もう節分ですが、豆より恵方巻に関心が移ったことは、コンビにが仕掛けた
販売戦略のたまものでしょう。
福を呼び寄せたいのは、個人も企業も同じ心境ですが、欧州債務問題に加え、
円高進行とタイ洪水、3.11大震災の影響がある中、輸出企業の多くは営業
赤字に陥る12年/3月決算にあって、にこにこ決算はニコンさん!?
今日、ニコンは、12年3月期の連結営業利益予想を前期比33.2%増の
720億円に上方修正したと発表しました。従来予想の670億円に比べ、
7.5%上振れます。海外でのコンパクトデジタルカメラの販売が好調な事が
寄与したようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120203-00000121-reut-bus_all
営業利益予想の修正値は、ロイターによるアナリスト13人が過去90日間に
出した予測の平均値689億円を4.4%上回っています。
コンパクトデジカメは、特に欧州での販売が伸びており、今期の販売計画を
従来の1600万台から1700万台に引き上げました。交換レンズも好調で、
670万台から690万台に上乗せしました。
今期の売上高と純利益の予想は、従来見通しを据え置きましたが、売上高は、
前期比4.2%増の9250億円、純利益は同約2倍の550億円を見込んでます。
同社はまた、タイ洪水の影響で生産設備入れ替えなどの設備投資総額が、
300億円にのぼることも明らかにした。このうち多くを12年3月期に計上
できる見通しという。このため、今期の設備投資額をタイ洪水前に計画してた
500億円から700億円に修正しました。
また、会見した伊藤CFO(最高財務責任者)は従来公表したタイ洪水による
業績への影響額(売上高で650億円、営業利益で250億円)は変えてない
と語りました。
同社はタイ洪水の被害を受けて、現地のデジカメ製造子会社ニコンタイランド
の操業を昨年10月6日に停止。昨11月末にはタイ国内の協力工場での代替
生産で一眼レフと交換レンズの一部機種の出荷を始めました。
1月3日からはニコンタイランドの一部操業を再開。一眼レフと交換レンズは
3月末には通常の生産量に戻る見通しです。
パナソニックが7800億円の赤字と言われていますから、対照的です。
為替予約等で、円高をしのいだとしても、この企業努力は、たいしたもの。
注目に値する決算見通しです。
さて、日経平均は、反落し、44円安の8831円の大引けでした。
(出来高 概算23.3億株と、商いは増えています。)
欧米市場マチマチも、円高が上値を押さえ、今夜の米雇用統計を見極めたい
思惑もあったようです。
ただ、日経平均は反落したものの、水準として、5日移動平均線(約8823円)
節目の8800円上にあり、9000円の大台も視野に入れた格好です。
NY市場の最近の動きは、底堅いので、雇用統計等の経済指標がそこそこなら
来週につながります。
ブロガー/読者の皆さん、厳寒の中でも良い週末を!!