Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

観読聴

2018-01-06 | Weblog
最近読んだもの、観たもの、聞いたもの

時計仕掛けのオレンジ:キューブリック監督のデストピア映画。独特の雰囲気とブチ切れた内容でカルト映画の傑作として名高い。これでもかというほどにシンメトリーを使ってくる。そして第9がこれでもかとアレンジされて切り刻まれる。後からジワジワとくる麻薬的な映画。

シャーロック・シーズン4最終回:テレビ放送でたまたま見た。最終回の敵はなんとホームズの妹だった。官僚の兄マイクロフトは原作どおりだが(原作では滅多に登場しないが)、妹の設定はオリジナル。この妹は天才の兄達よりもさらに天才でサイコキラー。結末はありがち。サイコ妹の「頭が良すぎてどうしてよいかわからない」という悩みをホームズが理解して落ち着かせるというもの。スターウォーズもそうなのだが、1つの家系のもめごとを描かれると萎える。これは大きな失敗作。

激突:スピルバーグの処女作みたいなもの。執拗にあおり運転をして追いかけてくる大型トレーラーと逃げる主人公の話。トレーラーの運転手は最後まで登場せず。そこがいい。隠れた名作。本当のタイトルは「Duel(決闘)」

スターウォーズ「フォースの覚醒」:周回遅れでやっと鑑賞・・・酷い映画だった。ディズニーはチャンバラしてドンパチして家族でもめればスターウォーズだと思っているようだ。

カッコーの巣の上で:J・ニコルソンの代表作の一つ。人間の「精神」とは、「自由」とはなにかを問われる。監督のミロス・フォアマンは後にアマデウスを撮影するが、そのときも精神病棟をどぎつく描写している。

井上ひさし「41番目の少年」:カトリック系の孤児院で育った著者の体験記。娘の国語参考書に出てきたので購読してみた。今の子供たちはこういう小説を読んで心に響くものがあるのかしら?

アンリ・トロワイヤ「ふらんす怪談」澁澤龍彦訳:トロワイヤは有名な仏小説家なのだそうだ。内容も面白かったが、澁澤文章の流麗さに酔う。古本。

Sex Pistols "Bodies":初めて聞いたときからグッときた。歌詞も深い。ピストルズの最大の傑作