ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

民主党政権の行方

2009-09-11 14:00:19 | 社会
民主党が政権を取ることになり体制の話が色々報道されている。

私は、元々民主党の政策には懐疑的だったのだが、国民が民主党を選んだ以上、うまくいってほしいと思っている。選挙後にインタビューなどが数多くあり、これをどうして選挙前にやらなかったのかというマスコミ批判はさておいて、選挙前よりも私の民主党の政策に対する理解は深まったと思う。

私の理解した民主党の政策は「個別最適」である。 つまり、今ある様々な問題に対して個々に対応策を考え良いと思われるものを集めた、と感じられる。従って財政出動して解決しようという類のものが多いが、非効率な部分は改善しようということも結構言っている。 しかし、全体を考えて動けるようなプランを練ったとは思われないのでこれから実行段階に入れば実行できない公約が次々と出てくるものと思う。

大切なのはその時に何を残して何をあきらめるかという判断である。 その判断にマスコミの報道姿勢が大きく影響するように思う。マスコミが単純に「公約を守らない」と言って報道すると分かりやすいもの、つまり高速道路無料化とか、子育て支援とか、授業料の無料化とかいったバラマキ型のものが優先度が高くなって残り、予算の見直しとか、官僚主導の打破とかいったものは形だけ作って実態が無いことになりかねない。

民主党が自ら自分たちの描く未来の日本像を打ち出してくれればよいがその可能性は低いだろう。色々な人が色々なことを言って政府を批判する中で「自分の生活が苦しいからもっと金をよこせ」と言っているだけの人と、日本の将来を考えて発言している人を峻別して、日本の未来に対するきちんとした議論を進めていくべきである。

しかし、私の予想は残念ながらまったく違っている。マスコミは9月いっぱいは新政権の人事とか新しい方針とかを報道するが、10月に入ると一転して政府の公約違反とかうまくいかないことばかりを報道するようになる。それは「順調にいっている」というのはニュースにならないが「約束違反」はニュースになるからである。

これで新政権のイメージはたちまち傷つき、自民党は勢いづき、投資家は日本株を売って株が下がる。失業率は上がる、という悪いサイクルに入るような気がしてならない。

選挙前、私は「自民党と民主党がたがいに悪口を言い合って国民はうんざりして投票率は下がる、と予想した。結果は自民党の悪口はそれほどでもなく、説得力もなかったので都議選の勢いがそのまま保持された。

今回も私の予想が外れることを祈っている。政治に関しては今からひと月くらいはじっと行方を見守ろうと思っている

最新の画像もっと見る

コメントを投稿