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前と先のことなど



「売り切れて残念」とお客様に言われる位ならもっとたくさん作れば良かった。
というようなことを前回のブログに書いた。
そう書くと何だか売れて売れて困っちゃう(=UUK)的な感じがしないでもないのだけど
決してそんなことはなく、そもそも作る量がたかが知れてる量だし、困っちゃうほど売れてない。

確定申告の季節。
今の時期になると、1年間の月別売上状況とか前年までの売上げ金額などに目を通す。
杜屋旗揚げ当初から2010年までは、毎年少しずつながら売上げが伸びていたのだけど
2011年、311の震災後は奈落のようにがくーっと落ちた。
あの頃は、宅急便を使って生活必需品ではないお菓子やジャムをお取り寄せする、
という贅沢をしている場合じゃないという空気だったし、私もそう思ってた。
震災直後はとにかく少しでも支援になることを、とやみくもに動いていたし
売れないから作る必要もなかったけれど
それにもおかまいなく、庭のブラックベリーや畑のルバーブはたわわに収穫できた。
秋になって涼しくなってくると、少しずつ仙台や東北のお得意様から久しぶりに注文を頂くようになった。
「やっと少しだけ落ち着いて甘いモノを食べたいという気持ちになりました」
というメッセージにじんときた。

3月に15回目を迎える杜屋主催のイベント「暮らしの菓音」は
2010年9月に1回目を行い、2011年3月に2回目を行った。
2回目は震災以前から予定していたのだけど
震災後に通信販売の売り上げが落ちてから通販より直売を重視するようになり
手創り市やコトコト市など、それまでは一歩引いていた外のイベントにもエントリーするようにした。
そしてあらためて思った。
「売る」って、何て難しいんだろう。
自分で作ったものの代金を納得して支払ってもらうって、何て難しい仕事なんだろう。
お買い上げ頂いた方に残念と思われることがないように、
方針を曲げて無理をするのではなく、どうすれば喜んでもらえるか、
どうすれば甘いモノで心を満たしてもらえるか、ということが課題なのだろう。

それにしても、今思い返すと最初の頃はヒマだったなぁ。
自家栽培果実も杏しか無かったし、Sサイズも無かったしなぁ。
土日の度に県外に出かけて、今頃は毎週長野へスキーに行ってたしなぁ。
実家の祖母に「そんなに遊び歩いていて、一体いつお菓子を作るのだ」と一括されたけど
それでも懲りずに今日も出かける。なんてこと日記に書いてたなぁ。
そんな祖母も1年前に世を去った。
3月8日が暮らしの菓音イベントで、その翌週は例年ホワイトデー準備に勤しんでいる頃なのだけど
3月14日に祖母の法要のため仙台に帰省することになりました。
なので、3月の杜屋営業カレンダーはかなりスケジュール埋めています。→こちら。
ホワイトデー用のお菓子のご注文をお考えでしたら、どうぞお早目にご検討下さい。

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