ウィトラのつぶやき

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第3世代移動通信の標準化(4) 通訳の女性たち

2010-11-15 12:06:32 | 昔話

前回の記事で述べたように、ARIBで私が議長をしていたグループには複数の海外の会社から通訳付きで本国の技術者が参加してきていた。それで私自身も複数の通訳の人たちと知り合いになった。英語と日本語の逐次通訳だが、殆どが若い女性だった。

参加する技術者は北欧の人で英語は母国語でない人たちなので表現自体は難しいものではないが技術内容が普通の教科書には書いていないような最先端の技術であるため通訳の人達が概念をつかむことができずに苦労している場合が少なからずあった。そのような場合には私が助けてあげていた。しかし、彼女たちは技術内容の寄書を一所懸命勉強して理解しようとしていた。技術者でも理解するのは大変な内容に取り組む姿勢は印象的だった。

あるとき、日本のオペレータの人と私と海外の会社の人が会食する機会があり、その会社はいつもの通訳の人を連れてきた。食事をしながらの会話なので技術の細かい話にはならずに、普通の世間話とか、技術の話をするにしても大きな話をするだけだった。通訳の人もいつもより楽にこなしている感じがしたので「今日は調子がいいね」と声をかけた。

しばらくして、別の通訳の人から「古谷さん、あの人に「今日は調子がいいね」、と言ったでしょう。彼女は普段はダメなのかと落ち込んでいましたよ」と言われた。私はそんなつもりはなかったのだが、言い方が良くなかったのだろう。本人は特に調子が良いとは思っていなかったのかもしれない。こういうときの言いまわしは私は今でも苦手である。

いずれにせよ、通訳の女性たちのプロ意識はたいしたもので、仕事をしながら、どんどん成長していくだろうな、と思ったものである。


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