ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

国王の死で知ったサウジの不思議な体制

2015-01-23 21:06:31 | 社会

サウジアラビアのアブドラ国王が亡くなった。90歳というから天寿を全うしたといってよいだろう。後継はサルマン王子が新国王になるという。王子というが既に78歳だという。そして、第1皇位継承者にはムクリン王子が王子がなったという。この王子は69歳だという。

王子と言っているがアブドラ国王の子供ではなく、皆、アブドラ国王の兄弟である。1932年に即位したビン・サウド国王には24人の妻と45人の息子が45人おり、順番に皇位を継承している。これまでのアブドラ国王は兄弟の中では5番目の皇位継承者だった。

何とも不思議な、日本では考えられないような政治体制がサウジアラビアでは今でも行われている。女性には運転が許されておらず、車を運転した女性がむち打ちの刑にあったというニュースも聞く。サウジアラビアはイスラム教国の中では穏健派で常識的行動をとることで知られているがそれでもこれだけ日本からはかけ離れた体制になっている。

サウジアラビアの王朝はスンニ派であり、イスラム国と同じ派になっている。イラクやシリアの政権はシーア派であり、大幅な原油安の上に世界がイスラム国を敵視している現状で、難しいかじ取りが必要になると思うが、ここでサウジの政権が弱体化したりすると大変なことになる。90歳の国王は実質的には支配していたとは思えず、国王が変わったとしても急な変化はないと期待しているが、改めて自分はサウジアラビアについてほとんど知らないことを認識し、少し勉強してみようかという気になった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿