今週は、ほんとに寒い1週間でした。寒気団が南下して居座っている
のは、異常気象のせいにするのは、少し穿った見方でしょうか。
寒いのは、経済を支えていた家電業界大手の凋落です。地デジ特需の
剥落も、ここまで営業赤字を拡大させたのは、円高継続の影響大なのは
誰の目にも明らかです。
政府/日銀の無策がそれに拍車をかけ、NY株がリーマン前水準に回復
しているのと対照的です。
海外旅行、ワインや家具が円高の影響で安くなって喜ぶのは、近視眼的
な見方です。回りまわって、国内企業の業績不振から、賃金や雇用に悪
影響がでるのは、火を見るより明らかです。
デフレ下で、インフレ傾向を示しているのは、野菜類。
昨年末から続く大寒波の影響で生育が遅れ、キャベツやレタスなどの葉物
野菜の価格が年明け以降、高止まりしている。と報じています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000128-san-bus_all
店頭価格が昨年の倍になっているものもあり、値上がりしにくいカット
サラダやカット野菜に人気が集まっているようです。
関西地盤のスーパー、イズミヤ花園店(大阪市西成区)では、キャベツや
レタスなどが細かく切られたカットサラダ、ネギやハクサイなどが入った
カット野菜が並んで、人気があるようです。
カットサラダなどが値上がりしにくいのは、「取引先の加工業者が価格の
安い時期に、材料となる野菜を大量に確保しているため」と説明してます。
冷蔵保存の技術向上から、鮮度がほとんど損なわれない事も人気の理由で、
同社の1月のカットサラダの販売額は前年同月比37%増、カット野菜は
16%増となりました。
年々人気が高まって、ライフコーポレーションや関西スーパーマーケット
などでも売り上げが急増。各社はカットサラダやカット野菜、小さく分けた
大きさの葉物野菜の売り場を広げました。
今後の野菜の値段は、「昨年11月に植えた作物が順調に生育している
ため、2月中旬には平年並みの水準に戻る」(市場関係者)と話していますが、
このところの冷え込みもあり、しばらくカット野菜頼みが続きそうです。
ビジネスランチの付け合せ野菜、レタスの量が、以前の水準にもどれば、
野菜の値段も元の鞘に納まるかもしれません。
デフレ化の中、インフレ傾向を示す品物は、やはり目立ちますね。
それでは、また。