相変わらず、次々と個々の金融機関への懸念が出て下がり、救済の話で上がりというパターンが継続している。しかし、これは完全にシステム上の問題なので、FRBが金利下げをするまでは止まらない。しかも、金利を下げれば、インフレ再燃でまた次の懸念が発生する。やはりバブル崩壊のプロセスと見る方がいいかもしれない。
今回のリスクオフの特色は、なんといっても円高だろう。ここ数年、ドルが下がるとドル円が下がるという形だったが、ついに、リスクオフの円高が数年ぶりに再発生した。そして、それに伴うゴールド高。昔懐かしいオールドリスクオフである。そして今回さらに新発生したのが、暗号通貨高。暗号通貨もここまでリスクオフ時には下落していたのが、逆転した。
いろいろ考え合わせると、今回のリスクオフは、「本格的」と見ることができる。このタイプは1年では終わらない。ドル円もまずは三尊形成で当面127円を目指すことになるだろう。為替予測は本当に難しい。その場で判断する以外にはないということを今回も改めて学習した。