2/13~の週、ギリシャ議会が、緊縮財政を可決した報道とギリシャ支援に
関する思惑が交錯する中、日銀が、バレンタインデーに予想外の追加緩和策を
打ち出したことが円安材料となり、NY市場の堅調な動きと合せ、2/15に
208円の3ケタ上昇と、今年一番の上昇となりました。
株式が、堅調に推移した背景に、米NY市場で、米国内の景況感や雇用関連等
経済指標が回復していることも背景にあります。
結局、日経平均は、1週間で437円上昇(↑約4.9%)の9384円の大引け
となりました。
2月第4週(2/20~2/24)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末NY市場が、3連休となる中、売りを吸収しての買いが入っており、ナスの
小幅下落も、ダウは、もうすぐ13000ドル台と言う水準まで上昇。 リスク
許容度が高まった格好です。
週明け、東京市場ももみ合いの中、9400円台で終了する相場展開です。
為替が、ドル/円で79円前後、ユーロ/円で104円前後なら、 「押し目
待ちに押し目なし。」もあるかもしれません。
株式指標の過熱感のある時は、「好業績で、かつ好需給のある銘柄」を狙い
踏上げ状態になれば、良し。かもしれません。
日経平均、2月第4週(2/20~2/24)のレンジは、9350円~9600円
程度を想定しています。
1.2月第4週(2/20~2/24)主なイベントと予定
2/20
日本 白洋舎、ウイル 各決算
日本 1月貿易収支
日本 関西電力 全原発停止
米 NY市場休場(プレジデンツデー)
加 カナダ市場休場
印 インド市場休場
EU ユーロ圏財務相会合
2/21
日本 12月全産業活動指数
米 1月シカゴ連銀全米活動指数
米 国債入札 2年債(350億ドル)
米 ウォルマート・ストアーズ、ホーム・デポ、クラフト
デル、メーシーズ 各決算
豪 豪中銀議事録
豪 スティーブンス豪中銀総裁、講演
EU 財務相理事会
2/22
日本 マックスバリュ九州 新規上場
米 1月中古住宅販売件数
米 国債入札 5年債(350億ドル)
米 ヒューレット・パッカード 決算
独 メルケル独首相、講演
英 中銀議事録
2/23
日本 気象庁、3カ月予報(3~5月)
米 新規失業保険申請件数(~2/19までの週)
米 FHFA住宅価格指数
米 国債入札 7年債(290億ドル)
独 2月Ifo景況感指数
EU 欧州委員会、経済見通し公表
2/24
日本 2月末割当の株式分割、配当、優待など権利付最終日
米 1月新築住宅販売件数
米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、講演
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 ダドリーNY連銀総裁、講演
米 ギャップ、JCペニー 各決算
独 第4四半期GDP確報
独 バイトマン独連銀総裁、講演
2/25
EU G20財務相・中央銀行総裁会議(~2/26、メキシコ)
2.NY市場 為替/債券 各結果(2/17)
17日のNY市場、ギリシャ支援への期待感から、ユーロや資源国通貨は
買いが先行したものの、後半になって伸び悩んでいる。
特にギリシャへの期待感が後退したわけではない。ユーロドルは1.3200
寸前まで上昇していたが、1.32の水準を回復できなかったことから、一旦、
見切り売りが出た模様。
NY市場は3連休を控えて調整の動きも出ている事から、ユーロも一旦売りが
出ているものと思われる。日本時間0時のオプションのNYカットにかけて
売りが強まった。
一方、ドル円は堅調な動きが続き、この日の高値圏を維持。10月末の介入
直後の高値である79.50水準超えには慎重になっていたものの、ショート
ポジションの解消は続いているようだ。ただ、過熱感は非常に高まっており、
テクニカル指標であるRSIは77台まで上昇し、過熱感の基準となっている
70を大きく超えてきている。77を超えてきたのは2010年4月以来。
いつ調整があってもおかしくはない状況にはある。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139097
米国債利回り
2年債 0.294(+0.004)
10年債 1.997(+0.014)
30年債 3.139( 0.000)
期待インフレ率 2.262(+0.013)
*期待インフレ率は10年債で算出
17日のNY債券市場、利回りは上昇。ギリシャの第2次支援への期待感が
高まっており、市場のリスク許容度は改善が続いている。逃避買い需要も
一旦後退し、利益確定売りから利回りは低下している。
10年債利回りは一時2.03%、30年債は3.17%まで一時上昇している。
2-10年債の利回り格差は+170(前日+169)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139100
3.NY株式市場 結果(2/17)
NY株式17日
ダウ平均 12949.87(+45.79 +0.35%)
S&P500 1361.23( +3.19 +0.23%)
ナスダック 2951.78( -8.07 -0.27%)
CME日経平均 9485 (大証比:+85 +0.90%)
17日のNY市場、ダウ平均は続伸。ギリシャの第2次支援への期待感が
高まっており、市場のリスク許容度は改善が続いている。しかし、先行して
米株価は上げており、また、3連休を控えていることから、上値では調整売り
も出ている模様。
ダウ採用銘柄ではインテル、デュポン、ホームデポが上昇。反面、アルコア
バンカメ、HPが下落している。
資源採掘のEOGリソーシズが商いを伴って下落。生産見通しが予想より弱い
内容だったこと嫌気している。
ナスダックは反落。ギリアド・サイエンシスが商いを伴って14%急落。C型
肝炎治療薬の治験で投与していた患者が、投与終了後に再発したことが
明らかとなった。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139099
4.NY原油先物3月限/金先物4月限 各結果(2/17)
NY原油先物3月限(WTI)
1バレル=103.24(+0.93 +0.91%)
17日のNY原油先物相場は3日続伸。イラン情勢の緊迫化やギリシャ支援へ
の期待感から、市場のリスク許容度は改善しており、原油は買いが続いている。
3月限は一時103.57ドルまで上昇し、約5週間ぶりの高値水準に上昇している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139090
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1725.90(-2.50 -0.14%)
17日のNY金先物相場は小反落。NY時間に入って、為替市場でユーロが戻り
売りに押されたことや、リスク選好的な雰囲気から、安全資産の金は利益確定
売りが続いている。5日線との攻防戦となっているようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139091
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