一昨日のエントリーに書いた、ドル円・ドルインデクス比だが、ずっと1.41で来たわけだ。今はそれよりもまだ高い(1.429)。もし1.41になるとすると、現在のドルインデクスが103.3なので、ドル円145.6円が「正しい」値ということになる。ドルインデクスはまだ下げているので、この数値が最終目標ということはないが、ドル円とドルインデクスがほぼ均等に上下するという理屈がまだ正しければ、現時点でのドル円の落ち着きどころは145.6円ということだ。簡単な計算なので、今後ドルインデクスが動いたら、再度試算していただきたい。
金融・財政政策の上では、政府の財政審議会が、クリニックの診療報酬の減額を出したのが大きい。これは以前にここで取りあげた財務省の将来計画の一部が現実化したものだ。自民党の大票田の医者票を失ってもいいので実現させるというのは、かなり本気の政策だ。不人気の岸田政権のうちになんでも動かそうという官僚側の強い意志を感じる。経産省の生成AI推しといい、現在の官僚組織は、安倍・菅の抑圧を脱して自由に動いている。個人的には、これは将来の日本にとってよい方向性だと感じている。強烈な円安で円が紙屑、日本終わりということではない方向性が実現しつつあるのではないか。ただ、今の円高がそのまま続く感じもない。まだまだ中長期では上下が大きいと考えている。