パンデミックの場合の相場注意事項

ダウの暴落は、アメリカそして、中東、欧州での感染拡大をうけて、今後、パンデミック（全世界的爆発感染）につながるのではないかという懸念からだと思う。実際に多くの疫学者がその可能性を示唆している。

　

こういう時は、過去の例を見ておくのが一番だ。過去のパンデミックとして一番大規模なものは、1918年のスペイン風邪である。スペイン風邪では5億人が罹患し、5000万人以上が死亡した。パンデミックは数年に渡り何波にも分かれてやってくる。だから、経済への打撃も一回では終わらない。小さな波、大きな波として徐々に影響する。各種相場チャートも同じように波動を描くので、売りを基本とするのはいいが、ツッコミ売りは損害につながる。また、底と思って全力買いをすると、第2波、第3波でやられることになる。このあたりに特に注意したい。

　

今週はアメリカで大きな波が来たので、来週はすこし波が収まる傾向にあるかもしれない。軽く利食いをしておくのもいいだろう。いずれにせよ、スペイン風邪をよく学習しておきたい。下手をすると4月からは外出禁止などということもありうる情勢である。感染はもうやむを得ないが、死なないことがもっと大切だ。濃厚な接触感染を防ぐための手洗いが最重要である（ウイルス濃度が高いほどよくない）。