茶・菓子・果物・野菜・素材・酒・酒菜などについてのひとりごと含めた杜屋(もりや)のブログです
杜の茶菓菜(もりのさかな)
りんごの甘煮作り
お客様から『「りんごの焼きタルト」は今も作ってるんですか?』
というお問い合わせを頂いた。
カタログ掲載の「りんごの焼きタルト」は季節限定メニュー。
毎年紅玉りんごが出始める10月の頃から作りはじめて5月頃まで焼いています。
大体年内は酸味のある紅玉りんご、年明けから春先までは甘みの強いふじりんごを使う。
といってもそれは、タルト上面に使うスライスりんごで、フィリングのりんごの甘煮は紅玉りんごを使用。
秋、ジャム作りや菓子作りの合間合間にこういった焼き菓子の材料として使うための甘煮を作って瓶詰保存し、シーズン中のご注文に応えられるようにしておく。
だからこそ秋は忙しく、やることが尽きない。
甘煮はりんごジャムよりも厚めのイチョウ切りにし、少量の砂糖で形をくずさずに炊く。
こうした菓子材料用の瓶詰作りには、市販のいろんな空き瓶を使う。
形もさまざま。サイズもさまざま。このために空き瓶は捨てずにとっておく。
思えば、私は元々お菓子作りが主で、ジャム屋になるつもりは全くなかった。
りんごのタルト用のりんごの甘煮やショートケーキ用の苺ジャム作り、
パウンドケーキ用のマーマレード作り、いちじくの甘露煮や栗の渋皮煮作りなど、
季節毎に旬の果物を加工して瓶詰にして保存し、通年お菓子の材料に使っていた。
元々はお菓子の副材料としての瓶詰作り。
それがいつしかお菓子に使うだけじゃなく、そのままで食べるようになった。
瓶詰加工してあるので常温で保存でき、旬の時期以外にも果物の味わいを楽しめる。
それが私のジャム作りの原点。
なので、今でも私のジャムは、市販のジャムに比べて砂糖の量が少なめで、
最初からペクチンなどの増粘材を入れるという概念もない。
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