博客 金烏工房

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『大明風華』その5

2021年07月09日 | 中国歴史ドラマ
『大明風華』第33~42話まで見ました。

不穏な雰囲気が漂う中、永楽帝の葬儀が開始。ここで洪熙帝の即位と「靖難遺孤」の赦免を明言した永楽帝の遺詔が公表されますが、漢王・趙王は「こんなものは偽物だ!」と主張し(実際洪熙帝が孫若微に偽造させたものなのですが)、山東へと逃亡して謀反の準備を進めます。

その間に洪熙帝は即位したと思ったらあっという間に崩御してしまいます。朱瞻基は新帝(宣徳帝)として漢王・趙王の謀反に立ち向かうことになります。靖難の変の二の舞になるかと思われたこの戦いですが、あっさりと宣徳帝が勝利を収めます。


一族殺しの汚名を着たくないという宣徳帝の意向もあって死罪は免れたる2人。完全にふてくされる漢王に対して、趙王はあっさり宣徳帝に服従し、永楽帝時代から掌握していた諜報機関の力により、漢王やら胡善祥やらその他諸々の人士の行動について情報提供し、彼に猜疑心を植え付けていきます。

洪熙帝在世時に懐妊した胡善祥ですが、かつて殺害した女性の妹の手により流産させられてしまいます。殺人に手を染めていたこともあり、何とかこのことを隠蔽し、男を後宮に招き入れ、アレして再び懐妊しようとしますが、これも趙王によりあっさり露見。ここで彼女の母親代わりだった胡尚儀が罪を被り、謹慎処分だけで一応許されます。


このあたりで序盤で登場した鄭和が再登場。徐浜とともに7回目の南洋航海に旅立ちます。

宣徳帝は明側に攻め込んできたマフムード・ハンを討ち取り、その前後に孫若微と胡善祥が揃って懐妊し、ともに男児を出産。後の英宗と景泰帝ですね。なお史実では景泰帝を生んだのは別の妃嬪で、胡善祥は女児しか産まなかったようです。(無論2人が実の姉妹というのもフィクション)

これまた趙王の密告により、胡善祥が漢王の謀反の際に便宜を図っていたことが発覚し、廃后されますm9(^Д^) 彼女、正直行いがかなりアレなんでこういう反応にならざるを得ませんw かわって孫若微が皇后に。

そして漢王も永楽帝と洪熙帝に毒を盛らせたという情報が趙王から寄せられ、さすがにもう赦免はならずということになり、自ら家族を殺害して自害の道を選びますが、後になって実は毒殺の事実はなかったと判明。漢王と趙王が宣徳帝に一族殺しの汚名を着せるために謀った、命を賭けた陰謀なのでした。真相を知った宣徳帝は猜疑心の塊となり、宗廟に引きこもって闇落ちしてしまいますが…… 

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