?それとも、ダラーズの壊滅?」
「イザヤさんの答え次第じゃ、両方になります。」
真剣な表情。覚悟を決めた声。
その返事に満足した情報屋は、「…いい覚悟だねぇ。」と言った後に立ち上がる。
「…わかった。君が前に進むためだ。だから俺は喜んで、君に事実にして真実、そして、どうしようもない現実というものを教え込んであげよう。…本来この三つは異なる存在だが、時には同一になるという例だ。」

そして、男は口にする。
少年にとっての事実にして真実、どうしようもない現実「だけ」を。
「…ダラーズのボスは君の大事な大親友、竜ヶ峰帝人くんさ。もっとも、親友と思っているのは君だけかもしれないけどね。」


……このやろおおおおおおおおおお!!(←限界だった)
言いやがった!あっさり言いやがった!
なのにいらんことはきっちり言うし!最後の文いらんやろ!煽ってるだけやろ!むかつくううううううう!!!!!
…呆然としている紀田くんの表情……!ううっ……!!




「(うちらにとって、虚構の世界は現実と同じくらい大事な遊び場。虚構と現実は等価であって、…だから、現実が嫌いなわけじゃない。)」
というわけで今回のナレーション担当は狩沢さんとゆまっち。前半は狩沢さんが担当です。……でも正直、何言ってるのか最初は全然理解できなかった……。
「心頭滅却すれば、火もマタ冷タ~イ。」サイモンの口から、私の座右の銘の一つ(えー)が出てくるとは思わなかった!…なんかちょっと違うけど。
・紀田くんは、ダラーズのメンバーである門田さん達に、斬り裂き魔がダラーズの中にいないかを聞きにきた。…ここでようやく判明。5話で、ちゃんと門田さんたちはダラーズの話をしていたのね。わかる範囲・話せる範囲で紀田くんに話をしていたのね。黄巾賊の元リーダーだとよく知った上で。…ありがとう…。
・うあ…、紀田くん、ブルースクエアの元メンバーが自分とこにいるって知らずに、ダラーズにはいるかもしれないって思ってるのか…!仕方ないけど…えぐいなあ…!もちろん門田さん達も、元メンバーが黄巾賊に入ったなんて予想もしてないだろうよ…!
ゆまっち怖えええええええ!!一度目が大丈夫だったから安心してたのに、二度目の開眼がこんなに怖いとか!!
・一番理解できなかったのがこの後の狩沢さんの長セリフだった。「そんな過去はいくらでも妄想の産物として、別世界に追いやらせてもらうよ。」…怖いし、意味不明だし、なんかわからんけどスゲー冷たいよね!?今まで大好きだったこの二人を、あやうく嫌いになりそうだったけど…今回の最後のモノローグまで聞くと、…つまり彼らにとってブルースクエアのメンバーだった事は「逃げたい過去」であり、紀田くんが斬り裂き魔と戦うことで過去から逃げようとしているように、彼らは線を引くことで忘れよう・逃げようとしていると。「逃げる」って言葉はどうしてもネガティブな感じになってしまうけど、今をしっかり、明るく楽しく生きていくために彼らも戦い、努力しているんだと。そういう事なのね、たぶん。

・二人がやけに冷たい、って感じた第一印象は、間違ってなかったとこれを書きながら思った。特に6話と比べると顕著というか。…二人は基本的に自分本位で楽しい事優先だろうけど、カズターノのピンチにはあんなに頑張ってた。今、紀田くんに対してしてる事だって、…「紀田くんの言葉で(自分達はともかく)ドタチンが気分を害したから」やりかえそうとしたんだろう。仲間に対してはこんなに必死になるのに、敵ではないにしても…仲間ではない紀田くんに対してはすごく淡白。その差がめちゃはっきりしてる。でもそれが普通なのかもしれないから、そこを責めようとは思わないけど…隠そうともしないんだなあと。
・ゆまっちの行動については、本人が訂正したとおりなんでしょう。…それでさあ、気になってたんだけど…、18話でゆまっちが沙樹ちゃん助け出した時、車から降りて足を出した一歩目が…妙に不自然にぐにゃって曲がってた…んだよねえ。一瞬、足をやられた沙樹ちゃんが立ち上がったのかと思うくらい。気のせいかなと思ってたけど…もしかしてその、ブルースクエアが先にリンチされた時に…黄巾賊によって足をケガさせられてた、とかじゃないよね…!?…いやでもそれだったら、ドタチンが救出係にゆまっちを選ぶわけないか。うーん、でももしそうだったら、この怒りも納得できる…つーかマジ怖ええええ…。
「どんなに消そうとしても、てめえの関わった事からは逃げられねぇさ…。」ドタチンは、狩沢&ゆまっちペアとは違う考えのようです。紀田くんにも、帝人にも親身に接しているのは、彼なりの償いのつもりもあるのだろうか…。

「…だけど、今回は黄巾賊の仲間だけじゃないんですよ。黄巾賊とも、俺の過去とも関係のない、…大事な人が、襲われた。それが許せない…!」
「そりゃお前の…」
「そう、俺個人の問題なんです。それを解決するためにあいつらを、黄巾賊を言い訳に使っているだけなんです。」
もう…もうやだよおおおお。どうして、どうしてこんなにも孤独なんだろう…。友人を巻き込みたくない、友人を守りたいって想いが強すぎて、彼はどんどん孤独になっていく。自分だけが辛ければそれでいいと、本気で思ってるのかもしれない…。そんなわけ、ないのに…!
そんな紀田くんで遊ぶあのノミ虫野郎マジ許さねえ…!!

・店長すげえ…。
「つーーーん」がかわいい。私紀田くんしか見てないけど(えー)。
・えええええ!?ホラダを完全に忘れてる!?覚えててよー!そんな珍しい名字!
・一人になった紀田くんを励ましてくれる店長とサイモンのシーンがとても好き。「うまいっすね、これ…。」の表情と声がとても好き。紀田くん……!


「退屈だ…。何もやることがないというのは、実に退屈だ。」
「…殴っていい?」
どうぞどうぞ。
むしろ隠してあるアレと同じに首だけとかにしてやってください(←憎しみすぎ)。
・半年前に粟楠会で盗まれた拳銃をセルティが追ってたけど、まだ一丁見つかっていない…。話の途中で、電話。紀田くんから。波江さんの「…ハッタリ?」というセリフ、最初わけわかんなかったけど、紀田くんに対してハッタリをかましているということなのね。余裕あるフリもポーズなのか。しずちゃんの時といい…ホントよくわからんわ、この人。
・中二階って結構スペースあるんだなあ。…お疲れ様です波江さん!

・セットンさんって嘘がつけないんだな、基本的に。「アニメの話です。(笑)」には吹き出したわ!脚本家が総入れ替えってダメなんじゃそれ…。
・…「ところで」って言葉が大嫌いになりそうだ。アイツこの言葉の後でろくな事言った事ねえ!!
!?この人…今、左手のみで入力してる…!?結構速いのに!つか表情がムカつく…。


ああああああ癒しの来良三人組のシーンが緊張感あふれるものにいいいい!!もう、わかってないのは帝人だけ…。くそっ…あンの野郎おおおおおおお!!三人を弄びやがってえええええええ!!
・滝口くんの口からダラーズ・黄巾賊の名前が出て、考え込むような…困ったような顔をした帝人…の動作を見逃すまいとするかのような厳しい紀田くんの視線。もうやめてえええ…!胃が痛いよおおお…!
・紀田くんは帝人から距離を置こうとしている。真実を問い詰める事はしない。そぶりも見せない。…でも、気づいてないのだろうか、今までとの態度の差が激しすぎることを。杏里ちゃんだけでなく、帝人にも違和感を感じさせるほどになっている。…それだけいつも一緒だったんだ。この三人は。…紀田くんが必死に守ろうとしている場所、それを最初に壊すのは…誰?
・信じてたのに、裏切られたと、…やはり思うのだろうか。日常で見せていた顔は嘘だったのかと、言ってしまうのだろうか。…もう、もうやだよおおおお…!紀田くん…!

・前回の次回予告でひいっとなりつつも、きっと誰かが助けてくれると信じてた。セルティや、しずちゃんが通りかかって助けてくれると信じてた。…でも…誰も助けに来ず、滝口くんは黄巾賊のメンバーに襲われてしまう。ドタチンも言ってた、ツキはそんなに続かないって…。バットで殴られて、ぶらりと腕が下がるとこ…ショックだった。でもやられた滝口くん、そしてこれを知った時の紀田くんの心情を思えば、…ショックどころじゃない…!



翌日、校門の前にて。
「滝口がな……、黄巾賊にやられた。」
こ、声が……!
「…見舞い行ってくる。」
一人、背中を向けて行ってしまう紀田くん。


腹を、くくるって言ってたね。
どう…するんだろう…。
黄巾賊の中には、もう自分の言う事を全く聞かない奴らがいるって、わかったね。
どうするんだろう…。
病院に行くんだよね。お見舞いに。
…その後、どこへ帰るの?
もう紀田くんに、帰れる場所なんて、…ないの?

いやだよ…いやだよ、そんなの……!






【今回のサムネ】
驚きすぎて「ちょっと待て!」とか思わず丁寧語を忘れて立ち上がる紀田くんのシーン。
…いいのに、もう呼び捨てとかでも。タメ口でも。
この辺りのイザヤさんのしゃべり、本当に腹立ちます…。キイイイイイイ……!!

先週のノミ虫野郎(デュラララ!!19話感想)

2010-05-26 23:33:06 | デュラララ!!
※この色はノミ…イザヤさんのセリフ。
※この色は紀田くんのセリフ。
※先に謝っておきます。イザヤさんが好きな人すみません。



今回のナレーション担当は、セルティの天敵・交機の葛原さん役の藤原啓治さんでしたが、本編の出番はないため(そして葛原さんの立場でしゃべっているわけでもないので)クレジット表記は「ナレーター」でした。2話の沢城さんと同じですね。


部屋にいる杏里ちゃん。一人、思いつめている。
「(何とかしなければ…。
身の内に一振りの妖刀を宿す少女は思う。
何とかしなければ。
額縁を通して世界を見てきた少女は思う。
…しかし。)」

画面が切り替わる。自室のベッドに横になり、天井を見上げている紀田くん。
「(額縁を超えて彼女の世界を訪れてくれた少年は、すでに捕えられていた。
自らの過去という、重い頸木(くびき)に。」

テーブルの上のケータイが鳴り、その音から顔を背けるようにして体の方向を変える…。
…そしてカメラが切り替わって、映したその表情。
…何ともいえない顔をしている。真剣なようであり、無気力なようでもあり、…とにかくいつもの紀田くんからは想像もつかないような顔をしている。
「(…彼はもう、逃れられない。)」
過去に捕えられていることはわかっているのだろう、だけどその本当の重さは、自分ではわかっていないのかもしれない。自分が今、どんな顔をしているのかも、きっとわかっていない…。



辛い。
…正直、本当に見るのが辛いです。
どれくらい辛いかというと、もう一息でこのアニメを見るのをやめようと思うくらい。
でもこのまま見るのやめたら、ずっと寝覚めが悪くなりそう…だから最後まで見る…。
…人が作った物語を見ている以上、展開が自分の思うとおりにいかないからって怒ったりはしないけど…、けど、せめて、最後には「見てよかった」と思わせてくれよデュラララ…!頼むよ、ホント……!
何かシンクロしているかのようなアニマックスの再放送は今週があの6話。見終わったときに心から「ああおもしろかった!!」と思えた回。いや今でも展開自体はおもしろいはずなんですけどね…、紀田くんの心情を思うと泣けて泣けて仕方ないです。5話見返して泣き、17話と18話見返して泣き、また19話に戻ってきて泣いてる。…辛い。本当に辛い。辛すぎて感想もうまく書き出せない。…あと6回で本編は終わる。一度、もう早く終わってくれと思ってしまってそんな自分に愕然とした。
…でもよく思い返してみると、私は…そんな風に泣いたり身を切られるような思いをしたアニメの方が後々「すごく良かった」って思えてる…気がする。「プラネテス」も「フルーツバスケット」も「プリンセスチュチュ」も「ファンタジックチルドレン」も泣きながら見てた。…忘れちゃいけない、「遊戯王」もそうだ。でもそれらは全部、最後はそれなりに納得できる終わり方をしてくれているから「大好き」って言えるんだ。…辛いから、泣けるから好きなんじゃ絶対に絶対に、ない。
…このアニメが、自分にとって「ただのトラウマ」で終わりませんように。


今回は主に、前回ラストで杏里ちゃんが何故あの場にいたか、そしてどうなったか、ということがわかる回。
そして、イザヤさんが裏で暗躍するのはそりゃあウザイけど、こっちから見えるように暗躍されてもそれはそれでめちゃめちゃウザイ、ってことを実感する回です(……)。


・三人でいる時の紀田くんはやはりいい…(←泣きながら)。お花も似合うわぁ…。
・紀田くんの変化に敏感な杏里ちゃん。…入院した日の回想を見て、今更気づいたんだけど、…紀田くんはもしやこの件に折原臨也が関わっているって知らない…のか…!?いやもうそれはそれでいいような気もするし…知った時にどうなるかがむしろ恐ろしいんだけど…。
大体、「杏里ちゃんを傷つけた斬り裂き魔を倒す」って、杏里ちゃんが斬り裂き魔だと全然想像もしてない考えだし(まあそれはしゃーないけど…てか別に「斬り裂き魔」じゃないのか、罪歌の持ち主なだけで。杏里ちゃんごめん)、…でもあの一連の事件の犯人は杏里ちゃんではなく、春奈さんで…でも今はもう春奈さんは「斬り裂き魔」じゃない(そもそも目は覚めたのか?全然出てこないけど新羅はどうしてるの??)し…誰かを倒すなら、もうマジであの黒幕しかいないんだけど…。でも黒幕の名前を知ってるのは今のところ杏里ちゃんだけで…。
17話ラストの紀田くんの叫びはものすごく憎しみに満ち溢れていたから、過去の因縁もある折原臨也に向けられていると信じて疑わなかったんだけれど、…違うのか。でもそれはそれで…、今の紀田くんにとって(過去の事を全く加えないとしても)、杏里ちゃんがどれだけ大事な存在なのかがわかる。紀田くんが黄巾賊という場所に戻ったのは、…彼の言う「この街の闇」と戦うためだったのだろう。この街の闇に、帝人には近づいて欲しくないと言っていた紀田くん(←5話)、もちろん杏里ちゃんにも近づいて欲しくないだろう。近づいて戦えるのは…その力があるのは自分だけだと信じて、自分の意思で戻ってきた。
斬り裂き魔の正体はわからない、けどそれは必ず「この街の闇」と繋がっている。その確信があるから戻ってきた紀田くん。
…それが折原臨也ともどこかで繋がっているという確信も…あるのかもしれない。しずちゃんと同じ。「この街で起こる物騒な事件は必ず奴が裏で糸を引いている」って。

・その回想のシーンの、紀田くんの呆然とした表情、「杏里…、それ、どうして…。」というセリフ、「斬り裂き魔」という言葉を聞いた時の絶句ぶり…、杏里ちゃんから顔を背けて、行き場のない怒りをこらえようとする表情…どれもすばらしい。泣けます…。ていうかまだ始まって数分なのに泣きすぎて苦しいです助けて…。

・で、あの場所に戻ったきっかけはもちろん、この時に杏里ちゃんが巻き込まれたって偶然知ったからなんだろうけど…。よく考えなくても、紀田くんが決意して沙樹ちゃんに会いに行ったのはその前である(沙樹ちゃんのお見舞いに来て、杏里ちゃんの入院に気づいたんだろうし)。…それはどういう決意だったんだろう。前回言っていた通り「別れよう」と言うって決めた、ってことだったんだろうか。そして沙樹ちゃんは、紀田くんが黄巾賊に戻ったことを知っているんだろうか…。いや、紀田くんが言うわけないか…。


・甘楽が「黄巾賊は姿が見える分ダラーズより目立ってる」と発言するのは二回目です。はっきり覚えてなくて探すのがやや大変だったけど、13話でした。黄巾賊が増えたねって言われるたびに「ダラーズより」とかイチイチ名前出す甘楽マジウゼえ!!
・今回一番の衝撃が「罪歌さん」があのチャットに普通に参加したこと、でした……!最初は「ええええええええええ!?」ってなった。マジで。まあ見てるとわかるけど、セットンさんが招待したんですね。多分…その、「ボランティア活動」をする気があるなら、ここでのチャットにこの街の異変やら噂やらに詳しい奴がいるから見てみるといいよって誘ってあげたんですね…。「罪歌」って名前で過去に荒らしてた奴がいるからそれを利用することにして。田中太郎と甘楽にはセットンさんが事前に事情を説明してて今回が初参加で…あ、セルティのそれがまたヘタな嘘だったらかわいいな…。きっと甘楽はニッヤニヤしながら読んでたでしょうけど。うざっ!「それじゃ、しょうがないですよー」の言い方、うざっ!!
・で、そうなると田中太郎は杏里ちゃんだって気づいてないってことになるんですが、…なんか表情とか見てると気づいているかのような、ですよね…。でもそれはありえない。単に、「罪歌さん」がめちゃ控えめだから気持ちがわかるのかな。いい奴だな、帝人…。

・くそう…甘楽…!つーかウザヤ!!ずっと口の端上げながら文字入力してるのがムカついてムカついてたまらない…!!
・セットンさんの内緒モードでの発言、自首しても関係ないとか的確だなあ…と感心してたら、後半が超個人的な意見に(笑)。杏里ちゃんと交機が関わることなんて絶対ないよね!?
・甘楽アイツ、人の内緒モードも読んでるんじゃねーか!?…いや読んでなくてもわかるんでしょうね。くそう、悔しいなあ…!
・ううあああ、紀田くん…!…何気にくまのストラップかわいいな(←台無し)。


・えーっと時系列がわかんなくなってきた…。
杏里ちゃんが入院した日に紀田くんはその事実を知り、黄巾賊へ戻った。
退院した日、帝人と共に病院に来るが、メールで連絡が入り一人で先に帰ってしまう。二人は知らないけど、ダッシュで向かった先はパトカーもいっぱい来ていた…。先ほどのチャットも普通に考えればこの晩?
そして「一夫多妻だからな!」の時、杏里ちゃんは帝人に対して紀田くんの様子がおかしいことを口にする。その後杏里ちゃんは一人、「罪歌の子供達」を使って真実を知ろうと動き出す。で、アジトに乗り込む、つまり前回ラストもこの日。…この後の狩沢さんのセリフでわかるけど、街で黄巾賊による恐喝事件があったのは「ゆうべ」だった。……めちゃ忙しいな、杏里ちゃん。退院してすぐそんなに走って大丈夫か!?
・…てか、黄巾賊メンバー、どうしてそいつらが「ダラーズ」だってわかったんだよ…。動きでわかるんだろうか。紀田くんがD組の彼を、体育の授業を見ただけでメンバーだと当てたように…。そういや彼、久々出ましたね!名前が思い出せないけど!(ひでえ)
・あれっ…。ドタチン達4人組の前をゆっくり横切っている紀田くんは…何をしてらっしゃるのかしら…。走って…帰ってたんじゃ…あれ?
「うちのボスは紀田正臣です。」が唐突でちょっと笑ってしまった…。あなたは5話で紀田くんに絡んでた人ですね?「将軍」を初めて目にしたときの感想をお伺いしたいものですよ。それはともかく…罪歌の子供達って、元の人格には影響受けないのかな。でも、元の人格の記憶は持ってて、逆に操られてる時の記憶は残らなくて…スゲー便利だなオイ!

・杏里ちゃんが隠れてるシーン、ハラハラする…のに…罪歌うるせえ!!これを四六時中聞いてて平気とか、マジすごいな…。
「(誰も…傷つけたくない…!)」のとこ、泣いてしまった。「(自分が化け物だと、少年に知られてしまう。少女はその恐怖におののく。)」のナレーションと合わせて…泣ける…。そうだよね、罪歌を宿してはいても、人を傷つけるのを杏里ちゃんが望んでいるわけじゃない。「斬り裂き魔」とごっちゃに呼んでしまっていた自分に反省…。
・紀田くんだけが来たら助かるんじゃ…と一瞬思ったが、どうしたって周りの全員を納得させるのは難しいだろうし、セルティの登場はナイスタイミングと言わざるを得ない!でも杏里ちゃんのケータイが鳴った瞬間は血の気が引いたわ!!マナーモードにしておこうぜ!!
・セルティを…呼んでたのか…?いつ?あ、隠れてる間かな。
・ヘルメットが耳付き!女の子だからおそろいなんですね、わかります。しずちゃんの時はなかったもんなー。

・紀田くんが帝人達と一緒にいるところ、を、セルティがいつ見てたのか謎ですが、…まあ普通に街を走ってる時に見かけてたのかもね。
・馬になった!馬に!!あるぇ!?バイクって確か影じゃ…なかったんじゃ!?影なの!?
・紀田くんの呆然とした表情を見て、バレたかと思っちゃったよ…。杏里ちゃんだって。バレてないみたいで一安心。
・でも、事態は最悪の方向に……。斬り裂き魔はダラーズ、という憶測は黄巾賊の多数のメンバーの中で今、確信へと変わってしまった。それはもう、リーダーである紀田くんにも止められない…。


死神とも言われるデュラハンを目の前で見た。
誰かが死ぬのかもしれないと…紀田くんは、自分の周りの大事な人間を思い出す。
「蒼天已死」。三国志の中で黄巾賊が立ち上がったときの旗印。
空を見上げる紀田くん。
「確かに蒼くない…。ま、黄色くもないけどな。」
自嘲気味に一人つぶやく。雨に濡れながら。

…どうして、紀田くんはこんな所で、一人で立っているんだろう。
ここには紀田くんの心を安らげることができる者は誰もいない。一人だ。たった一人だ。
雨に濡れて、たった一人で、どうして。どうして……。
誰か、誰か……助けてあげて……!!

彼が「会いたい」と思った病院の少女は、
彼を助ける事ができるのだろうか?
「正臣は過去から逃げられないよ。今悩んでいるのだって、過去に絡んだ事なんでしょう?…逃げられないんなら、戦って倒しちゃえばいいじゃん。」
その言葉は彼を救わない。どうしてそんなことを言うんだろう?
「沙樹と戦うなんて…できるわけねーって。」
そのセリフを聞きたいがための言葉なんだろうか。
…でも、仕方がないのかもしれない。
彼女はもう、彼を助けるほどの余裕はないのかもしれない。
彼女こそ、…助けが必要なのかもしれない。

彼の友人である少年は、いつこの事実に気づくのだろうか?
確実に近づいては、いる。
知った時、どうするのだろう?

彼が会いにいった男は、…今度はどんな言葉を、彼に渡すのだろうか?

誰が…
誰が救えるんだろう、彼を。
一人で戦って、一人で耐えて、一人で苦しむしかないんだろうか?
…そんなことないよね?
彼に大事な人がいるように、彼を大事に思う人もいる。
きっと助けてくれるよね?
紀田くん、ねえ、…大丈夫だよね?







・二回目の甘楽と田中太郎の内緒モード会話内のナレーションがすごい。
「(ダラーズを率いる少年は、黄巾賊とブルースクエアの忌まわしい抗争を知る。
その生贄となった少女が、親友のかつての恋人だとも知らぬまま。
そして語って聞かせるその男が、少女の心を支配し、親友に対して癒えぬ傷を刻印したとも知らぬまま。)」

知った時にどうするのか、ハラハラさせてくれますね。あと最後の一行でノミ虫野郎がどんだけえげつない事してるか実感できて死ぬほどムカムカさせてくれます!!
結局アイツは何が目的なんじゃ!今の動きはともかく、セルティの首を手に入れる前から、紀田くんをあんな風にした理由は何!?沙樹ちゃんを洗脳した理由は!?どんだけ年季入った計画なのこれ!それとも楽しいからやってるだけで、結構行き当たりばったりなのか!?どうであってももムカつくけどね!!
デュラララ!!って、物語として、最終的にどうなればいいんだろう…。黒幕を殺してハッピーエンドってのはないだろうから…他の街に追いやればいいのか?でも池袋の代わりに移動先が魔都になるだけのような気も…。奴を改心させるとか?うわっ、ありえねー!!

・帝人がこれからどう動くのかってことだよなあ…。これは次回以降を待つしかないけど。
・ブルースクエアが最後?に「ケンカを売っちゃいけない人にケンカを売った」って、それって誰のことなんだろう。てかウザヤじゃ…って感じ。甘楽さん珍しくタイプミスしてるし。
・だから来良学園の制服どないなってんじゃ!私服もOKになったんですか!?風紀委員が頑張りすぎたのか!?
・沙樹ちゃんの表情が怖いです。…てか、骨折で一年も入院ってあるの…?それだけ複雑な骨折なのか?…いやむしろ、骨折どころじゃなくて、もう歩けない…とか…?
・最後の紀田くんの真剣な表情……!ううっ……。



【今回のサムネ】
「彼はもう、逃れられない」のとこの紀田くんの顔。
もう…ほんとね、頼むよ…?最後には、笑ってくれよ…?

先週のノミ虫野郎(デュラララ!!18話感想)

2010-05-17 14:42:59 | デュラララ!!
※この色はノミ…イザヤさんのセリフ。
※この色は紀田くんのセリフ。
※先に謝っておきます。イザヤさんが好きな人すみません。


18話。一週間ハラハラしっぱなしで…いざ始まる時には思わず正座で画面に向かってました。弟も一緒に見てるのにも関わらず。
号泣には至らなかったけど…どんどん…頭の位置が下がっていって…最終的に orz そのものの姿勢に。
リアルに頭抱えるわ!!もうなんだこれ。なんで…なんで紀田くんがこんな悲惨な目に遭ってるの…。しかも救いが1ミリも見当たらないよ!?
そして真ッ剣にウザい折原臨也。
…こんなに、こんなにマジで「…死ね!!」ってキャラに思うのって…「フランダースの犬」のコゼツだんなとハンスに対して以来なんだけど!?(←その例えわかりにくいです。普通の人はフランダースの犬はラストシーンしか知らんっちゅーの)

弟とも「しずちゃんには是非がんばってもらいたい(=あいつ殺してくれマジで)」という意見で一致したところで…もう今回からこの感想文のタイトルも変えちゃおうと思った。誰があんな奴の名前を冠した感想をわざわざ書くか!って。…マジで書き始めるまでは「今週の紀田くん」にするつもりでした。でも…あまりにも展開が辛くて、紀田くんをメインの扱いでじっくり感想書いてたら私が死にそうなので…、そして、何よりも、また、……今は本当に本当に死ぬほど憎たらしい彼のセリフに、一部ドキリとするようなところがあって(トキメキとかそういう意味では絶対なく)、それは残しておかなきゃと思ったので…。タイトルを憎しみを込めたものに変更するに止めまして、…今回も始めます。
ムダに出番が多いので余計ムカつく。回想でも暗躍しまくりで現在では狂ったように一人で遊んで笑ってるしもう嫌だコイツ!!どっから書きゃいいねん!(それは逆ギレだ)


…とにかく最初にその、グサッと来たセリフだけ書き起こしてみましょうか。
「意識不明か。目を覚ますといいね。…それとも、君にとっては永遠に目を覚ましてくれない方がいいのかな?」
「君は怖いんだろう?彼女が目を覚ましたら、永遠に責められ続けるんじゃないか、って。…だけど、仮にこのまま死んだとしたらどうだろう?それこそ、一生償えない罪悪感にまみれて生きる事になる…?つまり、彼女が生きようが死のうが、君の罪悪感には、何の意味もないよねえ…。」
「俺はねえ、神様って信じてないんだよ…存在が確定してないからね。未来でさえ確定していない世の中で、過去は確かに存在している。たとえそれが、誤解や妄想に彩られた事だとしても、本人がそれを信じるなら、過去は確かに真実に他ならない。…それに基づいて行動を、あるいは生き様を決めるというのなら、それは確かに、神の一種なんじゃないのかなあ?」
「君はもう彼女から逃げられないよ。彼女への罪悪感は過去となり、彼女は君にとっての神になる。…ま、いいんじゃないの?彼女の事…好きなんだからさ。」

数度、何が言いたいのかわからない、と返す紀田くんに対して、嫌らしく説明してあげてるイザヤさん。繰り返すのは「逃げられない」という言葉。過去から、彼女から、もう逃げられない。そこには彼女の思いも、生死すら関係なく……紀田くん本人の意思から生まれるものなのだ、と。
…まるで悪魔の予言だ。
一年前、彼女が…「三ヶ島沙樹」ちゃんが入院する事件が起こった日に、生ける悪魔の吐いた予言は……悲しいほどその通りの未来を導く…。





・冒頭、初めて紀田くんと沙樹ちゃんがまともに会話するのを聞けるんですけど…いきなり頭抱えてしまったよ…。
「正臣は戻ってくるよ。…だってそれは決まってることだもん。だからいくら他の女の子を好きになっても平気。最後の最後に正臣は、その子達より私の方を強く愛してくれるんだから。」
えええええええええええええええええ……!
おいおい、またか、またなのか!?デュラララ!!で女性キャラで歪んでない愛の持ち主はいないのか!?(今のとこセルティだけ…?杏里ちゃんはそれ以前の問題っぽいし)
そして続けてこのセリフで床に頭をぶつけそうになりました。
「だって、イザヤさんがそう言ってたもん。」
さ、最悪だ……。
普通に悲劇のヒロインかと思ってたのに…紀田くんの最後の救いの女神だと思ってたのに…!おのれイザヤァァァア!!


・シーン変わってイザヤさんの事務所。またあのゲームで一人遊びつつ、パソコンに向かい黙々と仕事?してる波江さんに楽しげに話しかけるイザヤさん。
「こうやって見てるとさーぁ?自分が神様だって錯覚に陥って、なかなか気持ちいいもんだよ!」
バカジャネーノ!
思いっきり手を振り上げて駒を指してます!ウザッ!無視で正解だ、波江さん!
…すみません、「神様アターック!」から「見ろォ!駒がゴミのようだ!」あたりのアクションはムカつきすぎて描写したくありません。くそ…なんなのコイツ!火災報知機に感知されて、スプリンクラーとか動き出してずぶ濡れになってまえばいいのに!!(抑えきれずあふれる憎しみ…)
「まぁ、どうでもいいわ…。」の顔と動作も死ぬほどムカつく。どうでもいいならやるな!ムダにトランプ燃やすなモッタイネエ!あと、ジョーカーなんてお前以外の適役がこの世界にいるわけねーだろ!!オールマイティとか腹立つからジジ抜きの時みたくゲームから除外されちゃえばいいのに!!(ボロクソですね…)
・でも首には優しく優しく話しかける。
「楽しくなってきたよねー…。君もそう思うだろう?」
この句点のあたりに入ってる↑「フッ」って笑いが色っぽくて死にそうになる。こんなにムカつく奴なのに…悔しいっ! 


・今回のサブタイトルが入って、一年前の回想スタート。今現在も沙樹ちゃんが入院している病院……に、恐らく、運び込まれた直後。両足のギプスが痛々しい。傍らには、…黄色いスカーフを首に巻いた紀田くん。そこに、悪魔がやってきて、…上に書いた予言を残していくわけなんですが…、もうここは…全体的に「ウザい」を超えて「恐ろしい」です。すごく…2話を思い出す。アクションは確かにウザい、言い方もウザい。でも言ってる事は、…どこか正しい。きっと当人達(今回の紀田くん、2話のマゼンダさん、12話の誠二…と帝人も、かな)にとっては、「わかっていたとしても聞きたくない」事実…。それをワザワザ直面させに来るコイツに目的を聞いたら、…やっぱり「人間が好きだから」と答えるのだろうか?事実を…現実を突きつけた時に人間がどんな反応をし、どんな行動を取るのかを見るためだけに…。
…やっぱり…しずちゃん…お願い。コイツに隕石落としてよ…。自販機やポストじゃ生ぬるいわ…。
ていうか何よりここはねえ…、最初の「死ななかったんだって?」ってセリフが恐ろしくてしゃーない!!そっと言ってるのが余計に怖いしなんつうセリフだよもうほんまに…!

・殴りかかる紀田くん…をかわす瞬間の顔ウゼエ!見下してる表情ウゼエ!!
「正解。今のは俺に怒りを向けて当然だ。明らかに悪意を持って君をからかったわけだから。」
ううっ…くそ…コイツ…!(悔しさでうちの目から溢れる涙)(←憎しみすぎだ…)


・いつもの三人でいるときの紀田くんは、…無理してるとしてもやっぱり楽しそうで、…この場所が紀田くんの居場所なんだと痛感する。戻れるよね…?戻れる、よね…!?信じてるよ!信じてるからね!帝人!杏里ちゃん!!…紀田くんも!!
アニマックスの再放送は今週5話でした。空気読みすぎだろ…。

・しかし一年前の紀田くんの居場所とは、まちがいなく「黄巾賊」だった。…今回、結局作ったきっかけはわからず。ケンカケンカの毎日、…だけど周りは「仲間」で、その居場所を失うのは怖かったと言ってる…。どうして、どうしてそうなってしまったんだろう…。「(自分を肯定してくれる誰かが欲しかった。)」ってそれはわかるけど、それだけでこんな大きな集団になったりするだろうか…。周りが勝手に増えてったとか…?
・沙樹ちゃんと紀田くんの出会い。…エスパー伊東はこの世界にもいるらしい(言う事はそれだけか)。
「(会いたくない奴に初めて会ったのも、その時だった。)」 12話でセルティにも「会いたくない人間」ってモノローグで言われてました。街の皆が会いたくない、それが情報屋の折原臨也…。まあそりゃ会いたくないわな(←ひでえ)。
・後見人…。思わず辞書で意味を調べてしまった。5話で二人が知り合いだとわかった後も、普通に紀田くんと沙樹ちゃんの出会いの方が先なんだと信じて疑わなかったけど…まさかの後見人。…後見人どころか、狂信者!!そりゃああかんわ…あんなのの信者ならそら冒頭、まともなセリフ吐かないわ…(←すげーひでえ)。
なんでこんな狂信者になってしまったのか、すごい気になる。しかし怖すぎて知りたくない気もちょっとする…。

・紀田くんからイザヤさんに死ねと言われたら死ぬのかと聞かれて、「多分…ね。」と答えた沙樹ちゃん。その瞬間私は思った。「お前は綾波か。」と…(えー)(ジャストチルドレン世代ですよーイエーイ!)。
しかし紀田くんはそんな無粋なツッコミはしない(←当たり前)。
「(かわいそうな子なんだなと思った。彼女を、イザヤという男の呪縛から、解放してあげたいと思った。)」
…いい子だなああ紀田くんん(涙)。
「お前はさあ、何で俺なんかと一緒にいんのよ?」
「んー…、好きだからだよ。」
ここの言い方かわいい!冒頭の印象が強烈すぎて「お前もか、お前もヤンデレなのか!」って身構えて見てたけど(おい)ここの答え方って本当に中学生っぽい!普通にかわいい。
「イザヤさんは人の恋愛には口出さないもの。」 出してるじゃん!「"最初だけ"好きになれって言った」みたいに言ったじゃん!!…だまされてる!この子あの悪魔にだまされてるよおおおお!
「…何で今でも、俺の事好きなんだよ。」
「かっこいいから!んー…いや、かわいいからかな?…正臣は?私の事好き?」
かっかわえええええ!かわいすぎるぞ中学生カップル!!
しかも、狂信的な態度を自分で「欠点」って……(直す気はないそうですが)。
あの…やっぱ普通の子なのか…?あの悪魔が洗脳してこうなってしまったのか…?
おい…そうだったらマジで…どうしてくれよう……。


・黄巾賊とブルースクエアの抗争が激化して、仲間がたくさんやられた。黄巾賊を解散する事は、居場所がなくなる事……それを恐れた紀田くんは…悪魔に頼ってしまった。
奴の情報のおかげで、形勢逆転。
しかし、……ひどくやられた事を恨みに思ったブルースクエアのメンバーは、仕返しに沙樹ちゃんを攫って、…紀田くんをその場におびき寄せるために……う…ううっ…。
あの、電話……。あの、音……。あの、悲鳴……。
トラウマになりそう…。
でも、紀田くんの受けたショックは…見てるだけのうちとは比べ物にならないだろう…。

「(…後悔していた。甘えていたんだ。何だかんだ言っても、自分達は中学生だと。子供のケンカの延長だと。…そうじゃなかった。これは戦争だ。しかも…それを起こしたのは自分なんだ…!)」
最初に見た時から、さっきの音と、悲鳴と、…このモノローグが頭に焼き付いて離れない。
勝てるから、もっと勝ちたいと願って、それが相手の闘志に火をつけることになった。こちらが傷つけられたから悪魔に頼ったように…相手は傷つけられたことでなりふり構わない作戦に出た。
「後悔」…。
こうなることがわかっていたならやらなかった。当たり前だ。…わかっていたのは、きっと一人だけ。わかっていて、両軍をこの未来へ導いた「本物の悪魔」だけ…。

・うううああ…いやあああ……もう、いやあああああ……!!
死ねええええノミ虫いいいいいいいいいい!!!!!!
紀田くんからの着信で震えるケータイを、ポンとソファーの上に投げ出すところ、本気で殺意が沸きました…。おんどらあああああああああ!!(口調がどんどん最低に…)

・いやあ…足が……沙樹ちゃんの足が…。「何箇所か折った」って…正気で、よく、そんなことができるな……!あざになって、変形してる(ううっ…)のがわかるのは左足だけなんだけど、…冒頭では両足にギプスだった。これ、両方折られてる…のか…?

・足がすくんでしまう紀田くんは…もう…とても見ていられない…!
「なんで…なんでこんなに怖いんだよ…!沙樹のためなら、なんでもしてやろうと思ってたのにッ…!!」
「(俺は非力な、ただの中学生だった。)」

紀田く……紀田くん……!!いやああ…もういやああ……!

・ゆまっちがかっこよすぎで泣いた。
…てか前回の次回予告で開眼しているのを見て超ビビッてました。まさかゆまっちまで実は黄巾賊とか実はまた別の組織の黒幕とか…とかホント、真剣に怖がってた!のに…いつもどおり過ぎて泣けた。いやあ…かっこええわ……。
てか、いつか渡草さんが言ってた「車の中でガソリン」ってこれのことだったのかしら…。6話だっけ?

・ドタチンもかっこよすぎで泣いた。
てか、仕方がないとはいえ…今回の主役の紀田くんがヘタレてしまった時に連続でかっこいい人出すとかずるいじゃないか…。紀田くんがかわいそうです…。いやこれはもうちょい後にもっかいあるんか。じゃあそれはその時に。
…驚きの新事実。あの4人組はなんと、元々はブルースクエアの所属だったのね…。てか、ダラーズはまだ、わかる…んだけど…(「基本、何もしない」だし)、ケンカがメインな集団に何故入っていたのかすっごく謎だ。特にドタチン。カラーギャングってどっかに絶対入らなきゃいけないってものじゃないんでしょ?ううむ…。
・なんか見たことあるよなと思ったら、ホラダ(漢字調べるの面倒)(←ひでえ)ってあいつじゃん!現在黄巾賊の!何してんだよ!?ブルースクエアでも幹部クラスとかだったってこと…?なんで敵だった黄巾賊に?まさか、内部から仕返したくらんでるとか…?

・ドタチンかっこよすぎ。マジで泣くわ。
紀田くんの叫びももっともだ。…でも、きっとドタチンの返した言葉の方が正しい。
…あのね、ここは…無理。書けない。ここの紀田くんのセリフ、書いたら読むたびに大泣きしなきゃいけなくなりそうだから。ううっ……。
紀田くん…。非力な中学生である紀田くん。まだ子供の紀田くん。
紀田くんに比べるとずいぶん大人なドタチンはとても冷静ではあるが、叫ぶ紀田くんに対しては本当に怒ったように…真剣に言葉を返す。
「過去から逃げるのは許してやる。だけどな、せめて今と明日からは逃げんじゃねーよ!!」



過去からは決して逃げられないと言った折原臨也。
過去からは逃げていいが、その代わり今と明日からは逃げるなと言った門田京平。

二人の人物から、全く逆とも言える言葉を聞いた紀田正臣は。
…結局、事件から一年経つまでは彼女に会いに行く事すらできなかった。

今、折原臨也の言葉が正しい事を知る。
過去からは逃げられない。自らの罪悪感が自分自身を縛りつけ、離さない。
しかし門田京平の言葉もきっと、忘れてはいない。
「今」はもう、…逃げない。そのために戻ってきた。

「(だから俺はここにいる。杏里を…仲間を傷つけた斬り裂き魔を倒す。切り裂き魔がダラーズならダラーズも倒す。俺はもう立ちすくまない…。今度こそ、きっと、必ず…!)」

壇上の、ソファーのところで一人決意している紀田くん。
その時、…倉庫が、騒然となる。
…どうやら、中を覗いていた女がいるようだ。
穏便に捕まえるように言い、自分も逆側から回り込もうと走る紀田くん。


「(そこに迷いはないはずなのに。
だから戻ってきたのに。それだけなのに。
なのに…どうして。
どうしてこんなに、俺の中に不安が響いているんだ…。)」




追っ手から逃げる「女」。
…杏里ちゃん!?見た目よりずっと行動的なんですねアナタ!!

「どうして……どうして……どうして……!
紀田くんが……!!」


ギャーーーーーッ!!!最悪だーーーーー!!
思いっきり見られちゃってるし!!あああああああもおおおおおおお!!!!
つーか、杏里ちゃん逃げないで!今、今この場で話し合ってくれ!!落ち着いて!二人で!!
一方が誤解したまま学校で会うとかやめてくれよ!?マジで…!!
…学校は、仲良し三人組は、紀田くんの本当の、最後の居場所なんだよ…!消さないで…なくさないで…お願い…!それもなくしてしまったら、紀田くんはどうなってしまうの…!

もう…なんでなの…!?どうして…どうして紀田くんに、救いの道が見えないの…!?





【今回のサムネ】
迷ったけど…一年前の回想の、紀田くんがイザヤさんに殴りかかるシーン。
紀田くんの、そして私の怒りを見よ!!って気分で。
くそ…よけられてるから尚更ムカつくわ…!!(逆効果ですね)

今週のイザヤさん(デュラララ!!17話感想)

2010-05-07 23:06:18 | デュラララ!!
※この色はイザヤさんのセリフ。
※私はイザヤさんが好きです。しかし…今週は特に暴言が多くなると思います。本当に大好きな方は見ないほうがいいかもしれません。




あのねえ……泣いたよ。最後で。
頭抱えて泣いた。
ずっと、ずっと、恐れてた。紀田くんのメインの話が来るのを。
いよいよ次回、それが来る。
……でも、こ、こんな…こんな展開が来てほしかったんじゃない!!
ある意味では予想通りで、
でも、予想したよりもずっと…ひどかった…。


「(おれを 引き戻さないでくれ)」

「あー、いいって、いいって。今の俺は、将軍なんてもんじゃねえ。ただの平民。つーか、ただの…」

「(ただの 高校生)」

「そう、ただの高校生でいたかったんだぁ。俺は俺の平穏を手に入れたわけよ。仲のいい奴に囲まれて、適度にデンジャラスな生活をよぉ…。」

「(それを ぶっこわしやがって…)」

「(許せねえ…杏里に手を出したのは本当に許せねえ…)」

「たとえ何人いようが、切り裂き魔は絶対に潰す。もしもダラーズがバックにいるっていうんならそん時は、ダラーズを潰す!」

「(おれを 引き戻しやがって)」

「(ちくしょう…)」

「(畜生ッ!!!!)」



ううううううあああああああああああああ!!!!!!
紀田く……紀田くん……!!いやあ……!!
あんなに、あんなに、もう戻らないって、言ってて、戻りたくないって、言ってて…!
帝人と、杏里ちゃんと過ごす学校生活を、普通に楽しんでて…!きっとその時間の大事さを一番わかってて、一番、守ろうとしてて……!

なのに、なのに!…またその場所へ、「引き戻された」…!
知ったから。杏里ちゃんが、奴の策略のために利用され、傷つけられたって、きっと知ったから……!だから、そのために。戻りたくなかった場所に!
それでまた、今の場所を、失ってしまうかもしれないのに……!!

最初の、感情のないようなモノローグ。
そして、最後の…憎しみに満ち溢れた絶叫。
思い出すたびに涙が出て止まらない。
なんで…なんで…こんなことに……!

そして、なんで…なんでうちは…
紀田くんをそんな目に遭わせている男の言動をわざわざ感想として書かなあかんのか…!!
自分のやってることにこれほど疑問を抱いたことはない!バカヤロー!何してくれとるんじゃー!



…この回を見た直後も、なかなか寝付けなくなってしまったんですが。
ようやく寝た後にはなんと、その男が夢に出てきたという…。
社長だって出てきてくれたことないのに!コノヤロー!(……)
残念ながらあんまり内容は覚えていないのですが、デュラララ!!の世界に入ったとかそういう感じではなかったです。他のキャラはいなかったので。普通に色々話した…ような気がする。
一つだけすごく印象的なのは…イザヤさんの手がやたら温かくて、「この人、手冷たそうなのに…」と驚いたってこと。(…あー恥ずかしい!夢見たのは実話だし!)
目が覚めてから思った。…私にとってイザヤさんとは、好きとか以前にとにかく強烈なインパクトを自分に残す人なんだなあ、と。…そうだ、最初からそうだった。2話では、考えに同調したとかこの人カッコイイ!とかそういうの1ミリもなかったのに、夢中になったんだもんね。毎週結構な時間をかけて感想を書いてるのも、きっかけはその強烈な印象を覚えておきたい、と思ったから…。紀田くんや新羅の事を好きになったのは、感想を書きながらその魅力に気づいて、って感じだもんなあ。

そこまで考えてようやく、…今週も感想をちゃんと書こうと思えた。
でも来週にはこの感想文のタイトル変わってるかも。わからんけど。つーか来週とか私にどう感想を書けと!?見たらワンワン泣く予感がするんですけども……!



それではいきますよ。あふれ出る憎しみを押さえつけつつ。
今週の折原臨也。
…よりによってナレーション担当(最近は1クールほど「ナレーション」役ってあんま重要じゃないっぽいけど)。…最悪だ。前回の次回予告の時点ではウザさにワクワクしていたのに…!


切り裂き魔の事件は終わった。
この騒動を経て、杏里ちゃんは力を手に入れた。
春奈に操られていた「罪歌の子供達」を、今は彼女が意のままに操る事が出来る。

「(彼女は今やっと、日常に戻ってきた。だが、本当の事を彼らには言えない。罪歌の事も。この事件の黒幕の事も。全ての罪歌を統べる存在になった彼女は、彼らから贄川春奈の記憶を辿り、その存在を知った。
…目的はわからない。だがもしその人物が、帝人や正臣、自分達の平穏を壊そうというのなら…。
不安と決意にまみれながら、彼女は、黒幕の名前を思い出した。
その名は。)」



「『折原臨也』って、やっぱりおかしな名前よね。」
ですよねー!!
私、最初全然覚えられなかったもん!(そっち??)
「こんな風に育ったのは、偶然かもしれないけど…自分じゃあ、ピッタリだと思ってるよ?」
…言い方がム・カ・つ・く!!

切り裂き魔編終了に伴い、1クール終了時と同様、黒幕のネタばらしタイムが始まった模様です。今回も聞き手は波江さん。お疲れ様です!
前回と違うのは、黒幕の名前が杏里ちゃんにバレてしまっている、ということでしょうか。その事を本人は知っているのか…?

夕焼けで赤く染まる事務所の中で、ソファーに座ってあの謎のゲームの駒を動かしながら、ご機嫌な感じでしゃべり続けるイザヤさん。
「彼らは、今回の色々な事が偶然だと思っているんだろうなぁ~。あの時間帯に那須島を行くように仕向けたのは、俺なのにさ。」
今回も裏から…脅威のコントロールをしてたらしい。
5話で、那須島先生がセルティに追われていた……あのカバンの中身は、イザヤさんのとこから盗んだ金だった。…でもそれもまた計算で、盗んだことをネタに脅して、切り裂き魔である春奈さんを利用するつもりだった。…でも、現れたのはコピーじゃない、本物の罪歌だった…。
すべて彼の狙い通りに事は運んだ……。

ここまでで、謎な発言。
「園原杏里の住所なんて、クラス名簿を盗み見りゃ一発なのに。」
なのに…?なのに、どうした?どうやって手に入れたんだろう?その手に入れる手段にイザヤさんがなんか工作して、部屋を訪れる時間を操ったってことか?
もう一つ。
「俺としては、しずちゃんが死んでくれたらサイコーだったんだけど、…まいっか。」
罪歌の子供達が愛を求めて、強い「平和島静雄」に辿りついた…ことすらこの人の計算なのか?そうじゃなくて、このゴタゴタに巻き込まれて死んでくれたら、ってことか?ううむ、わからん。


「それで、何があなたの狙いなの?」 ちょっと呆れたように聞く波江さん。
「これで街は、ダラーズと黄巾賊、妖刀軍団の三つに分かれたわけだ…。しかも妖刀組は、ダラーズにも黄巾賊にもそれぞれ潜入してるときた。正直、妖刀組を作る事ができれば、贄川春奈でもよかったんだけどさあ。でも、園原杏里のがおもしろいよねー。」
最後の言い方がマジムカツきます!!
本当に、…道具としてしか見てないというか、オモチャにしてるというか…ここは思わず「ウザいんだよ死ねええええ!」(byGファンタジー5月号CMでのしずちゃん)とか思ってしまう…!!いや最高潮は次か…。

「…で?」 無表情でウザヤの相手をしてる波江さん。
「今は火種で十分だよ。しばらく放っておけば、その火種がくすぶってくすぶって…!あぁ~俺はもう待ちきれないよ!」
イラッ……!!
ああもうウゼえ!楽しそうなのがめちゃ腹立つわ!!
あと、何かと思ったらソファーの、自分の隣に置いてるの首かよ!!そんなに好きかその首が!!

そのウザい様子は完全無視。イザヤさんのデスクで、パソコンに向かったままの波江さんの次のセリフ。
「でも、黄巾賊って中学生のガキが作ったんでしょう?…そんなにたいしたもの?」
その質問に、波江さんのほうを見て答えるイザヤさん。
「ガキのクセしてあれだけの人数をまとめるってのが、すでに脅威なんだよ。」
…このセリフはフザケた感じはあまりしない。この点では、本当に脅威に思っているんだろう。
続けて、独り言のようにつぶやく。
「…ま、黄巾賊の『将軍』とも、俺は知らない仲じゃないしねぇ……。」

そしてシーンが切り替わる。
どこかの倉庫、集会らしきものをしている黄巾賊。
…その壇上に、いるのは……いるのは……

くそおおおおおおおおお……!!
ウザい!!ウザい!!
ウザいんだよ死ねええええ!!(byGファンタジー5月号CMでのしずちゃん)


…黄巾賊を(勝手に)新しく束ねているのが「将軍」だと思ってたのに、それも…紀田くんの事だった。
以前の呼び名は「先輩」だったのか…?そんなリーダーの呼び方あり?それともあれは単に学校の後輩なのか…?

黄色いマフラー?スカーフ?を巻いて立ち上がるとこ…ゾッとする。怨念のこもったモノローグのせいもあるけど…。
ずっとうつむいてて、表情が見えないから余計に怖い。これが「あの」紀田くんだって、到底信じられない。
でも最後の最後、顔を上げたら、やっぱり紀田くんで。
ブラックアウト寸前の最後の「畜生ッ!!」は、聞いた事もない声になってて、……その怒りが、悲しみが……辛い。辛くて辛くて、涙が止まらない。
どうなるの、どうなってしまうの…紀田くん…紀田くん……!!!!




・しずちゃんの戦いっぷりは…「これ何のアニメだっけ…」という気分に。いえ、いいんですけど。手袋はめて「…さてと。」っていうシーンのイケメンぶりに鼻血出そうになりました(えー)。
・「切り裂き魔編」って勝手に名前付けたけど…早かったなー、展開。1クールが12話かけて「首なしライダー編」をやったんだと考えると今回は半分以下なわけで…。1クールは登場キャラ紹介も兼ねていたとはいえ、丁寧だったよねえ…。もしかして2クールで紀田くんの話を入れるためにこうなったのかしら。それは…ありがたいのかなんなのか。いやありがたいです!ここで本放送終わって「続きは劇場版で!」とかなったら泣くわ!…行くけど(どっちやねん)。
・で、結論は…「結局よくわからん」、のですけど…。池袋で切り裂き魔が暴れていたのは、春奈さんとその子供達の仕業だったんだよねえ…。目的はなんだったの?…あ、「愛」か。春奈さんが罪歌に操られてて(乗っ取られてはいないけど、意思は操られてる?)、罪歌の本能のまま街行く人を斬ってたのか。…いや?それもあのノミ虫野郎の策略なのか?…奴が何をしようとしているのかわからんってのが理解を妨げる原因かも…。
・春奈さんを最初に斬ったのは杏里ちゃんなのかどうかも謎だし。…いやその時は杏里ちゃんしかいない……あれ?違うわ。「5年前に一旦姿を消した」からその前にも切り裂き魔はいたわけで…ん?でも杏里ちゃんの両親が殺されたのが「この街に初めて切り裂き魔が現れた事件だった」って言ってなかったっけ…??
・普通の人間は、罪歌に斬られるとあの…今、しずちゃんにぶっ飛ばされてるゾンビの皆さんみたいなことになるのね。でも春奈さんは乗っ取られなかった。「愛の力で押さえつけた」そうですが…何気にすごいことじゃないの、それって。
・罪歌の愛の言葉、重なりすぎてて聞き分けられない…と思ってイヤホンつっこんで聞いたら、…死にかけました。あー…こりゃ気が狂うかもしれんね(お前はずっと聴いてたほうがいいんじゃねーか?)。
・杏里ちゃんの過去の回想は…壮絶、の一言。「(それは偽りだった。…それが現実だった。)」のナレーションに合わせて変わる映像が…恐ろしくて、哀しい…。
「(古物商だった彼女の父は、上手くいかない商売の鬱憤を、家族への暴力で晴らした。)」そのために、次第に心を閉ざすようになった杏里ちゃん。そしてその頃に街に切り裂き魔が現れた。 …あれ?
・幼い杏里ちゃんにのしかかって首を絞める父親。後ろから「切り裂き魔」が現れて父親を斬り殺した。そして杏里ちゃんの目の前で自害。
「(切り裂き魔の正体は、母だった。)」
残された妖刀を杏里ちゃんが握った瞬間、罪歌の愛の言葉が流れ込んで…。

・そうか、杏里ちゃんはそもそも「斬られてない」のか。斬られてないけど…持ち主である。普通はあの罪歌の愛の言葉に耐えられないけど、本人が言うには「人を愛する心が足りないから」客観的に聴いていられる。色々足りないから、色々なものに依存して生きてるんだ、って。…いや、それ妖刀ですけど。それでいいのか!?学ぶ対象めちゃめちゃ間違ってないか!?うーん…。罪歌だったら、みかさんに学んだ方がいいんじゃないかと一瞬思ったけど、あれもストーカーだった…。
・杏里ちゃんの「これからあなたに少しひどい事をします。」のセリフにちょっとワクワクしてしまいましたすみません。でも結局刺しただけでちょっとガッカリしてしまいましたすみません。杏里ちゃんの罪歌に心を乗っ取らせた…らしいけど、見た目にはよくわからない。春奈さんはゾンビ化するわけでもなく、倒れちゃったし。でもそれで、あのゾンビ達(さっきからひでえ言い方だ)と杏里ちゃんがつながることができて、それで彼らの動きが止まった…みたい。「力を手に入れた」ってそういうことなのね。

・しずちゃんが、自分の意思で自分の力を抑えれた!!おめでとうーーー!!よかったね!!
ひとしきり笑ってから、自分の手を見ながら「やっと…やっと俺の言う事を、聞いてくれたな。」って言うとこ、ちょっと泣きそうになった。
・斬りつけてきたから、問題にならないように転校させた…そうだったのか。でも付き合ってたのは本当だし、金儲けに利用……あ、いやこれがあの事か!?借金苦で、親をゆすろうとって…。でもあれは未遂だよね?やっぱ違うか。…どこまで知ってたのかなあ、贄川さん…。
・この那須島先生に、杏里ちゃんのことを頼んだという中学の先生って、何者だったんだろう…。その先生的には変な意味はなくて、ただ大人しい子だから、とかそういう意味だったのかなぁ。で、本人見たら気に入って(←特に胸が)、ああやって近づいてきたと。みかさんと同じクラスにしたってやたら強調してるけど、全く無意味だったよねえ…(事故とはいえ)。
「私は、黒バイクさんが切り裂き魔だと思ってました。」 !?
ああ、まさか罪歌の子供の仕業とは思わなかったってことか。そして自分や本体の仕業でも、もちろんない。…5年前に切り裂き魔が消え、今まで出てこなかったのは、杏里ちゃんが押さえつけてたから、…って事は、春奈さんを斬ったのはやっぱ違う奴か。…どうにかして罪歌を奪って斬った、とか…?そんなことできるんかな…。
・あの時の「人間じゃない、化け物、化け物!」って声の意味もようやくわかった。愛する対象の「人間じゃない」ってことだったのね。…でもあの後、黄巾賊のメンバー斬ってなかったか…?やっぱ、杏里ちゃんが斬る事も、あったのか…?
・そう考えていると「切り裂き魔編」は1クールの各所にフラグがあったんだなあ…。ちょっと間が開きすぎててわかりづらいだけなのね。生意気言って申し訳ありませんでした!
・那須島先生…まあ、わかってたけど…いいとこ一個もなしに退場か…。声優さんが大好きなうえだゆうじさんなのでちょっと悲しい…。


・あ~あ、痛車にされちゃってる(笑)。渡草さんふんだりけったり。
・帝人、すっごい久しぶりに出た気がするよ!!…てか今更だけど、この声優さんもすごく上手いよなあ。こんな…常にオドオドしたようなしゃべりかたって、簡単に演技でできるものなのか!?声優さんはすごいなあ…。
「(何、この展開!?)」でいつも吹き出す。がんばれ、がんばれ帝人!(笑)
・女子は皆、セルティに惚れるのだな…。マゼンダさんしかり、杏里ちゃんしかり。二人とも、女だってことは確実に気づいてると思うけどなー…。うちは最初気づかなかったけど、至近距離で会話したり、一緒にバイク乗ったりしたら絶対体型で気づくよな。その上で恋する乙女のようなモノローグ出てたもんな、2話も(ナレーションでそれ読み上げてたのはセルティ自身でしたが…)。まあカッコイイからね!わかるよ!女子には憧れられ、好きな男の前ではカワイイとか理想的だな!
・あ、がんばれ帝人!(えー)

「竜ヶ峰くん、この世で本当の『非日常』って、なんだと思いますか?」
奇しくも「非日常」を求めてこの街にやってきた帝人に、そう問いかける杏里。
「何も起こらないこと。毎日毎日、同じことの繰り返しで、何も起きない。何も変わらない、それが本当の……。」
病院のベッドの上で、時折笑ったりして…どこか吹っ切れたような彼女。
事件が終わり、朝日が昇るころに、…罪歌の声を聴いたのだった。
「(『あなたの事は愛せないけど嫌いじゃない。』
聞こえたような気がしただけかもしれない。問い返しても返事はなかった。
だが、それでよかった。ほんの少しだけ嬉しくなった。)」

園原杏里は…寄生虫と蔑まれても、守りたかった「日常」に、ようやく帰ってきた。
罪歌と、一緒に。
そしてこれからは、手に入れた力を使ってでも…戦うのだ。
今回の黒幕の「折原臨也」が、自分達の「平穏」を壊そうとするなら。それを守るために、戦うのだ。

病院から出た竜ヶ峰帝人も、彼の力で今回の騒動の真実を求め、動き始める。
そして、…黄巾賊のリーダー、紀田正臣も立ち上がる。


三人が、三人とも、お互いがそうとは知らぬまま…
三人の日常を、平穏を守るため、戦う決意をする。
倒さねばならない敵はただ一人だ。この状況を引き起こした「黒幕」…。
しかし奴は巧妙だ。今までのように裏で上手く動き…三人をぶつけようとするだろう。
どうにか、それだけは、…それだけは……やめて……!!


…あの仲良し三人組が、「三つの勢力」のトップになるなんて…なんてことだろう…!いやそもそもそういう話で、ここまで「それ」に向かって進んでたんだろうけど…ううっ、悪夢のようだ…!
もう、どうなるのこれ…!ていうかまず来週!来週が怖すぎる…!!


【今回のサムネ】
紀田くんですよもちろん!誰があんなノミ虫野郎を選ぶか!!(←ひでえ)
…最後のアップです。これからかなり長いことあの「畜生!」は忘れられないだろうな。デスノの月を思い出したな。さすが宮野さんだよ…。