いつも持ち歩いているノートパソコン(MacBook)は13インチと画面が小さいので、
研究室では据置の iMacにFireWireでつなげてターゲットモードにして、
21インチ画面で使っている(つまりノートパソコンをiMacの外部起動ディスクで使用)。
次の授業にMacBookを使おうと(講義ノートとして)、 いつもならiMacをシャットダウンして、
その後MacBookもシャットダウンして、最後にケーブル接続を解除するのだが、
昨日に限って、ちょっと授業に遅れたため、
iMacをシャットダウンせずに、ケーブルだけはずして、
MacBookを再起動させながら、教室に向かった。
ところが、教卓上のMacBookは起動中画面のままでデスクトップが表示されない。
業を煮やして、シングルユーザーモードにして修復を試みたが、
英語で「修復できない」とのメッセージ。
授業中なので、いつまでもパソコンと格闘しているわけにもいかず、
講義ノートなしで、頭の中の記憶だけで90分しゃべり通した。
たぶん大事なことを言い忘れたろう。
家に帰って、修復ソフトで修復しても一向に起動中の画面から先に行かない
(修復ソフトでは「異常なし」になっても)。
症状からソフト的トラブルであることはわかっており、
そして何よりHDD全体を毎日外付けHDDにバックアップしているので、
喪失感で顔面蒼白になることはない。
これも OS10.5のTimeMachine機能のおかげ。
ところが、不運なことに、このOSの起動ディスクが見当たらず、東京の実家に持って帰ったままだったことに気づいた。
ここにある起動ディスクは、 一代前のOS10.4で、
こいつにはTimeMachine機能がついていないので、復旧ができない。
それでも好運なことに、研究室のiMacは OS10.5なので、そいつの起動ディスクを使えば、
外付けのノートとHDDの間の完全復旧はできるはず。
そう結論して、家でのパソコンの復旧はあきらめ、
非常に久々に、昨晩はネットもメールも、DVD鑑賞もいっさいなしですごした。
翌朝早く目が覚めたので、仕事はないがそのまま出校。
さっそく、MacBookと外付けHDDをiMacにつなげ、
iMac用の起動ディスク(OS10.5)で立ち上げ
(ホントはその前にMacBook内の壊れている設定ソフトの削除をしたが回復しなかった)、
起動ディスクのTimeMachineで本体以外のシステムを完全復旧にとりかかる
(起動ディスクでないと、本体の復旧しかできない)。
画面表示をみると、復旧が終わるのに2時間以上かかるとのこと。
その間、何もできない。
この段階になって、もうひとつ好運だったことに気がついた。
今日の午前中に論文原稿の締切だったのだ。
原稿は数日前に仕上がって、でも最後の推敲のため、
提出は当日にする予定だった。
でも、推敲はもう充分と思ってしまって、水曜に提出しておいた
(一番目の提出者とのこと)。
提出の翌日にパソコンがダメになり、復旧するのが締切に間に合わない時刻となった。
このまま最初の予定通りに行動していたら、真に顔面蒼白になっていたろう。
”毎日のバックアップ”は以前から肝に銘じているので、
データの損失の心配はなくなりつつある
(TimeMachineでHDD全体のバックアップが簡単にできるようになったというのが大きい。
ただし、保存先のHDDも壊れる物だから、ネットサーバーを含めて複数保存先を確保しておくといい)。
そして、今回、「済ませられる仕事は、早く済ませた方がいい」という教訓が身にしみた。
「トイレは行けるうちに行っておく」という教訓は外出時にいつも励行している。
ただ、似たような教訓でも、
「買いたいと思った時、買っておかないと、後で欲しくなっても、もう売り切れ」
というやつは、衝動買いで後悔することもあるので、教訓度50%だが。