「無添加だから子供にも安心してあげられるので嬉しい」とか
「子供がジャムをぱくぱく食べるのでもったいないから隠しておく」
という、杜屋商品お買い上げのお母様方からご感想を頂くととても嬉しいけど
ホントは「甘いモノ苦手なダンナさんが杜屋のお菓子は食べた」と言われるともっと嬉しい。
原材料には気をつけているけれど、あえて子供向けのお菓子やジャムを作る気はなく、
甘いモノに目がない若い女性の果てしない甘味欲を満たすスイーツを作る気もなく、
ホントは年輩の男の人が、自分が楽しむためにほんの少しだけ食べたい、と思われるモノを作りたい。
「酒のつまみになる甘味」そこにヒントがあるのでは?
日本にハイボールを普及させた銀座のバーの店主、間口一就さんは
市販の缶詰めを使ったおつまみレシピ「缶つま」シリーズでも有名だけど
この本「甘いつまみ」には度肝を抜かれる。
よくこんな突拍子もない組み合わせ思いつくな~
一見奇抜ながらも酒呑みの私的にこよなくそそられるスイーツおつまみ。
その奇想天外さもさることながら、この方のレシピは超簡単なだけでなく、盛り付けが秀逸。
酒を呑んでいるとよく思う。
だんだん酔っぱらってくると箸を使うのがめんどくさくなったり、ぽろっとつまみ落としたりするので
「つまみやすいつまみ」すなわち物理的形状というものが、食べ物にとっていかに重要かということ。
表紙はレバーペーストを添えたティラミス。
スプーンでひとすくい、ひとなめ、ウイスキーをひとくち、
ひとなめ、ひとくち、ひとなめ、ひとくち・・・
口の中で渾然一体となる甘味と酒と舌触りを想像しては
今日はもう仕事やめて一杯やろう~っと。と、現実逃避したくなる。
*6月6日のカノン16で展示します。