昨晩のNYは予想以上に暴落してしまった。ここまでNYの反応が早いとはやや意外でありもう少しスローペースの下げを予測していたのだが、全体の流れとしては、「月曜日からの予想」のエントリーで書いたことでほぼ当たっていたと思う。昨晩はもう少しNYの様子を見てから利食えばよかったかと反省だ。
さて、ついにゴールドとプラチナがパリティ(GPRが1.0)に達し、ダウゴールドレシオも6.0を割りそうなところまで来た。GSRも上昇開始して44となり、200日線を久しぶりに越えてきた。危機が一段と進んだことを感じさせる動きである。GPRとダウゴールドレシオの動きのスピードは、昨晩この辺りで止まるか?と見誤ったように、その勢いがリーマンショック時を超えていることは明らかであり、今回の危機がただならぬものであり、もしかするとリーマンショックの相場を超える危機である可能性を予想させる。
通常ならば、ダウもそろそろ自然反発があっていいと思うが、そういうことで予断を許さないようだ。昨晩は途中からダウは、少しだけ短期のお試しショートポジションを置いてみたが、もう少し継続してみたい。
ところで、現在の相場で一番おかしいのはなんといってもドル円だろう。ドルスイがさらに最低値を更新、GPRがパリティ、ダウゴールドレシオが最低、米国10年債利回りもどんどん低下、豪ドルが対ドルで低下、とすべて揃っている中で、ドル円だけが77円半ばより下げられないのは、ファンダメンタル・テクニカルの両観点から、異常である。もちろん、介入懸念のために積極的にドル円が売れないのであるが、ちょうど、大地震の前の地殻にひずみが蓄積するように、ドル円に相場のひずみが徐々に蓄えられているのは間違いない。どこかの時点で、そのひずみがずれて、相場の大地震を起こすことが予測される。ということで、現在、77円50銭だが、介入があって80円あたりまで戻しても気にならないポジション量の範囲で、ドル円のショートは適宜加えていくのがいいと思う。あるいは、戻りの浅いストップロスをつけておくのもいいだろう。とにかく、流れに逆行しないトレードを心がけていきたいと思う。
ドル円といえば、またAIAの堀内氏が面白いことを書いていたので引用しておきたい。「週末の報道を見ていた限り、株よりドル円の印象だった。G7での財務省の反応もそんなものだった。日本の脳みそ99%がドル円、G6の脳みそ、その他が99%って印象。ドル円にあそこまでこだわるのは異常に見えたね。」
まさにその通りで、ドル円にこだわって介入を繰り返す日本政府はおかしいとしか言いようがない。その不自然さはいつか相場自身によって正されるだろう。
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