博客 金烏工房

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『御賜小仵作』その6(完)

2021年07月03日 | 中国歴史ドラマ
『御賜小仵作』第31~最終36話まで見ました。

黔州での偽金流通の一件も昌王一派の仕業と判明。更に自分たちの一味を軍中に紛れ込ませ、少しずつ長安に送り込んでいたことも明らかとなり、科挙が行われ、人の出入りが激しくなる隙を突いて更に人員を長安に紛れ込ませるつもりではないかということで、蕭瑾瑜や楚楚たちは長安へと帰還することに。

長安に帰還したタイミングで、兵部尚書で瑾瑜の師であった薛汝成が火事で焼死したとの報が伝わります。彼が昌王として活動するにあたり、一旦死んだことにしようということのようですが、楚楚による検屍の結果、速攻で別人の死体であると見破られます (^_^;) これにより瑾瑜は彼がクロであると確信します。


一方、秦欒の意を受けた韓績は、双子とされた蕭兄弟のうちどちらかが、実は謀反人剣南節度使陳瓔の遺児であると西平公主を宣宗に告発。韓績の中の人は古装でお馴染み宗峰岩アニキです。


窮地に陥る西平公主ですが、ここで瑾瑜が、これは母を陥れようとする陰謀であると暴き出し、更にはこの一件の黒幕である秦欒がその昔父親と陳瓔を陥れたことなど、これまでの悪事を暴露。権勢を振るった秦欒もいよいよ投獄されることとなります。

ここで秦欒は前々から仕込んでいた宣宗暗殺計画を実行に移そうとしますが、これも瑾瑜らによって阻止。残るはいよいよ薛汝成=昌王との決戦のみとなります。楚楚との愛を育んできた瑾瑜ですが、彼女との結婚式を「逆党」をおびき出す舞台に据えようと決意し……

【総括】
ということで朝廷はクソという方向に走ることなく、最後まで法医学時代劇として完走致しました。ネタバレしてしまうと、昌王を自称する薛汝成が実はその家僕で学友であったのにすぎないと瑾瑜によって正体を暴露されてしまうわけですが、瑾瑜自身も実は陳瓔の遺児であり、ともに皇室の血を引いていないのに王爺と呼ばれる立場となっているというのは共通しているわけです。そこらへんの対比をもう少し深めると面白かったなあと。

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