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高橋克彦「火怨」

 1月から読み始めた、高橋克彦の「竜の柩」全4巻に続き、続編「霊の柩」も読み終え、今は「あやかし」を読んでいる。長編は久々だが、高橋克彦ワールドにどっぷりはまってしまった。かつて、遠藤周作一辺倒だった私が高橋克彦に傾倒することになったキッカケの本は「火怨」(上・下巻あり)である。
 東北古来の民族「蝦夷」の頭領、アテルイを主人公にした物語。実におもしろい。ドラマチックだけど現実味にあふれている。
 静岡→仙台間をJRの青春18きっぷを使って鈍行列車で往復した時、往路で上巻を、復路で下巻を読み、下巻、アテルイの仲間達が戦場で果てていく場面で、満員列車の中思わず一人で涙した。
 舞台の中心は岩手県胆沢町。東北出身者は是非一読して欲しい。郷里への愛着と誇りがむくむくと沸いてくる。ちなみに私は宮城県仙台市出身。母の実家、宮城県栗駒町は騎馬軍の鍛錬地の近くだったらしく、ちょっとうれしかった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
TBさせていただきました。 (taroyan)
2005-04-22 08:22:01
 こんにちは。TBさせていただきました。『火怨』、面白いですね。
 
 
 
Unknown (taroyan)
2005-04-22 15:51:14
TB有難うございます。『炎立つ』家にあるんですが、最後の巻が欠けているため、未だに読んでません。けれども今度読んでみます。
 
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