S&Pがギリシア・ポルトガルの格下げを行って一気に市場は危機モードとなった。株の下降、金の上昇(銀・プラチナは下降)、米国債の利回り低下、円買いということでまさに想定通りの動きだ。株金レシオは、レンジの中間レベルまで落ち込んだ。S&P500ゴールドレシオで1.0以下が久しぶりに見られるかもしれない。
多くの場合、格下げネタはあまり持続性はないので今回も一過性のものに終わる可能性もある。あるいは、若干長引いて一月ぐらいぐずつくかもしれない。そのあたりは予想できないが、これから数年かかって次々と段階を追って起きていく危機の様相がほの見えるものである。今回の特徴としては、円買いよりも金買いのほうが顕著であることであり、これはドル・ユーロ・円いずれも弱いという現在の通念が反映されたものだろう。
トレードとしては、為替、株とも下に行きすぎたところでの買いでいいのではないだろうか。すぐにドル円80円台突入というような話ではないだろう。ただ、下で買おうと考えている市場参加者も多いので逆に意外にこのあたりでぐずつく可能性もある。そのあたりは慎重に見ていきたい。
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