「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

エルピーダ破綻!波乱含みか 明日の日経平均!?

2012-02-27 23:59:52 | 企業を斬る

           
今日の午後、半導体大手エルピーダの会社更生法適用申請のニュースが
ネットに流れました。半年前に円高是正の施策が打たれていたら、防げた
かもしれません。

生き残りをかけて模索した他メーカーとの提携でも、危機を打開できず、
万策尽き破綻しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120227-00000075-jijp-bus_all.view-000

“日の丸半導体”の破綻は、政府の産業政策が頓挫したことも意味します。
今3月期決算で、電機業界を中心に業績の大幅悪化が目立っており、第2、
第3のエルピーダが現れる恐れも否定できません。

エルピーダは、米半導体大手マイクロン・テクノロジーや台湾メーカーとの
提携交渉を行ってきました。だが、エルピーダ支援を後押ししてきた経産省は
元審議官による、エルピーダ株にからむインサイダー事件が起こり「派手な
動きができない」状況に陥っていました。さらにマイクロンの経営トップが
今月、飛行機事故で死亡。満を持した提携交渉は不調に終わりました。

エルピーダの破綻で、日本の半導体産業をかつてのようによみがえらせて、
韓国勢に対抗する戦略を描いた政府の思惑は、頓挫した格好です。

背景には、かつて「産業のコメ」と言われた半導体が、今では製造装置さえ
あれば簡単に作れる「汎用(はんよう)品」になったという現状があります。
エルピーダが手がけるDRAMなどの半導体は、ことごとくサムスン電子など
韓国勢の後塵を拝しており、日本勢の技術的優位性も失われました。

政府は平成21年、エルピーダを産業活力再生法(産活法)の第1号に認定
して再生を後押ししましたが、枝野経産相も、記者団に「現在のエルピーダの
位置付けは(産活法に認定した)当時とは大きく異なっている」と認めざるを
得なかったようです。

日本の電機業界は、かつてない苦境にあります。半導体分野では、ルネサス
エレクトロニクスと富士通、パナソニックが採算の悪化しているシステムLSI
(大規模集積回路)事業の統合交渉を進めています。

その際、政府系の産業革新機構が音頭をとっているが、韓国勢の攻勢に対し
日本の官民挙げた対応が後手に回っていることは否めません。

エルピーダは、裁判所から任命された管財人のもとで再建の道を探りますが、
エルピーダ(ギリシャ語で「希望」の意味)の名前から、GMのように再生して
ほしいと思います。


さて、日経平均は、小幅に下落し13円安の9633円の大引けでした。
(24.9億株の商いでした。)

ドル/円で81円台半ば、ユーロ/円で110円にせまる円高是正の動きで、
節目9700円台に乗せる場面も、過熱感から利益確定の売りが若干勝った
格好です。

日経平均の小反落により、ローソク足は5日ぶりに陰線転換となりました。
過熱感を冷ます、上昇過程での一服となれば、程よい調整になりますが、
明日、エルピーダの破綻がどの程度織り込まれているか、注目されます。

注目のNY市場、G20の結果失望感から売り優勢のスタートとなっています。
どこまで戻すか注目しています。

明日の日経平均、深押しの下ひげをつけるようなら、そこが押し目になるかも
しれません。(但し、エルピーダの影響が限定的なら・・・。) 

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