2月第2週は、ギリシャ債務削減交渉の進展期待や米国経済指標の
改善傾向からNY株式市場は、リーマンショック前の水準を回復して、
日本株式市場を下支えした格好です。
日経平均は、週央に節目の9000円台を回復したものの、週末に
持ち高調整の売りに押され、9000円を割り込みました。
ただ、短期的な過熱感によるものと思えば、売りが出やすい状況で
まだ、達成感となっていない状況です。
日経平均は、1週間で115円上昇(↑1.30%)の8947円の大引け
となりました。
2月第3週(2/13~2/17)の主なイベントと予定は、下記1.の
通りです。
週末のNY市場が下落していても、やや織り込んでいるものと思われ
下値は限定的と思いたい。
また、NY市場は、経済指標の改善で、強いトレンドが続いており、
2/14の米小売売上高や2/15のNY連銀製造業景気指数、住宅
市場指数などでも、改善が確認されると、NY市場の上昇だけでなく、
東京市場への追い風になりそうです。
また、外資が6週連続買い越しに転じている事も、安心感を誘います。
リバウンドの流れは継続し、9000円台の大台固めの週になる事を
想定しています。
2月第3週(2/13~2/17)の日経平均は、8900円~9200円
程度を想定しています。
1.2月第3週(2/13~2/17)主なイベントと予定
2/12
ギ ギリシャ議会が緊縮策採決?
2/13
日本 第4四半期 実質GDP1次速報
日本 日銀金政策決定会合
日本 第一生命、オリンパス、戸田建設、五洋建設 等決算
米 オバマ米大統領、2013年会計年度の予算教書を提出
伊 イタリア国債入札
仏 フランス国債入札
独 ドイツ国債入札
ギ ギリシャ債務交換の最終案提示期限
2/14
日本 日銀政策金利発表
日本 白川日銀総裁の記者会見
日本 大王製紙、東海上、電通、住ゴム 等決算
日本 東日本大震災グリーンジャンボ発売
米 1月小売売上高
米 12月企業在庫
米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 習・中国国家副主席とオバマ米大統領が会談
独 2月ZEW景況感指数
英 1月消費者物価指数ECB月報
伊 イタリア国債入札
EU 12月ユーロ圏鉱工業生産
EU ファンロンパイEU大統領、バローゾ欧州委員長、中国指導者と会談
世 バレンタインデー
2/15
日本 金融経済月報
日本 ヤマハ決算
韓 世界太陽エネルギーエキスポ(~2/17、韓国)
米 1月鉱工業生産
米 1月設備稼働率
米 2月NY連銀製造業景況指数
米 2月NAHB住宅市場指数
米 FOMC議事録(1/24、25日分)
米 フィッシャー・ダラス連銀総裁、講演
米 国債償還 3年債(336億ドル)
10年債(247億ドル)
米 コムキャスト、ネットアップ 各決算
独 第4四半期GDP速報
英 四半期インフレ報告
ス スペイン、ポルトガル国債入札
仏 第4四半期 実質GDP速報
EU 第4四半期ユーロ圏GDP速報
EU ユーロ圏財務相会合
2/16
日本 MSCI指数入替え発表
日本 1月首都圏新規マンション販売
日本 ブリジストン決算
日本 11年分確定申告(~3/15)
米 1月住宅着工・建設許可件数
米 1月生産者物価指数
米 新規失業保険申請件数(~2/11までの週)
米 バーナンキFRB議長、講演
米 国債入札 30年物物価連動債(TIPS)(90億ドル)
米 イーストマン・コダック、ゼネラル・モーターズ 各決算
豪 雇用統計(1月)
仏 フランス国債入札
2/17
日本 日銀議事録(1/23、24日分)
日本 1月日本製半導体製造装置BBレシオ
米 1月消費者物価指数
米 1月景気先行指数
米 キャンベルスープ 各決算
加 1月消費者物価指数
英 1月小売売上高
ギ ギリシャ国債償還(13億ユーロ)
2.NY市場、為替/債券 各結果(2/10)
10日のNY市場はロンドン時間の流れを引き継いで、ユーロは利益
確定売りに押されている。前日はギリシャ与党が緊縮策で合意した事を
好感して期待感が高まっていたが、きょうは逆の動き。ギリシャ国内で
大規模なスト実施など国民の反対が強いことや、ギリシャ与党の一角を
占める国民正統派運動の党首が、支援条件を支持できないとし、内閣
改造を要請したことが報じられたことも不安感を高めている。
今回合意した緊縮策に対して、ギリシャ議会が12日日曜日にも採決を
実施とも言われており注目される。ギリシャ議会は300議席で、うち
与党は252議席。不支持を表明している国民正統派運動は僅か16議席の
ため、否決の可能性は低いと思われる。
ユーロドルは1.3155、ユーロ円は102.20近辺まで一時下落している。
後半は、下げ渋ったものの、戻りは鈍く、新規のユーロ売りが入っていた
との指摘も聞かれた。
リスク回避的な雰囲気に、円相場は円高の動きが強まったが、ドル円は
比較的しっかりとしていた印象。モデル系の売りオーダーなども出て
いたようだが、77.50付近には機関投資家の買いも観測されておりサポート
されている。
バーナンキFRB議長が住宅市場に関する講演を行っており、住宅市場の
不調が景気回復を阻害している理由の一つとし、比較的高水準の差し
押さえ件数は当面継続と述べるなど、弱気な見方を示し、更にFRBによる
低金利にもかかわらず、銀行の融資基準の厳格化が効果を弱めているとも
述べている。
慎重姿勢がを色濃く出していたが、トーンとしては先日のFOMC声明や議会
証言と変化無く、為替市場の反応も限定的となった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=138359
米国債利回り
2年債 0.274(+0.012)
10年債 1.972(-0.064)
30年債 3.126(-0.055)
期待インフレ率 2.219(+0.034)
*期待インフレ率は10年債で算出
10日のNY債券市場、利回りは低下。前日は緊縮策に対するギリシャ連立
与党の合意が伝えられ、逃避買いも一服していたが、きょうは逆の展開。
ユーロ圏財務相も支援決定を見送り、また、ギリシャ連立与党内でも、合意
に関して一枚岩ではないことが明らかとなったことから、市場は不安感を
再燃している。
10年債は2%を再び下回り1.95%台、30年債は3.10%まで一時低下した。
2-10年債の利回り格差は+170(前日+177)と、イールドカーブはフラット化。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=138365
3.NY株式市場 結果(2/10)
NY株式10
ダウ平均 12801.23(-89.23 -0.69%)
S&P500 1342.64( -9.31 -0.69%)
ナスダック 2903.88(-23.35 -0.80%)
CME日経平均 8940 (大証比:-30 -0.34%)
10日のNY市場、ダウ平均は4日ぶりに反落。前日は緊縮策に対するギリシャ
連立与党の合意が伝えられ、リスク許容度が高まっていたが、きょうは全く逆の
展開。
ユーロ圏財務相も支援決定を見送り、また、ギリシャ連立与党内でも、合意に
関して一枚岩ではないことが明らかとなったことから、市場は不安感を再燃
している。
今週に入って上値の重さも意識される展開が続いていることから、きょうは
利益確定売りが一斉に強まった。
ダウ平均は一時146ドル安まで下落する場面も見られている。
ダウ採用銘柄はホームデポを除く29銘が下落。アルコアやデュポン、HPが下落。
原油も大きく反落していたことから、シェブロンやエクソンモービルも軟調に
推移していた。
個別にSNSサービスのリンクトインが商いを伴って17%急伸。広告収入と会員数
増加で好調な決算を発表。
ナスダックも反落。アップルは小幅続伸となったものの、その他の主要ハイテク
株は売りに押されている。
太陽光関連のファーストソーラが10%大幅安。カルフォルニアで計画していた
太陽光プラントの建設許可の問題で、米政府からのローン保証獲得が遅れると
発表したことを嫌気している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=138361
4.NY市場、原油先物3月限/金先物4月限 各結果(2/10)
NY原油先物3月限(WTI)
1バレル=98.67(-1.17 -1.17%)
10日のNY原油先物相場は4日ぶりに反落。前日は緊縮策に対するギリシャ
連立与党の合意が伝えられ、リスク許容度が高まっていたが、きょうは全く
逆の展開。
ユーロ圏財務相も支援決定を見送り、また、ギリシャ連立与党内でも、合意に
関して一枚岩ではないことが明らかとなったことから、市場は不安感を再燃
している。
原油も利益確定売りが優勢となり、3月限は一時97.50を割り込む水準まで下落
している。値ごろ感から後半は買い戻されたものの、4日ぶりに反落している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=138356
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1725.30(-15.90 -0.91%)
10日のNY金先物相場は反落。前日は緊縮策に対するギリシャ連立与党の
合意が伝えられ、リスク許容度が高まっていたが、きょうは逆の展開。
市場はギリシャへの不安感を再燃している。4月限は一時1076ドルまで下落。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=138357