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とっさの時

広島水害の報道画面が痛々しくて見てられない。ふいに311の被災現場を思い出す。
昨日いらしたお得意様と玄関先で立ち話。
こんなに頻繁に災害起きると、もういつどこで自分が災害にあっても不思議じゃないですよね~
大体うちの前は川だし、徒歩20分で海だし。明日東海地震が起きてもおかしくないし。
大事なのは日々覚悟を持って生活することですね~。
・・・と、自分で言っときながら。
いざという時に遭遇し、実際私は何も出来なかった。何が「覚悟が大事」なんだか。
実は今回の夏休み中の車中7連泊の北陸旅行の最中、能登半島の小さな町の夏祭りを見物している時
いきなりオットが昏倒し、糸が切れたようにどさりと倒れてしまった。
私の足元に横たわるオットをボーゼンと眺めながら、何が起きたか分からなかった。
頭が真っ白になり、じーっと凍りついていた数秒間。ぷつりと思考停止中。
間髪置かずに、お隣にいらした小さなお子さん二人連れの若いお母さんが倒れたオットにかけ寄り
「大丈夫ですか大丈夫ですか!!誰か、誰か来て下さい!!」
と、大きな声でオットの耳元に声をかけ、そして周りの人に助けを求めて下さった。
何だ何だ何が起こったんだ大丈夫か~~~わらわら集まる人の群れ。
そのお母さんの声でオットが気を取り戻し、虚ろながらも
「だ、大丈夫です・・・スミマセン・・・」ゆらりと起き上った。
空腹と貧血とお祭りの大音響で倒れたわけだが、
何の予告もなく隣にいたオットが突然倒れたことで私はパニック。
「あれ?何で泣いてんの?」何とか血流が戻ってきたオットがのほほんと私に言う。
心配だからだろーがー!!と、ぶちきれる前に
「良かった無事で・・・ケガもなくて・・・」何もしてないのにただ号泣。

数十分の後、冷静になって振り返る。
「泣いてたってしょうがないじゃん」と後からオットに言われてマジギレしかけたけれど
確かにそれはその通りで、「とっさの時」あの若いお母さんのように
すぐに行動に移して救援態勢をとることが全く出来なかった自分に消沈。
普段「いかに生きるか」覚悟が大事~~とか何とかエラそうなこと言っときながら
実際に非常事態の現場に遭遇すると、何も出来ないもんだな~。
あの若いお母さんは、もしかして看護婦さんだったりして。普段からそういう訓練積んでるとか。
それとも7年前に起きた能登半島地震以後、この辺の人達は救援意識が高いのだろうか。
ってか私、あまりにも役立たず?

意外と、身内や家族や大事な人などの身に突発の事体が起きた時に
救いの手を差し伸べてくれるのは、全く見ず知らずの他人様の方が多かったりして・・・
ほらお医者さんだって、自分の身内の手術は別の医者に任せるって言うじゃん・・・
もし倒れたのが右隣にいたオットじゃなくて、左隣にいた別の人だったら冷静に対処出来たかな・・・
果たしてどうだろう。うーむと考えても答えは出ない。
ただそこにあるのは、とっさに行動出来ない自分。
一瞬の判断で、生命の危機をかわす行動をとれるようになるには、どうすればいいんだろ。
あの時の若いお母さんのように。
それにしても、実際すぐにあの方が声かけて下さらなかったらすぐ覚醒しなかったかも。
助かりました。本当にありがとうございました。
日が経つごとに冷静になってきて、旅先で連れ合いが亡くなるってことも有り得るし
人の人生って、意外とあっけないもんだな~。と思った。
あとに残されたモノやコトは全部私が始末しなければならないのか。
大体、旅先から自力で車運転して静岡まで帰るって無理だよ。
それでも、「いざという時」「とっさの時」は無理なんて言ってる場合じゃない。
緊急事態すぐに行動出来るようになるにはどうすれば・・・
あ、また頭で考えてる私。

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