博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大秦直道』その3

2011年09月14日 | 中国歴史ドラマ
『大秦直道』第14~19話まで見ました。

始皇帝は渭南に巡幸し、隠居していた蒙武と再会して直道建設の必要を訴えられます。霊児は好機到来と、父親魏青山が残した直道の地図を献上。またこの時に「秦を滅ぼすものは胡なり」と古文字で書かれた隕石が発見され、この「胡」とは匈奴のことであると思い込んだ始皇帝はいよいよ直道建設を正式に決定。

これで直道建設推進派の蒙恬・蒙毅兄弟は大喜びかと思いきや、始皇帝が超乗り気になって全面的なバックアップまで約束したのが却って不安のタネだと頭を抱えてます。独裁者に仕えるのも一苦労ですね(^^;)

一方、新婚さんのはずの扶蘇は新妻が李斯の娘なのが気に食わんとロクに家に寄り付かず、分封制復活支持者の集う「文学館」に通い詰めては淳于越の娘の淳于喬女ちゃんと逢い引きする始末。ちなみにこのドラマで扶蘇を演じているのは、『春秋淹城』で主役を張ってた程皓楓です。この人、やっぱ髭が無い方が様になりますねえ。

で、扶蘇の所業にブチ切れた李斯は「文学館」の摘発を始皇帝に提案し、この一件に激怒した始皇帝は焚書坑儒を断行。しかし李斯は肝心の扶蘇についてはお灸を据える程度にして徹底的に追い込むことはしないという老獪さを発揮。李斯は以前にも分封制復活を支持すると見せかけて、旗色が悪いと見るや即座に郡県制維持派に鞍替えしたりしており、このドラマの「きたないなさすが」を体現する存在です(^^;)



このドラマで李斯を演じているのは張子健。『神探狄仁傑』シリーズの李元芳が当たり役ですが、李元芳とはあまりにキャラが違いすぎてしばらく配役が張子健だと気付きませんでした…… (ちなみに李元芳のキャラを一言で表すと、カンフーが出来るワトソン。)

しかし扶蘇はと言えば、この重大事にも浮気相手の淳于喬女ちゃんを匿うのに必死な有様。もっと必死にならなきゃいかんことがあるだろうと。ダメだこの皇子、誰か早く何とかしないと……

で、扶蘇は李斯の取りなしもあってお咎めなしの所を敢えて志願して上郡に赴き、蒙恬を補佐して直道建設の監察に当たることになりますが、これを好機として淳于喬女ちゃんを同行させたところ、本妻の李賢も任地まで着いて来ることになって大ピンチ!ダメだこの皇子、誰か早く(以下ry

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