今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

2014年を振り返る:社会編

2014年12月27日 | 時事

賀状も出したし、年末の用事も大方済ませたので、あちこちのテレビ局のまねをして、今年を振り返ってみる。
今年を現わす漢字一文字は、私だったら「嘘」にするな。
佐村河内、小保方、そして朝日新聞。
これだけで、日本人の国際的信用が墜ちても致し方ない。

特に小保方騒動は、学術的内容だけに他人事ではない。
我が勤務先でも恥ずかしながら論文に剽窃の嫌疑を受けた同僚がいる。

彼女は誰かに騙されたという陰謀論がくすぶっているが、
「彼女が嘘をつくような人物には見えない」という主観的印象はなんの説得力もない。
なら、佐村河内はどうだったか。
本気で嘘をつく人間は、目も本気になっている。
そこまで行けない小心者は、自分の目を誤魔化す。

マスコミは報道の誤りに気づけば、直ちに訂正すればよい。
それをいつまでたっても訂正しなかったのは、むしろ意図を感じる。
真実よりもその意図の流布の方を優先したいと思われても仕方がない。

マスコミは権力を”監視する”のが役目であっても、自ら”反権力”に身を委ねる必要はない。
学術の世界同様に、真実こそが求められている。

芸術、学術、報道にまかり通っていた嘘がばれた、悲しい一年だった。