残念ながら、今年も自然災害が目立った。
私はかねてから、大学の授業で”土砂災害”への警戒を強調していた。
なぜなら土砂災害は地震でも豪雨でも起きるからだ(東日本大震災でも死者がいる)。
最終的に人を呑み込むのは、水か水を含んだ土砂だ。
実は土砂災害は毎年起きている(梅雨末期に)。
今年は、南木曽町で起き、そして広島市で起きた。
特に広島市の災害は、狭い市街地周辺の無理な開発が原因だ。
人口減少が進めば、土砂災害の危険地帯に住む必要はなくなろう。
関東平野や濃尾平野に人が集る方が理にかなっている
(平野部に起きる洪水対策の方が容易。ただし臨海部は津波と液状化の危険地帯)。
ただ、人の方から危険地帯に足を運ぶことがある。
御嶽の噴火被害のように。
悪いタイミングだった。
ずっと御嶽の地震微動は気になっていたが、私だって行く予定であれば、向っただろう。
山に行くということは、圧倒的な自然の力圏に入ることであり、
その力に直接触れてしまうこともありうるのだ。
雪山には雪崩、火山には噴火のリスクがある(もちろん土石流も)。
自然の力といえば、気候変動にも逆らえない。
今年は大雪の被害(北海道の地吹雪、関東の豪雪)が目立った。
今冬もその気配がある。
地球規模の気候変動で日本付近は寒気と暖気の差が大きくなり、低気圧が発達しやすくなっているようだ。
南海トラフの巨大地震の危険は年々高まり、あちこちで火山が活発化している。
来年も安閑としていられない。