さて、先のエントリーで来週からのドル高・商品安の可能性について述べた。そこで改めて金価格のP&Fを見てみたところ、画像のような状態で、テクニカル的には、12日に下降の3ボトムのブレークダウン信号発生となっており、今後大きく下落する可能性が高いチャートである。水平計算では6枠あることから6×3の18ボックスの下落の可能性があり、その場合は、855ドル近辺までの下落は考えられる。GSRが高い中なので、銀もさらに大きくさげることになり、つまり、商品全般(原油等)も下げるというかなり危機的な様相を呈することになってしまう。
1000ドル試行が失敗してこのところ950ドル前後に低迷していた金価格であるが、ファンダメンタルからは、大幅な下落になるだけの状況が読み取れない(あえて言えば、CPやABCPの残高がこの危機の中でも最低レベルに落ち込んでおり、企業活動が低下していることが不安材料となろう。)。しかし、純粋にP&Fチャートからはそのような予測が出てくる。このところP&Fでの金や銀の予測は相当に正確な予想がたっており、今回も確度が高いと思う。先のエントリーでのGSRの不気味な上昇と合わせ、何か突発的な相場展開が来週起こる可能性が高いのではないだろうか。要注意である。今のところLIBORなどのドル不足の指標には異常が見られないが、月曜日以降はLIBORなどにも注意を払ってゆきたい。用心のため、金のポジションは東京時間のうちに少なくしておくつもりである。あるいは、情勢によっては、CFDの全ポジションを一旦閉じることも考慮にいれると思う。
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商品全般的には、ここで調整局面でしょうか。。。
しかしなんだかよくわからない株高。。。
まあ、金は下がったら下がったで、
口開けて待っています。(笑)
どうやらドルの強い買い戻しがある感じのチャートです。ひじょうに注意が必要ですね。
momoさん、
金の現物は持っていれば問題ないですね。そこそこ下がれば買い増しというところです。
現物派にはいいチャンスだと思います。
勝敗の行方が楽しみですが、今後はボラティリティの高まりと共に混沌の時代へと突き進むのかなと感じてます。
NHKのマネー資本主義で年金基金を特集してましたが、年金も投信も巨体過ぎて恐竜化しているように感じます。
気候変動の激しさに対応できないくらい大きくなってしまったのではないかと思ってます。
金は来週いっぱいくらい、調整としての下落傾向になりそうですね。個人的には22日の週から反転、上昇に向かうと思っています。
銀市場アナリストの第一人者、Ted Butlerは先週9日の時点で大幅下落の動きがある、と警告していました。彼は銀価格操作に関して追求している一人でもあります。
若林栄四さんの黄金比率でいう金650ドル予想が実現するのか?と日々興味津々です。
見通しとしては今後最悪で855ドル、通常の見通しでは、上のP&Fのチャートで見通すような905ドルあたりが目標値であると考えます。
905が近づいたらいったんの押し目買いチャンスと見ていいかと思います。