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暮らしの菓音vol.3 「福祉施設ハーブ苗販売」

今回初の試みはもうひとつあった。

第一回、第二回と連続でスタッフとしてお手伝い下さったNさんから
新たなご提案があったのは第三回菓音まで一ヶ月きった頃。

現役で福祉の仕事に従事されているNさんは、
障害をもった人達が仕事に就くために様々な努力をされてきた。

とある福祉施設での利用者さんの作業のひとつとして、
ハーブ苗の栽培を新たに開始したので試験的に菓音の場で販売させてもらえないか、
ということだった。Nさんはここから車で1時間近く離れた町に住んでいる。
電話で話を聞くだけでは、どんな感じでどんな風に売るのか正直イマイチ想像がつかなかった。

「どうせなら、館内よりも入り口下駄箱前の方がお客様の目につくのでは」と、
いつもフライヤーコーナーにしていたゾーンで販売して頂くことにした。
ただでさえお忙しい本業の仕事の合間をぬってお仲間と準備に尽力されたNさん。
テーブルの上にただ苗をずらっと並べるだけかな、と思いきやカゴやポップを活用したディスプレイ、
小さなガーデニングショップのようでかわいいじゃないですか~~
「缶を植木鉢代わりにしたのもかわいいですね~」と聞けば
「施設での作業で空き缶回収もしているので、使えそうな缶をそこから見つくろってきたんです」
とのこと。センスを持ってる人の手にかかると同じものでも全く価値の違う商品に様変わり。

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暮らしの菓音vol.3 「ロミパン」

磐田市の天然酵母パン工房「ロミパン」さんとも思えば長いお付き合いになる。
磐田インター南の今の店舗をオープンされて早いものでもうすぐ3周年。
その前の小さな工房の時から、私のジャムをお取り扱い頂いている。



前回の菓音の時に、ジャム試食用のパンとイベント終了後の打ち上げ用の
パンをロミパンさんに注文して用意してもらったのだが、
試食のジャムの横に販売用のパンもあれば売れるかも、とぼんやり考えていた。

パンだけ預かって委託販売という手もあるけれど、
果たして私に自分の商品以外のものを売る余力はあるか?
誰か他の人に販売を頼むか? となるとその人手はどうするか?
誰がロミパンさんとこにパンを受け取りに行くか?
などと頭の中であれこれ考えていたが、案ずるより産むがやすし。
「日曜日の午後だったら次の日定休日だから仕込みもないし、私が自分で行って売ることが出来るよー」
と快諾頂き、ロミパンさんご本人が朝焼いたパンを自分で持ってきて販売して下さることになった。

暮らしの菓音は12時半スタート。
スタッフミーティングを終えてみんなでお昼ごはんを食べていた頃、
焼き立てほやほやのパンを持ってロミパンさんご登場。
「音楽を楽しみながら、その場で食べることも出来るように」と、
大きなパンはみんな食べやすいサイズにスライスして下さっていた。

さらに前回に続き、今回の菓音でも「チャリティラスク」を提供して下さった。
今回もたくさん持ってきてくれたけど大人気ですぐに完売。

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暮らしの菓音vol.3 「こじか木工室」



前回、憧れの作家さんに切り紙作品を展示して頂いた時にも思ったけれど
自分の頭の中だけで想像していたことが、実現するというのはすごいなぁとつくづく思う。
京都の木工職人「こじか木工室」さん。スプーンやジャムヘラなど木工作品だけではなく
事前に写真で拝見していたテーブル、什器もマイカーに積んで京都から駆け付けて下さった。
ちなみに上記写真の頑強そうなテーブル、北海道でストーブを乗せる台として使われていたものだそう。



6月19日は梅雨の真っただ中。
雨が心配だったけど、ときおりパラパラ・・・とわずかに降る程度の曇天でそれほど蒸し暑くもなく、
翌日20日から真夏のように急激に気温が上がったので、超ラッキー!
と思っていたが、ラッキーはもうひとつあった。



高速道路の土日1000円サービスは6月19日が最終日だったのだ。
6月20日以降は通常料金に戻る。
もしも菓音をその次の日曜の6月26日にしていたら、こじか木工さんの出展は有り得なかったかも・・・
そう思うとまたまたラッキー☆



こじかさんの作品取扱店である工藝百職店長さんにお願いして、
竹ザルやかごやふきんなどの和雑貨も持ってきて頂いた。
木や竹など自然素材のものはドルチェ倉庫の雰囲気にさりげなくなじむ。



作り手さんと直接話をしながら買い物が出来る楽しさはこういうイベントならでは。
木の種類を聞いたり、形の特性によって異なる使い道、こっちはアイスクリーム用に、こっちはプリン用に、
などおすすめの用途を教えてもらったり。
作品を手にとって自分の指や手のサイズに合ったものを選んだり。



さらに今回こじか木工室さんに参加して頂いて本当に良かったなと思ったのは、
現場でスプーン作りの実演をして下さったこと。これもこじかさんならでは。
机などの大物家具を作る木工職人さんや、
ガラスや陶芸などの作家さんの場合「その場で作る」実演は難しい。
また、実演での木の削りくずを受けるために、うちにあったコーヒーの麻袋を床に敷き、
ついでにうちのコーヒー樽も持っていったのだが、うまく活用して下さって
上の写真、まるでドラム演奏者みたいでいい感じ。
ちなみに背後の壁の音符はご協力者I様の段ボール切り抜き作品。何か絵になってる~

帰路はやはり高速1000円最終日ということで大渋滞し、夜半過ぎにやっと帰宅されたとのこと。
お疲れ様でした。ご遠方からはるばるいらして下さり本当にありがとうございました。

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暮らしの菓音vol.3 「杜屋ジャム」



「自分でディスプレイ」とはいえ、当日午前中の限られた時間内に
全部を自力でこなすのはやっぱり無理。それをこなせたのも他の方のご協力のおかげ。
私がお菓子を並べるのと同時進行でスタッフRさんにジャムとマーマレードの陳列をお任せする。

「ジャムはこっち側、マーマレードはこっち側」みたいな感じで大体分けて、
あとは適当に並べて頂ければOKですので~。といい加減極まりない指示をしてお任せしたけど、
「適当」とか「臨機応変」とかって、言葉で言うのは簡単だが実際やるのは難しい。
でも他の人にお任せするのっておもしろいなぁと思うのはこんな時。 



私の場合、上段に小さいサイズの瓶を置いて下段に大きいサイズを置いて、
縦基準にびっしりすき間無く並べたりすることが多かったけど、
Rさんの並べ方は、種類毎に間をあけて「島」のように固めてあった。
なるほどな~~こっちの方がお客様目線だと分かりやすいかも。



三回連続菓音にいらして下さった常連さんが「今まで買ったことの無い種類を買おう~」
とおっしゃるので、なかなか新商品作る余力も無くて~~もうお決まりのワンパターンで~~
しどろもどろと言い訳をしていたけれど、
ことジャムとマーマレードにいたっては季節により在庫の種類ががらりと変わるので、
私としては毎年変わらず同じものを作ってるつもりだけど
お客様にとってはその場その場で種類に変化があると見てとれるのかもしれない。
今回のラインナップは、ジャムは苺とキウイとりんごくらいでほとんどはマーマレードであった。



「マーマレードだけでこんなにたくさんの種類があるんですね」とよく言われる。
世間一般的には「苺ジャム、りんごジャム、ブルーベリージャム、マーマレード」
と、マーマレードは数あるジャムの中の一種としてひとくくりにされがちだが
私は柑橘の種類ごとに単体で作っているので、柑橘の種類だけマーマレードの種類もある。
スーパーで売ってるようなポピュラーなマーマレードは「オレンジ、夏みかん、温州みかん」など
複数種の柑橘をミックスして作られているものが多い。
コーヒー豆でいえば「オリジナルブレンド」「マイルドブレンド」などブレンドコーヒーと、
産地毎の「ブラジル」「コロンビア」などストレートコーヒーの違いというところだろうか。
ブレンドもストレートもそれぞれいいところがある。
どちらかといえば私はストレートを選択する。
紅茶もブレンドより「ダージリン」など単一地方、単一茶園のをストレートで味わうのが好き。



今回は館内右側に杜屋、ロミパンさん、こづか木工室さんのエリアを固めた。
それは「ジャムつながり」のため。
「こづかさん作のスプーンを使って杜屋のジャムをロミパンさんのパンに付けて味わう」
というジャム試食をお楽しみ頂こうというもくろみであった。
今回は小さなテーブルを試食コーナーにしたので、背の低いお子さんでも食べやすかったかも。
試食で一番人気は「杜の畑のゴールデンベリージャム」。



「杜の畑のゴールデンベリー」=自家栽培の食用ほおずきジャム。珍しさゆえか高値に関わらず完売。
でも正直これは値段の数倍の価値はある。なんせ果実が1本の苗木からわずかしか採れない。
ほおずき自身の味が濃厚なので砂糖量を控え目にし、
水分を煮詰めて凝縮しているので一瓶に内容量の倍近くの果実が詰まっている計算になる。



今回もたくさんのジャム瓶を返却頂きありがとうございました。
ちなみにジャム瓶は菓音の場に限らずいつでも回収してますので、お近くの方は直接お持ち下さい。
また、今月23日(土)掛川の雑貨屋「コレム」さんのイベント「ヨンサタコレム」に出店しますので
その時にお持ち頂ければ、わずかですが瓶代キャッシュバック致します。(杜屋のジャム瓶に限ります)

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暮らしの菓音vol.3 「杜屋焼き菓子」



午前の準備中に杜屋エリアの内側からパチリ。
スタッフI様とドルチェ倉庫オーナー奥様に菓音パンフレットを折って頂いている。
それにしても尊敬する目上の方に対して「これやってそれ終わったら次あれやって下さい~」と
あごで(というわけではないが・汗)お遣いだてするのも申し訳ない気がするが、容赦なくこき使う私。
ご協力本当にありがとうございました。
そしてこのブログにアップした写真のほとんどはドルチェ倉庫オーナー奥様に撮影して頂いたものです。
たくさんのナイスショットをありがとうございました。



暮らしの菓音三回目。
今回の一番の問題は今まで完全にアンジュールさん任せにしていた杜屋のディスプレイであった。
「準備中にみんなで歌の練習したいところだけど、多分一番私が余裕ないからダメかも~」



でも、今回は気持ち的に割り切った。「格好よく見せよう」と思わないこと。
ただ並べるだけでいいとしよう。「よく見せる」「おいしそうに見せる」テクニックを私は持ち合わせていない。
「無駄無く詰める」宅急便発送のための箱詰め梱包テクは自信あるけど。
販売会の場では普段磨いているそんなテクニックは何の役にも立たない。



格好よく並べようと思うと、あーでもないこーでもないといくら時間があっても終わらない。
その代わりに心がけたことは「補充しやすいように並べよう」ということ。
実際やってみると分かる、裏から補充することの難しさ。
正面(お客様の立つ側)から補充するならまだラクだと思うけど。
どこに何があるかまず自分自身に分かりやすいようにしよう。

というわけで、3つの焼き菓子陳列台を大体3つに区切って
ひとつ目は定番の小さな焼き菓子と、それと同じ150円の値段のもの。
ふたつ目は定番以外の焼き菓子。みっつ目は、カットケーキを中心に。
そして補充用の箱も、大体その場所と内容に合わせて三等分しておいた。

これが功を奏した。少なくても私にとっては。
会議テーブル縦に2台分、360cmの範囲を行き来してお菓子とジャムを補充しながら
お客様に口で説明しながら動く。頭で考えなくても手が勝手に動くように。それがポイントであった。
それにしても写真で見るとつくづく思う。
ほとんど茶色、小麦色の見た目地味~な焼き菓子、
これを「格好よく見せる」ように並べるのは至難のワザである。
やっぱりアンジュールさんはすごいな~



後半に来られたお客様から「前半はもっとお菓子の種類があったんですか?」と質問された。
前半よりも、後半の方が種類は多かったのです。
何故ならば、今回は「並べる順番」にひと工夫したから。
作ったお菓子全種類を最初から一度に並べることはしないで
「このお菓子が売り切れたら次はこれ」みたいな感じで補充したので、
前半は無かったお菓子を後半に並べたりした。ケーキ類も終了4時まで完売にはならなかった。
なので、後半のお客様にも「選ぶ楽しみ」を味わって頂けたかなと思う。
ちなみに今さらですが、「ケーキ類」と言っても、ショートケーキやチーズケーキなど
生のケーキでは全くなく、全部焼き菓子です。

今回のスタッフRさんのご協力は他に代え難いほど大きかった。
今まで杜屋会計は私がやっていたのだが、「お客さんは多分杜屋さんと話をしたいと思うから」
と、Rさんご自身の提案で会計係を引き受けて下さった。
まぁちょっとでも販売接客経験を持ってれば会計係なんてさほどの仕事でもないだろう。と思うなかれ。
お菓子は一律150円とか、ジャムは全品600円とか、
値段が一律ならば苦労はないが、「この価格帯を全部覚えるのは絶対無理」と他の人に言われたほど
杜屋商品の種類と値段は多岐にわたる。それをRさん自らの努力で克服された。
お菓子の値段は価格一覧を書いて暗記し、ジャムは全部手書きの値札シールを貼ってくれた。
「値札シール」を貼るだけで1時間以上かかった。それなりに量と種類がある。
さらに当日、段ボールで作ったお手製の「手提げ袋ホルダー」を持参された。
自らの意志でベストを尽くしてくれる。これには感動した。



会計コーナーの横に、懲りずに杜屋掲載の雑誌を並べておいた。
会計に大行列してて私は補充に没頭してる時、ふと気がついたら(早く気づけって)
Rさんのお友達が袋詰めを手伝って下さっていた。わーーーありがとうございます!
が、この雑誌が実際袋詰め作業の邪魔であったと、後半に会計を交代してやっと気がついた。(遅っ)
見てるだけでは気づかないことは山とある。

前回の菓音で展示してくれた「Chestnut tree」さんの切り紙作品をひとつ購入したので、
それをポップと一緒に置いておいたら、お客様が声をかけて下さった。
「この切り紙すごいですね~」そんな会話のきっかけになると楽しい。

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