先行して下方ブレークしていた金鉱山株に続いて、昨晩のNYで金が下方ブレークした。銀はまだなんとかサポートを保っているが、プラチナはさらに下のサポートも破れて底なし状態となっている。原油も含めて資源全般の下げは、豪ドルやランドの下げにつながっているのであるが、これが何を意味するのかはややつかみにくい。なお、テクニカル上は金の下落は当然予測できたところで前からの予測通りこの先1500ドル前後のサポートを試すだろう。週足のMA50を割り込んでからの金はきわめて下げやすくなっているのである。
ところで資源価格の下落の原因について、考えられるのは二つ。ひとつは、これが商品から株の下げへとつながる大きな暴落の前触れであるという考え方、もう一つは、ドルの回復過程の一つとして、いままで過大評価されていた資源(現物)価格が是正されているという考え方である。自分のシナリオとしては、むしろ後者に重点を置きたいのであるが、いずれにせよ、為替としてはドル高(対ユーロ・豪ドル等)方向への流れであることは間違いないだろう。円高がどの程度起きるかが問題であるが、前者なら円高を伴い、後者なら円高は少ないと思う。
いずれにせよ、資源価格の動向にはさらに注意していきたい。
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