先程、ヤフー・ジャパンから配信されている記事を見ている中で、
『 【チェックリスト付き】タンス預金が死後、
まさかの「資産隠し」扱いに・・・!
家族に迷惑をかけないための「おカネの生前整理」 と題された見出しを見たりした。
資産、家のモノ、そして家族や友人・・・。
これまでの自分の人生を振り返りながら、身の回りを整理整頓していくと、
やり残したこと、これからやりたいことが見えてくる。
【一覧】銀行・証券・保険…絶対にやっておきたい「おカネの生前整理」リスト
★口座管理のポイント
亡くなった後に誰も手を付けられず、発見されることもないまま銀行に眠り続ける・・・。
こうした事態は絶対に避けたい。
「過去に住宅ローン用や、給与の入金用に口座を作って、口座が複数ある人も多いでしょう。
そういった昔使っていた口座も忘れずに、チェックしてください」
(相続実務士の曽根恵子氏)
銀行口座の情報は、 ・銀行名 ・支店名 ・口座番号 ・キャッシュカード
・通帳 ・暗証番号 ・届け出印 を1つのセットにして、口座ごとにまとめる。
証券口座も同様だ。ネット証券の場合は、
・口座ごとのID ・パスワード をメモしておくといい。
「証券口座も複数ある場合は、1つにまとめるのがいい。
手間はかかるが、移管元の証券会社に『口座振替依頼書』を提出すれば、
株式を移動させることができます。
この作業がおっくうであれば、何がどこにいくらくらいあるのか、
口座情報とともに、メモしておくと家族もわかりやすい」(曽根氏)
★保険の整理のポイント
次に保険だ。
先ほどの『生命保険契約照会制度』を使えば、
生命保険会社42社から、どの保険会社と、
どういった保険を契約しているのかを調べることができる。
ただし、これは手間と時間がかかってしまう“最終手段”だ。
できるだけメモなどで残しておくのが、家族のためになる。
ファイナンシャル・プランナーの馬養雅子氏が言う。
「保険を把握しておくメリットは、これだけではありません。
なかには数10年にわたって、自分でも把握していない保険に入り続けている人もいる。
生前整理を進めながら、保険を見直し、ムダな契約をやめるきっかけにもなります」
自分がどこの保険に入っているのかは、
毎年11月頃に1年分の生命保険料控除のお知らせが届くので、それで確認できる。
馬養氏が続ける。
「支払っている保険料はいくらなのか、亡くなったときの死亡保険金はいくらなのか、
何歳まで保障が続く保険なのかを確認しておきましょう。
死亡保険金以外にも、入院時に保障が付くものであれば、
今入院したらいくら受け取れるのか見ておくといいです」
保険の契約者と受取人、被保険者についても合わせて確認しておこう。
「たとえば死亡保険金の場合、
受取人と契約者が一緒の場合と別々の場合とで、かかる税金も異なってきます。
契約者と被保険者が同一で、受取人が配偶者などの場合は、相続税。
被保険者、契約者、受取人すべてが別の場合は、贈与税。
被保険者のみが別で受取人と契約者が同一人物の場合は所得税の対象となります」(馬養氏)
★手続きが一からやり直しに
個人年金に入っている場合は、
本人が亡くなったら、その分を残った子どもらが保険金としてもらえる場合もあるので、
こちらも見落としがないように。
ここまでをまとめると、保険でメモしておくべき項目は、
・契約している保険会社 ・保険契約の内容 ・証券番号 ・死亡保険金の受取人
・問い合わせ電話番号 になる。
これらを家族で共有しておけば、スムーズに請求ができる。
早く請求すれば、それだけ早くおカネを家族に渡すことができるのだ。
さらに馬養氏は「貸金庫にも要注意です」と警告する。
「貸金庫は、基本的には契約した人しか開けられません。
契約者が亡くなった場合は、相続人全員の合意を得たうえで、
さらに全員の立ち会いのもと開けなければならず、手続きが面倒です。
『経営者が事業で、銀行からお金を借りていたから、そのよしみで貸金庫を借りた』といった場合が多い。
しかし、映画のように秘密の貸金庫を開けてみたら、
莫大なお金が出てきた・・・なんてことは、ほとんどないようです」
家族に変な期待を持たせてしまう前に
「あの貸金庫には金目のものは入っていないよ」と伝えておくのもいいかもしれない。
ただし、資産的に価値のあるものを貸金庫に預けている人は、
メモなどで家族に伝わるようにしておくといい。
「遺産分割協議も終わり、相続税の支払いも終わったタイミングで、
貸金庫とその中身が出てきてしまうと、
これまでの手続きがやり直しになってしまい家族が大変な迷惑をこうむる可能性があります」(馬養氏)
★タンス預金に注意
もう一つ注意すべきものがある。それが「タンス預金」だ。
前出の曽根氏が言う。
「家族や業者が、故人の家を片付けていると、
部屋の至るところから、まとまった現金が出てくるケースがよくあります。
銀行から引き落として、家に保管したまま忘れてしまっているのかもしれませんが、
そうした現金に心当たりがあれば、口座に入れておいたほうがいい。
税務調査では、預金の引き出しが申告されていないと、贈与や資産隠しを疑われてしまいます」
資産を「リスト化」しておくことで、
家族だけでなく、自分自身の頭の整理にもつながっていく。
そうすれば、1円も損することなく、家族にもスムーズに引き継ぐことができるはずだ。
★「生前整理」第1週にするべきことのまとめ
「週刊現代」(講談社)2024年2月24日・3月2日合併号より ・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
この記事の続編が掲載されていたので、私は読んでいたら、
改めて生前整理の大切さを学んだりした・・。
《・・今回の取材ですべての識者が
「銀行口座の情報をまとめておくことが重要」と口をそろえて言うのは、
「おカネが大事だから」という単純な話ではない。
実は銀行口座には、家族でも在り処を調べることができないという“欠点があるからだ。
相続実務士の曽根惠子氏が解説する。
「生命保険であれば『生命保険契約照会制度』を使って、
1人3000円を支払えば、すべての保険会社から、
保険契約者または被保険者となっている生命保険契約の有無を調べることができます。
株も『証券保管振替機構』を通して、
亡くなった人がどこの証券口座を開設しているのかを調べることができます。
しかし、銀行にはこうした制度がありません。
どこの銀行口座を持っているのか、家族に伝えておかないと見つからないままになりかねません」・・ 》
このようなことを私は、改めて学び、