「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

フランス旅行記 その11

2006-09-30 22:10:46 | 旅行とお出かけのこと

 はあはあ。ホント、疲れてしまいました。しかし休んでるヒマはない!せっかくのパリなんだし!

とりあえず、暑いしアイスでも食べて元気出そうよってことで「ベルティヨン」を目指すべく、サン・ルイ島へ渡る。…と、途中でレストラン「モン・ヴィエイユ・アミ」発見。ここは、リカちゃんが是非行きたいと言ってたアルザス系フレンチレストラン。本当は夜に、ちゃんとした格好で来る予定だったけれど…。なんとなく、今までの流れから言って…今回の旅行で「夜にゴハン」は永遠に無理な気がする。夜は疲労困憊で倒れてるし、そもそもお腹に入らない。

ちょっと迷ったけど、今、ランチとして行ってしまうことに決定!レッツゴー!…わあ、やっと座れる!(←そこかよ!)

 

そんなに広くない店内。だけど、天井が高く、インテリアもシックでかっこいい。なにより、真ん中のテーブルにでーん!と置かれた巨大な花瓶がすごい。花は…ユリやったかな?なんか白い花がこれまたどーんと飾られててそれがすごく印象的だった。

ランチ(フランス語では「デジュネ」らしい)のメインは、曜日で決まっているらしい。今日は牛タンのポトフ?みたいな。グラスワインをなにか…とメニューを見る。もちろんフランス語です。えと、白ワインは…リース…リング、ゲウ…あ!「ゲヴュルツトラミネール」だ!フランス料理やさんにいてたとき、よく置いてたワインだ!わーい、単語でも読めるとうれしいな♪

リカちゃんは「リースリング」を頼むとのことだったので、うちはじゃあ、そのせっかく読めた「ゲヴュルツトラミネール」で。それにしても、いかにもドイツっぽい名前だね、とリカちゃんに言ったら、アルザスはドイツとの国境付近の地方だからだと解説してくれた。

さらにこれは今検索してわかったことだけど、「リースリング」も「ゲヴュルツトラミネール」もブドウの品種の名前で、それがそのままワインの名前になっているらしい。これはドイツワインの特徴で、フランスのワインは普通、村とか畑とかの名前がついている。シャトー・ド・レクレールとかね(←これは辻フランス校ワインの名前)。

広くはないとはいえ、結構お客さんはいる。そこにホールのお兄さんはたった一人…。とても忙しそうだ。オーダーを取りにきたお兄さんに、スラスラとフランス語で注文するリカちゃん。もちろん、黙ったままのうちの分のワインも頼んでくれました。カッコイイ…。感動していると、レストランはたくさん行ったから、との答え。なるほど。

 

るるぶでもトップに載っているだけあって、やはりここにも日本人のお客さんがいた。しかも、その手には!かなえ先生の本が!!すごい。すごいよかなえ先生。うちもカバンの中にその本あるし!

お兄さんがワインをついでくれて…料理もきた! 

どーんと。

ここはテーブルシェアのカジュアルスタイルなお店です(byるるぶ)。

さくさくとわけてくれるリカちゃん! 

ああ、手際がいいのにこんなに素敵に分けれるってすごい!!さすがリカちゃん!うちがやったら絶対こうはならない…!つか、うち普段居酒屋さんとかでも、ぜっったい取り分けたりしないもんな…。目に見えてるもん!汚くなっちゃったり、飲み物をこぼしちゃったりするのは!いくら雑誌とかに「飲み会では積極的に取り分けたりして好感度アップを!」とか書いてても、うちは絶対やんない!(何の記事読んでるのさ)

まあ、うちのそういうところを熟知しているリカちゃんは、黙って二人分やってくれました…ありがとー!

 

軽く乾杯。さあ、いただきます!

…おいしい。牛タン、写ってる通りけっこうごついんだけど、嫌な感じが全くしない。また、上にのってるこの…なんだろ?緑の…香草?みたいなのが、さくさく食べれる要因になってるんだよね!

たっぷりの野菜も、素朴な味でとてもおいしい。つーかワインがおいしいよー!!なんか嬉しくて泣きたくなってきた。ゆっくりワインを飲みながら、ご飯食べるのがこんなに幸せだなんて…!だいぶ長いこと、忘れてたよ…。

お互いのワインを一口交換したんだけど、双方「うちはこっち(自分が頼んだ方)の方がおいしいと思う」と主張して譲らなかった…(笑)。よかったね、逆じゃなくて!

お店はやっぱり忙しそうだった。でもいつのまにか店員さんが一人増えていたので…いやそれでも大変そうだったな…電話鳴りまくりだった。人気なのね!夜でも来たかったな~。

ここでしゃべっていて、リカちゃんは初めて知る。うちがフランス語会話の本を、こっちに一冊も持って来ていないというフザけた事実を…!街を歩く時は常に会話集・辞書をカバンに入れ(重いのにもかかわらず!)、さらになんかあったときのために、緊急事態用の会話集が載ってる薄い冊子をサイフに入れていたリカちゃん、絶句。

「……勇気あるなー…」(←たぶん、だいぶ怒りを抑えつつ言ってた…)

「え?だってリカちゃんがいれば大丈夫かなって。」

こんなアホの面倒をみるなんて…いっそセーヌ河に流してやりたい!と思ったことでしょう。

本当すみません。バカで。

 

 

そのまま、やはり「ベルティヨン」へ。パリで一番有名なアイスクリーム屋さん。列に並んで…いっぱいのフレーバーから迷って迷って「アールグレイ」と「洋梨」にすることに。だけどすんごいかわいい店員さんに、なかなか通じなくて苦労した。「ポワール」の方が通じにくいかと思ったけど、どっちかというと「アールグレイ」が大変だった。もう「カシス」に変えちゃおうかと思うくらい(笑)。 

アールグレイのアイスと、洋梨のシャーベット。洋梨、やばいくらいウマイ。

うーん…やっぱりおいしいなあ~。全種類食べてみたいよー!!

アイスと言えばいっつもフランボとチョコ!みたいな濃い組み合わせを頼みがちなんだけど、こういう淡い味もいいねー。アールグレイと洋梨が合うかどうかはともかく(えー)。

 

二人してアイスをなめつつ、シテ島に戻る。次に目指すはサント・シャペル…

って、え!?す、すごい行列だー!

さっきのノートルダムの行列の比じゃない。でも並ばないわけにはいかなそうなので、おとなしく並んで待つ。…二人で色々しゃべってたからヒマとかじゃなかったけど、たぶん30分以上は並んだ。で、その理由は、入る時に判明。

なんと、 セキュリティチェックがあった…。空港みたいな、機械のあれが。そりゃ時間かかるわな。いろいろ事情があるんだろう。大変だなあ、こういうとこを管理する人も…。

そういう過程を経て、やっと中へ…。入ったとたん、心から感嘆の声をあげてしまった。あげずにはいられなかった。

サント・シャペル教会、礼拝堂

一面ステンドグラス…!これはすごい!本当にすごい!!

1248年完成の、パリ最古のステンドグラスがこれらしい。それぞれ聖書物語の一場面を描いていて、それが実に1134枚。各国語の解説のパンフレットみたいな物が置いてあったが、細かすぎて途中で読む気をなくした(えー)。あとはただぼんやりと、このものすごいステンドグラスに、太陽の光が当たって鮮やかに光っているのを見ていた。

ここは、サクレ・クールやノートルダムに比べると本当に狭い空間だったけど、とにかくステンドグラスが圧巻だった。写真も色々撮ったけど、やっぱり一番は、最初にここに入って最初に見えたあの角度の写真。

息を呑んだ瞬間を、まだ、覚えている。

 

この教会は、最高裁判所の敷地内にあるらしく、帰りは裁判所が見れた。

…あれ?なんか、人が集まって…?あ、もしかして、なんかの撮影!?うわ、ラッキー!

裁判所でロケをするくらいなんだから、サスペンスドラマかもしれない。裁判官ぽい人と、女の人が話しながら階段を下りてくる…というシーンを撮影していた。

で、たぶんtake1が終わり、役者さんが階段の上へ戻るシーンを激写(もしかしてうち、やな奴?)

 

そのままお隣の「コンシェルジュリ」へ。ここは全く並ばずに入れた。

うちは全く知らなかったのだけど、ここはフランス革命時に牢獄として使われていて、あのマリー・アントワネットもここに幽閉されていたらしい。別名「ギロチンへの入り口」……

割とおびえつつ、中へ。最初は、がらんとした空間。礼拝堂…なのかな。広い。

キレイなんだけど… この奥は…

 

奥にちょっと売店?があって、そのさらに奥からが本番だった。(やっと他の人がいた…って感じも)

たくさんの部屋…牢獄が、あった。ろう人形も置かれていた。当時の再現。処刑を待つ人たちの部屋の再現。暗く、狭く、寂しい。

解説のビデオ(英語字幕)が流れていて、なんだか目が離せなかった。

私は、歴史にとても疎い。フランス革命のことも、ほとんど知らない。そのことが恥ずかしかった。ここに入れられた人は、こう…普通、投獄とかからわくイメージ通りの、奴隷のようなひどい扱いは受けていなかったようだ。だけど、もう死ぬだけの人だから、明るい暮らしのわけがない。狭い牢獄で、飢えて死ぬことはなくても、自由なんて1ミリもない日々。特に、元は貴族で華やかな暮らしをしていた人々にとって…ここでの日々とは、どんなものだったんだろう?ただ死を待つのは、どんな気分なんだろう?

あの、マリー・アントワネットも。ここで、何を思っていたんだろう…。

 

アントワネットの最後の部屋とかも見たけれど、なんとなく二人とも、中では写真を撮る気分にはなれなかった…。

革命…。革命って……。


ハレ晴レユカイ!

2006-09-29 23:09:28 | きょうのできごと

いや、すごいね!

話題の(めっちゃ遅いけど…)ハルヒのED!ダンス!!

すばらしい~!!

本編いまだに見たことないけど、すごい見たくなってきた~~!!

ケーブルでやってくれないかな~~(ケーブル、来月「エマ」やってくれるんだよ!!ありがと~~~~~!!)

 

今日は50回は見た。もう歌は完全に覚えたよ。

 

踊りたい!けど…あれ、踊れるようなものじゃないよ!すごい動きだよ!早いし。

でも踊ってる方の映像とかも見ました。うーん。いいなー。踊りたいな~。

え、いつ踊るのかって?カラオケで…(みんなひくって!)

 

♪明日また会うとき 笑いながらハミング

嬉しさを集めよう カンタンなんだよ こ・ん・な・の♪

 

ああ、かわいい歌だ。元気になれそうな…

2番の「上だけ見ていると 涙もかわいちゃう」とかも、かわいいね。

それにしても、おっそいなー…話題が。


月見バーガー

2006-09-28 23:17:42 | きょうのできごと

今日が最終日だったみたいです。帰りにちょっと無理して寄って(自然な帰り道にマクドはない)、単品で二つ買って、母と一個ずつ食べました。

うん… たまごやね。

まあ、おいしい かな。うん。いやもちろんまずくはないんだけど。

てりやきバーガーのが好きかな…やっぱ。

 

うちは「月見バーガー」って食べるの、たぶん人生で2回目です。たぶん。…3回目かもしれん。

まあそのくらいです。そのことを職場で言ったらめっちゃ驚かれたんだよね、お姉さん方に。

「むしろお月見でお団子食べたっていうのが人生で2回か3回くらいだよ!」と言われたんだよね。

 

…そうそう、お月見の話をしてて。

お月見ってススキ飾ってお団子食べますよね?って言ったらめっちゃ驚かれたんだよね。

いや、我が家だってさ、あの…絵本のイラストのようなピラミッド状のおだんごを用意するわけじゃないよ?「たんばや」とかで買ってくるやつだよ?(だからおはぎとかのときも)しかもススキなんて、そのへんにはえてるやつだよ?

え、やんないの?いや、我が家もさ、最近は微妙にやらないときもあるけど…子供のときはやってたけどなあ?

 

 

…そうそう、なんでお月見の話になったかっていうと。

うちがフランスに行ってる間にお月見終っちゃったんですね、と発言したからだった。

あのね、9月15日がお月見だと思ってたんですが…

調べてびっくりした。

違うやん!

違うっていうか…大間違いっていうか!

お月見、正式名称「中秋の名月」は旧暦8月15日…

今年は、10月6日なんですって!

まだ終わってなかったー!バンザーイ!!(えー)

 

いやはや…ちょっと恥ずかしいですね(その場で指摘されたわけではないものの…)。

日本人としてこれでいいのか、いや、よくない(反語)。

旧暦って全く知らんしなあ…いかんいかん。ほぼ日にたしか旧暦がどうのってコンテンツがあったな…。読みに行かなくては。

 

 

まあ、そういう経緯があったわけで。

月見バーガー、複雑な味がしました。

ていうか月見バーガー今日で終わりとか…おかしいやろ!?中秋の名月の日までやらな!!わかってはらへんの!?(アンタも今知ったんじゃん…)


ひさびさマンガ三昧

2006-09-27 23:03:11 | きょうのできごと

本屋さん(2年間バイトしてたとこ)行ってきました。フランスのお土産を渡し、今日もたくさんマンガとか本を買いました。

・ワンピース43巻

・ローゼンメイデン7巻

・エウレカセブン5巻

・ケーキング vol.7

・プロのための洋菓子材料図鑑

下2冊は分厚いし、カラーだしでムックのくせに合わせて約五千円!!

おのれ柴田書店…!いつもいつもやってくれるわ!(一応ほめている)

元取るため、読みまくりますよー!

 

さてさて、マンガです。

ワンピース、電車で読んでたら乗り過ごしました。

だって!すごくいいとこだったんだもん!!ウソップがさあ…超カッコいいシーンだったんだもん!

ダッシュで降りれば間に合ったけどさあ、いいの。そこでやめたくなかったし、戻ればいいだけのことだし!(こういうムダはしょっちゅうの人生です)

つーかもう…もう限界だーーーー!!早くーーー!早く助けてあげてーーー!!

ロビンちゃんを…

これ以上泣くのを見たくない。これ以上苦しむのを見たくないよ…

おねがいだ… ルフィーーーーー!!

 

いやはや、忙しいけどいい巻でした。皆見せ場がすばらしくあって!サンジ大活躍だし!!ゾロもあいかわらずめちゃ強いし!そしてうちは敵さんではカクが好きなんだけど…かわいかった(笑)。

 

 

ローゼンメイデンも、あやうく乗り過ごすところでした。

…電車の中で読むの、やめよう…ホント…。

つかさ、ほんまに、おもしろかった!!色々衝撃やったけど(ヒナアアアア!)

ドキドキしましたですよ!!終わり方も…あわわーーーどうなるのーーーー!?

翠ちゃんはあいかわらずめっちゃかわいい。私も翠ちゃんに足で踏まれて朝起こされたい(えー)

ところで特典のフィギュア、めちゃでかい…箱が。

困ってたよ。コミック担当さんが(笑)。

次巻は翠星石のフィギュア!とかだったら絶対買うね!是非!是非~!!

 

「エウレカ」はさあ…ごめん、正直、どうでもよかったんだけど…(出てるのすら知らなかったし)

この巻、すごいおもしろかったーーーー!!

やっぱりうちはアネモネが好きらしい。(琥珀さんに続き壊れ系ヒロインですね…)

ドミニクとのやりとり、泣いたよーーー!!

アニメも見たくなってきたあああ!!

 

あー…いいねえ、やっぱり。マンガって。

もうすぐ暴れん坊本屋さんの3巻も出るらしいし~ 楽しみ~

ハチクロの表紙、めっちゃかわいかったー!もうそろそろ買っちゃおうかな~。

そうそう、メルブラの攻略本も買おうと思ってたんだけど、もうすぐコンプリートガイドが出ますよって教えてもらったので、じゃあ、って待つことにしました。わくわく♪

 

本屋さん自体、行くのは久々でした。やっぱ楽しい~~。

リラックマの4巻、買えばよかった。今度行ったとき買おうっと。もう全部そろえてもいーかもしんない!

アハハ!


井川さんかわいい…

2006-09-26 23:39:57 | きょうのできごと

大好きです。かわいい。(もうそればっかや)

 

今日は「恋のから騒ぎ ドラマスペシャル」!!

「荷台に乗せられた女」

…タイトルからしてなんじゃそれ!ってかんじでしたが…

おもしろかった!ていうか井川さん、超かわいかった!!

あのなまってる話し方とか最高でした。特にかわいかったのはあの、整骨院で働くときの二つくくりの髪型!!

やばいね。かわいいね。そりゃ、心奪われるよね。

10円必死で探してるんだもんね!!あー…かわいいわ。

 

今回の人は結果的に良い人なのでよかったのですが…

つくづく思うわ…。こういう、ドラマとかでホストを見ると。

うち、絶対だまされる!!(笑)

だから、お願いですから私の知り合いの皆様は、私にホストを近づけたりしないようにして下さい。絶対恋に落ちるから!!で、なんか貢いだりしそうだから!!もしそんなんなりかけてたら、そういう時の私は言っても気づかないと思うので黙って(黙らせて?)ダンボールに詰めてスイスに送ってください。(えー)(やたら難しい注文やし)

まあ、大丈夫でしょうけど…。でもだまそうと近づいてくる人はいるかもしれないしね!!

 

井川さん、目にいっぱい涙をためてるシーン…うちまで泣きそうになります。

しかし本当にかわいいですね。

でも不思議なことに、かわいいかわいい言ってると、なんか…井川遥ってどんなんだったかよくわからなくなっちゃうんですよ。

見るたびに、あれ?こんな人だったっけ?って…

毎回、新たな面を発見!ですかね。惚れすぎですね。


電車にて

2006-09-25 23:38:30 | きょうのできごと

今日の帰りは本が読みたくて、新快速を見送って普通電車に座ることにした。

かなり集中していた。

結構たくさんの人が降りる気配に、びっくりして駅の表示を見ると、ひとつ手前の駅だった。

ほっと一安心。

そして残った少しの時間は、やはり本を読むことにした。

 

だいぶ人が少なくなった車内、私の正面には、大きなスーツケースを持った人が座っていた。

フランスに行ってから、スーツケースを抱えた人にはつい、目がいってしまう。

そっと目を上げると、そのスーツケースはかなり大きいもので、しかもその上に別のカバンを載せているために、座っている人の顔は見えないほどだった。

あんな大きいの、大変だな。重たいだろうな。どこで降りるのかな。高槻だったらエレベーターがあるから大丈夫だけど…

とか、まったくおせっかいな心配をしていた。

しかも、降りる直前に気づいたのだが、その人は外国の方だった。ノートパソコンを広げていた。お仕事で日本にきたんだろう。スーツだし。

 

高槻に着いて、私は立ち上がった。その人は首をまわして窓の外を確認して…でも座ったままだった。あれ…?降りないんだろうか。高槻でないとすると、エレベーターあるかどうかわかんないな。大変だな。

でもまわりの人はみんな降りていく。あれ…?これは高槻が終点?

乗る前に私も確認はしていなかったので、とりあえず外に出てみた。じゃあ、電光掲示板には「当駅止まり」の文字。

あ、いけない、と思った。わからなかったんだ、あの人。この電車がここまでだって。それか高槻が目的だったけどここがそうだって気づいてないんだ。教えてあげなきゃ。

でも振り返った私は、同じように気づいたらしいおじさんがその人に終点だと教えてあげているのを見た。

私が降りるのと同じくらいにすでに乗り込んで(だから余計に私はここが終点なのかどうなのかわからなくなったのだけど)異国の、困っている人に手を差し伸べてあげたおじさん。

そのおじさんは、すっと去っていってしまった。

 

ああ、まただ。またできなかった。ちょっと勇気を出せば、できることだったのに。

終点ですよって。ここはタカツキですよって。もしかして京都に行きたいのですか?って聞いたりとか。

そういうことが自然に出来る人って本当に尊敬できるし、だからこそ自分もやりたいと思うんだけど…こういう場で、実行できなきゃ意味ないよね。くそう。おじさん、やるなあ。うらやましい。

次は、次こそは。

 

大丈夫。次こそは、って思ってれば、できる。

こないだ同じように終点で…たぶんお仕事でつかれきっているだろう女性の方が、目を覚まさないでいた。みんな降りていく中、ちょっと迷ったあとで、その人の肩を軽くたたいて「終点ですよ」って教えてあげた。その人はすぐに目を覚まして、うちにお礼を言ってくれた。何度も言ってくれた。

たいしたことじゃない。うちが言わなくても、車内点検の人が声をかけるだろう。だけど。

車内に置いてあった空き缶がなんかの拍子に倒れて、ころころ転がりだしたって、別にほっといても誰かが転ぶとかはめったにないだろうけど。

さりげなく、その人に喜んでもらいたいからじゃなく、

自然に、そうするのが当たり前のように、

声をかけてあげるだけ。

空き缶をひろって、持ったまま降りて、駅のゴミ箱に捨てるだけ。

 

私は何度かそういう光景を目の前で見て、それがとても素敵だと思った。自然に出来たら、とても素敵だと思った。

そんなことだけでいいことした気になって!と馬鹿にする人もいるかもしれないけど。

それが一度素敵だと思ったら、それを見逃すことなんてできない。

すごいなって思って欲しいんじゃなくて…

まわりの目を気にしたり、勇気がもてなかったりすることで、そういう「自分がすごいと思ったこと」ができないなんて、それこそバカみたい。そっちの方が、いい人ぶるよりバカみたい。正しいことをするのになんでためらうんだろうって。

…これを、偽善的って言う人もいるかなあ。偽善って、よくわからないけど…わからないまま、うちはその言葉がめちゃくちゃ嫌い。たとえばそれが、自己満足のためだけの行動でも、それを他人が「偽善だ」って批判するのはなんだか…なんで「それ」が「うそ」だって、わかるの?って気がするんだよねえ。

 

あれ、なんで偽善の話になったんだっけ…

とにかくだ。次にそういう場面に出会ったら勇気を出して声をかけること!自分!

全くノープロブレムだって言われたらそれはそれでいいんだから。「そうか、失礼しました。えへへ」って照れ笑いでもして帰ればいいだけのこと。


「関白切腹」

2006-09-24 23:49:21 | 感想文

う……うわあああああああああ……


次回予告ですごい泣いた…


見終わったあとも呆然としてしまうし、3回くらい思い出し泣きした。


来週の今頃、「秀吉、死す」を見きった私はどうなっているのでありましょうか…


 


 


「つゆとおち つゆときえにし わがみかな なにわのことも ゆめのまたゆめ」 …


あかん、また涙が…


 


すみません。もう来週のこと考えるだけで胸が痛いです。


が、今週はついに…秀次様がお亡くなりに…。


ひでえよ、秀吉!もう悪役でしかないよ!


そして茶々もひでえーーー!!(聚楽第壊したの、やっぱ秀吉だったのね)


 


秀次、最後かっこよかったよ…


あっこの秀吉の演技も、あいかわらずすごかったし。


 


拾も、かわいそうでしたね。千代も一豊も、辛いなあ…!


しかし私にとっての一番は秀吉なのだ。


ああ、ついに来週よ!来週が最終回よ…!(オペラサン違います)


 


 


辞世の句を、ぽつりぽつりとよみあげるねねさんが……


にかって笑う秀吉が…


あと、まさかと思ったけどあれやっぱり前田利家かい!(笑)(上川さんが呼んだらしいよ)


次回、「秀吉、死す」


どうぞお楽しみに!


 


って楽しみじゃなーーい!!つらすぎーーーー!!


うわーーーん ひでよしいいい~~~~


 


 


どうでもいいですが功名が辻の公式サイトはとてもステキです。トピックスが楽しいです。最新のでは柄本さんのインタビューもあるし、本能寺直後では光秀とか信長とか…。そうそう、吉兵衛のもあって、うちはこのインタビュー読んでまた泣いてしまいました。すぐうるうるしちゃう上川さんってかわいいな、とかも思いつつ(笑)。


やっと旅行記開始…

2006-09-23 23:49:38 | きょうのできごと

いつものことですけど、下に…埋めていきますですよ。

読みにくいことで、ほんますみません。

しかもめちゃくちゃ長くなりそうな予感が…やばい。

ほんとうは10月から、京都検定対策を書いていくつもりだったのにー(えええ)

 

 

 

今日、ふと思ったこと。

どうして働き始めると、過去も未来も感じなくなるんでしょう?

働くことに必死で、「今」ばっかりになる。

今、今、今…そしていつのまにか時間がたっている。

未来がどうとか考えられなくなる。

 

働いてないときって、未来のことをいやっていうほど考えなくちゃいけないから

その差がね、すごいなと。

パティシエだったときもそうだったし、

本屋にいたときもそうだった。

今のところも慣れてきた…ここももうすぐ「今」しかなくなるだろう。

今、今、今…で、どんどん辞められなくなっていく。社員でも、バイトでも。

クリスマスが。バレンタインが。

棚卸しが。夏休みのフェアが。

今辞めたら周りが困るから。などなど。

…つーか未来を考えないからね、辞めようとかも思わないんだよね。

腰を痛めて動けなくなったりしない限り。

 

すごいひとっていうのは…

いや普通の人っていうのはさ、

その、今でいっぱいになっちゃいそうなときにも

ちゃんと未来を見てるんだね

過去もちゃんと見てる

 

そうでなきゃいけないんだろうね。

だけどなかなかむずかしいな。

気づいただけでも、まあ、いいか。

とりあえず 「今」のところは。


久々にタグのお勉強

2006-09-22 23:27:18 | きょうのできごと

私は全くのど素人ですが、なんと頼まれてホームページを作っています。

…いや、あのアホサイトじゃないよ。つーかあんなん誰が頼むねんなあ…

うち、あんなん頼まれたら絶対断る…(えー)(どこか変だよオペラサン)

 

通っている英会話教室のものですけども。(あ、書いたことあるかも)

そこでは結構、新しいことに挑戦しているので…

だいぶ前にお世話になったホームページ作成支援サイト様に久々アクセスして、またじっと読んでたりします。

今日やったのはテーブルタグのセル貫通のもの。

なかなか苦戦しました。まちがってセルをフレームが貫通したり。逆だそれじゃあ!

あー…でももう忘れたけど。しょっちゅう使うもんじゃないからなあ。おぼえられないよ。

 

今、まだ終わってません…

リストのタグと格闘中…

あー…難しい…

でもちゃんと表示できたときって、めっちゃうれしいよね!

どうでもいいが今うちのアホサイトがあるインフォシーク、作成途中でプレビュー画面を確認できないっていう不具合は最悪なんですが…早く改善して欲しいなー…。って何年か経ってない?


フランス旅行記 その10

2006-09-21 10:41:17 | 旅行とお出かけのこと

パリ、3日目の朝。気持ちのいい朝。昨夜の鼻血のことなんて忘れてしまいそうな…(台無し)

天気予報によると、今日は午後から雨が降るかもしれないらしい。こんなに今は晴れているのに…。

 

今日は、「ミュージアムパス」の1日目。晴れているうちに凱旋門へ行こうと、まずはそこを目指すことに。

 「コンコルド」で1号線に乗り換え、「ジョルジュ・サンク」で降りる。

地上へ出ると、あの凱旋門が見えた!

凱旋門。え、木がジャマ?

 

みんな写真を撮ってる。そうか…まさにパリのシンボルとあっちゃ、ここには文字通り世界中からの観光客がやってくるんだなあ!

5年前は、バスの中から見ただけで…そのときも、一応カメラを構えたけどとりあえず入らなかった記憶がある。でかい!ごつい!すごいよこれ…。

 

凱旋門の周りは信号のないロータリー(英語の教科書でこういうのあったなー。ラウンドアバウトとか言う…)なので、横断することはできない。どうやってあそこまでいくのかと思ってたら、再び地下に通じる階段が…。なるほど。

わくわくしながら地下道を通り、外に出ると、…うわあ。凱旋門のすぐそば。本当に大きい…。ここからカメラにおさめようと思ったら、かなり道路ギリギリまで行かないとあかん。

まわりをぐるぐると車が行きかうのと同じように動きながら、いろんな角度から写真をとってみた。本当に、大きい…。彫刻も見事だし。アーチの真下からも、首が痛くなるまで見上げていた。

もちろんここも登る…のだが、どうやら登るのは、10時かららしい。待つ間、世界からの観光客さんを眺めていた。うーん…やっぱし、中国の人と日本の人って、一見じゃわからんなあ。しゃべってるの聞くまでわからない…。

 

10時。オープン!待ちかねたように皆が階段へ。その、先頭集団にうちら2人も。ふふ…らせん階段慣れたで!(←うそ)

途中まではイギリス?のおじさまおばさま方が前を登っていたのだけど、「もう疲れたから先へ行っていいよ」って肩をすくめつつ道を開けてくれた…。これでトップ。トップになった手前(あと一応見た目は若いから・笑)、手すりに寄りかかったりはできない!気合だー!

いやでも、ここのらせん階段は明るいし、広いし、すぐ着いた!「サクレ・クールに比べれば」というのが二人の合言葉に…。(ちなみにるるぶで確認したところ、ここは272段あるそうです。サクレクールの段数が知りたいヨ…)

展望台。…うっわーーーー!すごい!すごい景色だーーー!!

エッフェル塔が、なんかおもちゃみたいに見える!

シャンゼリゼ通りとか、すごいー!ここを中心に、通りが放射状になってるから、なんだか…世界の中心にいるみたいだ!

まっすぐ伸びる道って、いいよね…。

 シャンゼリゼ通り。まっすぐ!肉眼では、コンコルド広場のモニュメントも見える。

展望台は、 すぐに人でいっぱいになった。だけどぐるぐるとまわりながら、文字通りパリの360度のパノラマを心ゆくまで楽しみました!方向と景色に対応したガイドもあったから、方向感覚壊滅的な私にも、あれがあれで、あっちがあれで、ということがよくわかってすごくおもしろかった!

ナポレオンが、フランス軍の栄光をたたえて作ることにした凱旋門。だけどナポレオンは生きているうちにこの門をくぐることはできなかった…。

くぐりたかっただろうなあ。こんなに立派な門、天国にだってないんじゃないかな。

 

 

降りて(足が……)、そのままシャンゼリゼ通りをぶらぶらと歩く。

カフェが多いし、華やかなお店も多いし、まだ朝で、涼しくて…なんか超いいかんじ!!

思わず、くちびるから歌がこぼれてしまう…

「オ~♪ シャンゼリーゼ~♪」

「ここでその歌はベタすぎやから!お願いやからやめて!」

 

…すみません。(でも何度か歌っちゃって、怒られた…)

うちはミュージカルのような世界にちょっと憧れているので、なんかその時に合った歌を歌いたくなってしまうんだけど…。そういえばこのリカちゃんと京都の苔寺行ったときも、一面緑の中、ちっちゃい小川があるのがかわいくて「♪はーるの 小川は…」って歌ったら「春ちゃうし!」ってすぐさまツッコミが…(秋でした)。

的確なツッコミをしてくれる人は、大好きです!(オペラサン話がずれてます)

気温はまだ全然「秋」ではないのに、一部紅葉みたいになってて秋のようだった…。だから歩くのが本当に気持ちよかった!

てくてくと歩いて…「フランクリン・D・ルーズベルト」からメトロに乗り、「シャトレ」へ。パリ市庁舎を眺めながらシテ島へ渡り、なつかしの、「ノートルダム寺院」へ!

なつかしいよ~。

5年前も、割とじっくり観光したここ。だけどやっぱり入っちゃいます。だって…

ステンドグラスがきれいなんだもん!

キャンドルも美しかったから入れてみた…ら、なんか微妙ですね。ステンドグラスだけ見てください(えー)。

じっくり見てまわってたら、突如鐘が鳴ってびっくりした。ちょうど12時で、ミサ?が始まるところらしい。私は教会にちゃんと行ったことはないけれど、興味があったのでちょっと見てみることにした。司祭さんが…なにか読んで…、みんな静かに聴いてる。わからないままもずっと見てたら、司祭さんが本をちょっと上へ掲げて、ちょっと「歌った」。それを繰り返す形で、話を聞いていた人たちも「歌う」。それを何回か繰り返していた。

あれは…お祈りの言葉、みたいなものなの…かな。歌なのか。ちょっと衝撃。でも納得。だって、ああいう風に短く、メロディーもついてたら、すぐに覚えられる。フランス語は全然わからないうちでも、あの部分だけ、一緒に歌おうと思えば歌えた。つまり…読み書きができない人も、お祈りをすることはできるんだ。なるほどそういうふうにすれば、生活に浸透するのもわかるような…。

――主よ導き救いたまえ。

 

 

で、もちろんここも登るんですよー!高いとこ、大好きですよー!(ちょっとひきつる笑顔…)

展望台への入り口は別のところにあり、けっこう人が並んでいる。どうやら、時間を区切って人を入れているようだった。たぶん、一気に入れると危ないんだろうな。並ばずに入れる、がミュージアムパスのウリだけれど、こういうところではどうしようもない。おとなしく列に並ぶ。

15分くらいで中へ入れた。ふふ、またらせん階段だわ!うふふ!(ちょっと壊れてきた)

「サクレ・クールに比べれば」平気平気!!広いし、明るいし、…ほーら着いた!(ゼイゼイ)

エッフェル塔…の左手前は「アンヴァリッド」です。左奥には近代的なビルが見えます。

もう何度目かわからないけど、パリの街を高いところから見下ろす…。ううむ、やっぱりすごい、整った街です。京都も整ってるけど、整い方がハンパじゃないね!パリ!!建物の高さがそろってるだけで、こんなに美しく見えるとは。 高層ビルもあるけど(モンパルナスタワーとか)、写真でもわかるように、かなり中心から離れたところにやっとある、って感じ。だから歴史的建造物が目立つ目立つ。もちろん今いるノートルダム寺院だって、遠くからも目立ってたもんなあ…。登りがいのある街です。

写真を撮りまくりながら結構せまめの通路をぐるっといくと…はじっこにおじさんが。そしてそこにはらせん階段の入り口。ま、まだ上まで行けるのか…。

にっこり笑ってどうぞ!と私達を通したおじさんは、直後にトランシーバーで誰かになにか伝えてた。リカちゃんに聞くと「若いお嬢さんが2人行くよ!」みたいなことを言ってたらしい(仏語で)。そうか、ここと上をつなぐ階段はここしかないから、しかもまたここは狭くてすれ違うことはできないから、上と連絡を取り合ってるのね…。

この狭い階段はどこかを思い出します。すでに結構登った後だったこともあり、かなりぜーぜー言いつつ登りました。何回か息が切れて立ち止まってしまったり。そろそろ限界きてます…。

 

ふらふらしながらてっぺんに到着。やはり出口にもトランシーバーを持ったお姉さんがいた。…ってそれはまあいいとして…やっぱりすごーい!すごい眺めだ!がんばってよかった…。お姉さん!いいとこで仕事してはりますね~(いや、言ってませんが)。

ここは本当にてっぺん。高い!高いよ…!高いとこ好きだからいいけど。下をのぞくと、すぐ前の広場はあいかわらず観光客でいっぱい。でも高いから…気分は「見ろォ!!人がゴミの(ここは教会ですオペラサン)

道が狭い。でも風が気持ちよくて、狭い通路にもかかわらず、壁にもたれてぼんやり景色を見ている観光客の人がいっぱいだった。…いや、今思えばあれは、階段の疲れを癒してたんだな、きっと。

サクレ・クールが見える。モンマルトルのあたりが小高い丘になっているということがよくわかる。

 

風を感じる。パリの風。

ここがパリなんだ。華の都・パリ…

突然、「もう、2度と来れないかもしれないんだ」と思った。今回みたいなチャンスはもうないのかもしれない。リカちゃんはこれからも来れるだろう。だけど私は…?もう、来れないかもしれない。これが最後なのかもしれない。…でも来れただけでよかった。あのまま、5年前のよくない印象のままでいるよりもずっとよかった。

隣にいるリカちゃんに、その思いを伝えたら「そりゃ、うちだってもう来れへん可能性はめっちゃあるわ!」と言われてびっくり。な、なんで…?うちならともかく!

「だってあの階段。また来る時に登れるかどうかはわからんよ。」

ごもっともです。

うちが、三度目の奇跡でまたパリに来れても、もうあの階段は無理かもしれん!!と思うとこの景色はほんと最後かも!!心して眺めよう!

そして、忘れないでいよう。この眺めを。

 

途中でまだ上に行けるポイントがあった。おもっきしミシミシいう木の階段を登ると…鐘があった。「ノートルダムの鐘」だ!♪パ~リのまちが 目を覚ます♪(←脳内BGM)

木の階段はここくらいでしか見なかったような…。なんかやけに、懐かしい気がした。石造りばっかりだもんねえ、日本と違って。

 

 

行きはよいよい、帰りはこわい~♪

…いえ、行きも死にそうでしたが。帰りはもっと死にそうでした。あ、足が…取れる……。