博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『相愛穿梭千年』その6(完)

2015年05月20日 | 中国歴史ドラマ
『相愛穿梭千年』第21~22話+典蔵版(総集編)を見ました。

公明さんの願いも空しく、玉佩は完全にタイムスリップ機能を喪失してしまいます。公明は湘湘への思いを断ち切るべく、彼女へのラブレターを竹簡に書き残したうえで玉佩を破壊。それによって2015年の世界の湘湘たちから公明の記憶が失われます。

それから3年。漢代の世界では歴史が本来の流れと近いものとなり、許皇后が成帝の命により服毒死を遂げ、新都侯となった王莽は庶民から王氏一族の中の良心的存在として人気を上昇させていきます。そして許皇后が密かに産み落とした成帝の皇子はよそに預けられ、とある歴史上の人物となり……

一方、現代の世界ではドラマ『新趙飛燕』の主演により有名女優となった湘湘に、許皇后をテーマとした歴史ドキュメンタリー出演の依頼が舞い込みます。その番組の中で最近発掘されたという竹簡が紹介されますが、それこそが公明さんの残した湘湘へのラブレターなのでした!!(; ・`д・´)


中国では近年この手の竹簡が各地で大量に発見されているのですが、まさかこの作品でこういう考古ネタが出てくるとは思いませんでした w

果たして2人の運命が交わる時が再びやってくるのでしょうか?ということですが、実はこのドラマ、最終回(のはず)の第22話で完結しておりません (^_^;) 典蔵版(総集編)の最後でようやく結末が見られるという少しあざとい仕掛けになっています。

【総括】
もうかなり手垢のついた感のあるタイムスリップ物でしたが、展開やキャラクターに工夫があり、2人の思い出の場所となる橋のシーンなど映像も綺麗、おまけにネタ要素もばっちりと、思いのほか拾い物でした。近年の歴史物としては珍しく短い話数でまとまっているのも評価のポイントです。日本語版のリリースが望まれる作品ですね。

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