145円が見えてきて久しぶりの神田牽制が入った。ツイートしたようにレベル3程度で、すぐではないが、介入準備は完了したという合図である。2022年では、145、151で介入し、その後149で追い介入している(その他覆面介入も数回あったと思う)。今回も同様のレベルでありそうだ。今日は日銀の6月会合もあったが、YCCについては意見は割れた模様だ。0.75%幅への拡大が次のステップとなるが、どうなるか。マイナス金利解消などは来春以降の課題なので、日銀の政策だけでは、今年中の円高への反転は無理だろう。実際、物価は上がっているが円安に伴うものが多く、賃金上昇を伴うちゃんとした上昇がまだ見えていない。大きな政策変更は、選挙もあることで、困難である。
今後のドル円の見通しは変わらず、145円でかなり上下(強い牽制あるいは若干の介入)、150円で強い介入でいったん下げるが、その後も今年度中はまたドル円上昇となるという見方を維持しておきたい。ただ、150円時に、日銀が大きく政策を変えれば話は別である。そのあたりは柔軟に考えたい。