ドル円が上昇するパターンには二つある。ひとつは円安・ドル安という昔2008年以前によくあったリスクオンのタイプ。こちらはクロス円の上昇がより大きい。もうひとつは、円安・ドル高という、ドルインデクスの上昇に伴うドル円上昇だ。後者は、トランプが就任した時に見られた。今回のドル円上昇もそれに似ている。円安とドル高が並行するため、ドル円の上昇スピードは非常に速い。今回のドル円上昇は、後者のパターンであるような気がする。保ち合いを抜け出してからの動きは速い。ずっとドル円は動かなかったので、最近FXを始めた方は驚いているかもしれないが、ドル円は動き出すと急激に5円くらい動くことは昔は稀ではなかった。今回も、チャートの空白地帯の中の上昇であり、まだ114円で止まるとは言えないだろう。
ドル高だが、原油も高く、ビットコインも高い。総体的に安価なのはゴールドだが、これはあきらかに、ビットコインに資金が流れていると思う。アセットクラスとしては非常に似ているからだ。私ももともとゴールドとビットコインは同じくらいで準備していたが、現時点での含み益はまるで違う。これを見れば、ビットコインに重きを置きたくなるのは当然である。
ビットコインは近く最高値を更新すると思われるが、毎回、最高値になると利食いで大きく下落する。現在の値は前に書いたトレンドラインから見るとそんなに上ではないので、下落したときは値によってはすこし買い足してもいいかもしれない。