今日の東京株式市場、日経平均は大幅反発しました。終値は前日比309円高の
14876円で、5/22以来の高値水準となりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131114-00000073-reut-bus_all
FRBのイエレン副議長の議会証言原稿が明らかになり、米金融緩和が長期化する
との見方から投資家がリスクオンに傾いた格好です。
7~9月期GDPの予想上振れも支援材料とみられています。後場は麻生財務相の
「為替介入という政策手段を有しておくことは大事」との発言をきっかけに円安が
進み、先物主導で上げ幅を拡大させました。
イエレン氏は、14日の上院銀行委員会の指名承認公聴会向けの証言原稿で、引き
続き、潜在的水準を下回る状況となっている経済と労働市場を下支えするため、
FRBには、まだなすべきことがあるとの見解を示しています。
市場では、想定以上にハト派の内容であり、潤沢なグローバル流動性が維持される
と受け止め、素直に買いで反応した格好です。
寄り前に、内閣府が発表した7~9月期GDPは、年率+1.9%と4四半期連続プラス
成長となり、市場予想(年率+1.7%)を上回ったことも好感されました。
「GDPデフレーターの前年比マイナス幅縮小が、株式市場にはポジティブ材料。
黒田バズーカの効果が表れている」(野村証券ストラテジスト伊藤高志氏)との声が
出ていました。
昼休み時間中の麻生財務相の発言をきっかけに円安が進み、日経平均の上げ幅は
後場一時400円に迫ったが、短期的な過熱感から売り買いが交錯。
大引けにかけては高値もみ合いとなりました。
ちょうど1年前、安倍自民党党首(当時)が、民主党の野田首相(当時)に解散を迫り、
政権交代が確実視され、アベノミクス効果の最初の1歩が実現した日。
この1年で大きく景色も変わり、1年前から日経平均は71%上昇しています。
そこへ符合するような、イエレン/麻生効果で、ドル/円で100円になり、記念
する日になった感じです。
と言うことで、日経平均は、大幅反発309円高の14876円の大引けでした。
(出来高 概算30.1億株と、商い増加しています。)
状況は、冒頭に書いたとおりで、先物主導の買戻しに、現物株が追従した格好です。
日経平均は、上値抵抗として意識された14800円所を突破し、一目均衡表では、
明確に雲を上放れる格好で、戻り高値突破により、上方シグナルの継続が意識され
年末に向け、”Go”状態。
注目のNY市場、上院でのイエレン氏の公聴会予定ですが、事前にコメント草稿が
流れており、もみ合いの相場展開になりそうです。ただ、金融緩和縮小時期 12月は
なくても1月辺りが現実味を帯びてきます。
明日の日経平均、為替がドル/円で100円台維持なら、週末でも水準訂正の大台
15000円が視野に入りそうですが、いかに!!