ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

国による名字のつけ方の違い

2015-01-21 09:23:11 | 生活

最近、名前の由来を考えて面白いと思うことが多い。名前と言っても姓名の姓のほうで家族名である。

日本では明治時代に入って一般人に苗字が許されたというから比較的新しいのだろう。明治時代に一斉に苗字を皆決めたのだろうが、圧倒的に自然にかかわるものが多い。山、川、池、谷、森、木などを取ったものである。自然ではない村、寺、宮、家などもかなり使われているが、建造物も自然の一部というイメージだったのではないだろうか。自然物に形容詞をつけて「大石」などというのが典型的な名前の付け方だと思う。

ところが、英語になると自然物よりも職業などの抽象的なものが多くなる。Cook(料理人)、Taylor(仕立て屋)、Thatcher(屋根ふき)、Clerk(書記)などである。色も結構ある。White(白)、Green(緑)、Brown(茶色)などが代表例だろうか。日本の名前でも黒木とか白石とか色がついている名前は少なくないが、主体は色ではなく、「木」とか「石」とかいったモノにある感じがする。英語の名前は私にとっては意味の分からない名前も多いし、Bush(藪)といった自然物の名前もあるのだが、全体として抽象的な名前が多いように思う。

中国は漢字一文字を取って家族名にするので「習」のように動詞が名前になっている場合もある。これまた中国独特の文化だと思う。韓国は苗字の数が非常に少なく、殆どは過去の王様から取っている感じがする。見栄を張る文化なのかな、と思っている。

いつごろ、一般人が家族名を持つようになったのか、どうやって名前を選択したか、には結構深い文化的背景が含まれている感じがして、調べてみると面白いのではないかと思っている。


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