「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

うう…いやあ…

2008-09-24 23:02:17 | アニメ感想文
う……
う…あ……ひぐっ。

もうやだ…、これ以上泣きたくないのに…。
しゃ、社長…。社長……!

134話、また顔を覆って泣いてました。

ちなみにこれが、見ながら書いてるメモ。

裏紙にちっちゃい字でちまちま書いてるので、ちょっと離れると全然読めませんね…。ゲームのプレイ日記もいつもこんな感じだけど。
途中でボールペンが出なくなって、何度も色を変えました…。書けないボールペンほど憎たらしいものはないね!


なんかねえ、やばそうだなあとは思ってたんだよねえ…。
バトルシティ準決勝、遊戯vs海馬の戦い…。
最初、エネコンが出るあたりとかは、本当に大爆笑しながら楽しく見てたんだけど…(それは数々のエネコンMADの影響なのだけど…)、神vs神の対決は一転してハラハラしまくりで…うん、やっぱすごいなこのアニメ!とか思ってた。
でも。

社長が執拗に、本当にしつこいほどに、「過去」を否定する………。


途中、またあの石版っぽい光景を見せられてから、よけいにそれはひどくなる。
この戦いが、時を越えた宿命のデュエルであることは、もう否定できない事実なのに(←少なくとも視聴者的には)、
「過去の幻想などどうでもいい。」
「己の定めは己で決める!」
「過去を追い求めるものに光はない。」……。

遊戯(闇)も、この戦いが自分の失われた記憶の扉の開くきっかけになるって言ってるのに、あいかわらず一切聞く耳持たない社長。
「このターンで貴様をねじ伏せ、俺の記憶に巣食う石版ごと粉砕してくれるわァ!」
「過去に向いてしか生きられん貴様を、その過去もろとも葬ってやる!」
本当に…反応が激烈すぎる気がしてた。非ィ科学的なことを信じたくないのはわかるけど、それにしたって異常な反応だよな、と。


そして134話。
「貴様が信じるくだらん過去の幻想など俺が一瞬で灰にしてやる!」とかあいかわらず幻想大嫌いな様子の社長…。
しかし社長は言う。遊戯が失われた記憶を求めて戦っているように、社長も、なぜ自分が遊戯との戦いにこんなにも執着するのか、その理由を探していた、と。

社長「遊戯、貴様はあの石版に記された記憶とやらを追い求めて戦ってきた。それは過ぎ去った戻らない時間を…過去を追い求める愚かな行為でしかない。」
遊戯「過去…。」
社長「だが俺は違う…。俺にとって過去の記憶など、朽ち果てた石ころほどの意味もないのだ。」

ここで、あの壮絶な子供時代の回想が入る。
…激烈なまでのあの反応の理由がわかる。
キーワードは「過去」。
社長にとって、忌むべきもの…。

「俺の過去には憎しみと怒りしか存在しない。貴様のくだらん幻想などとは違うのだ。俺は未来にしか興味はない。過去など踏みつけるために存在する…」


社長の強さというのは、過去のトラウマを全力で己の力に変えた強さだ。
自分を、そして最愛の弟を守るために…。
そして今、その辛い過去を社長はほとんど語ったりしない。過去を儚んでいる暇があるくらいなら、それこそ全速前進で未来へと進もうと…そういう姿勢を貫いている。
それはすごいことなんだろうと思った。見習いたいと思った。私は。

でも。
でも。
社長のそれは正しいことではない……。

134話後半。
その事実を、遊戯と…社長の弟、モクバが教えてくれる。




遊戯が過去の象徴だと、だからそれを粉砕することは自分の未来を輝かしいものにするんだ…と言った社長に、まずショックを受けるのは、モクバ。
「兄サマは…遊戯を倒すことで過去を忘れようとしているの…?」
モクバの回想。昔、施設に入ることになったころ…貧しかったけど、兄サマがいるから辛くなかった、楽しかったと思い返す。
「それなのに…、昔見せてくれた、本当の笑顔さえも、忘れてしまうの?」

モクバは一人、ただ声を震わすのみだが、
遊戯は、はっきりと社長に言い渡す。
憎しみ・怒りを束にしたって、自分には勝てない…と。
そして、社長のその憎しみと怒りを粉砕するためのカードを一枚伏せる…。そして、ターンエンド。

社長のターン。
ドローしたカードを見て、高笑い。
「遊戯!俺はこの場で忌まわしい過去と共に貴様を葬り去る!!覚悟を決めるがいい!!」
遊戯はそれには動じず、こう返す。
「海馬よ!過去のないやつに未来は訪れはしない…!」
「何ィ…。」
「過去が積み重なって今があり、そして未来へ続いていく。どんな過去も無意味なんかじゃない。すべては今の…そして未来の自分へとつながっているんだ!」

そう、必死で海馬に呼びかける「彼」は、自分の過去が…ない。名前すらわからない。「武藤遊戯」の中に住む、別の人間だ。
だけど…だからといって、過去が無意味だとは思わない。
むしろ、自分に今、過去がないからこそ……その意味が誰よりもわかるのかもしれない。

遊戯の言葉から間をおかず、海馬はこう答える。
「ふぅん…言ったはずだ!俺は未来にしか興味がないと!!」

遊戯も、海馬が過去を否定する気持ちがわからないわけではないだろう。
彼の場合、そうするしかなかったのだ。生き抜くために。モクバを…守るために。
だけど、だけど…本当なら、そんなことはしなくてよかった。普通の人生を生きれたのなら、彼だってそんな「過去を踏みつける」ような発言もしなくてよかったのだ。小さいころから誰にも頼らずにひたすら自分自身を鍛え上げて…弟を守って…前だけを見て、生きてきた。
だからこそ、言わなければいけない。伝えなくてはいけない。
「それは正しい生き方ではないんだ」ということを、誰かが。彼に。

彼は、そのプライドゆえ、聞き入れることはないだろう。…それでも。


「海馬!廃墟にそびえ立つデュエルタワーは、貴様の心の象徴…。憎しみを重ね、頂点を極めても、そこに真の勝利はない!!その先に新たな憎しみを求め、さまよい続けるだけだ。仮に俺を倒すことができても…その先にあるのは終わりなき憎しみの連鎖!貴様は憎しみの闇から、永遠に抜け出すことはできない!」
「はぁん!憎しみと怒りこそが俺にパワーを与えてきた!すべてを支配する力をな!!」

ここらへんのセリフは、どれもものすごく熱い。それでいて、流れるように会話が進んでいる(だから一見、どなりあっているように見える)。なのに…BGMがものすごく悲しくて……耳をふさぐようにして泣いてしまった。
遊戯は本心から言っている。だけど海馬の心には届かない。
海馬も本心から言っている。自分の貫いてきた生き方を否定されて腹を立てている。
…ただ、モクバが目に涙をためて後ろから見つめていることには気づいていないだろう。モクバはもう声を上げず、ただ呆然と見つめている。自分のために…自分を守るために…生き方を捻じ曲げてきた、一番大事な「兄サマ」を。


誰にも頼らず、
他人を信じず、
過去を振り返らず、
ひたすら未来へのロードを進む…。モクバと、共に。

彼が最高だと信じているその生き方。
…おそらく、このままでも彼は生きていけるだろう。
だけど、壊すのだ。
それが無理をして作り上げたものだと、彼自身はきっと気づかないから。
彼は反発するだろう。とてつもなく激しく。
だけどこのままでは…ずっと弟の悲しい目にも、気づけないから。




「海馬、俺は貴様を倒す…!バトルシティ…戦いのロードを共に歩んだライバルとして…。そして友として!!」
このモノローグにも号泣しました…。
友……!!
ありがとう、ありがとう…!!社長を友だって言ってくれて、ありがとう……!!


社長のターン。攻撃!…だが、遊戯は、伏せていた「融合解除」を発動する。
アルティメットドラゴンが、3体のブルーアイズへと分離…。
そして遊戯のターン。ドロー!
「海馬!!このカードで貴様の心を支配する闇を切り裂いてやる!!」
ブラックパラディンの全体攻撃で、ブルーアイズ達も、社長のLPもゼロになる…。

勝負がついた。モクバが泣き顔でひざまずく。社長は呆然と立ち尽くす。

「海馬…、今は敗れて、憎しみに打ち勝て…!」

それが遊戯の願い。
モクバの願い。
そして…きっと本当の、本当の海馬自身の願いも、そこにあるんだろう…。





もう、本当頭抱えて泣いてましたから…大変でした。
セリフも、ほとんど書き出したいほどかっこよかったので…大変でした。

そしてこの134話は、ホント負けた瞬間に終了なので、その後の呆然な社長とか、声かけられてほとんど逆ギレ状態の社長とかは次の話なんですよね…。これがまた痛々しすぎて泣けて泣けてしょうがなかったです。「憐れみのつもりか!」とか「友の力など、永遠に必要のないものだ!」とか…もうやめてあげてー!ってかんじ…。遊戯は、もうそういう気遣いの言葉が全部社長を怒らせるってのがわかってるらしく、あんましつこく言葉にはしないんだけど……。でもまあ、遊戯もある意味かわいそうだよね…。こんなに言ってるのに、全然聞き入れてもらえないとか…。

闘技場から去ろうとする社長を凡骨が引き止めて、3位決定戦(非公式)みたいになるのは…うん、ちょっとなごんだ。序盤、全然やる気ない社長がかわいい(笑)!凡骨がエネコン使うのは知ってたけどまさか嫁爆破→死者蘇生で嫁召還→滅びのバーストストリーム!までやるとは思わなかったのでびびった!つかそれは怒るわ社長…!まちがいなく逆鱗だよそれ!!

137話後半で、せっかく忘れかけてた(←うちが)あのバトルでの「敗北」を思い出してまたうぐうってなったり…。凡骨とのデュエルが終わったらさっさと帰ろうとしたところをイシズさんにつかまってまた口論みたくなったり…。モクバが泣いたり… 結構ひっぱります。もうやめてえ…。

でも、モクバの言葉は社長の胸に届いた模様!
遊戯の決勝戦を見るために、天空闘技場に戻る社長!
ついでに、ラー攻略のキーカードを遊戯に投げ渡す!!おおおおおおお!!
ここのモノローグ、すごいです!
「(奴は言った…。友の力が勝利をもたらしたと。ならば、わずかばかりの可能性を秘めたこのカードを…遊戯、貴様に託してやる。
…貴様に奇跡が起こせるか…。奇跡などない…友の力などない…)」(ここまでモノローグ)
「受け取れぇい!遊戯ぃ!!」(←前置きなしで全力で投げた!!)
「(貴様の敗北が、その証となる!!)」(ここもモノローグ)

しゃ、しゃちょ…言ってることとやってることが……!!!
なんというツンデレ!!好きだぁーーーーーー!!