Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

バルキリーVF-IJ ハセガワ製 40年ぶりのリベンジ

2023-05-11 | Weblog
バトロイド・バルキリーがやっと完成しました。2ヶ月かかりました。飛行機で有名なハセガワのキットで、バンダイとは一味違う細かいモールドと繊細な合わせが特徴です。塗装は全てファレホの筆塗りです。グレーサフの上に隠ぺい力の低い白を着実にのせ、かつ細かいモールドを埋め立てないために、ドライブラシ風のたたき塗りで塗装しています(筆はダイソーのメイク筆)。合わせ目消しも大変でしたが、そこはガンプラ旧キットで鍛えているので大丈夫。しかし大事なモールドが真っ二つに分割されていたりするので、ヤスリがけの過程でたくさんのモールドを失いました。そこで凸モールドはプラ版で再生、凹モールドは彫刻刀とタガネで彫り直しました(苦手です)。脚部が特に大変でしたね。
今回の新しい試みはスミ入れでした。本格的なスミ入れは初挑戦です。はじめは流し込んだ墨さえも拭き取っていました。しかし「溶剤を含ませた綿棒はよく拭いてから使用」という基本をネットで知ってからはコントロールが効くようになり、俄然楽しくなりました(病みつきになった)。デカールも沢山あったので、デカール貼りに必須と言われるマークセッターとマークソフターを購入して使ってみました。セッターはあまり必要なかったですね。ソフターは線状のデカールをコーナーや曲面に吸い付かせるのに利用しました。しかしソフターで貼り付けたデカールはきれいには剥がせないことも知りました(一部大失敗)。
トップコートはいつもの艶消しでなく半光沢です。塗装後に一度コートして、スミ入れとデカール貼りの後に再度コートしました。クリアパーツですが、膝と肩のライトはリタッチマーカー(ペン)で塗りました。ファレホにもクリアカラーがあるのだけど、わざわざこのために揃えるのも大変なので、手持ちのもので済ませました。メインカメラのクリアパーツは悩みましたが、クリア塗装にすると奥の穴が見えてしまうので、反射フィルムシールをネットで仕入れて貼りました。すこし緑が濃いかな・・と思ったけど、まあいいでしょう。膝関節の灰色は指定通りのシーサンドグレー(手持ちの色から適当に選びました。たまたま指定と一致)、足首は新しく購入した焼鉄色です。もともとエアブラシ用の塗料なんだけど、素晴らしい隠蔽力なのでそのまま筆塗りできます。今後も活躍しそう。ガトリングボットはお気に入りのインターミディエイトブルーです。青みがかったグレーを表現するのに最適です。

「超時空要塞マクロス」(1983)は生で観ました(40年前!)。子供の時、どうしてもバルキリーの模型が欲しくてサンタクロースにお願いしたら、届いたのが「アーマードバルキリー」・・少しがっかりしました。その後、帰省先の玩具店でVF-1J(イマイ製)を買ってもらえたのだけど、作っている最中に股関節を折ってしまい号泣。今でも鮮烈に覚えています。今回も股関節は微妙な硬さのボールジョイントだったので、あのショックを思い出して嵌めるときには緊張しました(怖くて仮組で嵌めなかった)。
ハセガワのキットには頭部が3種類(S型、J型、A型)用意されており、組み立ての説明はS型(映画の一条輝機)をもとにされています。テレビ放送時はS型(ロイ・フォッカースペシャル)に凄いあこがれてました。でもS型のプラモはレアで、箱すらもみたことがなく、父にねだって町中の玩具屋を車で回ってもらった思い出もあります(結局手に入らず)。今回、せっかく40年ぶりに念願がかなったのでS型で作ろうと最初は考えていたのだけど、完成例の写真をみると不思議に昔のような魅力を感じませんでした(顔の造形がテレビ版と違う?)。今は主人公が前半に使用したJ型が一番ヒーロー然としてカッコいいなと思います。Jは日本製という意味です。同じ機体を世界各地でライン生産するという設定は当時は非常にリアルでした。
40年ぶりにきちんとバトロイドバルキリーが作れて、またひとつ人生の心残りが消えました。気力があればロイフォッカーのS型とマックスのA型も並べたいところですが難しいですね。昨年発売されたアーマードバルキリー(ハセガワ)の評判がいいので、こちらは近いうちに挑戦したいと思います。次回は「ジ・オ」の予定。


コメントを投稿