10/28~の日経平均は、わずかの上昇に留まりました。先週末、先物主導の
400円近い売り崩しの反動から買戻しも入り、週央には、14500円台回復する
場面がありましたが、先物主導の動きが気になる中、ガンホーショックも入り、投資
マインドを冷やした格好でした。
NY市場は、経済指標のマチマチの中、金融緩和縮小時期を巡り伸び悩んでますが
底堅い動きでした。
ただ、為替の変動について、注目に値するジャッジがありました。
FOMC声明で、パブリックシャット・ダウン(既解除)の財政面での圧迫がある中、
「景気は改善」とし、また、雇用についても「幾分改善」とした内容でした。
これを受け、12月金融緩和縮小の芽を残した格好です。
結局 日経平均は、1週間で113円下落(↓0.80%)14201円の大引けでした。
11月第2週(11/4~11/8)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
米国で、11/7雇用統計の発表を予定しており、弱い内容がコンセンサスとすれば
織り込み済みで、強い内容となれば先のFOMC声明の強気内容が支持され、QE3
縮小の前倒しから、ドル高/円安傾向の可能性もあります。
また、11/5から空売り規制が緩和されますが、年末にかけ買い需要が多いだけに
思わぬ踏み上げにあう可能性も秘めています。
11月第2週(11/5~11/8)日経平均レンジは、14000円~14700円程度を
想定しています。
1.11月第2週(11/4~11/8)主なイベントと予定
11/3
米 サンフランシスコ連銀総裁・パウエルFRB理事、アジア経済政策会合に出席
米 夏時間から冬時間に移行
中国 10月非製造業PMI
11/4
日本 休場(文化の日の振替)
日本 ヤクルト、乳酸菌飲料14%値上げ(22年ぶり)
米 9月製造業新規受注
米 ボストン連銀総裁・パウエルFRB理事、講演
米 CMEグループ、オフィス・デポ 各決算
豪 9月小売売上高
11/5
日本 黒田日銀総裁、講演&記者会見
日本 空売り規制緩和
日本 アルフレッサ、日産、三井物産、出光、LIXIL 各決算
日本 薬王堂(JQS→東証2部)
米 10月ISM非製造業景況指数
米 NY連銀総裁 講演
米 SF連銀総裁 講演
米 リッチモンド連銀総裁 講演
米 ニュージャージー・バージニア両州の知事選挙
米 CVSケアマーク、ディレクTV 各決算
豪 中銀政策金利
ポ ポルトガル商業銀行 決算
EU 9月ユーロ圏生産者物価
EU ドラギECB総裁、講演
EU 欧州委員会、経済見通し発表
世 WTO一般理事会(~11/6、ジュネーブ)
11/6
日本 日銀議事録(10/3、4分)
日本 トヨタ、サントリーBF、三菱マテ、ダイキン、京急 各決算
米 9月景気先行指数
米 クリーブランド連銀総裁、講演
米 ホールフーズ・マーケット、フレディマック、タイムワーナー
プルデンシャル、CBS、ラルフローレン、ヒューマナ
NYSEユーロネクスト 各決算
英 9月鉱工業生産
英 9月製造業生産高
蘭 INGグループ 決算
EU 9月ユーロ圏小売売上高
11/7
日本 9月景気動向指数
日本 10月都心オフィス空室率
日本 国際帝石、楽天、DeNA、三井不、ブリチス、日テレ 各決算
日本 東電、スマートメーター入札
米 第3四半期GDP速報
米 新規失業保険申請件数(~11/1までの週)
米 クアルコム、ファニーメイ 各決算
豪 10月雇用統計
英 BOE政策金利
独 コメルツ銀行、ミュンヘン再保険 決算
仏 ソシエテジェネラル、クレディアグリコル 決算
西 スペイン国債入札
EU ECB政策金利
EU ドラギECB総裁 記者会見
11/8
日本 オプションSQ
日本 NTT、ハウス、ヤクルト、クボタ、ネクソン、三越・伊勢丹 各決算
ア アジア アニメフェスティバル(~11/10、シンガポール)
米 10月雇用統計
米 9月個人所得/個人支出
米 9月PCEデフレータ
米 11月ミシガン大学消費者信頼感・速報
米 バーナンキFRB議長 講演
米 SF連銀総裁 講演
米 アトランタ連銀総裁 講演
米 ウォルト・ディズニー、エヌビディア 各決算
11/9
中国 中国共産党中央委員会第3回全体会議(~11/12)
中国 10月消費者物価
中国 10月生産者物価
中国 10月小売売上高
中国 10月鉱工業生産
2.NY市場、為替/債券 各結果(11/1)
今日のNY市場は、この日発表になった10月ISM製造業景気指数が予想を上回った
事でドル買いが強まっている。10月は政府機関が一部閉鎖していたが、製造業の
景況感が落ちていなかったことでひとまず安心感が出た模様。
今週のFOMC声明が思ったほどハト派な内容ではなかったことで、市場は12月QE
縮小開始にまだ可能性を残しているが、今日のISM指数は、その期待をつなぐ内容
となった。
また、前日のユーロ圏のインフレ指標を低さを材料に、市場では来週のECB理事会
での追加緩和策への期待が一部で高まっており、引き続きユーロが急速な売りを
浴びせられていることもドル買いをサポートしている。
ドル円は98.50付近に100日線が来ていたが、その水準を突破し98円台後半まで
上昇。10月17日に上値を拒まれた99.00の水準には慎重だったが、底堅い動きを
見せていた。
一方、ユーロドルは売りが止まらず、一気に心理的節目の1.35を割り込み、1.34台
後半まで値を落としている。ファンド勢などの見切売りが強まっていたようだ。
きょうはサポートされていたが、1.3470/80の水準をブレイクするようであれば、
一気に100日線が控える1.33台前半の水準も視野に入る。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=200986
米国債利回り
2年債 0.309(+0.004)
10年債 2.619(+0.065)
30年債 3.694(+0.055)
期待インフレ率 2.142(-0.023)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは上昇。この日発表になった10月の米ISM指数が堅調
内容だったこともあり、底堅い動きとなった。10月は政府機関が閉鎖してたが、企業の
景況感が落ちていなかったことでひとまず安心感が出た模様。12月のQE縮小開始に
まだ可能性を残す内容となっている。
10年債は一時2.62%台まで上昇、30年債は3.70%台まで上昇している。
2-10年債の利回り格差は231(前日+224)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=200984
3.NY株式市場 結果(11/1)
NY株式1日
ダウ平均 15615.55(+69.80 +0.45%)
S&P500 1761.64( +5.10 +0.29%)
ナスダック 3922.04 ( +2.34 +0.06%)
CME日経平均 14335 (大証比:+145 +1.01%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は反発。この日発表になった10月の米ISM指数が堅調な
内容だった事もあり、底堅い動きとなった。10月は政府機関が閉鎖していたが、企業の
景況感が落ちていなかったことでひとまず安心感が出た模様。また、企業決算が好調
だったこともサポートしている。
ダウ平均は一時105ドル高まで上昇する場面も見られた。
ダウ採用銘柄ではボーイングやJPモルガン、ファイザーが上昇。一方、シェブロンや
ホームデポが軟調だった。
ナスダックも小幅に反発。アップルやフェイスブックは軟調だったものの、他の銘柄が
サポートした。
太陽光パネルのファーストソーラーが大幅高。好調な決算が好感されている。カナダや
カルフォルニアでの太陽光プラントからの需要の増大が寄与した。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=200985
4.NY市場、原油先物12月限/金先物12月限 各結果(11/1)
NY原油先物12月限(WTI)
1バレル=94.61(-1.77 -1.84%)
今日のNY原油先物相場は4日続落。在庫への懸念が根強く、また、この日は為替
市場でドル買いが強まったことから、原油は売りに押されている。
12月限は94.40近辺まで下落し、約4ヵ月半ぶりに95ドルを割り込んでいる。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=200977
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1313.20(-10.50 -0.79%)
今日のNY金先物相場は続落。為替市場でドル高が優勢となったことで、金は
利益確定売りに押されている。
12月限は一時1306ドルまで下落し、25日線の水準を割り込んだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=200976