Fly into the next stage , never surrender !

~さらなる高みへ~

第65回 別府大分毎日マラソン

2016-04-01 00:18:06 | RACE
【2/6(Sat)】
移動日
2013年の別大とほぼ同じスケジュール。
違うのは羽田発ではなくセントレア発であること。

22:30 就寝
5:00 起床 朝食
6:15 出発
8:00発の便
 事前予約のシャトルバスの時間まで、大分空港の喫茶店で本を読んで時間潰し。
 予約せずに現地でバスチケットを買った方が早くて安いと知る。
 雨が降り出す。明日はなんとか曇りの予報だが。
11:50 シャトルバス発
今年からコース北端の折り返しが北へ1km伸びた。ストリートビューで見て何となく感じていたが、バスで通ってみるとこの1kmの間の橋の登りが急。弁天大橋を走る1回になりフラットな高速コースになった聞いているが、ここの橋の方が急ではないか?なんか騙された感じ。でも序盤9~11kmなので落ち着いて走るしかない。
13:00 ビーコンプラザ着
3年前と同じ店で同じ焼肉丼ランチ。カーボロード最終段階。
14:00 受付。
岸本さんだけでなく、ついていこうと思っていた安田君や大久保さんも欠場と知る、10kmの折り返しまでに追い着こうという目論見だったので残念。
ま、順位を狙う総体的なレースではない、記録勝負の絶対的評価。廻りは関係ない、自分がやれるかどうか。
食券を使う待ち時間が長い。1時間くらいロス。(jogや夕飯・就寝時間が遅れる!)
シャトルバスで移動。前回は別府、今年は大分へ。
16:00過ぎ ホテルチェックイン。コース沿い27km付近。
消化できるまでは走れないので、すぐ近くのOPAMへ。見ておきたかった。明日走り終えてから空港バスの時間まで時間があるのでその間に見てもいいのだが、力を出し切った(予定)後に荷物を抱えて3km往復するのは辛いので、今日行ってしまう。じっくり見たいが外がだんだん暗くなるのでサッと回って1時間くらいでホテルに戻る。

18:15~
体操
■調整jog
コース変更箇所を重点的に回る。1時間のjogと決めてスタート。
昨日走っても不安の残る左膝。衝撃を蓄積しないようゆっくりのjogから入る。
コース図を片手に、無理せず焦らずコースの様子を見る。外はもう真っ暗だけど。
ペースを上げるのは明日のアップからでいい。
・ホテルを出て県庁付近の 27~31km、
・産業道路をショートカットして平和公園から市街地を通る 39km~fin、
・もう一度弁天大橋に戻って逆走で 29km~27km、
・更に 26km 中春日分岐点まで見てホテルに戻る。
total: 58'15"
膝の違和感が酷くなる前に終了。
体操

20:00頃、夕食。3年前は麺類。今年はチキンのトマト煮(だったと思う)
中山道駅伝、富士山マラソン、矢作川マラソンは午前のレースだったが、別大は昼スタートなので夕食を遅らせてもあまりストレスはない。
22:30 就寝


計 12km

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【2/7(Sun)】

5:30 起床
体操
5:45~
■30jog
27km~24km付近の海岸線に出るところまで行って折り返し。
薄暗い中、路面状態・道路幅方向の傾斜・を確認しておく。
まずまず走り易い。道路も広くて見通しがいい。
海岸線は海風あり。この時間は少し冷たいが、昼間は晴れて陽射しが望めそう。

total: 29'55"

6:35 朝食。バイキング。カーボロードといきたいところだが、
当日朝なので、エネルギーにならない物は控える。
レースまでに余分なものを排泄できるように繊維質を少し摂る。
8:30 出発。大分駅からのシャトルバス。うみたまご到着時には小雨が降り出す。
うみたまご3階の廊下に荷物を置く。
9:50~
■UPjog 12'21"-16'02"-8'03"
total: 36'27"

 今回はスタートから突っ込んでいかなければならないためアップで十分体を動かしておかないといけない。意図的にスタート2時間前にアップ開始。もちろん、ガス欠しないようにアップで消耗する分もエネルギーは摂っているので気にすることなくガンガン走っても問題ない。廻りにはアップしている選手はほとんどいない。小雨が降り続く中。上下ブレーカー、帽子着用。うみたまご前の遊歩道をしばらく走るが、コース沿いに北上、1.5km付近の歩道橋までゆっくりjog。jog開始して12分余り。歩道橋下で雨を避けながら体操。かなり入念に。うみたまごへ戻っていく。ペースを上げていく。レースの入りを意識して。この時間、他の選手もアップを開始したため、歩道を逆走している選手を避けながら。速い入りをするためにはじっくり30分はアップしておきたい。うみたまごに戻ったのがjog開始して16分くらい。なのでそのまま南下。コース沿いに進む。ペースも上げていく。それに伴い、左膝の違和感も増す。違和感というより、痛い?一旦止まって再度体操。折り返してうみたまごに戻る。更にペースを上げてのjog。何ともない、と信じたいので疑うように走り方を色々試してみる。が、膝に痛みを感じるのは接地の瞬間ではない。引き上げる時。痛いのが接地の瞬間ではないのなら、シューズを変えても痛みがなくなることはない。ここまで来たらどうにもならない。やるだけ。できなくなったらそこで考えればいい。
 トイレへ行って、3階に戻り、着替え・準備。荷物預け時間ギリギリまで残る。給食を持たずに走るので、なるべくスタート時間ギリギリに摂取しておきたい。昨夜に1袋,今朝起きて1,朝食後スタートまでの間に9(?)くらい、カーボショッツを摂る。食前のものはカフェイン入り。3年前はレース後にもエネルギーが余ったくらいの量。今回も絶対にガス欠はできないので摂り貯める。
 ランシャツ、ランパン+薄手のランニンググローブ+サングラス。少しでも軽い状態で走りたかったので無しとしたかったが、冷たい風が吹いていたので止む無くアームウォーマー着用。(結果的にはこれで正解だったかもしれない。)
 荷物預けしてトイレへ。とにかく軽くしておきたい。朝食に配慮したこともありほぼ出し切った。
ここで雨が止む。雲が切れて、陽射しがあるところは暖かい。でも風は冷たい。待機する選手たちの中に入って防寒。
No.1859。スタート位置は116列目。とんでもなく後方だ。何となくそれくらいの位置に並んでいればよさそうな雰囲気だったので、押し出されてしまった体で1700番台中盤辺りに潜り込む。それでもまだ300番(2:30:00レベル)まで1400人は抜かなきゃならない。並んでみるとどうにかスタートラインのポールの位置は目視で確認できた。あそこがスタートラインか。列の右寄りにいるので、中央分離帯沿いにでていくことを決める。

遠くから僅かにカウントダウンが聞こえた。
12:00号砲。

 半信半疑。列が動き始めたことでスタートしたことを確信。1秒弱ウォッチを押すタイミングが遅れる。
右側から抜いていく。近くを見ているとその遅いペースに惑わされるので、常に先頭に視線を起きながら、置いていかれないように追う。中央分離帯寄りのランナーがいる時は早めに左へ逃げて抜いていく。このへんの対応は富士山マラソンで経験しているので難なくクリア。時間をかけずスッスッと抜いていく。大きな塊から抜け出して、その一つ前の縦長の集団に入り込む。1km付近。3分半くらい。目標の3'26"はオーバーしたが、後方スタートで抜きながらの入りでこのペースなら問題ない。恐らく次の1kmで3'26"/kmペースに乗っかるだろう。
(後日録画で見たら、中央分離帯側から詰めてこの集団に追い付くところが映っている。)
(オールスポーツの写真をみると1.0~1.5m付近で自分のすぐ前に金野君がいた。気付かなかったが影を踏める位置にいた。最終結果では大きな差が開いたが。写真では相変わらず自分はやはり足が上がっていない。)
 予想通り2kmまでは3'26"を少し切るペース。ちょうどいい集団に乗っかった。暫くはこの集団に引っ張って行ってもらう。No.300番台、150番台の選手もいる。ということは2:30:00を切ったことのある選手、か切れる力を持っている選手たち。この集団に1000番台は自分以外いない。よしよし。このレベルの集団に追いつくのは9kmくらいかもしれないと予測していたりもしたので、1km過ぎで追いつけたことで、この先、序盤を落ち着いて進めることができる。雨も完全に上がり、陽が差している。気温もちょうどいい。時折風が吹くのでアームウォーマーがあってちょうどいい。序盤のロスを最小限に抑えるために集団の真ん中より後方に位置していたが、1kmごとのペースがあまり速くない。3'26"/kmをオーバーされると困る。少しずつ集団の前の方に出て行く。
 あっという間に別府市街地に入る。2回目の別大、コースはだいたい頭に入っている。僅かなコースのカーブは集団から外れてでも最短距離を進めるようにライン取り。
一つ前の集団、更にもう一つ前の集団を常に見ながら進む。
集団走で前に追い付こうと試みる。
7kmくらいから誰も引かなくなる。なら自分で行く。こんなところで躊躇していたら2:30:00を逃す。ハーフまでは3'26/kmで押して大量貯金を作っておくのがびわ湖に最も近づく手段。この集団ではなく、前の集団のペースに合わせて走る。徐々に詰めていく。
 8km付近で前方の集団からこぼれて単独走をしている選手に視線が止まる。見たことのある姿。No.455。伊東君。スタートの混戦から1600人ほど抜いてくる間に、もしかしたら伊東君を抜いていたかもしれないとも思っていたが、自分より遥か前を走っていたことを知る。それは自分にとっても力になる。序盤から積極的に出た姿を知り、自分も行かなきゃと思った。
集団の中で独り先頭に立って、見えてきた伊東君に詰め寄る。ここまで一緒にきた集団は捨てて、まず伊東君に追いつき、もう一つ前に見えている集団に入り込みたい。
自分が集団を率いる形で伊東君に追いつく、9km地点。一言声を掛けてから並走。後方から見ていた時は単独走になり不安そうにも見えた(気のせいか!?)が、並んでからは堂々と走っている。伊東君とツートップで集団を引っ張っている。今、ここで、並んで走れていることが何だか嬉しい。沿道から見たら、きっとニヤけていただだろうな、自分。
 前を見て集中。9~10km、ここからは新コース。昨日、シャトルバスから見た、アップダウンのある橋。実際に走ってみても、意外とアップダウンがある。まあ、でも八ツ面で慣れているのでこの程度の坂は一瞬。エネルギィは十分摂っている、だからセーブすることなくガンガン前を追う。
折り返し。前に追いつく。10km。
 伊東君と同タイムで通過。ランナーズアップデートを見てくれている人たちにも、きっとその状況はわかるんだろうな。このまま暫くは並走で行きたい。
橋の頂上からの下りを使って、前の選手に詰めていく。折り返してからは追い風気味。
(ここですぐ前に見えていた2人には追いついたが、その前の集団からはこの後、ジワジワと離されてしまった。20km過ぎの急なペースアップに翻弄されないためには、多少無理をしてでも早い段階でこの集団に乗り移っておけば良かったのかもしれない。)
 10~15kmの間に、沿道から50位くらい教えてもらう。
10km通過の時点で、3'26/km,17'10"/5kmの設定に対しては微妙に遅れていた。そのあとの15kmも。
17'12"とか、微妙に遅い。誰も出ない。
前半はしっかり貯金を作っておきたい。もう少し速く進んでおきたい。じれったい。
まだ自分は落ち着いて考える余裕があるから、今は出てもいい、追い風だから支障ない。
誰も出ないのなら自分が前に立ってペースを上げていくしかない。
お前ら2:30:00を切る気あるのか?、と内心切れながら自分で行く。気を乱されたら自分の負け。落ち着いて3'26/kmを維持する。
集団の中の半数は給水を摂っているが、自分は摂らない。貯め込んだエネルギィを薄めたくない。まだ落ち着いて走れている。
 別府市街地を抜けて海岸線へ。自分が先頭を引いていたが、ここで他の選手が前に出る。自分は集団の中に一旦戻る。同じ集団にまだ伊東君もいる。設定より遅いが、まだ焦らなくてもいい。元々速めの設定タイムにしている。今のままでもイーブンペースより速いペースで来ている。17'30/5kmを切っているうちは問題ない。
うみたまごを越えて、20km。10人くらいの集団から2人が抜け出して明らかにペースアップする。付いていくか、いかないか?そりゃ、ここは行くでしょ。
切り離されないよう追う。緩やかなカーブは車線の幅をいっぱいに使い最短を走る。なんとか背中にくっつく。あまり楽ではない。がここは少し無理をしてでも行っておくべきところ。
ここで離れたら終わる。
ストライドを伸ばして一旦追い付く。
しばらくは我慢。
と思っていたら、集団に追いつかれる。そのままあっさり交わされる。伊東君もいる。集団の中断にくっつきたくても隙がなく、最後尾になる。この集団もさっきよりペースが速くなっている。つこうと思っても半歩遅れての対応になってしまう。集団に尻尾につくか引き離されるか微妙なライン。
なんなんだ、お前ら。ここで急に上げるくらいならもっと前からイーブンで刻めよ。
3年前もそうだった。
海岸線を離れ、ようやく昨日のジョグしたコースに入ってきた。
ペースアップに動揺してゆとりがない、それに自分で気付いているが、冷静に対処することができない。
給水所、自分はまだ必要ないので、数名が取りに行っている間に追い付きたいが、微妙な3mの差が縮まらない。
ズリッズリッとただ一人遅れていく。
なんなんだ。ちくしょう。
臀部が重ダルい。振り戻しのピッチが遅れる。不安視していた左膝よりも、臀部が先にきた。
筋の柔軟性がない。バネがない。
調整失敗。レース直前に焦って姑息に走り過ぎたか。
このあと、さらに膝にもくるんじゃないかという不安も重なる。
もっと早い時期に仕上げておかないから、直前に詰めるハメになった。
○○、△△、…には負けたくない。自分もびわ湖に行く。リアルタイムで応援してくれている。ここで離れるわけにはいかない。
ということを考える間もなく離れてしまう。
(この1年間、散々ライバル様の名前を掲げてびわ湖を目指してきたのに、この一瞬、それを思い返すことができなかった。)
25kmは完全に集団からこぼれた状態。アップデートを見ている人たちにはきっと伊東VS井上の状況がバレてるな。
びわ湖戦線脱落。自分に対して、お前もか。

そんなこと考えている余裕があるくらいなら走れ、なんだが、体が動かない。
沿道の応援も増えてきた。OPAMやホテルの前を通過。27km。昨日、入念にコースを見たのに、ここで離れてちゃ意味が無い。前方の集団の中に伊東君の背中を探す。
県庁前を左折。次々と抜かれる。
2:36分台だった東京マラソン、築地を過ぎて富士田さんにたちに次々抜かれた時の状況がフラッシュバック。
ようやく弁天大橋。
登りで明らかにペースダウンしている自分に気付く。橋の頂上から前方が見渡せる。伊東君たちの集団は200mくらい前。
30km付近、No.1800番台だから珍しそうに応援してもらえる。でも本当なら俺はこんなとこで走ってるレベルではないんだ。この間の5km、明らかにペースダウン。もう計算しても意味が無いくらい遅れている。前半で貯金を作っているとはいえ、この状況から持ち直して2:30にもっていく術がない。
昨夜下見した産業道路。新日鉄前。単独走。伊東君のいる集団は300m前。もうほとんど見えない。
今回は中田崇志さんはいない、3年前のように助けてくれない人なんていない。自力で持ち直さなきゃズルズル落ちるだけ。
 まだ終わりじゃない。これで放棄しちゃいけない。最後まで出し切らないと、レースをしないと。立て直さないと。という思いがある一方で、もうダメだ。どう考えても無理じゃん、という思いもある。交錯。
伊東君の姿も見えなくなった。こうやってまた一人、びわ湖出場を先を越され、自分は足踏み。
伊東君は強かった。今期、刈谷ナイター、アクトス、富士山、矢作川と一緒に走ったが、走るたびに確実に力を上げているのがわかった。走り込みとレース経験を着実に積んでいる。20kmで伊東君がついて行った時には、もう二度と敵わないな、と正直思った。
伊勢神宮まで歩いた時と同じような心境。もう次回、ここに来ることはないんだろうな。と。
自分の前後を走っている選手はまばら。時々抜かれる。無抵抗に抜かれる。
抜かれ過ぎて、そろそろこのへんで歯止めをかけないと、と思って、抜かれた相手に付いていこうと試みるが、つけない。離される。あとはもうレースになっていない。気温はちょうど良く、風も弱いのに、脚を動かせる筋力がなかった。只、必要なレベルまでトレーニングが積めてなかった、それに尽きる。
「今、この1歩を手を抜いて走ってんじゃねぇか?」とか「2:30:00はもう無理でも最後までベストを尽くさないと・・・」と自問自答しながら只々ゴボウ抜かれするだけだった。
 折り返して反対車線を戻ってくる選手をチラチラとみる。その中を探しているとSWAC、きっと長江さんだ。
伊東君の姿を探したが見つけられず、自分も折り返し。完全に集中力が切れている。自分の走りに集中せず、廻りばかり見てしまっている。5km20分を越えている。平和公園に向かう40km付近。陽射しも強まってきたので給水を摂る。後続が追いついてきて、立続きに抜かれる。負け惜しみというか、1000番台でトップを目指そうと決める。抜かれても、抜かれても、500番台、800番台だからまだいい。なんて考えている。このまま行っても2:35~36では走れそうだ。こんだけ遅れても前半の貯金が効いている。これでちゃんと後半走れていれば、2:30を狙えたのに。気が付いた時に目の前に1000番台の選手がいた。あれ、いつの間に抜かれた?もう完全に集中力を欠いている。ペースも上がっていない。伴走のいる選手にも抜かれる。今回はガス欠ではない。まだ枯渇したわけじゃないのに、脚筋力が足りずに脱落した。全然動いていない。この結果からしたら、明らかに走り込みが足りていない。大分の街中に戻る。ウォッチを見るともうすぐ2:30。もうきっと伊東君は競技場に入っているだろう。ああ、伊東君が先にびわ湖を決めてしまったんだなと思って走っていた。
 アップデートによると、40km~Finのラップが少し持ち直したようだが、自分では全然気にしていなかった。上がったとすれば、そこまでサボってた証拠。抜かれ続ける状況に、ちくしょう、と思って最後だけ上げたような気もする。最後くらいは手を抜かずに走らなきゃ。トラックに入っても前の選手を抜いてフィニッシュ。


■公式
5km:17'16"
10km:34'42"(17'26")
15km:51'54"(17'12")
20km:1゜09'36"'(17'42")
Half:1゜13'21"
25km:1゜27'15"(17'39")
30km:1゜45'59"(18'44")
35km:2゜06'15"(20'16")
40km:2゜26'55"(20'40")
Fin:2゜35'39"(8'44")
109位

計 55.4km


フィニッシュ後、トラックの内側に入って、なんか疲れた。横になる。
しばらくの間、放心状態。
タオルを顔にかける。2009カーニバルのレース後のように泣けるはずもない。
当然だ。やるべきことをやってきていない、努力不足なのだから。自業自得。
あっけない幕切れ。
応援してくれる人たちを落胆させるレース展開。まだそれをやるか。
原因は分っている(つもり)、「やること」をやってダメだったのだから悔しさすら感じない。
その「やること」の想定が甘かった。
見かけ倒し。やっているように見せ掛けて、実は肝心なところをやっていない。
 全身の力を使って、ベストを大幅に更新して、それでも悔しがっている伊東君の横で。

フィニッシュ後、伊東君と話してタイムを聞いた時、一瞬でも「びわ湖出場、先を越されなくて良かった」と思ってしまった自分が情けない。申し訳ない。この後、犬山ハーフがあるので確実に先を越される。

2:30:00、切れたかもしれない。びわ湖へ行けたかもしれない。
でも、行けないかもしれない、って気持ちが、ペースアップした20キロ過ぎの一瞬に圧倒的に勝って、負けてしまった。この1年の間にびわ湖出場を決めたE木さんやS田君に負けたくない、ライバル様たちに1年たりとも遅れたくない
って思っていた気持ちも、その瞬間には出てこなかった。1年間やってきて、一瞬で負ける。マラソンって甘くないなと改めて思った。
2:30:00の間、一瞬たりともそういう弱さが出ないように1年間継続するのがマラソン練習なんだなと思った。
途方もない。
その一瞬を克服するために、来年も同じ時間をかけるつもりはない。
「時間があればできる」という言い訳をしないために、今季は時間をかけて1年がかりでやったのに、それでもできないのだから、もう言い訳のしようもない。
この一年費やしたことで、未来の時間をどれだけ潰してしまったことか。
秋にもっと上積みしておけば、ギリギリになって追い込む必要もなく、膝の不安も抱えずに済んだかもしれない。やはり、120%の準備すると決めたのなら、妥協せずにそこまで合わせないとダメ。苦しい局面で我慢する走り、潰れても立て直す走りをできなかったのが敗因。
てめえの甘さだよ。自分を信じて疑わない、厳しさの中で、そのレベルまでいかないと。

翌日、ローディングしたグリコーゲンとカフェインがまだ残っている。腹の底が気持ち悪い。
どんなにカーボロードしても、脚ができていなければ20キロで潰れることを体験。
ガス欠にはなってないのに脚が動かなかった。
でも、マラソンが経験できた。
これでガス欠さえなければ走れる ジンクス・神話は崩壊。
新しい、新鮮な境地。
レースペースでの走り込み不足が原因。
アクトス・中山道・富士山・矢作川 で想定内で走れてしまったことで、どこか油断していた。自分に甘くなった。
初マラソン後と同じところまで戻ったが、いい見方をすれば殻を破って一歩先に進んだ。
新しいマラソンの走り方も見えた。
富士山は17'30/5km切れずに行ったのに、結局別大よりも速かった。今回の2:35台はある意味面白いところに落ち着いたタイム。後半あれだけ潰れても2:35台で収まった。これはこれで今後の伸び代。後半20キロをキロ30"ずつ短縮したら10分速くなる。

また1年がかりでびわ湖を狙う気にはなれないが、2週間後に濃駅伝が控えているのでそこまではとりあえず走る。いい意味で気持ちを繋ぎ止められる。
何日か経ってからアップデートを見たが、確かに30kmでペースダウンしている。
でも走っている最中やレース後数日は見て振り返る気力もなかった。
どっと疲れが出た感覚。それが現在の力。

・集団で引っ張ってもらって走る
・普段からレースペースで走り、集団から遅れそうになっても耐える
・溢れてから立て直す走り
・マラソンごっこからの脱却
そういうトレーニングができていなかった。気付いていながらやっていなかった。
それをやらないなら、ドレッドミルで機械のように走るくらいしか他の方法が思い浮かばない。

餅は餅屋。びわ湖に出るためにはびわ湖経験者に学ばないといけない。
2:30:00を切ったことがない者には切るためのノウハウがない。

さて今後、
ここまでの積み重ねを生かして、春先のハーフで70分切りを狙うことも可能なのだが、あまりそういう気にならない。自分が2:30:00を切れなかったことについて、記録面での絶対評価では仕方ないな、という気持ちもあるのだが 、2:30:00を切っているあの選手に負けた、っていう相対評価で自分が悔しがっていることに気付いた。 3000mSCと10000mで県選て勝負してみたいという気持ちも少し出てきた。

西濃、矢作川、富士山、中山道の結果を客観的に見れば、総体的(順位,廻りの選手との勝負)には十分いけるレベルなのに、最終的に行けなかった。詰めが甘いというか、悪い意味で要領がいい(泥臭いことの積み重ねが足りない)というか、まあ、そんなもんだ。
そこがなんか悔しい。

一度でも出ればそのレベルで維持できそうな気もするんだが。
スタートラインに立っていないのだから仮定の話しかできない。
タラレバで10年以上やって来て、若者にどんどん抜かれていく。
悔しいと思えるうちはまだマシかもしれないけど、そこで甘んじていても進歩ないし。


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[2/28 東京マラソン]
村山謙太や服部勇馬、青学勢の積極的な走りは見ていて面白い。
3年前の別大ではまだ2:30:00を切っていなかったSWACのN江さんが、今年の東京では2:23台でした。安定したラップ、脱帽としか言えない。でも、同じことをすれば(できれば)自分にも行ける可能性があるわけだ。富士山マラソンで3位だった早大同好会のO山君が5kmくらいまで先頭に映っており、別大でも序盤は先頭集団に映っていた。 知っている選手の活躍を見て自分のモチベーションに変えたい。

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[2/28 犬山ハーフ]
T樹君が69分台。来年のびわ湖獲得です。71分くらいだった丸亀ハーフから立て直した70分切り。
ランナーズアップデートを見ると5km毎がきれいなイーブンペース。犬山のコース特性上、堤防・風のある後半は実質的にペースアップ。矢作川マラソンでは並走できたが、2ヶ月経った今ではちょっと勝てそうにない。
W田君も69分台前半。
I塚君、H岡君も70分切り。
自分には犬山という選択肢はなかった。もともと、びわ湖出場権を獲得する以外の想定はしていない。別大のあと2週間で更に力を上げるには平日朝のトレーニングが主体となってくる、調整で犬山に出るほど時間的な猶予はない。
万が一、別大で落ちた場合を想定して、来年のびわ湖を狙って犬山を走るなんてつもりはさらさらない。
単年度目標。今年の目標が達成できなければ、一年前の状態に戻ったって一緒。びわ湖を走れていれば来年やりたいことは色々とあったのだが。ダメなのだから白紙。まぁ、仕方ない。

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[2/21 西濃駅伝]
向かい風の4区。後ろから見える位置で追っていく絶対的優位な展開にも関わらず追い付けなかった。

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[3/6 びわ湖]
初の皇子山競技場。
もともと3月のびわ湖まで今シーズンの予定を入れていたので、まだ終われない。
今年行くつもりでいたのだから、行けばいい。
ツバを付けてくる!?、臭い付けしてくる!?
たまたま時間ができたから、それが言えるのであって、例年通りなら現地へいくこともなかった。
むしろ、見に行くという行為で、今年は本気で狙っていたという事実を形で残しておきたかった、そんな感覚。

読むべき本が溜まっていたので電車で。座ると寝てしまうのでほとんど立ち読み。
時間の有効利用。
で、初のびわ湖見学。
コースが狭い、見通しが効かない、路面の状態も別大ほど恵まれていない。ここ数年は雨のなかのレースだったが、今年は一転して蒸し暑いレース、結果を見ても過酷だったことがわかる。
スタートを見た後、電車で素直に唐橋まで移動していればコース上で4回観戦できたのに、欲張ったために早く電車を降りてしまい、そこは選手たちが既に通過していった場所。
仕方ないので廻りの流れに合わせ、5km付近からjogして大橋を渡って折り返し地点へ回る。結局、コース上は19,22,30km付近の3回だけ観戦。そのあと電車で競技場に戻る。厳しいコンディションで記録が低迷したため、見たかった選手のフィニッシュに間に合う。
上位の選手は22kmより30km地点のほうが動きがいいように見えた。2:19~23分台あたりの選手は30kmで脚の返しが速い。ここでピッチが落ちると2:33あたりまで落ちていく、そんな傾向。
この高温多湿のコンディション下でも潰れない、日比野賞連覇したときのE本さんの姿を思い出す。
愛知勢の中では抜けている。
コースの道幅が狭かったり、沿道の応援の感じだったり、出場人数だったり、これまで見たマラソンの中では日比野賞豊橋に近い。なんかまた原点に戻った。
レース後、競技場からコース沿いに10キロ付近の石山駅の松原町交差点までjog。
瀬田の唐橋~19kmあたりの往復14km分を除いてコースは下見できた。
全部見ておきたかったが、時間がなく断念。最初から計画しておけば全部下見できていた。

自分のレベルのレースと、日本一・国際レベルのレースは全く別物という意識で見ていたが、実際のコースを見てみて一本に繋がった。今のレベルから一歩ずつ上げていけば届く世界。実際に出場しているのは自分より少し上の選手。
一年間継続的・計画的に走るのは難しい。走ることの優先順位が2番目3番目になるときは特に。少ないチャンスが急に巡って来たときにモノにできるかは、普段の積み重ね次第。下位集団ならきっと自分でも十分ついていける 、遠いと思っていたマラソンの日本選手権が、今の延長上にはっきりと見えた。でも彼らの誰一人、自分よりベストタイムの遅い選手はいない。それが現実。結果はやっぱり結果として評価されるものなんだなと。まだまだ目指すべき目標はいくらでもある。

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[3/13 名古屋ウィメンズマラソン]
ハーフ先導&停止勧告員
T樹君が犬山に続いてここでも70分切り。K谷君もかなり復調。
今回はクォーターの出場選手の顔ぶれが過去にないくらいのハイレベル。
7時間も走り続けているのに、力を振り絞って最後の関門に向けて猛ダッシュをする女性ランナーに力をもらう。

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打ちのめされた感とは違う。ショックでもない。
やっぱりかぁという感覚のほうが近い。やるべきことをやらずに臨んで、できる裏付けもないのにできると自分に言い聞かせてできるつもりになっているのだから。
壁を感じたというのとも違う。目の前全てが壁だからそれを壁だと認識することもできない。

別大でK本さんとともに2:30:00を切って、ランナーズのマイトレーニングに同じチームの同世代選手として2人一緒に掲載してもらうつもりだったのに、そういえば、それも逃してしまった。

 別大から1ヶ月あまり。殆ど走っていなかったが、戦意喪失とか思考停止になったわけじゃなく、単に割く時間がなかっただけ。闇雲に走るよりやるべきことを終えて、きっちり準備して再スタートすればいいと思っている。
単年度目標を立てて単年度計画を進めるのが今のスタイル。リセット。意地を張る前に、裏表なく、真正面から行動すること。
勝手にライバル視させてもらっても、俺はお前のことライバルだなんて思っていねぇよ、と返されて終わるのがオチ。


来年度どうしようか。
今年と同じような時間の使い方は考えていない。
西三河登録をするかどうかも迷う。
今年、びわ湖を走れていれば…
・来年は別大に出なくてすむので、浜名湖駅伝に出るという選択肢ができる。
・夏場にトラックレースに専念できる。1月にO野君と会ったことで、3000mSCで東海に出場し、上位争いに加わりたい。5年で一回りし、次回は愛知開催。1年がかりでフルのトレーニングしたので10000mでの県選も射程圏。支部で2種目、1日2本。
・愛知駅伝
・びわ湖の目標がクリアできれば鉄人レースへの復帰
色々と目論見があったのに、白紙だ。


びわ湖を狙うならほかのレースでも構わない。矢作川を走ったことで、ハーフでびわ湖を狙うという選択肢もできた。でも別大の借りは別大でしか返せない。

現状で甘んじたら、その時点で負け。
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